【キャンプでの必需品】失敗しないタープの選び方とおすすめ7選

最終更新日:2022/02/21

キャンプにあると便利なタープ。テントに種類があるように、タープもさまざまな種類があります。タープは、年間を通してさまざまなシーンで役に立つアイテムで、初めて購入する時には、選び方のポイントを押さえておくと便利です。
そこで、この記事では、タープの魅力や、種類、人数やシーンに合わせた選び方のコツなどをご紹介します。
また、メーカー別のおすすめのタープや、張り方のアレンジ方法、タープ泊についてもお伝えします。
キャンプでタープを存分に楽しめる方法をたくさん知って、次回のキャンプにお役立て下さい。

キャンプで人気のタープとは

タープは、陽射しや雨、風などを防いでくれる便利なアイテムです。
タープを使うシーンはいろいろとあり、バーベキューをするスペースとして、またはリビングとして、そしてキャンプ用品を収納しておく場所として活用されています。
また、タープでテント用の玄関としての役割も果たすので、最近ではテントとタープはセットとして考えているキャンパーも多くいます。

タープは、多くのキャンパーが必要と思うアイテムですが、中にはタープなしでもキャンプはできると考える方もいます。
もちろんテントで寝るだけのキャンプならば、タープなしでも特に問題はありません。
しかし、せっかくの休日でキャンプを楽しむなら、開放的な気分に浸りながらゆっくりと過ごす時間や、おいしいキャンプ飯、友人とのおしゃべりを満喫できるひとときを大切にしたいですよね。
タープの最大の魅力は、その大切な時間をアシストしてくれるところです。
例えば、炭火でのバーベキューは雨が苦手ですが、タープがあることで、快適に食事が楽しめます。
また、日焼けが気になる方は、日中の強い陽射しのある時間はタープがあることで、外の雰囲気を楽しみつつ過ごせます。

このように、タープはキャンプでの楽しみを増やしてくれる頼もしいアイテムです。

知ると便利なキャンプ用タープの種類

タープはその目的や人数、張り方の違いでいろいろな種類があります。
以下に主なタープの5つの種類と、メリット・デメリットをご紹介します。
ソロキャンプ向けの、張り方が簡単なものから、ファミリー用のものまで、購入する前の目安としてご覧ください。

【ヘキサタープ】

六角形(ヘキサゴン)の形をしたヘキサタープは、他のタープに比べると比較的高さがないので、ロースタイルキャンプに向いています。
ヘキサタープと似ているタイプのウィングタープは張り方はほぼ同じですが、ひし形をしていて、さらにコンパクトなので、ソロキャンプの方に人気があります。

メリット

開放感があり、コンパクトな収納が可能。

デメリット

日陰の面積が狭い。

【ワンタッチタープ】

とにかく設営が簡単なワンタッチタープは、タープテントや簡易テントなどと呼ばれることもあり、タープと折りたたみのフレームが一体化していて、フレームを地面に固定する必要がないので、初めてタープを購入される方におすすめです。
ワンタッチタープは、運動会やイベントの受付などで見かける大型のテントが小型化したものに近いです。

メリット

張り方が簡単で、ペグで固定する必要がない。

デメリット

フレームが重い。

【スクリーンタープ】

テントの形をしたスクリーンタープは、テントと連結してツールームテントとして使え、虫の侵入が防げます。

メリット

プライベートな空間が確保でき、風を防げる。

デメリット

サイズが大きいので、広いサイトが必要になる。

【レクタタープ】

長方形の形をしたレクタタープは、ファミリーキャンプやグループキャンプなどの大人数のキャンプに向いています。

メリット

ポールを使う本数でさまざまな張り方のアレンジが可能です。
また日陰面積も大きく、広々とした開放感があります。

デメリット

タープの生地が広いため、それに伴いポールが重い。

【カーサイドタープ】

車の側面や後方に設置するカーサイドタープは、車中泊やデイキャンプの他、オートキャンプ場などの、車をサイトに横付けして行うキャンプにぴったりのタープです。

メリット

車のすぐ横にタープを設置するので、荷物の移動が圧倒的に楽です。
特に雨の日などは、キャンプ道具が濡れずにすみます。

デメリット

他のタープに比べると、広さはありません。

キャンプの人数やスタイルで決めるタープの選び方

キャンプは、家族で行うファミリーキャンプ、または気軽にできるソロキャンプ、そして、どのような過ごし方をするかは人それぞれです。
そのため、使うタープも人数に合わせたものや、好きなキャンプスタイルに合わせたものを選ぶと快適に過ごせます。
ファミリーキャンプ用、ソロキャンプ用、キャンプスタイル別のおすすめのタープの選び方をご紹介します。

ファミリーキャンプ用のタープの選び方

ファミリーキャンプは、夫婦2人、もしくは3人以上の場合など、構成人数はさまざまです。
2人~5人程度で行うファミリーキャンプでタープを選ぶなら、ヘキサタープやスクリーンタープが便利です。
さらに5人以上のファミリーキャンプやグループキャンプには、サイズが大きめのワンタッチタープやレクタタープがおすすめです。

ソロキャンプ用のタープの選び方

ソロキャンプでは、1人で全ての作業を行うので、できるだけ小さく軽量で持ち運びのしやすいタープが良いでしょう。
ソロキャンプ向けのソロタープなどは、比較的安い値段で販売されていて、コンパクトで軽量なものが多いので、一つ持っていると重宝します。
また、ソロタープ以外で選ぶのならば、アルミフレームなどの軽量タイプを選ぶと、一人で持ち運ぶ際に便利です。

キャンプスタイル別のタープの選び方

人数の他に、どのようなキャンプスタイルで過ごすのかも、タープ選びの大切なポイントです。

  • ロースタイルキャンプ
  • 椅子やテーブルなどを低くし、全体的に目線を下げるレイアウトで、ゆったりとリラックスしたい方に人気のロースタイルキャンプでは、他のタープに比べると高さのないヘキサタープがおすすめです。

  • プライベート重視のキャンプ
  • アウトドアの開放感を味わいたいけれど、プライベート空間も確保するなら、スクリーンタープがおすすめです。
    側面がメッシュタイプのものなら、通気性も良く、タープ内も見えにくいので、人の目を気にせずに過ごせます。

キャンプで活躍するおすすめのタープ

それでは、Amazonや楽天市場などの大手ショッピングサイトのランキング上位のものや、キャンパーのブログなどで人気のタープを厳選してメーカー別にご紹介します。
それぞれのタープの特徴などを比較しながらご覧ください。

【コールマン】

豊富な種類と、機能性を持つコールマンのタープは、人数、またはキャンプスタイルによっていろいろなタイプから選べるとして人気があります。

ヘキサライトⅡ

収納時のサイズがコンパクトなタイプのヘキサタープです。
持ち運びに便利な収納ケース付きで、夜間に便利なランタンフックが付いているところも魅力の一つです。
タープサイズ:約420x420x220(高さ)cm
重さ:約4.7kg

スクリーンキャノピージョイントタープⅢ

4面がフルメッシュ搭載のスクリーンタープです。
タープを設置した時の高さが2メートル以上あるので、大人が立ったまま歩くことが可能です。
スクリーンキャノピージョイントタープⅢの一番の魅力は、コールマンのキャノピータイプのテントとジョイントができるところです。
テントにタープを連結して使いたい方にはぴったりのタイプです。
タープサイズ:約320x340x215(高さ)cm
重さ:約11.3kg

【DOD】

個性的なデザインとリーズナブルな価格で人気のDODは、ウサギのマークが特徴的なアウトドアブランドです。
2018年2月に、ドッペルギャンガーアウトドアから、現在の「DOD」に名称が変更になりました。

いつかのタープ(TT5-631)

装備品が充実していて、1万円前後で買えるタープとして人気があります。
タープ本体の他に、ペグ、ロープ、ポール、キャリーバッグ、延長ベルトが付属された、オールインワンタイプのタープで、タープが初心者の方にもおすすめです。
付属の、バックル式の延長ベルトは、テントにタープを近づけるときや、ランタンなどのライトをかける時などに活躍します。
また、いつでも組み立て方がわかるように、キャリーバッグに組み立てのコツが縫い付けてあるところも嬉しいポイントです。
いつかのタープは、カーキ、ブラック、タンの3色から選べます。
タープサイズ:約420x410x230(高さ)cm
重さ:約5.4kg

【モンベル】

登山用品などのアウトドア用品を幅広く扱うモンベルのタープも人気があります。

ミニタープHX

風に強いヘキサタープです。
コンパクトな収納が可能で、自転車やバイクなどでキャンプへ行く時などに便利です。
また難燃加工が施されているので、焚き火を楽しむ方にもおすすめです。
ただし、ポールは別売りです。
色は、ダークグリーンとグリーンの2色展開です。
タープサイズ:約338x280x165cm
重さ:約870g(ベグや張り網、スタッフバックを含む)

ビッグタープHX

大きいサイズのタープで、ファミリーキャンプにおすすめのタープです。
別売りのポールを使うと、日陰面積がさらに大きくなるので、陽射しの強い日中のバーベキューなどに最適です。
また、「ビッグタープHXオプショナルルーム(別売り)」と組み合わせることで、全室付きの4人用テントとして使うことが可能です。
タープサイズ:約500x480x240cm
重さ:約3080g(ペグ、ダッフルバッグを含む)

【キャプテンスタッグ】

キャンプに関連するグッズの他、サイクリングやガーデニング用品などさまざまなアウトドアの分野で見かけることの多いキャプテンスタッグのタープは、多くのキャンパーから注目されています。

クイックシェード250UV-S(コンパクト)

紫外線を95%以上カットできる加工が魅力のクイックシェード250UV-S(コンパクト)は、大人数でのキャンプにおすすめのタープです。
プッシュボタン式の支柱フレームは、簡単に3段階の高さ調節が可能で、設営と収納がスムーズにできるところが人気です。
タープサイズ:約250x250x247(高さ最大)cm
重さ:18kg

焚き火を楽しむタープ

焚き火を囲んで楽しむキャンプは、ソロや少人数で夜を過ごす方に人気のスタイルです。
雨の日などの焚き火は、タープを使って雨風を防ぎながらできるのでとても便利ですが、そこで気になるのは、焚き火の火がタープに燃え移ってしまう可能性があることです。
このような危険を回避するためにおすすめのタープは、難燃素材のタープです。
中でも、コットン素材のタープは燃えにくい素材として、焚き火を楽しむキャンプには向いています。
また、難燃素材のタープではない場合、難燃タープガードなどの、焚き火の火をカバーしてくれるアイテムを使うと、比較的安心に焚き火ができます。
このようなアイテムは、焚き火のほか、炭火を使うときにも重宝します。

スノーピークの焚き火対応タープ

ベテランキャンパーからの信頼も厚いスノーピークの焚き火対応タープ「TAKIBIタープ オクタ」は、ワンランク上のキャンプをしたい方におすすめです。
八角形の形をしたタープで、有効面積が広いため、焚き火を囲みながらもスムーズな動線が確保できます。

キャンプサイトをおしゃれにするタープのアレンジ方法

キャンプは、使いやすいようにテントなどの道具を設置するだけで楽しめますが、写真に思い出を残したり、少しでも心地よい時間をキャンプで過ごすなら、レイアウトに工夫をしましょう。
多くの方は、テントにタープを配置するようなレイアウトがほとんどかと思いますが、タープの張り方をアレンジすることで、おしゃれな見た目になるだけではなく、天気の変化などにも対応できます。
アレンジの方法でおすすめなのは、ベテランキャンパーのブログを参考にすることです。
ベテランキャンパーのブログは、タープの張り方のアレンジ方法だけではなく、サイトのレイアウト方法や、キャンプギアの使い勝手なども掲載されていることが多いので、ぜひ参考にしましょう。
それでは、テントにタープを併設する時におすすめのアレンジ方法を、2種類のタープでご紹介します。

レクタタープの場合

基本的に6本のポールを使い設置するレクタタープは、ポールを減らすことで、タープ内は狭くなりますが、雨や風の強い日などに便利です。
中心の2本のポールを残し、サイドの4本のポールを減らすことで、タープに傾斜が付き、横からの雨や風を防ぎます。
コンパクトでシンプルなスタイルに見せるなら、このようなアレンジ方法がおすすめです。

ヘキサタープの場合

ヘキサタープは、基本的に2本ポールを使い設置しますが、ポールの差し方や、ポールの本数を変えることでアレンジができます。
ヘキサタープの6つすべてにポールを使うと、ひろびろとした高さのあるタープに変身します。
また、タープの片側を下げて、4本のポールでタープを支えることで、片面が壁の様になり、プライベート空間が作れます。
昼間は開放的な雰囲気に、そして夜は、プライベートな時間を過ごしたい方におすすめのアレンジ方法です。

冬のキャンプはタープの種類や張り方に一工夫を

寒い冬のキャンプでは、できるだけ設置に時間をかけたくないので、タープは不要と思われる方も多いと思います。
実際に寒い中での作業は、手足が凍えて細かい作業が難しかったり、雪が降った場合などは、タープの倒壊の心配もあります。
しかし、使うタープの種類を選んだり、タープの張り方を工夫することで、快適な冬のキャンプが過ごせます。

冬にはスクリーンタープがおすすめ

冬に活躍する石油ストーブは、テント内での使用は一酸化炭素中毒の恐れがあるので、できるだけ使わないのがベターです。
その点、スクリーンタイプのタープは、側面をメッシュにするこでとで、ある程度の換気が可能になり石油ストーブを使えます。
ただし、定期的に換気は必要です。

カンガルー張り

カンガルー張り(カンガルースタイル)は、カンガルーの親子の様に、テントをカバーする様に、タープを上から張る方法です。
このカンガルー張りは、外気からテントを守るので、寒さ対策に有効です。
また、結露を防ぐ効果も期待できます。

ソロキャンプに慣れたらタープ泊にチャレンジしよう

荷物は最小限に、シンプルなキャンプスタイを目指すなら、タープ泊がおすすめです。
タープ泊は簡単に言うと、テントを使用せずに、タープをテントに見立てる方法で、主に1人キャンプで野営スタイルを楽しむ方に人気の方法です。
もちろん、タープのみでは寝ることはできませんので、寝るためのアイテムは必要ですが、テント持たずにキャンプができるので、持って行く荷物の軽量化が可能です。

タープ泊の方法は、キャンプをする場所や季節、天候によって、タープの張り方が変わりますので、キャンプへ行く前にある程度練習、もしくは張り方のコツなどをしっかりと調べておきましょう。
タープ泊に必要なアイテムは、タープの他、タープの設営に必要なポールやペグ、ガイロープ、ハンマーです。
その他に、寝袋やマット、コットなどを持って行くと、快適な睡眠ができます。

タープ泊におすすめのタープは、野営キャンプをする方に人気のDDハンモックの「DDタープ」です。
DDタープの魅力は、多様な張り方ができるところで、自分なりにアレンジをして張る方も多く、中でもタープ泊に多く使われる張り方は、ステルス張りやビークフライなどで、張り方によって必要なアイテムの数が変わります。
張り方の方法は、ベテランキャンパーの設営動画などを見ると、タープの張り方やコツが分かりやすいので、タープ泊に興味を持たれた方は一度ご覧になられてはいかがでしょうか。