トランギアが代表格!アルコールバーナーは五徳・風防が必須

最終更新日:2019/03/03

トランギアのアルコールバーナーは登場から半世紀以上たつ現在でも多くのキャンパーを魅了し続ける製品です。

そのコンパクトな形はもちろん、五徳や風防がそれぞれのバーナー専用に設計されていることも信頼のおける製品であることの証です。

本記事ではトランギアのアルコールバーナーの魅力をご紹介します。

トランギアに代表されるアルコールバーナーとは

キャンプで食事をする、くつろぐ時に必要なのが「火」です。

この「火」を得る方法は様々ありますが、野外での煮炊きに必要なのは安定した火力とコンパクトな火器です。

この2点を備えたものがトランギアに代表される、アルコールバーナーです。

燃料にエタノールやメタノールを用いる小型コンロで携行性に優れています。

使い方はとてもシンプルで、

①燃料のアルコールを専用の容器に注ぐ
②着火する

たったこれだけの工程で、安定した火力が得られます。

さらに、作業をしやすくするには風防や五徳を使用して火力を安定させることが大切です。

燃焼の原理は、着火することで上がるバーナー内部の圧力によります。

バーナーの温度が上がり燃料のアルコールが気化して内部の圧力が上昇、一定以上の圧力に達すると、バーナーの横穴から気化したアルコールが噴出し中央の火から着火することで安定した火力になっていきます。

火力調整には専用の蓋を使います。

蓋を完全に閉じると消火、隙間を開けると弱火・中火に調整することができます。

小さなバーナーですがアルコールを燃料にしてるため、寒冷地でも比較的火力が安定します
そのため多くの登山者にも愛用されています。

トランギア・アルコールバーナーの燃料の取扱い

アルコールバーナーは、その名の通りアルコールを燃料にしています。

簡単に手に入る燃料ですが、その扱い方に注意するべき点はどのようなことでしょうか。

●密閉できる容器に入れる

アルコールは気化しやすい特性があります。

きちんと密閉できる容器にいれておきましょう。

●バーナーに入れて持ち歩かない

トランギアのバーナーの中には密閉できるものもありますが、使っていくうちに中に入れたアルコールが漏れてくる可能性もあります。

貴重な燃料ですし、気化したアルコールで引火などのトラブルを引き起こすことも考えられますので、バーナーに入れるのではなく別容器に入れて持ち運びましょう。

●高温になるような場所を避けて保管する

野外へ出かけて車の中に入れたままにしておくと、アルコールが気化し、容器を破裂させることがあります。

「高温で長時間放置すると危険」だということを頭に入れて扱うようにしましょう。

持ち運ぶときには保冷材で包むなどして、温度が上がらないように工夫し、車に乗せる場合は温度が上がりにくい場所に収納します。

また、残った燃料を上記のような対策をせずに持ち歩くと危険です。

必要以上に持ち歩かないことも重要なポイントです。

次項からは五徳や風防といったアタッチメントについて取り上げていきます。

コンパクトなアタッチメント五徳・風防

アルコールバーナーの特性についてお伝えしてきましたがいかがでしょうか。

扱いに難しさがなく、コンパクトなサイズが魅力であることが分かったところで、アルコールバーナーのデメリットについても触れておきます。

小さく便利なバーナーですが、本体のみを手に入れても煮炊きはうまくできません。

鍋やケトルを乗せるための五徳、炎を風から守る風防が必要です。

アルコールバーナーは、ガソリンストーブやガスバーナーに比べ風に弱い火器で、火力も劣るためバーナー単体での使用はおすすめしません。

必ず、風よけとなる風防と五徳を併せて使うようにして下さい。

特に風防は、しっかりしたものを選んで使うと、少ない燃料でも長く安定した火力が得られます。

風防を取り付けることで鍋やケトルへの熱伝導率も上がり、短い時間で煮炊きを済めせることができます。

トランギアには専用五徳や五徳と風防を兼ねた製品が用意されていますので、このあとにご紹介します。

五徳や風防も準備しよう!

ソロでキャンプを楽しむ場合やバイクツーリングをしながらのキャンプでは、コンパクトな荷造りが必須です。

トランギアでは、各アルコールバーナーに合うアタッチメントを取り揃えています。

五徳と風防で代表的なものを挙げてみます。

●トランギア B25用ゴトク TR-281

五徳の中にバーナーを入れる構造になっていて、多少の風防の役目も果たします。

燃料をこぼしてしまったり可燃物が飛んでくるような場合でもバーナー自体を覆っているため安心感があります。

見た目ほど重くないのも評価できるポイントです。

●トランギア・T3

風防と五徳を兼ねたアタッチメントです。

3枚のプレートを組み合わせて使う、シンプルな作りになっています。

トランギア製のアタッチメントのほか、他社製のものも十分に使えますので性能やスタイルに合わせて組み合わせるのも良いでしょう。

また、自分のスタイルにあったものを自作するキャンパーも少なくありません。

100円ショップなどで材料を入手して制作するものが多いようです。

自作アタッチメントも試してみると楽しさが増すかもしれませんね。

トランギアアルコールバーナーと五徳・風防のメンテナンス

キャンプアイテムを長持ちさせるために、メンテナンスは欠かせません。

アルコールバーナーのメンテナンスはどのようなものでしょうか。

トランギア公式サイトによると、特別なメンテナンスは必要なく、アルコールが中に残らないよう取り出し、よくふき取るようにとの記載があります。

バーナーの内側はこの方法でいいとしても、本体外側や五徳、風防は使ううちに炎に焼かれて変色していきます。

また、煤がつき、黒ずむこともあります。

味わいがでていいということもありますが、煤が付き黒ずむと見た目にも良くないですし、あちこちに煤汚れがついて扱いも大変です。

野外での使用中にはできませんが、帰宅後の時間があるときに洗い落として次回に備えましょう。

この時に気になるようならバーナー本体を研磨剤を使って磨いてみるのもいいかもしれません。

研磨はバーナーの素材にもよるので注意が必要ですが、しっかり磨いていくと本来の輝きを取り戻していくので愛着が沸いてきますよ。

五徳や風防に関しても、その都度汚れを落としておけば問題なく使い続けることができます。

キャンプで火器をそろえるなら

コンパクトな火器を使った煮炊きはキャンプの楽しみのひとつです

仲間や家族とキャンプをする時はツーバーナーやロケットストーブなどの大型の火器が必要ですが、ソロや登山、ツーリングなどでキャンプを楽しむ場合、どのような火器が便利でしょうか。

最後の項目では、キャンプで使う火器の揃え方についてお伝えします。

少人数、もしくは一人でキャンプをするときにはガスストーブがおすすめです。

火力があり、持ち運ぶにもコンパクトなものが多く便利なアイテムです。

キャンプに慣れ、余裕が出てきたらガソリンストーブも良いかもしれません。

こちらは扱い方が少し難しく、それを使いこなす楽しみのあるストーブになります。

これらの火器は、使っている間にガスやガソリンが燃える音がするので、静かに自然を楽しみたいという方はアルコールバーナーを選択することが多いようです。

アルコールバーナーは燃焼時の音がほとんどしないので、自然の音や野山に溶け込んだような感覚を味わうことができます。

ここまでに述べてきたように五徳や風防といった道具が必要な火器ですが、どちらもコンパクトに畳めるものが多いので収納には困りません。

この記事でご紹介したトランギア製のものの他にも多くのアルコールバーナーがありますので、自分のキャンプスタイルに合うものを探すのも良いでしょう。

自然と一体になれるアルコールバーナー

ご紹介したアルコールバーナーは扱いが簡単で音が小さいため、少人数または一人で静かに自然を満喫することができます。

アタッチメントを駆使すれば、大抵の調理ができてしまう優れものでもあります。

キャンプで使う火器を探している方は一度アルコールバーナーを検討してみてはいかがでしょうか。

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