アイゼンの付け方を覚えて、雪山登山へ初挑戦!まずは4本爪

最終更新日:2019/01/17

登山って、ハマると、どんどん難易度の高い山に登りたくなりませんか?

雪山は危険なイメージがありますが、安全に登れる雪山もあります。

雪山登山で必要なアイゼンの付け方を覚えて、今年は初の雪山を挑戦してみましょう!

まずは初級の4本爪からです!

雪山登山に必要なアイゼンって何?アイゼンの用途とは

アイゼンとは、雪や氷の上を歩く時に靴底に付けるスパイクのようなものです。

「アイゼン」という言葉はドイツ語に由来しており、英語やフランス語では「クランポン」と呼ばれることから、日本ではどちらの言葉も使われます。

爪の本数は4本~12本まであり、雪や氷の状態によって使用するアイゼンを選びますが、爪が6本までのアイゼンは「軽アイゼン」と呼ばれ、主に雪や氷が少ない山や、冬のハイキング、凍った道を歩く時に使用します。

また、軽アイゼンはスニーカーに付けることもできますので、日常生活で雪が降ったり、道が凍結した時にも便利です。

アイゼンは金属製の爪で、化学繊維で作られた紐やバンドで靴に固定して装着します。

付け方は難しくはありませんが、誤った付け方をしてしまうと、歩行中に外れてしまい大変危険ですので、正しい付け方を覚えてから雪山へ行きましょう。

今回は、雪山入門として本数が一番少ない4本爪アイゼンについてご紹介します。

アイゼンっていくらぐらいで買うことができるの?価格の相場

アイゼンは主に爪の本数によって値段が変わってきます。

■4本爪

1,800円~4,000円

■6本爪

5,000円~9,000円

■8本爪

12,000円~18,000円

■10本爪

8,000円~20,000円

■12本爪

20,000円~30,000円

10本爪よりも8本爪のほうが価格が高めなのが気になりますが、需要が少ないために製造されている種類も少なく、そのために価格が若干高く設定されているのではないかと思われます。

8本爪は、軽アイゼンか通常のアイゼンに入るか微妙な本数のため、8本爪が選ばれることが少ないようです。

8本爪を買うのであれば10本爪を購入、10本爪まではいらないけど、4本爪では不安な場合は6本爪を買うことが多く、8本爪を選ぶ理由があまりないような状況です。

使用されている素材によっても価格が前後しますが、アイゼンは登山靴の種類によっては付けることができない靴もあります。

爪の本数が同じものでも、アイゼンの種類によって登山靴への付け方も違いますので、購入する時は、実際にアイゼンを装着する靴をもって買いにいくようにしましょう。

4本爪アイゼンの種類!付け方は難しい?

アイゼンの4本爪は、ベルト式、バックル式、ゴムバンド式の3種類の装着方法と、スノープレートが付いているか付いていないかの種類にわかれます。

ベルト式のアイゼンは付け方に若干工夫が必要ですが、しっかりと締め付けることができるので安定度が高くなります。

ただし、ベルトをかかとにまわして締めることになるので、ハイカットの靴には合いますが、スニーカーのようなローカットの靴には合いません。

また、スノープレートが付いていると、雪がダンゴ上に固まるのを防いでくれるので、スノープレートが付いているものがお勧めです。

ベルト式やバックル式は長さの調節がしにくいため、甲の高いブーツには装着できない場合もあります。

値段やブランドだけで決めるのではなく、実際に装着する靴に合ったものを選ぶようにしましょう。

アイゼンの付け方が知りたい!4本爪アイゼンの付け方

4本爪のアイゼンは色々なメーカーから発売されていますが、主に以下のメーカーのものがあります。

・mont-bell(モンベル)

ゴムバンドで装着するタイプです。

ゴムの長さを調節できますので、子ども用の靴にも合わせやすいタイプです。

登山だけではなく、日常で突然の雪にも対応でき、初心者にもお勧めです。

・mountain-dax(マウンテンダックス)

ベルト式のアイゼンで、品質が安心の日本製です。

かかと部分にワイヤーを引っ掛けて、足の甲でベルトを締めるタイプなので、安定度も高くハイカットの靴にお勧めのタイプです。

・エバニュー

ゴムバンドで装着するタイプと、バックルで装着する2種類のタイプがあります。

ゴムバンド式はスノープレートが付いていませんが、バックルタイプはスノープレートが付いているので、雪がダンゴ状に付着するのを防いでくれます。

雪がダンゴ状に固まってしまうと、アイゼンの爪が氷に刺さらず滑りやすくなりますので、スノープレートが付いていないものを選ぶ場合は、注意が必要です。

バックル式は最初に長さを調節しておけば、ワンタッチで装着できるので、価格は他のものよりも若干高めですが、付け方も簡単で4本爪アイゼンの中ではお勧めのアイゼンです。

・Belmont(ベルモント)

ベルト式アイゼンです。

ベルトの付け方をマスターしてしまえば、しっかりと固定されてズレにくく、安心できるアイゼンです。

メーカーによってアイゼンの付け方に違いがあるため、実際に装着する登山靴に合わせて、安定性のあるもの、装着しやすいものを選ぶようにしましょう。

4本爪のアイゼンで登ることができる山はどんな雪山?

4本爪のアイゼンは、土踏まずの部分しか爪がなく、本格的なアイゼンに比べて爪も短く、傾斜のきつい雪山には向いていません。

平坦に近い雪道のハイキングや、軽い傾斜の山のみで使用するようにしましょう。

一見、積雪がなさそうな山でも、部分的に道が凍っている山も多くあります。

アイゼンの付け方は難しくなくて、コンパクトで持ち運びも便利なので、雪がほとんど無い山でも、冬の登山時には持っていくことをお勧めします。

また、4本爪のアイゼンは登山以外にも、日常の積雪で使用することもできます。

雪が降る可能性のある地域では、登山をしない人でも一つ持っていると安心ですね。

これは裏技ですが、夏の山でも4本爪アイゼンがあると便利な時があります。

雨上がりの泥道や草むらを歩く時です。

靴だけでは滑ってしまう時、4本爪のアイゼンを付けると、滑りにくく歩きやすくなります。

ただし、山小屋やトイレに入る時は床を傷つけてしまいますので、そういう場合は外すようにしましょう。

4本爪アイゼンの付け方がわかったら、まずは低い雪山へ!

本格的な10本爪、12本爪を使った雪山登山の前に、まずは4本爪のアイゼンで雪山の練習がお勧めです。

4本爪は土踏まずのみしか爪がないので、歩き方には工夫が必要です。

平坦な道を歩く時は、普通の歩き方と同様で問題ありませんが、傾斜がある場合は、足をフラットに道に置き、4本の爪が全て雪や氷に刺さるようにして歩きます。

横向きに歩くと爪が刺さりやすい場合もあります。

ここでアイゼンの付け方に問題があると、アイゼンが外れてしまいますので、アイゼンはしっかりと登山靴に固定しましょう。

少しでもアイゼンがずれてきたり、緩んできた場合は、すぐに付け直して下さい。

雪山での滑落は大事故につながりますので、特に下りの時は十分に気をつけて歩きましょう。

4本爪の軽アイゼンは手軽で便利、日常生活にも活躍!

4本爪のアイゼンは、手軽な価格で購入できますので、本格的な雪山登山を始める前に、まずは4本爪の軽アイゼンで練習してみてはいかがでしょうか。

軽アイゼンなら雪道でも使用できますので、まずは付け方と歩き方をマスターしてから、本格的な雪山登山を挑戦してみましょう。

また、裏技としても夏山で雨上がりの泥道や草むらを歩く時にも使えるので、是非試してみて下さい。

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