キャンプでの必需品とは何でしょう。
テントやシュラフ、クッカーなど様々ありますが、中でもタープが欠かせないと考えているキャンパーは多いのではないでしょうか。
日差しが厳しい夏のキャンプにはタープの日影がオアシスになりますし、もし突然雨が降り出してしまった時には雨よけとして逃げ込むことも出来ます。
この記事ではコールマンのヘキサタープを中心に、タープの役割や設営方法をご紹介していきます。
タープとは?その役割と種類
タープの種類は広げた時の形によって分類されていて、それぞれ得意とする用途が違いますから、シーンによっての使い分けが必要です。
基本は日除けとして設営しますが、物によっては雨除けに役立ったり広いリビングスペースを確保できたりとその用途は様々です。
ここでは簡単にタープの種類をまとめてみました。
●レクタタープ
クスエアタープとも呼ばれます。
タープの中では居住面積が広く、キャンプでのリビングスペースを広く取りたい場合にはおすすめの形です。
●ヘキサタープ
広げると六角形(ヘキサゴン)の形をしていることからこう呼ばれます。
●ウイングタープ
ひし形の形をしたタイプで軽く持ち運びしやすいのでソロキャンパーやツーリストに人気です。
●スクリーンタープ
ここまで紹介したものは非自立式ですが、スクリーンタープは自立式のタープです。
タープとテントが一体になったような居住性が人気です。
特に代表的なものを挙げてみましたが、いかがでしょうか。
キャンプ場では他のキャンパーが実際にタープを使っているところが見られます。
どのようなタープがあるのかや、設営方法はどうするのかについて、実際に見て参考にするのも良いでしょう。
この記事でこれから取り上げるメーカー『コールマン』では、たくさんの種類のヘキサタープを扱っています。
次項からはコールマンのヘキサタープに焦点を当てていきます。
ヘキサタープの特徴
ヘキサタープの特徴のひとつに、形状を自由に変えられるというものがあります。
キャンプは野外で行うものですから、天候や風の影響を受けることが多いものです。
しかし、タープはそんな環境のシチュエーションに合わせて張り方を変えることで、悪天候下でも快適に過ごすことができるのです。
本記事でご紹介するコールマンのヘキサタープのなかでも、サイドポールを使用できるXPヘキサタープシリーズは、いろいろな張り方を楽しめる人気のシリーズとなっています。
また、ヘキサタープの特徴として以下のようなものも挙げられます。
・設営方法が簡単
・解放感がある
・コンパクトに収納できる
機能面以外にも、張った時の美しいフォルムに惹かれるという人も多くいます。
ヘキサタープには以上のような長所がある一方で、レクタタープなどの大きなものと比べると面積が狭いため、参加人数の多いキャンプでは使いにくいというデメリットもあります。
また、風が抜けやすい形でもあるため、季節によっては寒さをしのぎにくい場合もあります。
コールマン・ヘキサタープの設営方法・基本
ヘキサタープの特徴について分かったところで、その張り方を見ていきましょう。
コールマンではインターネット動画サイトで公式のチャンネルを持っており、詳しい設営方法のレクチャー動画を配信していますので、そちらも併せて参考にしてみてください。
まずは基本の設営方法をご紹介します。
【ヘキサタープ・基本の設営方法】
①ポールを組み立てます。
その際、接合部分に緩みがないか確認しておきます。
②タープを設営場所に広げて、ポールとロープを配置します。
③地面の2ヶ所にペグを打ち、伸ばしたロープをかけておきます。
④ポールの先端に、ペグダウンした2ヶ所から伸びるロープを結びつけ、その後ポールを立てます。
ポールを立てたらロープの長さを調節し、タープを固定します。
⑤ポールの下部を内側に寄せてタープ本体を安定させます。
⑥タープの4隅にロープを結び、タープがたるまないよう調節しながらペグダウンします。
コールマン・ヘキサタープの設営方法・応用
ヘキサタープを使った基本の設営方法に慣れてきたら、アレンジを加えた張り方にチャレンジしてみましょう。
コールマンのヘキサタープにはサブポールが使えるタイプもあるので、多様なアレンジに向いています。
多くあるアレンジの中からいくつか挙げてみます。
●テントに連結してタープを張る
テントとタープを連結して設営すると、もしキャンプ中に天候が悪くなってしまったとしても、濡れることなくテントとタープの間を行き来できます。
タープのサイドをテントに付ける、メインポールが立つ位置にテントを入れ込む、2つのテントを連結するなど、連結の方法は様々です。
●メインポールの長さを変える
メインポールの長さを片側だけ短くし、全体的に傾斜をつける方法もあります。
椅子を使わないロースタイルキャンプにピッタリです。
●ひさしをつくる
キャンプサイトが林間だった場合に、周囲の木の幹や枝にロープを結んでタープをひさしのような形状にします。
解放感があり、日除けとしての機能も持たせることができます。
●風雨を防ぐ
サイドのロープを短くし、地面に近い位置まで下げてペグダウンすれば、タープに角度が付くため雨や風が入り込むのを防ぐことができます。
以上、ここで紹介したものはほんの一例です。
自分のキャンプスタイルに合ったアレンジを考えてみるのもいいでしょう。
設営方法と一緒にメンテナンスもマスターしよう
タープは野外に設営するものですから、使用後には必ず汚れが付きます。
天候にもよりますが、雨が降っていない限りは撤収のタイミングでゴミや汚れを軽く落とし、破れやほつれがないか確認しておきましょう。
持ち帰る前に確認することで、自宅に戻ってからのメンテナンスがスムーズに行えます。
自宅に帰ったら、まずタープを天日に干して、湿気や水分を十分乾かします。
これをしないままタープを収納してしまうと、タープの生地が傷んだりカビが生える原因になります。
また、天日に干すときには、ついでに生地を広げながら汚れを落としていきましょう。
汚れの種類にもよりますが基本的には水洗いをしてください。
土や泥汚れは、乾いてからの方が落としやすいこともあります。
乾燥が済んだら、ほつれや破れのある個所の補修をします。
ヘキサタープの場合、設営方法によっては生地に無理な力がかかることもあり、そういった場合に縁の縫い目やグロメット部分に大きな負荷がかかり、破れの原因になることもあります。
破れ、ほつれの補修には、メーカーから専用の補修テープが販売されていることがありますから、このようなx補修材を使用しましょう。
例えばコールマンからは、シームシーラー&リペアシートとして補修キットが販売されています。
キャンプを終えたら、次のキャンプでも気持ちよくタープを使えるように、丁寧にメンテナンスしてあげたいですね。
コールマン以外のヘキサタープ
キャンプツールと言えばアイテムの種類が豊富なコールマンですが、他にも多くのキャンプツールメーカーがあります。
それぞれ趣向が違っているので、比べてみると面白いかもしれません。
【メーカー別ヘキサタープ紹介】
●ドッペルギャンガー クレイジータープ
サイズ:420×420×200(h)cm
収納サイズ:直径10×56cm
重量:2.2kg
ナチュラルカラーのヘキサタープです。
対水圧が2000mmで、他のタープよりも水に強い仕様になっています。
大きさの割に軽いので、扱いやすいところも魅力的です。
●ノースイーグル イーグルヘキサゴンタープ
本体サイズ:440×440×230(h)cm
収納サイズ:65×12×12cm
重量:3.9kg
コストパフォーマンスで選ぶならノースイーグルもおすすめです。
グリーンとホワイトの色合いは、風景に溶け込むような優しい風合いになっています。
初めてに手にするタープとしては価格も性能も十分です。
●テンマクデザイン Takibi-Tarp TC wing
サイズ:560×580cm
収納バッグサイズ:18.5×19×80cm
重量:3,5kg
タープの設営やキャンプに慣れてきて、こだわりのアイテムが欲しくなったらテンマクデザインのヘキサタープがおすすめです。
「TC」とはテクニカルコットンのことで、化繊と木綿の混合素材で作られており、火に強く、幕下での焚火も可能です。
いかがでしょうか。
様々なタープがありますから、自分のキャンプスタイルに合わせてタープを選びましょう。
メーカーによってタープの設営方法が少しずつ違うので、いざキャンプをする時に戸惑うことが無いよう、新しいタープを手に入れたら十分に設営シュミレーションをしておくことも大切です。
キャンプスタイルにあうタープを手に入れよう!
キャンプのスタイルにもいろいろあり、「家族で楽しむ」「友人と大人数で」そして「こだわりのソロキャンプ」など、人の数だけ楽しみ方があると言っても良いでしょう。
そんなそれぞれのスタイルに合ったタープの形や張り方がありますので、タープを選ぶときには、どんなキャンプがしたいのかイメージしておくことが大切です。
お気に入りのタープを手に入れて素敵なキャンプを楽しんでください!