キャンプの荷物を最小限に-おすすめの小型ストーブと活用方法

最終更新日:2021/11/03

寒さが厳しく長い夜を過ごす冬のキャンプですが、便利なアイテムや、冬ならではの魅力を発見して楽しむ方がとても増えています。
冬のキャンプで必要な防寒アイテムはいくつかありますが、その中でも直接体を暖めることができるストーブはキャンプの時に1つあれば寒さへの不安を解消してくれます。
しかし、キャンプへ持っていく荷物はできるだけコンパクトで少量にしたいものですよね。
そこで、冬のキャンプで活躍する小型のストーブを種類ごとの特徴や、メーカー別のおすすめ、簡単にできるストーブを使った料理のアイディア、そして小型ストーブを使う時の注意点などをまとめました。
これから冬のキャンプに向けて小型ストーブの購入を検討されている方はぜひご覧ください。

冬のキャンプで活躍する小型ストーブの種類

突き刺さるような寒さの中でのキャンプ、寒さが苦手な方は敬遠しがちですが、冬のキャンプ場はオンシーズンに比べて人が圧倒的に少なく、冷たく澄んだ冬の空気は、最高の星空が見られる魅力があります。
しかし、冬にキャンプをするのは、防寒用の衣類や、装備など荷物が増えてしまうところが難点です。
できるだけコンパクトに、荷物を減らすには、使うアイテムを厳選する、もしくは、持って行くアイテムを小型化することがポイントです。
そこで、冬のキャンプを暖かで快適に、そして荷物をコンパクトにするための小型ストーブの種類をご紹介します。

ガスストーブ

小型ガスストーブの大きな特徴は、カセットボンベを使う点です。
冬の鍋料理などで使うカセットコンロを使う時などに、買い置きをしている方も多くいらっしゃるので、なじみのあるアイテムを燃料に暖をとることができます。
また、電源が必要なく、比較的軽量なところも魅力です。

石油ストーブ

石油ストーブはストーブの中でも広範囲に暖かさが伝わります。
石油ストーブの燃料となる灯油は、価格の変動はありますが、比較的安価で、コスト面で安心です。
ただ、灯油を入れる燃料タンクはサイズや重量が他のストーブに比べて増えるので、小型ストーブの中でも大きめです。

電気ストーブ

電源があればスイッチを押すだけで使える電気ストーブは、テントの中で安心して使える手軽さが魅力の1つです。
電源が使えるキャンプ場では問題はありませんが、電源がない場合、ポータブル電源などを持っていく必要があるので、小型の電気ストーブにプラスポータブル電源で荷物が倍になります。

薪ストーブ

炎のゆらぎがゆったりとした時間を過ごすのにもってこいの薪ストーブは、多くのキャンパーから人気があります。
薪の他に、小枝や割り箸、松ぼっくりなどを燃料として使うことのできるタイプのストーブもあり、着火のコツを掴めばキャンプの雰囲気を出すのにおすすめのストーブです。

以上の4つのストーブをご紹介しましたが、環境さえあれば、キャンプの他のアウトドアでのアクティビティでも使えます。

冬のキャンプにおすすめの小型ストーブ

それでは、冬のキャンプで人気の高い小型のストーブをメーカーごとにご紹介します。

トヨトミ

  • 「レインボーRL-250」

ランタン型の石油ストーブで、炎の色がガラスを通して7色に見えることから「レインボーストーブ」の名称で親しまれています。
レインボーストーブは暖房だけではなく、やさしいランタンの光が周りを照らしてくれるところも魅力です。
また、使い方が点火ツマミを回すだけなので難しい操作の必要がなく、地震や衝撃があった場合に自動で消火してくれる耐震自動消火機能も人気の秘密です。
そして何よりもキャンプにおすすめする理由が2重タンク構造です。
この構造によりキャンプ場の移動の時などにストーブが転倒してしまっても、タンク内の灯油がこぼれにくくなっています。

  • 「ムーンライターML-250」

先ほどのレインボーストーブと同様の機能(点火ツマミ、耐震消火機能、2重タンク構造)を持つムーンライターは、月あかりのようなやさしい明るさが人気です。

ご紹介したトヨトミの石油ストーブはどちらも消火時のニオイが軽減されていて、電源が不要です(乾電池が必要です)。
またどちらの石油ストーブも重さが6.2kgです。

アラジン

  • 「ポータブルガスストーブSAG-BF02」

持ち運びが便利なアラジンの小型のガスストーブ、ポータブルガスストーブは、ストーブ用の収納袋が付属されていて、サイドポケットにカセットボンベも収納できるまさにキャンプにぴったりのストーブです。
また、4つの安全装置(圧力感知安全装置、不完全燃焼防止装置、転倒時消火装置、立消え安全装置)が付いています。
重さは約5.7kgです。

  • 「ポータブルガスストーブ シルバークイーンSAG-SQ01A」

以前アラジンで販売されていた反射型の石油ストーブをガスストーブとして復刻させたストーブがポータブルガスストーブシルバークイーンです。
反射板の効果で暖かさが効率よく広範囲に行き渡ります。
また、先ほどご紹介したポータブルガスストーブSAG-BF02と同様に4つの安全装置が付いていて、収納袋も付属されています。
ポータブルガスストーブの大きさの中では超小型のタイプで、重さは約4.2kgです。

  • 「ブルーフレームBF3911」

改良を加えながらロングセラーを誇るブルーフレームは、レトロなフォルム、そして青い炎が人気の石油ストーブです。
点火や消火時のニオイを押さえ、耐震消火機能も付いています。
また、排ガス浄化触媒機能で、一酸化炭素や炭化水素を軽減できるところも魅力の1つです。
重さは燃料タンクに満タンの場合約11.8kgです。

イワタニ

  • 「カセットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖」

ガスストーブの中でも超小型タイプのマイ暖は、屋内専用のストーブです。
4つの安全装置(圧力感知安全装置、不完全燃焼防止装置、転倒時消火装置、立消え安全装置)が付いていて、気温に左右されますが、弱運転で約3時間55分ほど連続燃焼します。
重さが約2.6kgで、高さが290mm、幅312mm、奥行きが222mmととてもコンパクトなので、防災用に備えている方も多くいます。

ロゴス

  • 「ミニミニKAMADO(ミニラウンドストーブ対応)」

パーツをまとめるとてのひらサイズになり、とにかくコンパクトな薪ストーブのミニミニKAMADOは、別売りの「エコココロゴス・ミニラウンドストーブ」などの他、小枝や割り箸を燃料として使えるアイテムです。
重さが約230gで、ステンレス製のパーツはすべて分解して付属の収納袋で持ち歩けるので、ソロキャンプや、ツーリングなどにとても便利です。
また、パーツの組み合わせと燃料の選び方によって調理もできるとこも魅力です。

BioLite(バイオライト)

  • 「BioLiteキャンプストーブ2PLUS」

焚き火の熱を電気に変換したり、送風ができる画期的な機能を持つキャンプストーブ2PLUSは、送風ファン機能により本体のサイズは小さくてもパワフルな火で、調節も可能なので、オプションのアイテムを使うことで調理をする時などにも便利な薪ストーブです。
また、焚き火の熱を電気に変換し内臓のバッテリーに蓄えることで、モバイルバッテリーの役割もします。
ストーブ、調理コンロ、電気など、1台でたくさんの機能を持つキャンプストーブ2PLUSは、重さが約935gで、燃料は小枝や松ぼっくり、木質ペレットなどが使用可能です。

アイリスオーヤマ

  • 「遠赤外線電気ストーブ 小型 遠赤外線ヒーターIEHD-800」

持ち手のついたレトロなデザインの遠赤外線電気ストーブで、重さが2.3kgで幅が約40cm、奥行きが15.6cm、高さが37.7cmと小型で持ち運びに便利な大きさです。
遠赤外線の効果で体の芯まであたたまり、転倒時や温度が上がりすぎたときなどに自動的に電源が切れる機能なども魅力です。

小型ストーブで楽しむ冬のキャンプ飯

寒さの厳しい冬のキャンプでは、外で炭火を使って長時間調理をすることは過酷です。
そこで活躍するのがストーブです。
ストーブは、タイプを選べばたとえ小型でも調理ができます。
キャンプの長い夜はストーブの熱を使って冬の寒さを吹き飛ばすような美味しい料理を作ってみましょう。

鍋は簡単な料理に思われがちですが、あなどるなかれ「鍋」です。
寒い日や冷えた体を内側から温めるには何と言っても鍋が1番です。
出汁からこだわって作る鍋はとてもおいしいですが、簡単に済ませたいキャンプの時の鍋は鍋の素などを使って、キャンプ場のご当地食材を使ってみてはいかがでしょうか。
例えば、冬に旬を迎える海産物などを使った鍋は、出汁もでるので、さらにおいしい鍋へと変化します。
その他にも、ご当地野菜や、B級グルメなど、鍋には合わせる食材が無限にあります。

  • おでん

メインのバーベキューなどが終わった後に、じっくりと煮込んだおでんはやさしい味で体を暖めてくれます。
また、つまみとしてもおすすめです。
好きな食材をおでんの素などを使って煮込むだけなので、とても簡単に調理できます。
おでんは大量に作って残ってしまっても、次の日にはより味がしみこんだおでんが楽しめるところも魅力です。

  • 焼き芋

ストーブの上で作る定番はなんと言っても焼き芋です。
アルミホイルに芋を包んで焼くだけで完成します。
焼き芋の定番と言えばさつまいもですが、他にもじゃがいもやりんごなども焼いてバターをのせてもOKです。

冬のキャンプで小型ストーブを使う時の注意点

少人数での冬のキャンプに便利な小型ストーブですが、キャンプ場で使う時にはいろいろと注意点があります。
特に小型であってもストーブをテント内で使う時には、とにかく一酸化炭素中毒に注意です。
一酸化炭素中毒を防ぐには換気が1番大切です。
石油ストーブ、ガスストーブ、薪ストーブなどを使う時には必ず換気をするようにし、できれば一酸化炭素警報機などを持っていくと良いでしょう。

また、テント内、屋外を問わず、ストーブの周りには物を置かないようにしましょう。
ストーブのすぐそばではなくても、転倒した際に届く場所に物を置くととても危険です。
特に燃えやすいアイテムや、ガス缶などは必ずストーブから遠ざけるようようにしましょう。

寒い冬のキャンプを小型ストーブなしで過ごすには

たとえ小型のストーブでも就寝時につけっぱなしは危険です。
しかし、寒さが一段と厳しくなる夜中はストーブを消してしまうと想像以上の寒さになります。
そこで、小型ストーブを消した後にできる寒さの対策法をいくつかご紹介します。

  • テント・寝袋

テントや寝袋は、構造や素材により寒さに耐えられるものがあります、冬のキャンプではそのようなテントや寝袋がおすすめです。

  • 毛布・ダウンジャケット

毛布やダウンジャケットなどは、暑くなったら脱ぐ、寒くなったら着ることがしやすいので、ぜひ何枚か用意をして持っていくことをおすすめします。
保温効果が高く、薄手のタイプの毛布やダウンジャケットは重ねて使っても動きやすく、荷物にもなりません。

  • カイロ・湯たんぽ

カイロや湯たんぽは手先や足先を温める他、使う場所によっては全身が温まります。
ただし、長時間の使用は低温やけどを引き起こす可能性があるので注意が必要です。
カイロは、使い捨ての他にベンジンを使った繰り返し使えるカイロもおすすめです。

それでもやはり寒さが心配ならば、電源の使えるキャンプ場を選ぶ事が1番です。
電源が使えるキャンプ場ならば、電気ストーブの他、電気毛布や電気カーペットなどが使えるので、寒い冬も安心です。

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