キャンプで食べるカレーは、鍋ひとつで簡単手軽に作ることができるみんなが大好きな定番メニューのひとつです。
この記事では、キャンプでカレー作りを楽しむためのギアや、カレー作りを楽にするコツ・アイデアをはじめ、簡単なのに本格的でおいしいカレーのレシピなどを徹底解説します。
またキャンプカレーをよりおいしくするテクニックについてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
キャンプ飯の定番はカレー!楽しみ方の2つのスタイル
キャンプ飯といえばバーベキューや焼き肉、カレーが定番です。
この定番メニューのひとつ、カレーなら子供から大人までみんなでおいしく食べることができ、またキャンプならではのアウトドアで楽しむカレーの味わいは格別です。
また子供にとっても作りやすいメニューなので、一緒に作るのも楽しいですよね。
まずは、キャンプならではのカレーの楽しみ方について見ていきましょう。
簡単・手軽にカレーを楽しむ
ソロキャンプなどで手軽にカレーを楽しみたいなら一人分を用意しやすいレトルトカレーがおすすめです。
レトルトなら、バーナーやカセットコンロでお湯を沸かすだけであっという間にできあがりますし、材料を切ったり焼いたりする調理の過程がいらず、洗い物も必要最低限にすることができます。
ソロキャンプ以外でも、忙しいキャンプの朝ごはんとしての活用もおすすめです。
本格的なカレー作りを楽しむ
キャンプ飯の定番とはいえ、カレーも毎回同じ材料・作り方だと少し飽きてしまうかもしれません。
せっかくのキャンプでは、いつもとは違ったスパイスから作る本格的なカレー作りに挑戦してみるのもおすすめです。
カレーに合わせて選ぶ鍋ギア
ここでは煮込み料理に欠かせない鍋についてご紹介します。
鍋にもさまざまな種類・特徴があり、人数によっても選ぶ鍋は変わってきます。
サイズの目安としては、一般的には直径20㎝以上、深さ10cm程度の鍋でカレー8皿分を作ることができると言われています。
以下を参考にあなたに合った必要なものを選びましょう。
鍋クッカー
クッカーには鍋のように深さのある深型とフライパンのように浅い浅型があります。
ある程度の量を作るカレーには深型のクッカーが必要です。
鍋が深いため持ち運びにはややかさばりますが、中にほかの調理器具や食器を入れてまとめることができるので、ひとつあると便利です。
クッカーにもっとも一般的に使われているアルミ素材なら、軽くて持ち運びしやすいのほか焦げ付きにくいという特徴もあります。
片手鍋
片手鍋にもさまざまな素材がありますが、保温性に優れているため煮込み料理など長時間の調理に向いているステンレス製の片手鍋なら、耐久性にも優れています。
ある程度の重量はあるものの錆びにくく、何にでも使えるステンレスの片手鍋はアウトドア料理の心強い味方になってくれますよ。
寸胴鍋
縦に長い円筒形の寸胴鍋は、熱伝導率が高く水分が蒸発しにくいので、長時間煮込むカレーに最適です。
容量が多いのが寸胴鍋の特徴のひとつなため、食堂などで見かけるような大きなものを想像してしまいますが、実はソロキャンプにも最適なコンパクトサイズのものもそろっています。
先述したサイズの目安を参考にちょうど良い大きさのものを選びましょう。
ダッチオーブン
本格的なキャンプ料理を楽しみたいという方におすすめなのは、分厚い金属で作られたダッチオーブンです。
しっかりした蓋が付いていて、蓋の上に炭火を置いて上からも加熱することができるものが多いのが特徴です。
もっとも一般的な鋳鉄製はシーズニングという油を馴染ませる作業が必要で重量もありますが、直火でガンガン使えるのが魅力です。
スキレット
SNSなどで料理の写真が映えると話題のスキレットは、鋳鉄製の厚手のフライパンです。
蓄熱性が高く料理の温度をしっかり保ってくれるので、カレーのお皿としても使えます。
こちらも使いはじめにシーズニングが必要です。
アルミ鍋
キャンプでカレーを作ったあとの片付けを楽にしたいなら、使い捨てのアルミ鍋を利用するというのもひとつの手です。
アルミの使い捨て鍋は100均などでも売っていますが、「カインズ」のフタつきアルミ鍋はカレー作りに便利だと話題です。
「片付けラクラク フタ付きアルミ鍋 26cm 2枚入り」は、その名の通り直径26㎝、深さ11㎝と大きめサイズでしっかりキャンプ仕様!これ一枚で家族分のカレーを作ることができます。
ライスは定番のメスティンで
お弁当箱のような見た目で、軽くて持ち運びにも適しているアルミ製の四角いクッカー「メスティン」。
キャンプでの炊飯には、必要な分量を火にかけるだけで簡単においしいライスができあがる定番のメスティンを使いましょう。
ご飯を炊いたメスティンはそのままカレー皿としても利用できるのが嬉しいですよね。
最近では、ダイソーから発売されたメスティンもキャンパーたちに大人気です。
キャンプのカレー作りを楽にするコツ・アイデア
カレーは基本、野菜や肉を切って炒めて煮込むだけの誰にでも作ることができる簡単な料理です。
市販のルウを使う場合は、ルウを溶かすだけでおいしいカレーができあがります。
難しいことはありませんが、もっとカレー作りを楽にするコツ・アイデアをご紹介します。
具材は事前にカットして持っていく
カレーに入れる定番の材料は、肉と玉ネギ、ニンジン、ジャガイモあたりでしょう。
キャンプ場についてからこれらの具材を切っても大丈夫ですが、その場で切るとなると生ごみが出てしまいますし、どうしてもその分時間がかかってしまいます。
下ごしらえとして事前にカットした野菜を持っていくと、時短にもなりますし包丁やまな板を使わずに済んで洗い物を減らすこともできます。
実際に我が家でもキャンプに行く際には、使う具材をカットしてポリ袋に入れて持参しています。袋から鍋に直接入れることができてとても楽ですよ。
レトルト・市販をアレンジする
最初にもご紹介した通り、ソロキャンプや忙しいキャンプの朝食にもおすすめのレトルトカレー。
大人気の無印良品の「バターチキンカレー」は、辛さがマイルドで子供でもおいしく食べることができます。
そんなバターチキンカレーなど市販のレトルトカレーがあれば、カレーライスだけでなくカレーうどんやカレードリアなどのアレンジメニューが簡単に作れます。
簡単!手軽に美味しく作れるキャンプカレーレシピ
水の代わりに野菜ジュースを使って作るカレーは簡単なのにコク深い味わいになると評判のメニューです。
材料(4人分)
- 野菜ジュース 500ml
- 鶏もも肉 1枚(約300g)
- 玉ネギ 1個
- ニンジン 1本
- ジャガイモ 2個
- 市販のカレールウ 1/2箱
- サラダ油 大1
作り方
- 切った具材をサラダ油を熱した鍋で炒めます。
- 全体に油が回り野菜がしんなりしたら野菜ジュースを入れ、ふたをして20分ほど煮込みます。
- いったん火から下ろしカレールウを入れて溶かしたら、再び火にかけ5分ほど煮込めば完成です。
本格的に楽しむこだわりのキャンプカレーレシピ
キャンプでもカレー屋さんのように本格的なスパイスカレーを楽しみたいなら、3つのスパイスがあればできる簡単でおいしいスパイスカレーはいかがでしょう。
材料(4人分)
- 鶏もも肉 300~500g
- ターメリック 小1
- カイエンペッパー(チリペッパー) 小1/2
- コリアンダー 大1
- 玉ネギ 1個
- ニンニクチューブ 小さじ3
- ショウガチューブ 小さじ2
- カットトマト 1/2缶
- 塩・コショウ 各小1
- 水 200ml
作り方
- 粗みじん切りにした玉ネギを茶色くなるまで炒めたら、ニンニクとショウガを加えて馴染ませ、カットトマトを入れてさらに炒めます。
- 1にスパイスを一つずつ順番に入れたら塩も加え、そこに水を入れて煮立てたら、一口大に切った鶏もも肉とコショウを加えてさらに煮込みます。
- 20分から30分ほど煮込んだら完成です。
約1時間で完成するお手軽カレーですが、市販のナンなどと合わせて食べるとさらにおいしくなるので、ぜひお試しください。
キャンプカレーをより美味しくするテクニック
キャンプでもカレー屋さんのように本格的なスパイスカレーを楽しみたいなら、3つのスパイスがあればできる簡単でおいしいスパイスカレーはいかがでしょう。
アウトドアで食べるカレーの味わいはとにかくとてもおいしいので、あまり気を張らずに大胆に作ってみるのもおすすめですが、最後にここではキャンプカレーをよりおいしくする簡単テクニックをお伝えします。
野菜・肉は炭火で別焼き
野菜や肉は炒めてから煮込むというのがカレー作りの定番ですが、せっかくバーベキューをしているのであれば、玉ネギやニンジン、ジャガイモはもちろん、焼き野菜の定番ピーマンやナス、カボチャなども炭火で焼いてからカレーに投入するのもおすすめです。
炭火で焼いた野菜は甘みが増してトロトロになり、さらにカレーがまろやかに。
肉も別焼きしてから入れると炭火の香ばしい香りがついて、いつものカレーとは違ったおいしさになりますので、ぜひキャンプならではの味をお試しください。
隠し味を入れる
カレーの隠し味はご家庭によりさまざまあると思います。
ヨーグルトやチョコレート、インスタントコーヒーなどをほんの少し加えるだけでコクと風味が格段にアップします。
みんなでワイワイ楽しめるせっかくのキャンプカレーですから、作る過程も楽しみましょう。