キャンプや登山といったアウトドアでは水分補給が必須になります。
このようなときにサーモスのような性能の高い水筒を持っているととても安心です。
普段使いにも役立つサーモスの水筒ですが、使っていると飲み口周辺の臭いが気になってくることがあります。
この臭いは放っておくと思わぬ悪影響を及ぼしますので、臭いが目立ってきたらパッキンや本体の交換をしましょう。
本記事ではサーモス水筒の気になる臭いに注目し、対処法をお伝えしていきます。
アウトドアでも便利!サーモス水筒
サーモスは世界最大の魔法瓶ブランドとして水筒やタンブラーなどの製品を製造・販売しています。
その最大の特徴は優れた保温機能にあります。
容器は二重構造になっており、外壁と内壁の間にある空間は高真空に保たれ、飲み物の熱が外壁に伝わることがありません。
さらに、内壁は熱が外へ逃げない設計がされているため温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たい状態を長時間保つことが可能なのです。
キャンプなど、野外で冷たい飲み物を飲んでいると、室内よりも早く温くなってしまいますが、サーモスの水筒やタンブラーを使えばそのような心配をすることなくいつでも冷たい飲み物を楽しむことができます。
サーモスの製品は1つ手元にあると、普段使いでもアウトドアでも重宝するアイテムといえます。
このように便利なサーモスの製品を、より長く使っていくためには使用した際の手入れをすることが大切です。
特に水筒は飲み口付近の清潔を保つことが重要です。
これを怠ってしまうとパッキンの劣化がすすみ、臭いの原因となってしまいます。
パッキンや飲み口の臭いが気になる…?水筒の飲み口をタイプ別に比較する
サーモスに限らず、水筒の飲み口やパッキンの清潔を保つことは水筒を長くつかうコツになります。
ここでは水筒の飲み口にどのような形のものがあるのか、手入れのしやすさを中心にご紹介していきます。
水筒の飲み口には大きく分け4種類あります。
●蓋がねじ込み式の、飲み口の大きなタイプ
飲み口が大きく飲み物や氷を入れるのが楽なタイプです。
保冷用の水筒に多くみられます。
構造がシンプルなので洗浄用のスポンジなどが入れやすく、掃除がしやすい形でもあります。
●飲み口部分を咥えるタイプ
飲み口のユニットを直接咥えて飲むタイプのものです。
飲み物をこぼすことがないため、子供用の水筒に多く採用されています。
ただし、飲み口のユニットは外せないものもあり、使用ごとに内部まで洗うのは難しいかもしれません。
●飲み口がストローになっているタイプ
飲み物が飲みやすく、子供や年配の方にも人気のあるタイプです。
蓋がワンタッチで空くものが多く扱いやすいのも魅力です。
しかしストロー部分の汚れが目立ちやすく、その構造から掃除が面倒だという声も少なくありません。
●飲み口がカーブ状になっているタイプ
口が当たる部分に程よいカーブが付いていて、こぼすことなく飲むことができるものです。
ワンプッシュで蓋が開き、飲み口の部分が分解できるため清掃も簡単にできます。
サーモスでもこのタイプを多く採用しています。
飲むときの便利さも重要ですが手入れのしやすさの観点で選ぶことも重要です。
次項からは水筒の飲み口に付きやすい臭いについてお伝えしていきます。
臭いの原因は飲み口やパッキンについた雑菌
サーモスのほか、コンパクトな水筒が多く販売されて、家族がそれぞれのマイ水筒を持っている家庭も多いでしょう。
水筒は毎日の飲み物を持ち歩くのに欠かせないアイテムですが、使っているうちに何とも言えない嫌な臭いがしてくることがあります。
きちんと洗っていても付いてしまう、この臭いの原因はなんなのでしょうか。
最近はワンタッチで蓋が開けられるタイプの水筒が多く販売されています。
このタイプは飲み口に直接口をつけて飲みますが、このときに口内の雑菌が飲み口に付着します。
この雑菌を取り除くことができないとそのまま繁殖してしまい、臭いの原因となってしまいます。
雑菌の影響は臭いだけでなく、新しく入れた飲み物にも移ってしまうことがあります。
しっかり洗浄ができていなかったり、飲み口付近やパッキンなどが生乾きの状態が続くと雑菌の繁殖に繋がっていきます。
さらに蓋などのわずかな溝に残った水分からカビが生えることもあり、これも臭いの原因となります。
水筒の臭いに気付いていながらそのまま使い続けると、体調を崩してしまうこともあります。
自身や家族の健康のためにも毎日使う水筒は清潔に保たなければなりません。
水筒の飲み口に臭いが出てくるようになったら…手入れ方法を知ろう!
水筒の手入れは毎日使ったら洗浄するのが一番です。
柔らかいスポンジを使い、飲み口やキャップ部分の溝、パッキンまで洗い残しがないよう綺麗にしましょう。
細かな溝の部分には歯ブラシを使ってこするのも効果的です。
たくさんの洗剤を使う必要はありませんが、色や香りのある飲み物を入れたあとは食器用洗剤で洗うと臭いが残ることなく、すっきり洗い落とすことができます。
最近では、サーモスの水筒も、その他のメーカーの水筒も、口が広く手入れがしやすいデザインのものが多くみられます。
水筒の中を洗える柄の付いたスポンジを使えば簡単に奥までしっかりと洗うことができます。
洗った後は、水分を取り除き、よく乾燥させましょう。
目立った汚れがないからといって、すすぐだけで済ませてしまうとわずかな汚れが蓄積していってしまうので、必ず蓋や飲み口を取り外して一通り洗うようにしましょう。
生乾きの状態で使い続けるのは雑菌の繁殖を助長させてしまうので、必ず布巾などで水分をしっかり拭き取ってから片づけます。
サーモス水筒のカビや雑菌の繁殖を防ぎ清潔を保つ
前項の手入れ方法と併せて、臭いの原因である雑菌の繁殖を防ぐテクニックとして、水筒の漂白があります。
扱いやすく手入れもしやすいサーモスの水筒ですが、より清潔に保つには週に一度程度の頻度で水筒を分解し、漂白することでわずかな雑菌やカビのもとを撃退することができます。
【水筒の漂白方法】
●準備するもの
・酸素系漂白剤
・ぬるま湯
●方法
①水筒の蓋やパッキンなど、細かな部品まで分解して洗浄する
②ぬるま湯に溶いた酸素系漂白剤を用意する
③分解した水筒を②の液の中に浸し30分ほど放置する
④水筒を液から取り出し、水洗いして漂白液を洗い流す
⑤すべての部品についた水分を拭き取り、乾燥させる
漂白作業は慣れないうちは面倒に感じるかもしれませんが、簡単な出順ですのでいつもの家事のついでにできるようになります。
大切なのは洗った後も漂白のあとも、水分を残さないことです。
乾燥が不十分であったり水につかった状態が長く続くとカビや雑菌の温床となってしまうので、忘れずにふき取りと乾燥を行いましょう。
サーモスのパッキンは消耗品!交換時期を見極める
水筒の中身が漏れずに持ち歩けるのは、キャップ部に取り付けられたパッキンのおかげです。
便利な機能を持つパッキンですが、常に飲み物と触れているため使い始めた時から劣化がはじまっていきます。
その上に手入れがずさんだと、カビや雑菌がついてしまうこともあります。
本記事でお伝えした手入れ方法を行ってみて、それでも臭いが取れなかったり素材が傷んでしまったら、パッキンの交換をしましょう。
サーモスでは、パッキンは消耗品としており、交換用のものを販売しています。
値段もそれほど高いものではありませんので、予備としてあらかじめ購入しておくのも良いでしょう。
交換の頻度は1年にごととなっているようですが、使い方や使用頻度によってはもっと短い期間で摩耗していきますから、1年間というのは目安にして、水筒本体やパッキンの状態に応じて交換時期を見極めましょう。
個々人の使い方によって手入れの方法や漂白の頻度が変わります。
また、使わない期間が長くしまい込んでいた場合にも、パッキンが劣化していることが考えられますので、しばらく期間が開いたあとに使い始めるときには一度飲み口やパッキンまで一通りチェックしましょう。
サーモス水筒を長持ちさせるには毎日の手入れが肝心!
今は小さな子供まで、自分の水筒を持ち歩くのが常識となりつつあります。
サーモスのような機能性に優れた水筒でも、昔ながらのものでも、手入れの方法は変わりません。
定期的なパッキンの交換も、臭いの予防に役立ちます。
本記事でお伝えした方法を実践して、カビや臭いの付きにくい水筒を維持しましょう。