キャンプなどの野外活動で、水分補給をする時に活躍するのがウォータージャグです。
特にコールマンのジャグはカラーも鮮やかで人気があります。
容量もファミリーで使うにはちょうどいいので、すでに持っていて重宝している方もいるのではないでしょうか。
このコールマンのジャグをより使いやすくするために、蛇口交換をするという話をよく耳にします。
我が家のものもやってみようという方に向けて、ジャグの蛇口交換の方法をご紹介しましょう。
ウォータージャグってどんな道具?
キャンプなどで野外で過ごすのに、飲み水の確保は必須事項です。
しかし、整備されたキャンプ場でも水場や洗い場は限られているうえに、設営した場所から遠くなってしまうこともあり、そのたびに水場まで足を運ぶのはとても面倒です。
そんな時に役立つのが、ウォータージャグです。
これは、水をためておくことができる水差しのことで、畳めてコンパクトに持ち運べるソフトタイプと安定感があってテーブルや台の上に設置できるハードタイプの2種類があります。
入れられる水の容量は物によりさまざまなので、キャンプの参加人数によって使い分けたいですね。
このように便利なウォータージャグは、アウトドアメーカーの大手であるコールマンからも販売されています。
コールマン製のものは、概要でも触れましたが、色が鮮やかだったり特徴的なデザインになっていて、とても人気があります。
特に、スチールベルトジャグという製品はアメリカンヴィンテージシリーズと称されるラインナップのひとつで、既出のスチールベルトジャグのスチール部分に色をのせたデザインになっています。
カラーはターコイズとストロベリーがあります。
どちらも白いボディカラーとの2色使いで、50~60年代を彷彿とさせるデザインになっていて、とても魅力的なアイテムです。
約5Lの水を入れることができ、ファミリーキャンプでも活躍しそうですね。
正規品の状態でもとても便利なウォータージャグですが、より使いやすくするために蛇口部分を交換する人が多いのはご存知ですか?
次項からは、ご紹介したコールマンのスチールベルトジャグを例に蛇口交換の方法などをお伝えしていきます。
思いのほか使いにくい…?コールマン・スチールベルトジャグの使い方
前項で例として取り上げた、コールマン製のスチールベルトジャグ。
気になる蛇口周辺はどのような形になっているのでしょうか。
水を出すためのコックの形状は、ボタンを押し込むような構造になっています。
このコックのボタンを離すと水の出方が止まるので、水を使うには常に片手はコックのボタンを押し込んでいなければなりません。
長く出したいとき、鍋などにたくさん溜めたい場合、あるいは手洗いに使いたいときには片手が塞がってしまうため不便な印象です。
このように野外でジャグを使う目的は水分補給だけではないので、フリーになるのが片手しかない状況では作業がスムーズに進みません。
また、コックのボタンは比較的固めで、押し込むのにもわずかですがグッと力を入れる必要があります。
この点は、子供が一人で使うには少し扱いにくい部分でもありますね。
これらの短所を補うために、スチールベルトジャグを持っている方達は蛇口交換をしようと考えるようです。
キャンプでの水の使い道とコールマン・スチールベルトジャグの特徴
キャンプで水を使う目的は、飲み水を汲むほかに調理用、食材を洗う、手を洗うなど多岐に渡ります。
目的や状況は違えど、どのシチュエーションでも両手が使えたほうが便利ですよね。
スチールベルトジャグのコックを、コールマン製の正規品のまま使うとしましょう。
例えば手が汚れてしまって手洗いをしたい場合には、汚れているどちらかの手で給水ボタンを押すことになります。
当然片手ずつ洗うことになりますが、ボタンに触れるたびに汚れが付いてしまうので要領を得ません。
また鍋などに水を溜めたいときにも片手で鍋を支え、もう一方の手でボタンを押し続けることになります。
鍋には水が溜まっていき重くなるので、片手だけで支えるのには限界があります。
どちらの状況でもボタンを押してくれる人が別にいれば問題はないですが、常にボタン押しの人が居るわけではないですから、両手が使えるようにするには蛇口交換をするのがよさそうです。
ウォータージャグを使いやすくするために蛇口交換をしてみよう
ウォータージャグの蛇口交換をするには、コックがはまる部分に合う蛇口を探す必要があります。
ウォータージャグはコールマンをはじめ、多くのアウトドアメーカーが販売していますので、それぞれにあう代替品を見つけましょう。
蛇口交換の手順などをブログで紹介するユーザーもいますので、ネットをつかって情報収集するのもいいかもしれません。
この記事で取り上げているのはコールマンのスチールベルトジャグですが、このジャグの蛇口部分にぴったり合うサイズの蛇口は、残念ながらあまりありません。
そのため、取り付け部分の穴の径に入る蛇口を用意してから、パテなどを使って隙間を埋めることになります。
蛇口のタイプは、レバーを左右に動かすことで水がでる、レバーハンドルタイプがおすすめです。
キャンプでは子供たちも、水を飲んだり手を洗ったりする機会が多くなりますので、子供の手でも操作しやすいレバーハンドルはファミリーでつかうシチュエーションにピッタリです。
また、デザイン的にもジャグの佇まいとよくマッチします。
コールマン・ウォータージャグの蛇口交換方法
交換する蛇口の準備ができたら、蛇口交換をしていきます。
手順をご説明しますので参考にしてみてください。
【コールマン ウォータージャグの蛇口交換手順】
①もともと取り付けてある蛇口を取り外す
ジャグの表側のつまみを反時計回りに回すと外すことができます。
②内部のパッキンを外す
蛇口を外すと断熱材と漏れを防止するパッキンが見えますので、このパッキンを取り外します。
③断熱材の部分をパテで埋める
正規品でない蛇口を取り付けると、断熱材に液体が浸透することがあります。
これを防ぐためにも、パテ埋めは必須の作業となります。
④②で外したパッキンをはめ込む
パテ埋めしたうえにパッキンを付け直します。
⑤蛇口を取り付ける
交換する蛇口を購入したときに、ワッシャーやシリコンパッキンが付属している場合には、それらも使って取り付けます。
付属品がない場合でも、液漏れを防ぎ取付穴との微妙な径の差を埋めるために、ワッシャーやパッキンを使ってナットでしっかり締め付けます。
蛇口交換するときの注意点
コールマンのウォータージャグの蛇口交換は、そこまで難しい作業ではありません。
特別な工具も不要で、割合簡単にできてしまいます。
しかし、取り付け時に注意することがいくつかあります。
これらのポイントを押さえておかないと、作業が複雑になったり手間取ることもありますので、注意が必要です。
【蛇口交換時の注意点】
●穴に合う蛇口を探す
当然ですが、取付穴の口径に合うものを探します。
このとき、穴の大きさと、奥行きにも留意してください。
断熱材の入ったウォータージャグ本体は、それなりの厚みがあります。
取り付けにはパッキンやワッシャー、ナットを使いますので、取り付け部分に十分な奥行きのあるものを用意しましょう。
●パテ埋めを丁寧に
断熱材への浸水防止のためにパテ埋めをしますが、この作業をしっかりとやっておきましょう。
正規品ではない蛇口を取り付けることになるので、設計の違いにより内部に液体が漏れ出す可能性があります。
水分に触れてしまうと断熱機能は失われてしまいますので、交換作業の中でもパテ埋めの部分は手間を惜しまずにやるべきです。
取り付けた後、快適に使えるように丁寧な作業を心がけましょう。
蛇口を交換して快適に水を使おう!
正規外の蛇口を付けることに、抵抗のある方もいるかもしれません。
しかし、実際に取り付けてみると意外に本体との雰囲気にも合うものです。
キャンプでの水は、飲むだけでなく様々な用途につかいますので、より便利で使いやすくしておきたいですね。
本記事でご紹介した手順やポイントを参考に、ご自身のウォータージャグも蛇口交換をしてみてはいかがでしょうか。