キャンプで料理をするためにお湯を沸かしたり、コーヒーやお茶などを楽しむためにお湯を沸かしたいと思うことも多いと思います。
そこで必要になるのがお湯を沸かすことができるキャンプ用品です。キャンプ用の湯沸かしができるグッズはたくさんあります。
この記事では、お湯を沸かしてできること、湯沸かし器の選び方、キャンプで湯沸かしができる道具についてをご紹介します。
おすすめの道具もご紹介するのでぜひ参考にしてください。
キャンプで湯沸かししてできること
キャンプで湯沸かしをしてどのようなことがしたいと考えていますか?湯沸かしができれば、麺を茹でるなどお湯を使った料理を作ることができますし、コーヒーやお茶などを淹れることもできます。
特に寒い時期は温かい食べ物や飲み物は美味しく感じますし、体も温まり防寒対策にもなります。
また、お湯を沸かして洗い物をするときに使えば、汚れも落ちやすくなりますし、手が冷たくならずに洗えます。
キャンプではお風呂に入れないこともありますが、専用の湯沸かし器があればシャワーを浴びることができます。
湯沸かしといっても何をするために必要なのかで、必要な道具は変わります。自分がなんのために湯沸かしする道具が必要なのかを考えてみましょう。
キャンプ用湯沸かし器の選び方
湯沸かし器にはいろいろな種類があるので、選ぶときに迷ってしまう方も多いです。
湯沸かし器を選ぶときに注目したいポイントは、サイズと湯沸かしする方法です。
湯沸かしする方法が自分に合っていないと使えないこともあるので、選ぶ時には注意しましょう。下記で詳しくご説明します。
サイズ
サイズはとても重要なポイントです。ファミリーキャンプなど人数が多いキャンプをするのに、湯沸かしできる道具が小さいと何度もお湯を沸かさなくてはいけないのでとても不便に感じます。
反対にソロキャンプをするのに、ファミリー用の大きな道具を使っているとお湯を必要以上に沸かせることになり時間がかかってしまったり、かさばり荷物になるので不便に感じます。
コーヒーやお茶をメインで湯沸かし道具を選ぶときのサイズは、カップ1杯約200mlだということを頭にいれ、人数分をかけることがおすすめです。
麺を茹でたりするために湯沸かし道具を選ぶなら、1人約500~700mlほどが目安になります。自分のスタイルに合わせてサイズを選びましょう。
湯沸かしする方法
湯沸かしをするためには、水を温める熱源が必要になります。熱源になるものには、焚き火、ガスコンロ、固形燃料などがあります。
ガスコンロには対応しているけど焚き火では使えないという道具もあるので、どの熱源を使うかを決めておくことも大切です。熱源の違いを確認しどの熱源を使い湯沸かしをするのかを決めましょう。
焚き火
キャンプでは薪などを燃やして焚き火を楽しむ方も多いと思います。これを熱源として湯沸かしをすることも可能です。
ただ、焚き火の場合火力が強すぎるので、ステンレスや銅素材の直火可能な道具を選ぶことがおすすめです。
また、取っ手がプラスチックや木でできていると溶けたり燃えたりしてしまうので、全体がステンレスや銅素材でできているアイテムを選ぶことが大切です。
薪ではなく炭でバーベキューなどを楽しむ方も多いと思いますが、炭は火力は安定する一方で、じっくりと熱を通すのでお湯が沸くのに時間がかかります。早く湯沸かしをしたい場合には不向きです。
ガスコンロ
家庭のガスコンロのように使えるコンロがあれば、家でお湯を沸かすようにキャンプでも湯沸かしができます。
ガスコンロは火加減も簡単にできますし、普段家で使うように使えるのでとても簡単です。ガスコンロには大きく分けて3種類あります。
- カセットコンロ
- シングルバーナーガスコンロ
- ツーバーナーガスコンロ
カセットコンロは自宅で使っている方も多いと思います。自宅で使っているものをそのまま持っていき、キャンプで湯沸かしができるので便利です。
専用のガス缶を装着して使えるタイプのコンロで、とてもコンパクトで持ち運びが簡単です。
とてもシンプルな作りで安定感があまりないので、使用するときには注意が必要ですが、火力調節もでき軽量なのでソロキャンプなどにおすすめの熱源です。
専用のガス缶を装着して使う家庭にあるような2口のガスコンロです。片方で湯沸かしをしながらもう片方で調理ができます。
大きく重たいので持ち運びは不便ですが、人数が多いキャンプなどでもたくさんのお湯を一気に沸かせます。
ガスコンロは設置すれば簡単に火をつけることができるので、最速でお湯を沸かせます。お湯を簡単に沸かしたい場合はガスコンロを熱源に考えることがおすすめです。
固形燃料
固形燃料はコンパクトで持ち運びが簡単ですし、直接火をつけるだけで使えるのでとても簡単に使えます。
ガスの火力に比べると弱く、風にも弱いので湯沸かしは早くはありませんが、使い終わったら燃料部分はなくなるので荷物も減ります。
キャンプで湯沸かしできる道具
キャンプで湯沸かしするためには、湯沸かしできる道具が必要です。「ケトル」や「やかん」「クッカー」などが一般的ではありますが、違いがわからないという方もいると思います。下記で特徴をご紹介します。
また、湯沸かしできる「水筒」と「キャンプ用湯沸かし器」もご紹介します。
ケトル
ケトルはサイドに取っ手がつけられているので、持ちやすく注ぎやすいのが特徴です。
縦長タイプのケトルは容量が大きいので、ファミリーなどの人数が多いキャンプに向いています。
寸胴タイプのケトルは、鍋のような形ですが注ぎ口がついていてコンパクトで小さいものが多いです。湯沸かし以外にも料理にも使えるので、ソロキャンパーにおすすめです。
ケトルは人気があるのでいろいろな種類のものが売られていて、素材もさまざまです。
焚き火で直火で湯沸かしをするなら、ステンレスや銅素材のものがおすすめで、より軽量なものが良いならアルミ製がおすすめです。
また、ホーロー素材だと保温力が高いので、お湯を沸かした後長い時間保温できます。
やかん
やかんは家庭で使っている方も多いので、なじみのあるアイテムだと思います。やかんは底が広く、安定感があり火を効率的に受けるのでお湯が沸くのが早いです。
キャンプ用のやかんはコンパクトなサイズのものが多くあるので、ソロキャンプなどの人数の少ないキャンプに向いています。
クッカー
クッカーは家庭で使う鍋をコンパクトにしたアイテムで、焚き火やコンロなどで湯沸かしできます。
いろいろな形のものがありますが、持ち手を折りたたんでコンパクトに収納できるものが多く持ち運びが簡単です。
深型タイプと浅型タイプがあるので、お湯を沸かすのに使いたいのであれば深型タイプを選びましょう。
クッカーがあれば湯沸かしも料理もできるので大変便利なアイテムです。ファミリーキャンプなら鍋やフライパンなどがセットになっているタイプがおすすめですし、ソロキャンプなら軽量で持ち運びやすいものを選ぶことがおすすめです。
メスティン
メスティンはお弁当箱に持ち手が付いたような形をしていて、ご飯を炊いたり、料理をするなど万能なアイテムです。
このメスティンでもお湯を沸かすことができます。お弁当箱のような形なのでたくさんのお湯を沸かすのには向きませんが、1人分の麺を茹でるためのお湯くらいは沸かせます。
これ1つでいろいろな役割ができるので、ソロキャンプをする方に人気があるアイテムです。
水筒
水筒と言えば飲み物を入れて、水分補給のために持ち運ぶものと思われますが、直火可能な水筒なら、お湯を沸かすためにも使えます。
キャンプで湯沸かしのために水筒を用意するなら、ステンレス製のものがおすすめです。直火可能な水筒を選びましょう。
また、水筒はお湯を沸かして湯たんぽとしても使えます。寒い時期は防寒対策としても役に立ちます。
キャンプ用湯沸かし器
寒い時期は水で洗い物をするのも苦ですし、アウトドアをしていると思った以上に汚れてしまうことがありお風呂に入りたいこともあると思います。
そこでおすすめなのがポータブル給湯器です。ポータブル給湯器は燃料などをセットすれば場所を選ばずに、瞬間的に温水を作るので温水で洗い物ができたり、温水シャワーで汚れを洗い流すことができます。
湯沸かしするのにおすすめなキャンプ用品
ここまで湯沸かし器の選び方や湯沸かしできる道具などをご紹介してきましたが、湯沸かしできるアイテムはさまざまなメーカーで作られているので迷う方も多いと思います。
似たアイテムでも機能の違いがあることも多いので、どのような点が違うのかを確認することもおすすめです。下記ではおすすめのアイテムを3つご紹介します。
スノーピーク
スノーピークの「クラッシックケトル」は縦長のケトルで1.8Lの大容量のケトルです。
吊り下げ用のハンドルが付いているので、吊り下げて焚き火で湯沸かしすることが可能ですし、湯沸かし中に灰が中に入らないように注ぎ口にふたがついているので機能性も抜群です。
コールマン
コールマンのやかん型の「パッカアウェイケトル」はアルミ素材なのでとても軽く、熱伝導率が高いので素早くお湯を沸かすことができます。
傷がつきにくい作りになっているので、長年使用することが可能で愛着を持って使えます。容量が少し小さめなので、少人数のキャンプやソロキャンプに向いています。
100均
100均でもやかんやメスティンなど、湯沸かしできるアイテムが多くあります。100均の魅力はなんといっても100円(税抜)という安さです。
100均のアイテムは強度が弱いものや直火に弱いものもありますが、持ち手が溶けたり燃えたりせずに使えるか、直火可能かを確かめて購入すればキャンプでも問題なく使えます。