キャンプは意外に手間が多く、初心者の方は、勝手がわからず時間がかかってしまいます。
テントの設営ひとつとっても、思った以上に時間がかかり疲れも出できます。
それから料理を準備するので、初心者の方であれば、最初は簡単にできるメニューにすることをおすすめします。
今回は、お米の炊き方とレトルト食品の便利さをご紹介していきます。
キャンプで失敗しない!お米の炊き方
美味しいお米と炊飯器があれば、失敗することなく美味しく炊けますが、やはりキャンプ場だからこそ、お鍋などで炊いてみたいと思いますよね。
今回は、キャンプ用のガスコンロとクッカーや鍋を使い、お米を炊いてみましょう。
そして、美味しくお米を炊くためにも、まずは上手く炊けない理由を知っていきましょう。
お米を炊く際は、鍋の大きさと水の量に注意します。
お米1合で炊くのとお米3合で炊くのでは、鍋の大きさ、また水の量が違ってきます。
お米1合を炊く場合は、直径14~15㎝位(6インチ)の鍋やクッカーを使い、できれば厚手の鍋がベストです。
また、小さい鍋や薄手の鍋は、焦げやすいので火加減に注意が必要です。
そして、お米3合を炊く場合は、直径20~22㎝位(8インチ)の鍋やクッカーを使い、しっかり蓋が閉じるものを使います。
お米3合での炊き方は、中火で約10分で沸騰するまで待ちます。
沸騰したら弱火にして約10分加熱し火を止めて、約15分蒸らします。
これは、あくまで目安なので、必ず美味しく炊ける訳ではありません。
では、どうしたら失敗しないで美味しく炊けるのでしょうか。
それは、やはり慣れることが一番の方法です。
お米が上手く炊ければ、あとは肉を焼くか、レトルトのカレーを温めるだけでキャンプ料理ができあがります。
キャンプ場で、初めてお米を炊くのは、リスクが高いのでおすすめできません。
まずは、家で何回か試してみてから、キャンプで炊いてみましょう。
お米の研ぎ方と水加減で美味しく炊ける
キャンプで使うお米は、普段、家庭で食べているお米を使ってかまいません。
さらに、キャンプで美味しいお米にするポイントは、水をミネラルウォーター(軟水)に変えることです。
実はお米というものは、一番初めに加える水を吸収しやすいです。
そのため、研ぎ水もミネラルウォーターを使用することで、さらに美味しいお米に仕上がります。
研ぐときに加える水、炊くときに加える水、それぞれにミネラルウォーターを使って早速お米を炊いてみましょう。
まず、お米が沈むぐらいを目安に水をいれます。
そのあと、軽くかき混ぜる程度ですぐに水を捨てます。
お米は、すぐに水を吸収するので、ゆっくりしていると若干のヌカの臭いまで吸ってしまいます。
この作業を、3回ほどくり返すだけです。
最近の精米機は性能がいいので、ほとんどヌメリやヌカが残りません。
力を入れた研ぐ方ですと、お米が割れ、反って美味しく炊き上がらないのです。
次に水の量ですが、普通のお米1合に対して水180~200ccとなります。
無洗米の場合は、お米1合に対して水220~240ccが目安です。
それから、新米なら水が少なめ、古いお米なら水が多めが基本です。
夏場で30分、冬場で60分、水に浸すことで、よりふっくらと炊き上がります。
水の量は、経験しないと分からないので、何度か試し自分の好みの硬さを見つけてください。
キャンプが初めての方は、お米を炊くことに集中し、おかずは、レトルト食品を利用してもいいと思います。
炭でお米を炊くのはむずかしい?
キャンプでするバーベキューは楽しいですよね。
せっかくバーベキューコンロで炭を起こしているので、その炭を使い、お米を炊いてみるのも楽しいものです。
しかし、炭火でお米を炊くのは、「難しそう」と思う方も多いでしょう。
ですが、ちょっとしたコツさえつかめば簡単にお米は炊くことができます。
そのコツとは、火加減の調整にあります。
まず、バーベキューコンロ内に炭の山を2つ作り、片方を強火にし、もう片方は弱火にします。
ただ、火加減をきっちり分ける必要はありません。
最初は、中火の位置に鍋を置きます。
2~3分したら強火に移し、7~8分ぐらいで沸騰するのが理想的です。
沸騰したら、今度は弱火にて約10分ほど火にかけておきます。
10分たったら、今度は強火に移し、20~30秒火にかけてから、炭のないところに置きます。
そこで、10分ぐらい蒸しておきます。
これで、美味しいお米が炊きあがります。
しかし、生煮えになってしまうなど、失敗してしまうこともあります。
そこで、もしものときのために、失敗してしまった場合の対処方をご紹介していきます。
お米が生煮えだった場合は、もう一度炊き直してみましょう。
やはり、味は落ちてしまいますが、食べられないわけではありません。
そんなときは、レトルトのカレーで食べるのがおすすめです。
次に焦がした場合ですが、お米は焦がしても、上の半分ぐらいは食べられます。
しかし、焦げついた鍋が大変なことになります。
鍋が焦げたら、しばらく水につけ、ごはんをふやかしてから軽くこすり洗いしましょう。
それでも取れない場合は、家に持ち帰り、鍋に水と少量の重曹を入れて沸騰させ、冷めるまで置いたあと、軽くこすり洗いします。
重曹につけることで、焦げが浮きやすくなります。
キャンプに適したレトルト食品
もともとレトルト食品は、アメリカ陸軍が野戦の為に、簡単に食べられる携帯食として開発されたものです。
また、宇宙食にも使われていたので、世界中の食品メーカーが研究開発に取り組んでいます。
レトルト食品は短時間で温めて食べられ、軽くて、持ち運びに便利で種類が多いです。
さらに、多彩な料理があり、炊くのが面倒という方であれば、お米のレトルトもあります。
レトルト食品は、常温で保管できるのでキャンプに適した食品です。
もともと調理済みの製品ですので、温めなくても食べることもできます。
もし、残すようなことがあっても、保存食品なので封を切らなければ持ち帰って、次のキャンプで食べることもできます。
キャンプだから、色々と挑戦してみたいキャンプ料理などがあると思いますが、初めてのキャンプであれもこれも作ろうと思うと大変です。
そんなときは、1食でもレトルト食品を活用したりすると、非常に便利です。
山岳キャンプではレトルトが便利
一般的なキャンプ場には、いろんな食材や道具をクルマに詰め込み、直接キャンプ場まで行きます。
しかし、山岳キャンプでは荷物を背負い山を登って行くので、荷物には重量の制限があり、食材や調理道具の軽量が求められます。
また、クーラーボックスのように、かさばるものはバックパックに入らないため、持って行くことはかなりの困難でしょう。
そのため、山岳キャンプの食材は、常温保存ができ、簡単な調理道具で作れるもの、さらに必要最低限で使いきれる分だけ用意します。
山では歩く時間が長いため、食事の準備や片づけに時間をあまりかけられません。
これら全てを備える食品がレトルトです。
レトルトカレーを食べるとしたら、お米を炊くのに30~40分ぐらいかかりますが、レトルトのご飯とカレーをいっぺんに沸かしたお湯に入れれば、たったの3分でできます。
箱に入ったレトルト食品は、箱から出して持って行くことで、ゴミも減りコンパクトになります。
お米とレトルトがあれば連泊キャンプも安心
キャンプで悩むのは、食事のメニューですね。
ですが、結局は肉料理に落ち着く方が多いです。
さすがに連泊キャンプの場合は、毎食バーベキューや焼き肉だと飽きるので、別メニューも考えなければなりません。
料理が得意、趣味が料理という人は別ですが、あまり得意ではない方には、レトルト食品に頼ってみてもいいでしょう。
お米があれば、定番のレトルトカレーやシチュー・中華丼・親子丼・ハンバーグなど、色んな料理が楽しめます。
多めにお米を炊いておけば、おにぎりや焼き飯もできます。
また、お米が炊けなくても、さらに失敗してしまった場合でも、レトルトパックのご飯を持っていけば安心です。
お湯を沸かす環境さえ整えれば、十分美味しい食事ができます。
お湯を沸かす環境があれば、パスタを茹でながらレトルトのソースも一緒に温めるのもいいですね。
レトルト食品を使うことで、メニューの幅が広がり簡単で美味しい食事ができ、連泊でのキャンプが充実し楽しく過ごせます。
キャンプは料理が苦手な方でも大丈夫!
初めてのキャンプだから、色々と挑戦してみたいキャンプ料理があると思いますが、初めてのキャンプだからこそ、簡単にできるメニューにしましょう。
まずは、お米を炊くことから始めてはいかがでしょうか。
少し難しいかもしれませんが、慣れればさらにキャンプを楽しむことができますよ。