皆さんは、キャンプで寒い思いをしたことはありませんか?
「せっかくのキャンプが辛い思い出に変わってしまった」、なんてことにならないように寒さ対策をしていきましょう。
キャンプでの寒さ対策は、服装やキャンプ用品に頼るところが多く、何を選んだら良いのかをお話ししていきます。
また、電源なしの状態でキャンプをしても、寒い思いをしないようにすることはできます。
そこで、電源なしで使えるキャンプ用品や装備をご紹介します。
電源なしのキャンプはそんなに珍しくない?
最近のキャンプ場では、設備が整っているところが多いので、とても快適にキャンプができます。
あるキャンプ場では、コットン製テントの常設サイトにはソファや寝具、テーブル、電源が完備され、ゴージャス感たっぷりです。
また、ディナーは、シェフが厳選した食材でバーべキューを楽しめます。
そんな豪華なキャンプがあるかと思えば、普段家で使っている家電を持って行き、使う事ができるキャンプもあります。
電気ヒーターや扇風機、ホットプレート、電気ストーブ、携帯やPCの充電もできます。
ほとんどのキヤンプ場では、1サイトあたり1000W(10A)と消費電力が限られているため、アンペア数にはご注意をしましょう。
中にはプロジェクターを持ち込み、テントをスクリーン代わりに映画鑑賞もできます。
筆者も3合炊きの炊飯器を持って行ったことがあります。
小さな子供がいる家族には、とても安全で安心なキャンプができることでしょう。
しかし、このように電源が使えるキャンプ場だけではありません。
登山や冬のキャンプでは、電源なしの場所が少なくないのです。
このように電源なしのキャンプであっても、快適で楽しいキャンプを過ごすことはできます。
電源なしでのキャンプは最初は不便に感じますが、徐々に慣れてくることでしょう。
そして、登山でのキャンプや寒い季節のキャンプで一番大事なことは、寒さ対策です。
寒さ対策には、色々なキャンプ用品や装備が必要になります。
しっかりとした知識と装備をすれば、このように設備が整っているキャンプ場でなくとも、楽しいキャンプができるようになります。
キャンプの快適さはテントで変わる?寒さ対策
テントは、ただ雨風をしのぐ物だと思っている方もいることでしょう。
このテント次第で、快適なキャンプを過ごせるかが決まります。
そこで、テントの魅力や選び方をお伝えしていきます。
まずは、テントの選び方です。
アウトドアショップに行くと、テントには沢山の種類やメーカーがあり、とても一日で選ぶことができません。
軽い感じのキャンプをするのか、本格的に始めるのかでも違います。
そこで、まずはサイズと定員を決めます。
これは、本格であっても、軽いキャンプに使うにしても重要な点です。
また、軽いキャンプとして考えて、夏だけのキャンプだとしても、3シーズン以上のものを選びましょう。
春夏秋のキャンプに対応でき、耐水圧1500mm(強い雨での使用に耐えられる)以上の性能が良いです。
そして、組み立てが簡単なものをおすすめします。
テントの形状は、初心者でも設営時間も慣れれば10分~15分程度で組み立てられるので、ドーム型テントが良いでしょう。
また、本格的なキャンプをしたい方は、目的を決めて選ぶのが良いです。
「登山をするのか」、「冬シーズンに挑戦するのか」、「ワカサギ釣りを楽しむのか」などです。
そして、サイズや定員を決め、重さ、収納サイズ、防水性、防風性、強度、設営難易度、値段などの順に決めていきます。
たとえば、登山の場合、重量、収納サイズ、防風性、防水性、組み立て難易度などを参考に考えます。
また、冬のキャンプでのテントの選び方は、寒さ対策を基本にサイズ、定員、防風性、防水性、居住性、材質、生地、と考えていきます。
テントには電源なしが普通なので、電源を使った暖房は使えません。
そこで、寒さをしっかりと防ぐことができるテントを考えていきましょう。
快適な睡眠は寒さ対策から
冬のキャンプや山岳でのキャンプは、想像以上に冷え込みます。
そこで、就寝時の寒さ対策のポイントになるのが、シュラフ(寝袋)です。
シュラフには、いくつかの型があります。
封筒型、マミ―型、ヒト型などがあります。
封筒型は、まさに封筒のような長方形です。
ジッパーを開けると掛け布団のようにも使え、連結もでき、倍の大きさにもなり、子供と一緒に寝ることもできます。
そして、圧迫感や違和感がなく快適です。
しかし、保温性はあまり高くなく、重くコンパクトさが欠け、冬のキャンプにはおすすめできません。
マミー型は、体を包み込むような形で保温性が高く、無駄がなく軽くてコンパクトで持ち運びがしやすいです。
しかし、多少圧迫感はあります。
ヒト型は、着たまま動けるため、行動がしやすい利点があります。
しかし、収納サイズが大きくなるなどのデメリットもあります。
このようにそれぞれにメリットとデメリットがあります。
そして、冬のキャンプや山岳では、マイナスがあたりまえで-10°~20°近くになることもあります。
もし、冬のキャンプで使うなら、迷わずに羽毛のマミ―型を選んで下さい。
隙間が少ない構造で保温性が高く、伸縮性にも優れクッション性も高く小さくパッキングできて軽いです。
冬用なら間違いなく山岳系メーカーがオススメです。
ただ、高価で濡れには弱いところが欠点でしょう。
就寝時の寒さ対策で以外に大事なのがインナーマットです。
電源が供給されていればホットカーペットが使えますが、電源なしの場合、インナーマットが冷気を遮断してくれます。
銀マットやエアーマット、バルブを開くと自動でスポンジ素材が膨らむマットなど様々なものがあります。
キャンプでは、体を保温することが重要なポイントになってくることでしょう。
キャンプの寒さ対策は服装から
まずは、アンダーウェア(肌着)です。
アンダーウェアを選ぶ際には必ず素材を重視し、汗冷えをしない乾きやすい化繊素材のものを選びましょう。
他には、厚手のウール素材のアンダーウェアもおすすめです。
形状はクルーネックやハイネックのハーフジップのタイプが良いでしょう。
アンダーウェアの素材にはウールや化繊、ウールと化繊をあわせたハイブリッド素材もあります。
そして、防臭効果などがあります。
次にミッドレイヤー(中間着)です。
ミッドレイヤーには、フリースやインナーダウン、定番のネルシャツなどがあります。
フリースはアウターにもインナーにも使え、軽く、保温力にも優れて登山の服装に適した素材です。
色々な季節でも着られています。
他には、インナーダウンです。
インナーダウンは風に強く、軽量でコンパクトに収納できるものが良いでしょう。
収納しやすければ、バックパックに入れて置けば直ぐに取り出すことができます。
そして、アウターレイヤー(レインウェア、ウインドブレーカー)などです。
このアウターレイヤーとして、冬のキャンプの定番といえばダウンウェアです。
ダウンウェアは最も暖かく、軽く、コンパクトにもできます。
そのかわりに、濡れてしまうとその断熱性を失い、乾きにくい特性もあります。
電源なしの場所では乾燥器が使えないので、使用する際は濡れないように気をつけましょう。
また、冬の寒さ対策に欠かせないのが帽子です。
帽子は登山でも必需品です。
頭部からかなりの熱を奪われるので、ウールやフリースなどの保温性の優れた素材の帽子を選びましょう。
そして、絶対に忘れてはいけないのが、手袋です。
手袋がないと作業ができません。
手袋は最低2組み準備しましょう。
作業用と保温効果を上げるものウールやフリース地のものがおすすめです。
電源なしの寒さ対策で使える燃料
キャンプでは、色々な燃料を使い、調理や灯りを点け暖をとります。
このときに、炭、薪、ガス、ホワイトガソリン、灯油などの燃料を使います。
最近は、これら全てを電気で行うことができますが、今回は、電源なしでするキャンプなので、割愛します。
まずは、ガスは最も一般的で扱いやすい燃料です。
対応機器の多さや、手間がからないこと、手入れが簡単なことなどのメリットがあります。
ただし、氷点下を下回るような環境では、燃焼や火力が弱く力不足を感じてしまうことでしょう。
そこで、ホワイトガソリンです。
低温化(冬)、高所(標高が高い)での火力の安定性がとても良い、燃費が良い燃料です。
ただ、対応機器が少なく、準備に手間が掛かり、手入れが大変というデメリットもあります。
また、炭は、皆さんがよく知っている燃料で、火力が強いのでバーベキューには欠かせない燃料でしょう。
しかし、火おこしに手間がかかり、火を消すのもたいへんです。
炭は、暖をとるには最高の燃料ですが、荷物になってしまうことがネックですね。
また、最近ではキャンプ用の石油ストーブが出ています。
この石油ストーブは、冬の寒さ対策には最高です。
ただし、一酸化炭素中毒の危険性もあるため、狭いテントやベンチレーター(通気口)が付いていないテントでは、使用しないでください。
電源なしで使える調理器具
電源なしだと、普段使っている電気調理器が使えないことは、イメージできるでしょう。
しかし、電源なしの状態であっても、キャンプ料理を楽しむための調理道具は色々あります。
定番のBBQグリル・コンロにも何種類かあります。
まずは、炭を使うコンロです。
やはり炭を使って焼くので、遠赤外線効果で食材がおいしく焼きあがります。
しかし、BBQ後の処理が面倒になってきます。
他には、キャンプ用にコンパクトなものや折りたたみができるタイプもあります。
コンパクトにできるので、荷物になりにくいのが良いですね。
また、炭の火おこしが苦手な方には、ガスを使ったコンロをおすすめします。
ガスコンロは、火おこしに時間がかからないことや、火の加減の調整が簡単です。
そして、コンロは種類が豊富です。
そのうえ、コンパクトで持ち運びも楽です。
このことから、まだキャンプに不慣れな方は、ガスコンロを選択するのも良いでしょう。
また、冬のキャンプでの寒さ対策には、薪を使う焚き火台がおすすめです。
BBQもできますし、暖かいです。
そして、その中でも冬のキャンプで使えるコンパクトな薪ストーブが大変な優れモノで、暖房に使いながら調理ができる、中にはオーブンが付いているストーブまであります。
ただし、一酸化炭素が生しますので、ベンチレーター(通気口)がしっかりあるテントやタープテントと組み合わせ使い、換気には十分注意しましょう。
季節で変わる寒さ対策
日本は四季がはっきりしている国です。
どの季節もそれぞれが美しい自然の景色を楽しませてくれます。
美しい景色を近くで楽しむことができるのがキャンプです。
どの季節でもキャンプに行くときは寒さ対策をわすれずにしましょう。
そして、電源なしでも、キャンプを楽しむことは十分にできます。
事前の計画と準備ができていれば、楽しいキャンプにすることができることでしょう。