万能な調理鍋として多くのキャンパーから人気のダッチオーブンは、実はみんなが大好きなカレーをおいしく作れることをご存じですか?カレーをおいしく作れる理由、それはダッチオーブンの特性にあります。そこで今回は、ダッチオーブンでカレーがおいしくなる理由や、カレー作りにおすすめのダッチオーブンの種類、さらにカレーレシピをご紹介します。また、カレーをおいしく魅せるちょっとしたコツや、カレー以外のレシピについてもお伝えします。
キャンプ料理に活躍するダッチオーブン
ダッチオーブンは、キャンプやバーベキューで大活躍する調理器具です。
厚い鉄製の鍋で、蓄熱性と保温性に優れているため、アウトドアでもじっくりと煮込み料理を作ることができます。
ダッチオーブンで作る料理の定番のひとつに、カレーが挙げられます。
ダッチオーブンの特徴を生かして、じっくりと煮込んだカレーは、家庭で作るカレーとは一味違った深みのある味わいを楽しむことができます。
次の章で、ダッチオーブンを使ったカレーの作り方をご紹介します。
ダッチオーブンで作るカレーのレシピ
キャンプにおすすめの、ダッチオーブンを使ったカレーの作り方をご紹介していきましょう。
用意するもの
- ダッチオーブン(10インチ以上)
- 鶏もも肉(400g)
- 玉ねぎ(1個)
- にんじん(1本)
- じゃがいも(2個)
- トマト(2個)
- カレールウ(200g)
- 塩
- こしょう
- オリーブオイル(大さじ2)
作り方
1. 食材を切る
鶏肉は1口大に切り、玉ねぎはみじん切り、にんじんは乱切り、じゃがいもは角切り、トマトはくし切りにします。
2. ダッチオーブンに油を熱し、鶏肉を炒める
ダッチオーブンにオリーブオイルを熱し、鶏肉を入れて炒めます。
鶏肉の色が変わったら、塩こしょうで味を調えましょう。
3. 玉ねぎを加えて炒める
鶏肉に火が通ったら、玉ねぎを加えて炒めます。
玉ねぎがしんなりしたら、にんじん、じゃがいも、トマトを加えてさらに炒めましょう。
4. 水を加えて煮込む
野菜がしんなりしたら、水を加えて煮込みます。
水の量は、野菜が半分ほど浸かる程度です。
5. カレールウを加えて煮込む
沸騰したら、カレールウを加えて溶かし、弱火で30分ほど煮込みます。
6. 完成
火を止めて、5分ほど置いたら完成です。
作り方のポイント
- 鶏肉は、じっくりと炒めることで、旨味が逃げるのを防ぎます。
- 野菜は、大きすぎず、小さすぎずのサイズに切ると、火の通りがよいです。
- 水の量は、煮込み時間や好みに合わせて調整しましょう。
- 煮込む時間は、野菜の固さや好みに合わせて調整します。
気になるダッチオーブンの熱源
ダッチオーブンで調理をする時の熱源は、基本的に炭火やたき火などを使う調理法がおすすめです。
ツーバーナーなどはダッチオーブンの大きさと重さに耐えられるタイプならOKです。
また、ダッチオーブンの底が平らでIH対応のタイプなどは、直火以外にもガスコンロやIH調理器などを使う調理法も可能です。
キャンプにおすすめ!無水カレーの作り方
ダッチオーブンで作る無水カレーは、具材の旨味が凝縮されていて、美味しくいただけます。
キャンプで作ると、より一層深みのある味わいを楽しむことができるでしょう。
以下で、作り方をご紹介します。
材料
- ダッチオーブン(10インチ以上)
- 鶏もも肉(400g)
- 玉ねぎ(1個)
- にんじん(1本)
- じゃがいも(2個)
- トマト(2個)
- カレー粉(大さじ3)
- 塩
- こしょう
- オリーブオイル(大さじ2)
作り方
- 食材を切る
鶏肉は1口大に切り、玉ねぎはみじん切り、にんじんは乱切り、じゃがいもは角切り、トマトはくし切りにします。
- ダッチオーブンに油を熱し、鶏肉を炒める
ダッチオーブンにオリーブオイルを熱し、鶏肉を入れて炒めます。
鶏肉の色が変わったら、塩こしょうで味を調えます。
- カレー粉を加えて炒める
鶏肉に火が通ったら、カレー粉を加えて炒めます。
カレー粉の香りが立ったら、水分を飛ばすように炒めましょう。
- 野菜を加えて炒める
玉ねぎを加えて炒めます。
玉ねぎがしんなりしたら、にんじん、じゃがいも、トマトを加えてさらに炒めましょう。
- 弱火でじっくり煮込む
野菜がしんなりしたら、弱火で30分ほど煮込みます。
焦げつかないように、時々混ぜるようにしましょう。
- 完成
火を止めて、5分ほど置いたら完成です。
ダッチオーブンでスープカレーも作ってみよう
ダッチオーブンでスープカレーを作るのは、キャンプでの定番料理です。
ダッチオーブンの保温性と蓄熱性を利用して、じっくりと煮込んだスープカレーは、家庭で作るスープカレーとは一味違った深みのある味わいを楽しむことができます。
材料
- ダッチオーブン(10インチ以上)
- 鶏もも肉(400g)
- 玉ねぎ(1個)
- にんじん(1本)
- じゃがいも(2個)
- トマト(2個)
- カレールウ(200g)
- 水(500ml)
- 塩
- こしょう
- オリーブオイル(大さじ2)
- スパイス(お好みで)
作り方
- 食材を切る
鶏肉は1口大に切り、玉ねぎはみじん切り、にんじんは乱切り、じゃがいもは角切り、トマトはくし切りにします。
- ダッチオーブンに油を熱し、鶏肉を炒める
ダッチオーブンにオリーブオイルを熱し、鶏肉を入れて炒めます。
鶏肉の色が変わったら、塩こしょうで味を調えましょう。
- カレールウを加えて炒める
鶏肉に火が通ったら、カレールウを加えて炒めます。
カレールウの香りが立ったら、水を加えて溶かしましょう。
- 野菜を加えて煮込む
玉ねぎを加えて炒めます。
玉ねぎがしんなりしたら、にんじん、じゃがいも、トマトを加えて炒めます。
- 弱火でじっくり煮込む
野菜がしんなりしたら、弱火で30分ほど煮込みます。
焦げつかないように、時々混ぜましょう。
- 完成
火を止めて、5分ほど置いたら完成です。
キャンプでダッチオーブンを使うときの注意点
キャンプでダッチオーブンを使うときには、以下の点に注意しましょう。
火加減に気をつけ、焦げないようにする
ダッチオーブンは、熱伝導率が高いため、火加減に気をつけないと焦げてしまうことがあります。
特に、弱火でじっくりと煮込む料理をするときは、火加減が弱すぎると、ダッチオーブンの内側に焦げ目がつくことがあります。
また、ダッチオーブンは、熱伝導率が高いため、底面が焦げやすいです。
底面が焦げないように、こまめに混ぜながら調理しましょう。
火から下ろすときは、急激に冷やさないようにする
ダッチオーブンは、熱伝導率が高いため、火から下ろすときに、急激に冷やすと割れてしまうことがあります。
火から下ろしたら、しばらく置いて、徐々に冷ましてから、水で洗いましょう。
シーズニングをしておくと、焦げにくくなる
ダッチオーブンを使う前に、シーズニングをしておくと、焦げにくくなります。
シーズニングとは、ダッチオーブンの表面に油を塗って、コーティングをすることです。
シーズニングの方法は、ダッチオーブンの内側に油を塗り、弱火で熱し、油が焦げたら、キッチンペーパーで拭き取ります。
これを数回繰り返すと、ダッチオーブンの表面に、油膜が形成されます。
洗剤は使わない
ダッチオーブンを洗うときは、洗剤は使わないほうがよいです。
洗剤を使うと、ダッチオーブンの表面の油膜が落ちてしまい、焦げやすくなってしまいます。
ダッチオーブンを洗うときは、ぬるま湯で汚れを落とし、キッチンペーパーで拭き取ります。
汚れがひどいときは、中性洗剤を薄めた液で洗い、よくすすいでから、キッチンペーパーで拭き取ります。
保管するときは、乾燥させてからしまう
ダッチオーブンを保管するときは、乾燥させてからしまうようにしましょう。
ダッチオーブンに水分が残っていると、錆びてしまうことがあります。
ダッチオーブンを保管するときは、新聞紙などで包んで、湿気がこもらないようにしましょう。
これらの注意点を守って、ダッチオーブンを安全に使いましょう。
キャンプでカレーを作るならダッチオーブンで
ダッチオーブンで作るカレーは、家庭で作るカレーとは一味違った、深みのある味わいを楽しむことができます。
キャンプ場で、じっくりと煮込んだカレーをみんなで囲むのは、とても贅沢な時間です。
ぜひ、本記事のレシピを参考に、キャンプでダッチオーブンを使ったカレーを作ってみてください。