立山エリアのバックカントリーにオススメなルートをご紹介!

突然ですが、「バックカントリースキー・スノーボード」はご存知ですか?

「バックカントリースキー・スノーボード」とは、ゲレンデではなく自然の山で行うスキー、スノーボードのアクティビティのことです。

そんな、ゲレンデとは異なった楽しさがある「バックカントリースキー・スノーボード」の有名スポット、「立山エリア」のオススメルートをご紹介します。

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「バックカントリースキー・スノーボード」とは?

「バックカントリースキー・スノーボード」(以下、「バックカントリー」と記載)とは、ゲレンデではなく自然の山で行うスキー・スノーボードのことです。

この「バックカントリー」においては、自然の山を相手にしているので、当然ですがリフトなどを利用することはほとんどありません。

そのため、スキー板にシールと呼ばれる滑り止めを付けたり、板を背負ったりして、自らの力で斜面を登らなければなりません。

この登山パートのことを「ハイクアップ」と呼びます。

また、ゲレンデなどの管理・整備された場所とは異なり、全てが自己管理、自己責任になります。

さらに、雪山では雪崩や遭難、滑落事故などのリスクもあるため、相応の装備が必要になります。

しかし、それらの労力やリスク以上に、大自然の中を滑り下りる爽快感や、自然との一体感を得られるアクティビティで、その人気も徐々に高まってきています。

そんな「バックカントリー」の有名スポット、「立山エリア」の滑降ルートについて見ていきましょう。

「立山エリア」とはどんなエリアなの?

具体的なバックカントリールートの前に、まずは「立山エリア」の立地的側面から見ていきましょう。

「立山」とは、北アルプスの北部に位置する「雄山(3,003m)」「大汝山(3,015m)」「富士の折立(2,999m)」の総称です。

この「立山」は、火山が陥没、または浸食してできた「カルデラ」と呼ばれる地形で、今でも火山活動が行われています。

今回は、「立山」「別山」「浄土山」からなる「立山三山」とその周辺を「立山エリア」と称して、ご紹介します。

この「立山エリア」の玄関口とも言える「室堂ターミナル」へは、富山県側からケーブルカーや路線バスを乗り継ぐか、長野県側からトロリーバスなどを乗り継いでアクセスしてください。

ちなみに、室堂ターミナルの近くには「みくりが池温泉」という温泉宿があるので、帰りがけに汗を流すこともできます。

立山エリアのバックカントリールート①『一の越』

室堂バスターミナルを出ると、まず目の前に飛び込んでくるのが「雄山」の雄大な雪稜です。

そのやや右(南側)、浄土山との間にある峠が「一の越」と呼ばれる峠で、「一の越山荘」という山小屋が目印です。

この「一の越」および「一の越山荘」は、雄山登頂の拠点となる場所であり、立山のトレッキングルートでは定番のスポットです。

トレッキングを趣味とされる方なら、一度は聞いたことがある場所なのではないでしょうか。

この「一の越」へのルートは、近年では非常に人気の高いルートで、他人の踏み跡が多く付いているのでハイクアップが非常に容易です。

そういった点では、バックカントリーの経験が浅い方にもオススメのルートと言えるでしょう。

ハイクアップにかかる時間も、室堂のターミナルからおよそ1時間~1時間15分ほどと、やや短めなので体力に自信がない方でも楽しめるルートです。

しかし、ハイクアップにかかる時間が短いということは、滑降できる距離も短いということです。

「一の越」から滑り始めてほんの数分で室堂山荘が目の前に現れます。

ある程度の経験がある方には、やや物足りないルートかもしれません。

立山エリアのバックカントリールート②『浄土山』

次にご紹介する立山エリアのバックカントリールートは「浄土山」です。

再び室堂バスターミナルを起点に山を見てみると、先ほどの一の越よりもさらに右(南側)にそびえる「浄土山」が見えます。

立山エリアのトレッキングルートとしては定番の場所で、その山頂からは広大な景色が楽しめます。

天気が良ければ、剱岳や槍ヶ岳、穂高岳といった山々や、広大な五色ヶ原などを眺めることもできます。

その「浄土山」の山頂から見下ろすと、一の越山荘は遥か下に見えます。

この「浄土山」までのハイクアップルートは主に2ルートあります。

まずは、比較的緩やかで登りやすいルートを選ぶなら、一の越を経由するルートです。

滑降の際も一の越を経由することでやや長めにルートを取ることができます。

バックカントリー初心者からのステップアップに良いでしょう。

ある程度の経験があり、急こう配でも登れる、滑れる方なら室堂から一の越を経由することなく、「浄土山」の北斜面をセレクトしてみてください。

このルートは、あっと言う間に滑り終えてしまうことは確かですが、急こう配を一気に滑り下りる爽快感が凝縮されたルートです。

立山エリアのバックカントリールート③『御山谷』

3つ目にご紹介する立山エリアのバックカントリールートは、「御山谷」のルートです。

この「御山谷」のルートは、室堂バスターミナルから見えている一の越の「向こう側」に滑り下りるルートです。

一の越までのハイクアップは、これまでご紹介したルートと同じですが、今度は室堂側ではなく、南東の「御山谷」方面へ滑り下ります。

この「御山谷」は、雄山の稜線と、竜王岳・鬼岳の稜線に挟まれた谷筋です。

谷自体が非常に幅広いので、思い切り楽しむことができ、他人の滑り跡も気になりにくいルートです。

また、傾斜もやや緩やかなので、のんびりと滑りを楽しむこともできます。

滑る時期にもよりますが、ダム湖に向けて滑り下り、木々や岩が気になり始めるくらいの地点までの滑降になります。

さて、思い思いの地点まで滑った後にうしろを振り返ってみると、気が遠くなるような斜面が続いています。

今度は滑ってきたルートを登り返し、一の越を目指すことになります。

広大な谷筋をのんびりと楽しみたい方にはオススメのルートですが、同時に、そこを登り返して帰れるだけの体力がある方へオススメのルートでもあります。

立山エリアのバックカントリールート④『山崎カール』

さて、立山エリアのバックカントリールートとしては、いよいよ難易度の高いルートになってきました。

降り立った室堂のバスターミナルから仰ぐ「雄山」の北西斜面に見える圏谷が「山崎カール」と呼ばれるところです。

急こう配を一気に下る危険な個所であるため、ある程度の熟練度を要するルートです。

なお、滑降開始地点である「雄山」への登頂も、急こう配の斜面をハイクアップすることになるので、冬山登山のスキルも要します。

まずは室堂ターミナルより一の越を経由し、雄山の南方尾根に取りつきます。

傾斜もさることながら、風もよく吹き抜ける危険個所で、滑落のリスクも潜んでいます。

その急な傾斜を制すれば、雄山神社の荘厳としたお社にたどり着くことができます。

山岳信仰の歴史を感じたら、神社の脇から滑り始めましょう。

見下ろす斜面へ足元から吸い込まれるような爽快感、3,003mから一気に滑り下りるスピード感は格別です。

まるで飛んでいるような高揚もあっと言う間に終わり、振り返れば自分の描いたシュプールだけが残されます。

レベルに応じたルート選択を!

立山には、比較的難易度の低いルートから、熟練者向けのルートまで、ありとあらゆる選択ができます。

まずは自身のスキー・スノーボードスキルと、ハイクアップスキルや体力と相談して、最適なルート選択を心掛けてください。

自信がない場合は、ガイドツアーに参加してステップアップを図るのも良いでしょう。

冬の立山は遊びつくせないくらいの魅力に溢れているので、ぜひ足を運んでみてください。