キャンプでは物を干したいシーンはよくあるものです。濡れたものを干したり、荷物を少なくしたいために洗濯をこまめにする方もいるでしょう。
そのような時にちょっとした工夫で、気軽に物干しスペースが確保できたら嬉しいですよね。
この記事では、身近なもので作る物干しグッズや、倒壊しない安全な物干しスペースの作り方などをご紹介します。キャンプ用物干し台で食器を乾かす方法などもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
キャンプで物干しに使える3つのアイテム
連泊はもちろんのこと、いろいろと汚しやすいお子様連れのファミリーキャンプなどでも、こまめに洗濯して清潔な環境で過ごしたいものですよね。
当然ですが洗濯したら、洗濯物を干す場所が必要です。
身近なアイテムを使い、キャンプシーンでも便利に洗濯物を干すことができますので、以下にご紹介します。
その1 ロープ
アウトドアで何かと活躍するロープは、洗濯後の物干しアイテムとしても使用できます。手頃な木が近くにあれば、木と木の間にロープを張って、洗濯物を干しましょう。手頃な木などが近くにない場合は、テントのキャノピーを支える両側のポールの間にロープを張ることができます。
ロープが便利に使用できるところは網目です。網目が荒いロープなら、洗濯物を網目に挟み込んで、洗濯ばさみを使わずに干すこともできます。洗濯ばさみを忘れても手軽に洗濯物を干せるのは嬉しいですね。
ロープがない場合は紐でも代用できますが、細い紐なら数本をより合わせると洗濯物を網目に挟み込んで干すことができるでしょう。
キャンプにおすすめの物干しロープ
家にある手頃なロープでもキャンプで物干しとして使用できますが、アウトドア用に特化したロープなら、さらに便利に使うことができます。
- ジャングルコード
- ハンギングチェーン
- ピンチつき洗濯ロープ
- 洗濯ロープ
ジャングルコードは、アメリカのtribeone(トライブワン)というメーカーが開発した、丈夫さと高い汎用性が魅力のロープです。両端にフックがついたショックコードが編み込まれたロープは、約2倍の長さまで伸びるので、物干し以外にも荷物を固定したりと使い方は自由自在です。網目にどこでもフックをかけることができ、洗濯ばさみがなくても網目に衣類を挟めて干すこともできます。
ハンギングチェーンタイプのロープは、ロープに輪が複数ついています。その輪にフックやカラビナをつけることができ、洗濯物を干すことはもちろん、ランタンや小物を吊るして便利に使うことができます。
ピンチつき洗濯ロープは、ピンチ(洗濯ばさみ)付きのロープです。ロープの両端にフックがついているものもあり、引きかけに便利に使うことができます。ピンチはロープに固定されているので風が吹いてもずれたり落ちたりすることがありません。
伸縮するゴム素材を編み上げているので、洗濯ばさみいらずで物干しとして使用できます。編目に挟み込むだけで洗濯物が落ちたり飛ばされることがなく、これ一本で物干しができるため、キャンピングカーなどを使用した旅行などにもおすすめです。
キャンプで物干しをする時のロープの結び方
ロープを使用する時は、基本的なロープワークを覚えておくと便利です。
ロープワークとは、ロープの結び方や扱い方の総称で、船舶の運用などに用いられてきた技術のこと。
ここでは、キャンプで洗濯物を干したい時に活躍する、「ねじ結び」というロープワークの一つをご紹介します。
ねじ結びとはロープを立ち木などに結ぶ方法で、別名立木結びとも言われている方法です。簡単なのに強度がある便利な結び方の一つなので、覚えておくといろいろな場面で重宝するでしょう。
【ねじ結び】(立木結び)
- 木の周りなど、対象物にロープをぐるりと一回りさせる
- ロープの先端を、ロープの下へくぐらせる
- できた輪の内側にロープの先を通す
- ロープの先端を輪に巻きつけることを、何度が繰り返す
- ロープの両端を引っ張り、結び目をしっかり締める
ロープの先を10cmくらい余らせておくとたわみにくく、結び目がゆるんだ時にも気がつきやすくなります。
その2 ペグ
ペグの中でも「チンアナゴペグ」と呼ばれるものが物干しに使うことができます。
チンアナゴペグは、DOD(ディーオーディー)のオリジナルペグで、一本脚のランタンスタンドを立てるためのアイテムです。
物干しとして使う場合は、このチンアナゴペグをしっかり地面に打ち、ポールを入れるだけで完成します。タープポールや木の近くなど、好きな場所に気軽に設置できるのも利点でしょう。
チンアナゴペグは長さもあるので強度も万全です。安定感を増すためには、ペグを深く打ち込むと良いでしょう。
作業も一人ででき、ポールの位置を変えたい時も簡単なので、キャンプに1本は持っていくと重宝するアイテムです。
その3 ハンギングラック
ハンギングラックとは、キャンプなどのアウトドアシーンでランタンや調理器具をかけておくラックです。
対荷重が8㎏前後のものが多く、ハンガーにかけた洋服やタオルなどを干す物干しとしても使用できます。
アウトドア用のハンガーラックは折りたたみ式など、持ち運びしやすいよう軽量でコンパクトになるものが多いので、キャンプに持って行くといろいろなシーンで便利に使えるでしょう。
また、ハンギングラックは引っ掛ける穴が小さめなので、洗濯物はハンガーに掛けて干すことがおすすめです。
キャンプで使う折りたたみ式物干し台の作り方
キャンプで折りたたみ式の物干し台があると、洗濯物を干したり食器を乾かしたりするのはもちろん、脱いだ衣類をかけたりシュラフを干したりと、とても便利に使えます。簡単な手順でハンガーラック式の物干し台を自作することができますので、好みの木材で作ってみてはいかがでしょうか。
以下に、折りたたみ式物干し台の作り方をご説明します。
用意するもの
- 丸棒木材100cm…3本
- 平型木材(幅45×厚み15㎜)130cmにカットしたもの…4本
- ドリル
- サンドペーパー
作り方
- 木材のザラつきが気になる所にサンドペーパーをかけて滑らかにする
- 平型木材の両端に、丸棒木材が差し込めるぐらいの穴をドリルであける
- クロスさせた平型木材の穴に丸棒木材を差し込み、物干し竿部分にする
- 平型木材の脚の下部にもそれぞれ丸形木材を差し込み、脚を固定する
木材を好きな色で塗装してもおしゃれですし、足部分には棚板を載せることもできます。
棚板をロール式に収納できるものにすれば、持ち運びする際に、よりコンパクトになり便利です。
シュラフなど大きなものを干したい場合は、脚の全長をもう少し長くして作ってみても良いでしょう。
100均で用意できるおすすめの物干しネット
キャンプでは上から吊るして干すことができる、ハンギングドライネットがあると便利です。虫を気にせず食器を乾かしたり、日持ちする干し野菜やドライフルーツなどの乾物を作ることもできます。
ハンギングドライネットは、もちろんアウトドアメーカーからも販売されていますが、ちょっとお試ししたい場合はリーズナブルな価格で手軽に物干しネットを購入できる、100均のアイテムを使用してみてはいかがでしょうか。
セリアには、2段になったアウトドア用ドライネットが販売されています。しっかりした造りなので、食器などを入れてもそれ程たわむことがありません。
本格的なものを購入する前に、まずは使い方などドライネットを試してみたい方におすすめです。
まとめ
キャンプでは、ロープなどの身近なものを使って手軽に物干しすることができます。
濡れた洗濯物はたくさんあると案外重いものですので、比較的軽い洗濯物はロープやピンチハンガー、重めの洗濯ものならハンギングラックに干すようにすると物干しが倒れたりすることがなく安心です。
物干しの耐荷重と洗濯物の重さを考えて、物干し台を倒壊させることなく安全に使用しましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。