温度調節にはポーラテックアルファを!ベストのご紹介

最終更新日:2019/01/15

アウトドアで、ジャケットやフリースだと暑いけど、脱いでしまうと寒いときがありますよね。

そのようなときは、ベストなら、動きやすくちょうどいい体温を保つことができます。

そして、そのベストには、「ポーラテックアルファ」という素材がおすすめです。

ここでは、ポーラテックについてや、ポーラテックアルファのベストについてお話していきます。

ベストにもおすすめ!ポーラテックとは?

ポーラテックは、ポーラテック社が開発したフリースのことです。

ここからは、フリースができあがるまでの歴史についてお話ししていきます。

ポーラテック社は、元はモールデンミルズ社という名前で、初期のころは兵士や女性向けの洋服素材を作っていました。

戦後になると、カーテンやベッドなどインテリアの生地の生産に切り替わります。

そして、のちに起毛ポリエステルの商品を作り出しますが、それが大々的に売れることになるのです。

しかし、やがてその起毛ポリエステルも下火になっていきます。

その頃、パタゴニア創設者であるイヴォン・シュイナードが工場を訪れました。

イヴォンは、登山に向いたレイヤーを探していたのですが、「この工場の生地こそが、登山に合うレイヤーだ」と思いつきます。

そして、イヴォンの働きかけにより、モールデンミルズ社は現在のフリースの原型品を完成します。

この商品の成功を基に開発は進み、両面起毛のポリエステルで作られたフリースが完成するのです。

さて、このフリース、パタゴニア社もモールデンミルズ社も特許申請をしませんでした。

このことによって、アウトドアブランドがこのフリースを自由に使うことができ、フリースが世界中に定着することができたのです。

フリースが出来上がったのち、さまざまな用途に合わせて開発が進みますが、ポーラテック社のアルファができるのは、まだ先の話であり、アルファで作られたベストもまた、長年の開発により改良されてきたものなのです。

ポーラテックの種類①アルファベストの下に着る!ベースレイヤー

レイヤーとしておすすめのポーラテック、レイヤーに合わせて種類が分かれて作られています。

ベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤーの3つです。

ここでは、まずベースレイヤーのポーラテックからご紹介していきます。

〇ベースレイヤー

・肌に直接着るものなので、着心地が追求されている

・吸湿速乾性に優れたものと、あらゆる方向に伸びるものに分けられる

【ポーラテック パワードライ】

生地に付いた汗などをすぐに吸湿乾燥させることによって、体をドライの状態に保つことができます。

【ポーラテック パワーストレッチ】

生地が4方向に伸びることによって体が自由に動き、着ていてもストレスを感じることがありません。

【ポーラテック-パワーグリッド】

パワードライをさらに機能アップさせたものが、このパワーグリッドです。

特許を得ているグリッド構造は、表面が凸凹していることによって、汗をすばやく吸収乾燥させることができます。

また、保温性を確保し、通気性にも優れています。

ベストでも使われているポーラテックのアルファは、次のミドルレイヤーに属します。

ポーラテックの種類②アルファベストはこの素材!ミドルレイヤー

次に、ミドルレイヤーとして使われるポーラテックのご紹介です。

〇ミドルレイヤー

・ベースレイヤーの次に着るもの

・通気性を持ちながら保温もする機能がある

【ポーラテック アルファ】

ベストでもおすすめなこの素材は、面倒な着脱の必要がないように作られたものです。

薄いながらも、着用時の温度調整ができます。

【ポーラテック ハイロフト】

柔らかくて軽く、コンパクトにすることができます。

軽量でありながら、高い保温性があります。

【ポーラテック クラシック】

表裏を起毛させたポーラテックフリースの原型です。

単体として着ても通気性と保温性に優れ、ミドルレイヤーとしてもしっかりと保温機能が働きます。

【ポーラテック サーマルプロ】

ポーラテックの最新技術が盛り込まれている素材です。

ポーラテックのフリースとしてニット調に作られたり、フェイクファーとしても作られています。

見た目にインパクトを持たせられるため、色々なアウトドアメーカーがこの素材を使って商品を作っています。

ポーラテックの種類③風を通さない!アウターレイヤー

ポーラテックの種類、最後はアウターレイヤーとして使われるポーラテックのご紹介です。

〇アウターレイヤー

・アウター向け

・防水・防風機能を持っている。

【ポーラテック ウィンドプロ】

生地を高密度にすることによって、温度を保つことができます。

アウターとしてはもちろん、ミドルレイヤーとしても使えます。

【ポーラテック-ウィンドブロック】

防風機能を持つ、メンブレンが入ったフリースで、アウターとして人気がある素材です。

【ポーラテック パワーシールド】

最新のソフトシェル素材です。

風を98%遮ることができます。

【ポーラテック-ネオシェル】

従来のメンブレンにはなかった通気性があります。

そのため、着用時の湿気を溜めることがありません。

ポーラテックアルファのベストだけで寒い場合には、これらの素材を用いたアウターを着るといいですね。

ベストにも使われてるポーラテックアルファの特徴

ミドルレイヤーとして使われているポーラテックアルファですが、ここではもう少し具体的に特徴をお話ししていきます。

ポーラテックアルファは、米軍の要請により、戦闘服として高いインサレーション機能を求められて作られたものです。

生地が薄いにもかかわらず、保温効果があり、かつ通気性もあることから、暑すぎず寒すぎず、着ていていつも快適な状態をキープできます。

ですから、「着脱の必要が無くなる」というわけですね。

いつも快適に着ていられるのには、アルファの構造に秘密があります。

アルファは、薄いベース生地にポリエステル綿が編み込まれています。

それによって、保温効果が得られ、体温を守ることができるのです。

また、生地に隙間があることによって程よい通気性があり、汗で体が冷えるのを防ぎます。

そして、合わせるベース生地によって通気性を変化させることが可能になりました。

米軍の厳しい要求に応えるために作られたポーラテックアルファ、アウトドアでの使用だけでなく、普段使いでも十分快適に着ることができます。

ベストとしても充分機能してくれるに違いありません。

ベストとして着るポーラテックアルファの良さ!

ポーラテックアルファは、「着脱の必要がない」のが最大の特徴です。

しかし、長袖のアルファジャケットまで必要ない場合もあります。

そういったときに、ポーラテックアルファのベストを使ってほしいのです。

ベストなら、袖がない分、より体の動きを妨げません。

また、「下に着ている長袖Tシャツや半袖Tシャツだけだと寒い」ような場合にも適します。

他にも、朝ちょっと肌寒いとき、アウトドアで汗ばんできたとき、などにも力を発揮します。

まだまだ寒い時期にもミドルレイヤーとして着ておけば、上にアウターを着ていたとしても中では汗ばむことがないため、快適に楽しむことができます。

体幹を冷やすことなく動きやすさを求めるのであれば、ポーラテックアルファのベストを1着持つことをおすすめします。

ポーラテックアルファのベストは使い勝手が良い!

ポーラテックには、色々な素材があります。

レイヤーとして分けられ、それぞれの用途によって使い分けることができます。

ポーラテックアルファはミドルレイヤーとして使われ、着脱の必要がないくらい優れた保温性と通気性があります。

ちょっとした体温調整にはポーラテックアルファのベストがおすすめです。

アウトドアの一着として、このベストを使ってみてはいかがですか。

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