アウトドアでの楽しみと言ったらバーベキューですよね。
屋内で食べる料理と違って、屋外で調理して食べる料理は格別です。
しかし、調理をするためのコンロの使い方はしっかりと熟知しなくてはなりません。
「購入したはいいが、いざ本番でなかなかうまくいかない」という話はよく聞きます。
今回は、そのような方に向けて、バーベキューコンロの種類や使い方などをご紹介します。
バーベキューコンロの炭火タイプのご紹介
バーベキューコンロの使い方をご紹介する前に、大まかにバーベキューコンロの種類をご紹介します。
バーベキューコンロには大きく分けて2種類のコンロがあります。
燃料に炭火を使用するものと、炭以外のガソリンやガス管を使用するものの2種類です。
それぞれのメリットとデメリットについてご説明します。
まず、燃料が炭火タイプのバーベキューコンロのメリットは、遠赤外線効果で食材が美味しく調理できることです。
普通の火と違い、炭火から発せられる遠赤外線は、食材の表面を一気に焼き上げるため旨味を逃がしません。
そのため、表面はパリッと、中はジューシーに食材を仕上げることができます。
また、火起こしが面白い点も炭火タイプのバーベキューコンロが持つメリットの一つです。
正直手間のかかる火起こしですが、自分が起こした火で作った料理はよりおいしく感じるでしょう。
しかし、初心者にとっては、手間のかかる火起こしはデメリットともなり得ます。
初心者がいきなり火を起こそうとして、「1時間近く苦戦した」というのはよく聞く話です。
また、その火起こしが安定しないと、後々の調理もうまくいきません。
せっかくの楽しいアウトドアが、序盤の段階で辛いものになってしまう恐れもあるでしょう。
火起こしに関しては、着火剤や火起こし器など、様々な便利アイテムが販売されています。
それらの商品をうまく使い、火起こしをすると良いでしょう。
火を起こす手間も、バーベキューの楽しさの一部だと考えてみてはいかがでしょうか。
初心者でも安心!燃料タイプのバーベキューコンロをご紹介!
先ほどは炭火タイプのバーベキューコンロのメリットとデメリットについてご説明しました。
次は、もう1つの炭火以外の燃料を使用するタイプのコンロについてご説明します。
まず、ガソリンを燃料として使うタイプのコンロについてです。
ガソリンと言っても、車の燃料に使用するガソリンではありません。
アウトドアで使用するガソリンは白ガソリンと呼ばれるガソリンで、非常に純度が高く、可燃性の高い燃料となっています。
アウトドアショップやホームセンターなどで販売しています。
このガソリンを使用するコンロのメリットとしては、着火の手間が省かれる点です。
炭火だと、いざ調理を行うまでに、かなりの時間を要してしまいます。
しかし、こちらのコンロだとそのような手間はいりません。
家庭用のコンロとほとんど同じように使用できます。
デメリットとしては、燃料費が高くつく点と定期的にメンテナンスが必要な点です。
燃料ガソリンは、炭火に比べて割高です。
また、コンロ自体も炭火用のものに比べると、高価な商品となっています。
さらに、定期的にメンテナンスをしないと故障をしてしまい、いざ使おうとしたときに使えないことがあります。
特に、さびてしまっては、劣化も早くなるので、保管方法にも気を付ける必要があります。
それでは、もう1つの炭火以外のバーベキューコンロとして、ガス管タイプについてご説明します。
こちらもガソリン式同様、着火の手間はいりません。
さびなどに注意すれば、それほどメンテナンスも必要ないでしょう。
しかし、デメリットとして、価格が高価な点が挙げられます。
燃料費もガソリンに比べて高くなっているので、注意が必要です。
どちらも使い方はそれほど難しくありませんが、これらのことを総合して自分に合ったコンロを選びましょう。
炭火タイプのバーベキューコンロの使い方
炭火タイプのバーベキューコンロの使い方をご紹介します。
炭火タイプのコンロの使い方はそれほど難しくなく、炭火を起こしてそれをコンロに敷き詰めるだけです。
先ほど紹介した、ガソリンやガス缶を使用するコンロに比べて、使い方はいたってシンプルです。
メンテナンスなどもほぼいらないでしょう。
しかし、このコンロで大変なのが炭火を起こすことです。
初心者はここで挫折してしまいがちですので、しっかりと手順を覚えておきましょう。
それでは、炭火の起こし方をご説明します。
最初に、細い木の枝や板を用意してください。
なるべく乾燥していて、燃えやすそうなものを選びましょう。
そして、それを格子状に組んでください。
詰めすぎず、間を開けすぎず、空気の通り道を意識して組んでいくと良いでしょう。
組み終わったら、その上に炭を並べてください。
炭はなるべく小さめで細いものを選びます。
そして、木のときと同様、空気の通り道を意識して組んでください。
炭も組み終わったら、いよいよ着火です。
下に組んだ木から火をつけるのですが、最初はうちわなどで軽く扇ぎながら、段々と火を大きくしていってください。
炭まで移ると、炭が破裂し火花が飛ぶ可能性があるので、火傷には十分注意しましょう。
炭火を起こすときの便利アイテムの使い方
先ほどは、バーベキューコンロの使い方として、炭火の起こし方をご紹介しました。
手順をしっかり守れば、ある程度は失敗せずに炭火が起こせると思います。
しかし、もっと手っ取り早く、スムーズに火起こしができるアイテムが数多く販売されております。
これらのアイテムを使用して火を起こししてみるのも良いでしょう。
それでは、便利アイテムをご紹介していきます。
まずご紹介するのは、着火剤です。
チューブに入った、ゲル状の燃料としてよく販売されています。
こちらの使い方ですが、まず着火剤を炭に直接かけます。
そして、あとはライターなどで着火するだけです。
これで、しばらくすれば炭に火が燃え移ります。
注意点としては、火が燃えてるところに直接継ぎ足すような行為はしないでください。
火が着火剤を伝って燃え移り、火傷をしてしまう危険性があるので絶対に避けましょう。
次に紹介するアイテムは、火起こし器です。
このアイテムは、煙突効果を利用して一気に炭に火をつけるアイテムです。
煙突効果とは、温かい空気が上に上がる現象を利用して、火の燃えている所に常に新鮮な空気を送り出す方法です。
使い方は、いたって簡単です。
先ほどご紹介したように、木を組んでいきます。
しかし、今回は火起こし器の筒の中で準備していってください。
炭も同様に組んで、同じように着火してください。
先ほどは、うちわなどで扇いで火の加減を調整していましたが、火起こし器を使えば、うちわで扇ぐ必要はありません。
火をつけたと思ったら、予想以上の勢いで炭に火が移ります。
非常に簡単に、手っ取り早く炭に火が付きますので、是非一度使ってみてはいかがでしょうか。
意外と種類豊富な炭火タイプのコンロをご紹介!
炭火のおこし方をご紹介してきました。
着火剤や火起こし器の使い方もマスターして、「後は炭火をコンロに並べていよいよバーベキュー開始」といきたいところですが、実は炭火タイプのコンロも色々なタイプが販売されています。
基本的には、炭火を使用してバーベキューを楽しむのですが、様々なシーンに合わせて使い分けられます。
それでは、炭火タイプのコンロについてご紹介します。
最初にご紹介するのが、スタンダードタイプのコンロです。
もっとも一般的なコンロで、四角いコンロに4本の足が付いています。
値段も安く、少人数から大人数まで幅広く利用できるので、初心者におすすめのコンロと言えるでしょう。
次にご紹介するのが、卓上型のコンロです。
こちらのコンロは、先ほどのスタンダードタイプと比べて小型のコンロで、テーブルの上で使うよう設計されています。
大人数で使用するのは難しいですが、テーブルの上に置いて座って調理できるのが大きなメリットです。
スタンダードタイプをメインとして、卓上タイプをサブとして使用するのも良いでしょう。
次に、焚き火タイプのコンロのご紹介です。
このタイプのコンロは、バーベキューもできますし、焚き火もできるという優れものです。
焚き火を利用して、ダッチオーブンやスキレットを利用した調理も可能です。
先にご紹介した2つに比べて、若干値段が高めとなっています。
最後にご紹介するのが、パーティータイプです。
ここまでにご紹介したどのコンロよりも大型のため、大きい肉などの食材を豪快に調理するのに向いています。
しかし、大型のため持ち運びが非常に大変となるでしょう。
使用するシーンに合わせて、自分に合ったバーベキューコンロを選びましょう。
便利なバーベキューアイテムダッチオーブンの使い方
バーベキューコンロの使い方をマスターして、ある程度慣れてきたら、ダッチオーブンを使ってみましょう。
今までは、バーベキューコンロを使用して、焼くだけの調理しかできなかったかもしれませんが、ダッチオーブンを使えば調理の幅がぐっと広がります。
ダッチオーブンを使いこなせてこそ、バーベキュー上級者の仲間入りです。
それでは、使い方についてご説明します。
ダッチオーブンを購入して、いきなり使おうとしてはいけません。
まずは、シーズニングという作業が必要です。
シーズニングとは、ダッチオーブンに塗られているさび止めワックスを落とし、オイルでコーティングする使用前の慣らし作業です。
初めに、熱湯を用意して、さび止めワックスを洗い流しましょう。
ワックスが綺麗に落ちたら、次はオリーブオイルをオーブンに流し込み、野菜くずなどを炒めながら、油をなじませてください。
表面が綺麗に黒光りするまで、何度か繰り返しましょう。
オーブンが良い色合いになってきたら、火からあげて冷ましてください。
冷めたら、最後にオリーブオイルを、キッチンペーパーなどを使用して、オーブンに馴染ませてください。
しっかり塗り込んだら、シーズニングの完了です。
こうすることで、オーブンに食材がこびりつくことがなく、スムーズに使用できます。
バーベキューコンロの使い方をマスターして楽しいバーベキューにしよう!
バーベキューコンロには様々な種類があります。
バーベキュー初心者が手間取るのは、炭の火起こしです。
もし、炭の火起こしが難しいのであれば、ガソリンやガス缶タイプのコンロを使用するのも1つの方法です。
炭火にこだわるなら、しっかりと手順を守り、便利グッズを使用しながら、火起こしにチャンレンジしてみましょう。