自然を満喫できるキャンプは、愛犬と一緒に楽しめるアウトドア・アクティビティの一つでしょう。この記事では、犬を連れていくキャンプが初めての方向けに、持ち物や気をつけることなどをご説明します。わんこと一緒のキャンプの楽しみ方についてもご紹介していますので、愛犬との楽しい時間を過ごしたい方の参考になれば幸いです。
愛犬と楽しむ、犬連れキャンプの魅力
- 絆が深まる
- 本能が刺激され、犬が生き生きする
- 犬の違った表情を見ることができる
ペットを飼う人が増えてキャンプブームということもあり、最近では愛犬とキャンプができる、動物の同伴に対応しているキャンプ場も増えてきました。
自然に近い環境では、キャンプ向きの犬ならいつもと随分違う表情を見せますよ。より生き生きとした愛犬の表情に、飼い主さんもびっくりするかもしれません。一緒に焚き火を囲んだり、海辺を走ったり、ワイルドな自然の中を歩いたりすると、愛犬との絆が深まり新しい関係性を発見するでしょう。
また、愛犬と一緒のキャンプは、キャンプ中だけでなく、準備やご飯のメニューやプランを考えたりと、キャンプに行く前から楽しく過ごすことができます。
そして、帰ってきてから写真を見返したり、次の犬キャンの計画を考えたりする時間もまた楽しいものです。
何より、愛犬が嬉しそうに自然を満喫しているのを見るのも、飼い主として嬉しいものですよね。
わんことキャンプは、愛犬との思い出作りにも大変おすすめですよ。
犬連れキャンプで愛犬のために用意したいグッズ
愛犬と行くことができるキャンプ場にはいろいろなタイプがありますので、キャンプ場のタイプやプランにより持ち物は変わってきます。テントやキャンプ用品をレンタルできる手ぶらプランなら、食料や犬関係の消耗品だけ持っていけば良い場合もあるでしょう。
ここでは、フードやおやつ以外で愛犬のために用意したいグッズをご紹介します。
首輪・ハーネス
首輪は万が一、逃げたり迷子になったりした時にために着用を続けることをおすすめします。特にアウトドア環境では、普段より広い場所に行くことになりますので、興奮して突然どこかに行ってしまっても、家庭犬だと認識してもらえる大切なアイテムになります。首輪には、念のために名札もつけておくと安心ですね。
犬の体の負担が少ないハーネスもおすすめです。
リード
リードは、キャンプ場内の散歩には必ず装着しなければならないアイテムです。
広いキャンプ場では、愛犬を思いきり遊ばせるためにロングリードもおすすめですよ。ロングリードがあれば愛犬は転がったりボールを追いかけたり、自由に走り回ことができます。ただし、引っかかりや絡まりが起こることがありますので、愛犬が怪我をしないように注意して使いましょう。ロングリードを持つ時は、手袋をすると飼い主さんの手も摩擦から守られ安全です。
ドッグコット
ドッグコットとは、犬用簡易ベッドのことです。シートが地面から離れているので地熱や底冷えなどの影響が軽減できる便利な寝床です。ドッグコットがあることで寝る場所と居場所を確保できるので、人間用の椅子をワンちゃんに独占されるということもなくなるでしょう。
アウトドアメーカーのドッグコットはまだ少ない傾向にありますが、スノーピークのものは多くのワンちゃんが愛用しているようですよ。
係留ペグ
ドッグアンカーとも呼ばれる係留ペグは、愛犬をつなぐ時に使用します。ロングリードで係留させると近隣のサイトの迷惑になる場合があるので、短いリードを使用しましょう。ドッグアンカーもスノーピークのものが人気です。
ペット服
キャンプなど、アウトドアでは当然快晴の日ばかりではありません。雨天時などに活躍するのがワンちゃん用の服です。ドッグウェアは機能的なものがいろいろありますので、レインドッグガードなどがあれば雨の日も愛犬が快適に過ごすことができるでしょう。
防水バッグ
キャンプ場のコインランドリーは、ペットのウェアを洗濯できない場合もあるようです。
濡れたり汚れたりしたペット服が洗えない時のために、念の為防水バッグなどを準備しておくと周りを汚さず持ち帰ることができます。
洗い桶
自然を満喫できるキャンプでは、朝露や泥などで愛犬も汚れやすいもの。キャンプで愛犬が汚れたら、こまめに洗ってあげたいですよね。そのような時に活躍するのが、ペットバスタブとも呼ばれる洗い桶です。アウトドアでは、折りたたみ式のものが便利ですよ。タオルなども多めに持っていきましょう。
トイレ用品
ペットシーツや処理袋はキャンプ中になくなることがないよう、多めに持ちましょう。フンは基本的に持ち帰りの所が多いです。各キャンプ場のルールに従って排泄物やペットシーツを処理しましょう。
愛犬のトイレはキャンプサイト内ではなるべくさせないようにします。次にサイトを使用する人への気配りを忘れないようにしましょう。
サークル・フェンス
ペット同伴OKのキャンプ場が増えつつあるとはいえ、ドッグフリーサイトのあるキャンプ場は、まだまだ少ないのが現状です。そこでおすすめなのは、サークルやペットフェンスでドッグフリーサイトを自作してしまうこと。
オートキャンプ場などの柵のないの区画サイトに、サークルやペットフェンスで囲いを作ると手作りドッグフリーサイトが完成しますよ。愛犬がノーリードで伸び伸びと遊ぶことができます。
ケージ・クレート
ケージやクレートがあると、テント設営時などにも愛犬が中に入って落ち着いてくれます。普段使っているケージやクレートですと、初めてのキャンプでも居場所があるので犬がくつろぐことができますよ。ソフトケージなら折りたたむことができて持ち運びにも便利です。
普段使っている毛布やブランケット
ペットは、慣れない環境でも自分の匂いのついた物があると安心します。いつも使っている毛布などをセッティングしてワンちゃんがくつろげる環境を作ってあげましょう。状況に慣れてきたら、お気に入りのおもちゃで遊んであげるのも良いですね。
お気に入りのおもちゃ
お気に入りのおもちゃは、愛犬をリラックスさせることのほかに、吠えてうるさい時に愛犬の気を紛らわせることができます。キャンプで最も気をつかうことは、愛犬が吠える時の大きな鳴き声という方も多いかもしれませんが、もしワンちゃんが吠え始めてもお気に入りのおもちゃでそちらに集中させることができますよ。
初めての愛犬とのキャンプで気をつけたいこと
ここでは、初めてワンちゃんと一緒に行くキャンプで気をつけたいポイントをご紹介します。
こまめに様子を確認する
当然ですが、犬によって性質はさまざまです。キャンプ場までのロングドライブや、初めてのアウトドアの環境を喜ぶワンちゃんもいれば、ドライブだけで疲れてしまったり、慣れない環境にストレスを感じるワンちゃんもいるでしょう。
普通にしているようでも実は辛抱強く我慢していたということもありますので、愛犬の様子をよく観察してストレスなく過ごせるように気を配ってあげましょう。
まずは日帰りキャンプから
室内からアウトドアへ、環境が大きく変わることにより愛犬がどのような状態になるのか、初めての犬連れキャンプではちょっと予測できないですよね。愛犬のストレスの度合いも気になりますし、初めての犬キャンプでは宿泊キャンプよりも日帰りキャンプがおすすめです。まずは日帰りキャンプに連れいって、様子を見ながらアウトドアの環境に慣れてもらうと良いでしょう。
愛犬と一緒のキャンプの楽しみ方
- まずは散歩
- テントを設営したら居場所を作る
- 慣れてきたら一緒に遊ぶ
- 食事はBBQがおすすめ
- 焚き火で一緒にリラックス
キャンプ場に着いて愛犬が元気なようなら、まず散歩して愛犬に場所に慣れてもらうと良いでしょう。慣れてくると、だんだんリラックスした表情になってきますよ。もしワンちゃんが疲れてしまっているようなら、無理に散歩はせず、しばらくそっとしておきます。
テント設営中はケージに入ってもらっていますが、設営が終わったらケージをテントの中に移動させてワンちゃんの居場所を作って安心させてあげましょう。
愛犬が環境に慣れてきたら、存分に遊んであげましょう。お気に入りのおもちゃで遊んでもいいですし、一緒にキャンプならではのアクティビティをして楽しく過ごすのもおすすめです。
十分に遊んだら、楽しい食事です。バーベキューなら調理前の味付けしていないお肉をワンちゃんも食べることができます。
愛犬と焚き火を囲むとまた一段と絆が深まりそうです。焚き火は時々爆ぜる音を出すことがあります。びっくりして逃げ出さないように、焚き火を囲む時は愛犬にリードをつけておくと安心でしょう。
夏の犬連れキャンプの暑さ・虫対策
犬連れの夏キャンプでは、愛犬に対して暑さ対策と虫対策をしっかりしましょう。
熱中症を防ぐために
- こまめな水分補給
- 保冷剤で首やわき、足の付け根を冷やす
- 保冷効果のあるウェアなどで体を冷やす
- ソロキャンプでも犬が留守番する時には扇風機などをつけておく
- 散歩は涼しい時間帯に
- テントを木陰の多い涼しい場所に設営する
肉球を火傷から守るために
ワンちゃんの肉球は、火傷をしやすい部分です。特に真夏の路面温度は非常に高くなるので、こまめにクールダウンをしてあげることが必要です。
真夏のキャンプでの散歩は、昼間は避けたほうが良いでしょう。
虫除け対策
キャンプ場にはさまざまな虫がいます。ダニやノミのほか、蚊やブヨ、アブやハチなどの虫対策が必要です。フィラリア症予防薬や、ノミ・ダニの駆除薬を服用させ、メッシュ付きサークルや虫よけクレートを用意すると安心です。
犬用の虫除けスプレーや虫除けドッグウェアもありますので、こうしたグッズもフル活用して愛犬を守りましょう。
また、愛犬が虫に刺されたりケガをしたりした場合に備えて、近くの動物病院を事前に確認しておくことも大切です。その際は、休診日なども忘れずにチェックしておきましょう。
冬の犬連れキャンプの寒さ対策
冬キャンプや、春や秋でも山や高地でのキャンプは天候が変わりやすく、朝晩の気温も肌寒いものです。毛布やブランケット、犬用シュラフや防寒ウェア、湯たんぽなどでしっかりと防寒対策して愛犬を寒さから守りましょう。ドッグウェアは重ね着できるものがおすすめです。シーンに合わせて着替えができるように、用途別に多めに用意すると安心ですよ。
犬連れキャンプにおすすめのテント
ワンちゃんの大きさや、キャンプの人数でおすすめのテントは変わってきますが、犬連れキャンプでは愛犬の特性や性質に合わせてテントを選ぶと良いでしょう。
ここでは犬連れのキャンプにおすすめのテントの一つとして、ロゴスの3ルームドゥーブルXLをご紹介します。
3ルームタイプなので、広さに余裕があり大きめのワンちゃんでもくつろぐことができるでしょう。付属のブロックルームをつければ、広々とした大型リビングに拡張できます。
インターネットで検索すると犬用テントもさまざまな物が販売されておりますので、外で寝たいワンちゃんにおすすめです。
手ぶらBBQやコテージが楽しめるペット0Kのキャンプ場
手ぶらバーベキューや森の中のプライベートコテージとドッグランなどが楽しめる、京都と嬬恋のキャンプ場を一部ご紹介します。
京都:スプリングひよし BBQガーデン
全区画天然芝の広々としたスペースでバーベキューを満喫できます。温泉やプール、レストラン、新鮮野菜販売所など併設しており、ペットと一緒に皆で楽しめる複合施設です。
手ぶらプランには、手ぶら炭火焼BBQ食材付きプランと、手ぶらBBQエリア食材持ち込みプランがあります。
【スプリングひよし BBQガーデン】
住所:京都府南丹市日吉町中宮ノ向8番地
嬬恋:ミリーズ・ラブ
「ワンちゃんが喜んでくれる施設」を目指し作られた、ワンちゃんと泊まることができる貸別荘&オートキャンプ場です。標高1080mの場所にあるので、夏でもクーラーがいらないとても快適な環境です。きれいな空気とおいしい水、そして柵で囲われた100坪のキャンプサイトで、ワンちゃんも伸び伸びと過ごすことができるでしょう。
さらにプライベートコテージには広々としたドッグランがあり、一組につきワンちゃんは8頭まで無料で使用できます。コテージの使用は一日一組なので、気になる方は問い合わせしてみましょう。
【ミリーズ・ラブ】
住所:群馬県吾妻郡嬬恋村大前2092-65