キャンプでスープを作ろうーおすすめレシピ4選とアレンジ方法

最終更新日:2022/02/12

キャンプの楽しみの一つ、キャンプ飯は、レシピを考えているだけでわくわくするものです。
そのキャンプ飯、最近マンネリ気味に感じていませんか?
いつもと違うレシピに挑戦をするなら、一番のおすすめは「スープ」です。
スープは、味のバリエーションが豊富で、作り方もシンプルで、何と言ってもアレンジ方法が多彩です。
このように、作り方も簡単で、アレンジの豊富な、キャンプにおすすめのレシピを多数ご紹介します。
できるだけ少ない食材と手順でお伝えしますので、次回のキャンプにお役立てください。

キャンプで美味しいスープの魅力

豪快なBBQから、缶詰やレトルト食品を活用した料理まで、キャンプ飯を楽しむ方法は、人それぞれです。
キャンプは回数を重ねるごとに、いろいろと悩みが生まれてくるものです。
その悩みの一つは、いつも同じになりがちなキャンプ飯に飽きてしまうことです。
毎回キャンプでは肉や魚貝を焼くだけの料理、ご飯とレトルトカレーを温めるだけの料理など、自宅で作る毎日の料理と同じように、「今回(今日)は何にしよう」と悩むキャンパーは多いです。
そこでおすすめするのが、キャンプで作る「スープ」です。
それではキャンプで作るスープにはどのような魅力があるのでしょうか。

●簡単な調理ですぐにできる

スープの素となる味を決め、具材を入れて煮込むだけで完成するスープは、シンプルで簡単な調理法でできる、キャンプ飯にはおすすめの料理です。
また、具材などの処理はあらかじめ自宅ですることで、キャンプ場での調理作業やゴミを減らせ、持ち運ぶ調理道具も少なくできます。

●季節に合わせた食材が楽しめる

基本的にスープは好きな具材を入れるだけで完成します。
特に、季節の野菜がたくさんのスープは、うま味も美味しさも倍増し、野菜が苦手な子どもでも食べられるとして人気があります。

夏ならば、さっぱり系の冷たいスープ、秋や冬は体の芯から温まるスープなど、その季節に合わせたスープが楽しめます。

●キャンプの夜とゆっくりと過ごす

冬キャンプでは、焚き火を囲みながら、夜長をゆっくりと楽しむ方も多いと思います。
焚き火やストーブだけで寒い日は、スープがあたたかさをアシストしてくれます。

●アレンジ方法が無限大

スープは少し多めに作っても、さまざまなアレンジ方法で、他のレシピへの変身が可能で、その種類が無限大です。
後ほどご紹介しますが、パスタやカレーなど、メインへの変身もできます。

キャンプで作るおすすめの絶品スープレシピ

キャンプでスープを作るなら、とにかく作り方はシンプルな方法がベストです。
今回ご紹介するスープレシピは、キャンプの食材として扱いが難しい食材、そして持って行くのが大変な調理器具などを一切使わない、簡単な作り方ですので、ぜひ楽しんでください。

【シンプルなキャベツのスープ】

キャベツは野菜炒めの他、サラダとしても使える便利な野菜です。
また、スーパーやコンビニなどでカット野菜としても販売されているキャベツは、手に入りやすく使いやすい食材でもあります。
今回ご紹介するスープは、作り方がとても簡単なので、サッと作りたい朝食にぴったりです。

(材料:2人分)

  • キャベツ  2~3枚
  • 水  400cc
  • ウィンナー 2本
  • 固形コンソメ 1個
  • 塩 少々
  • 黒コショウ 少々

(作り方)

  1. キャベツは一口大(手でちぎってもOK)に、ウィンナーは斜め薄切りにする
  2. 鍋に水と固形コンソメを入れて沸騰させ、キャベツとウィンナーを入れる
  3. 具材に火が通ったら、塩で味をととのえ、器に盛ります
  4. 最後に黒コショウをかけて完成です。

キャベツのスープは、好きな具材をどんどん足していくことで、複雑な味わいのスープへアレンジができます。
人参や、ジャガイモなどの根菜類を加える時は、水の段階から煮込むことで、火が通りやすく、美味しく仕上がります。
また、ウィンナーの代わりにベーコンを使ったり、生ハムでもOKです。

【アレンジが多彩なミネストローネ】

パスタやリゾットなどにアレンジやリメイクが可能なミネストローネは、キャンプで連泊する時などにおすすめです。
今回は、下準備が減らせる、ミックスベジタブルを使ったレシピをご紹介します。

(材料:2人分)

  • トマト缶(ホールorカット) 100g
  • ミックスベジタブル お好きな量
  • じゃがいも 1個
  • 玉ねぎ 1/2個 
  • ベーコン 2枚
  • 固形コンソメ 1個
  • 塩コショウ 少々
  • にんにくチューブ 少々
  • オリーブオイル 小さじ2

(作り方)

  1. じゃがいもと玉ねぎ、ベーコンを一口大に切ります
  2. 鍋にオリーブオイルとにんにくチューブを入れて、香りが出るまで弱火で炒めます
  3. じゃがいも、玉ねぎ、ミックスベジタブルとベーコンを加えます
  4. 具材がしんなりとしてきたら、トマト缶と水、コンソメを加えて煮込みます
  5. 中火で10分ほど煮込み、味をみて塩コショウで味を調えます

トマト缶は1缶で約400gで、今回の様に少ない量を作る時には、余ってしまいます。
あらかじめ自宅で量を量り、残りのトマト缶は、保存袋に入れて、しっかりと空気を抜いておくと、冷蔵・冷凍保存が可能です。
また、トマト缶を余らせないためには、トマト缶1缶をまるごと使ってスープを作る事も一つの方法です。
余ったミネストローネは、後ほどご紹介するスープアレンジをご覧ください。

【中華風手羽元スープ】

じっくりと煮込む手羽元のスープは、鶏肉の出しの効いたやさしい味と、コラーゲンが豊富でキャンプだけではなく、ご自宅でも試してほしいスープレシピです。

(材料:2人分)

  • 手羽元 4本
  • 白菜 1~2枚
  • 水 400cc
  • 鶏がらスープの素 大さじ1
  • 塩こしょう 少々
  • ごま油 少々(なくてもOK)

(作り方)

  1. 白菜を一口大に切る
  2. 鍋に水を入れて沸騰させ、手羽元を加えます
  3. 手羽元に火が通るまで煮込み、途中アクを取ります
  4. 白菜と鶏がらスープの素を入れてさらに煮込みます
  5. 最後に塩コショウで味を調えて、ごま油を垂らして完成です

白菜の他に、キャベツやブロッコリーなどもおすすめです。
また、鶏がらスープ以外には、万能スパイスなどを使っても美味しく仕上がります。

【豪快!玉ねぎ丸ごとスープ】

まるごと使う玉ねぎのスープは、玉ねぎの甘みを感じる極上のスープです。

(材料:2人分)

  • 玉ねぎ 2個
  • 固形コンソメ 1個
  • 水 300~400CC
  • 黒こしょう 少々
  • 乾燥パセリ 少々(なくてもOK)
  • 粉チーズ 少々(なくてもOK)

(作り方)

  1. 玉ねぎの根の部分を取り除きます
  2. 鍋に水と固形コンソメ、玉ねぎを入れて火にかけます
  3. 玉ねぎに火が通るまで20分ほど煮込みます
  4. 最後に黒コショウ、乾燥パセリと粉チーズを振りかけて完成です

玉ねぎだけでは物足りない場合は、きのこなどの季節の山菜などを加えても美味しく仕上がります。
また、ベーコンやウィンナーを入れることで、スープに深みが増します。

キャンプでできるスープアレンジ

スープが残ってしまった場合は、保温効果の高いスープジャーなどの容器に保存しておくと便利ですが、これまでご紹介してきたスープは、さまざまなレシピへのアレンジが可能なので、多く作りすぎてしまったスープは、アレンジをして、違うキャンプ料理を楽しみましょう。
特に、ソロキャンプや、人数の少ないキャンプで食材が余ったしまった場合にも、スープアレンジを活用することで、料理の幅が広がります。

【味変を楽しむスープパスタ】

「キャベツのスープのアレンジスープパスタ」

(アレンジ調理法)
キャベツのスープの残りは、ちょい足しアレンジでスープパスタへ変身させましょう。

  1. パスタを規定時間で茹で上げます
  2. パスタを茹でた鍋を使い、オリーブオイルとにんにくのみじん切り、お好みで鷹の爪を入れて香りが立つまで熱します
  3. 茹でたパスタと塩少々を鍋に入れて軽く混ぜ合わせます
  4. 温めておいたキャベツのスープにパスタを入れて完成です

「ミネストローネのアレンジスープパスタ」

(アレンジ調理法)

  1. ミネストローネに好きなハーブを加えて温めておきます
  2. 茹でたパスタをミネストローネに加えて粉チーズをかけたら完成です
  3. ハーブの他に、鷹の爪や万能スパイスなどを加えてもOKです

【お腹が満足するスープカレー】

スープカレーは、残ったスープにカレー粉やカレールーを加えるだけで作れるので、手早くすませたい朝食にぴったりです。

「ミネストローネのアレンジスープカレー」

(アレンジ調理法)

  1. お好きな野菜を素焼き、もしくは素揚げしておきます(具材は大き目がおすすめ)
  2. 温めたミネストローネにカレー粉を小さじ1ほど加えて味見をします
  3. 好みの味になるまでカレー粉を加えます
  4. 器にスープカレーを移し、野菜を盛って完成です
  5. ミネストローネを温めるときに、鶏肉などを加えてもOKです

スープカレーにおすすめの野菜は、ナスやじゃがいも、かぼちゃです。
その他に、カリカリにやいたベーコンやウィンナーなどもおすすめです。

「中華風手羽元スープのアレンジスープカレー」

(アレンジ方法)

  1. 好きな野菜と鶏肉などを素焼き、もしくは素揚げしておきます
  2. 温めた中華風手羽元スープにカレールー1個~2個を加えます(味を見ながら加えてください)
  3. お好きな味になったら、スープカレーを器に移し、野菜や鶏肉を盛って完成です

【鍋で残った汁をスープに変身】

寒い冬キャンプの夜は、鍋を楽しむ方も多いと思います。
鍋の残り汁は、〆のおじやや、うどんに使う方も多くいらっしゃいます。
しかし、ソロキャンプや人数の少ないキャンプなどでは、鍋でお腹が満たされて、〆に辿り着けない場合もあります。
このような時は、次の日用に、もしくは寝る前に体を温めるためのスープにアレンジをしましょう。
今回は、寄せ鍋や水炊きなどの比較的シンプルな味の鍋の残り汁のアレンジレシピをご紹介します。
(アレンジ方法)

  1. 鍋の残り汁にきのこやねぎ、鶏肉や豚肉を加えます
  2. 具材に火が通るまで煮込み、味見をしながら、水を加えて、沸騰したらとき卵を加えて完成です

トッピングでごまや海苔を加えても美味しく仕上がります。

【ラーメンスープも残さず活用】

手軽に作れるカップ麺は、キャンプの朝食として、小腹がすいたときなどに活躍する万能選手です。
しかし、カップ麺の残りのスープは、全部飲み干すと少ししょっぱいと感じる方が多いのではないでしょうか。
キャンプ場では、スープの残り汁を炊事場や水場にそのまま捨てる行為はNGです。
それならば、アレンジをしてカップ麺を2倍楽しむ方法がおすすめです。
カップ麺のスープは、しょうゆ味、塩味、カレー味、シーフード味などバリエーションが豊富です。
このバリエーションを利用して、簡単にカップ麺の残り汁を楽しむおすすめの方法は、焼きおにぎりのスープです。
カップ麺を作っている間、もしくは食べている間に、冷凍焼きおにぎりなどを焼いておきます。
カップ麺を食べ終わった後に、焼きおにぎりを入れると焼きおにぎりスープの完成です。
焼きおにぎりスープは、黒こしょうなどを加えるとスパイシーな味わいのスープに変身します。

キャンプで活躍するスープはインスタントもおすすめ

1からスープを作る事も、キャンプ飯の醍醐味ですが、BBQの合間に、もしくは洗い物が面倒な時には、下ごしらえの必要がない、レトルトや市販のカップスープ、缶詰などが便利です。
このようなスープは、保存期間が長いものが多いので、キャンプの他、災害用の保存食としてもおすすめです。

特に人気のキャンベルのクラムチャウダーの缶詰は、スープとして楽しむだけではなく、アレンジレシピも豊富で人気のスープです。
キャンベルのクラムチャウダー缶のアレンジでのおすすめは、リゾットやパスタなど、キャンプで作れるレシピも多いのでぜひ試してみましょう。

キャンプでスープを作るためのアイテム

キャンプでスープを作るには、鍋やクッカーなどの調理器具が必要です。
さまざまな調理方法が可能なメスティンや、シェラカップ、100均などで販売されている鍋は、1人分~2人分のスープを作るのにおすすめのサイズです。
また、多くのキャンパーに人気のダッチオーブンもスープ作りには最適です。
中でも、メスティンは、米を炊く、インスタントラーメンを作るときなどにも便利なので、一つ持っておくと便利です。

キャンプでのスープ作りは、人数分の適度なサイズのものであれば、どのようなものでも調理ができます。

おしゃれな器でスープが映える

頑張って作ったスープ。せっかくならおしゃれな食器を使って写真映えのする盛り付けをしましょう。
おしゃれに見えるスープの盛り付けは、使う皿選びが大切です。

具材の多いミネストローネや、ごろごろ野菜の入ったスープは、浅めの皿で、具材を引き立てるような盛り付けがおすすめです。
クリーム系のスープや、とろみのあるスープなどは、スープカップや、木製のボウルに木製のスプーンなどを合わせるとおしゃれに見えます。

カップスープや缶詰などを使う場合も、このような食器に盛り付けることで、見た目がワンランクアップします。