近年のアウトドア人気で、キャンプに出掛けるひとが増えています。
「キャンプサイトの印象はタープとテントの色味で決まる」といっても過言ではありません。
テントとタープの色を合わせると、全体がまとまって見えます。
ここでは、このところ人気の出ているタトンカのタープにスポットを当てながら、タープの色味について考えていきます。
なぜタープを張るのか?そのメリットとデメリット
キャンプにはテントと並び、タープを設営すると快適に過ごすことができます。
寝床の確保をするだけならテントだけでもキャンプができますが、調理をする・くつろぐ、といったことを楽しみたい場合には、日除けや雨除けの役割を持つタープを張ることをおすすめします。
タープを張る目的は
・日除け
・雨除け
・風防
この3つです。
とくに日除けとしての役割が大きいので、デニールの厚いもの、遮光性の高いものを選ぶことをおすすめします。
また、多少の違いはありますが、幕・ポール・ロープの3点で構成され、様々なアレンジが効き、くつろぎの空間を作ることはもちろん、荷物を置くスペースとしても有効な空間づくりができます。
このように便利なタープですが、壁を作るツールではないので、夏場や夜は虫が寄ってきます。
スプレーやアロマなどで虫よけ対策をして、キャンプサイトを快適にしましょう。
次項からはタトンカのタープを中心に、色味やアイテムとのコーディネートについてみていきます。
テントサイトを演出するタープやアイテムの色味
タープは、遠目に見ても目立つ存在です。
自分たちの他にもたくさんのキャンパーが設営していると、自分のテントサイトを見失ってしまうこともありますが、目立つ色味のタープを張っているとそのような心配も軽減されます。
また、キャンプサイト全体の印象を決める役目もあります。
タープ選びは機能や性能を重視することはもちろんですが、色の印象の面から探してみるのもいいでしょう。
さらに、サイトをおしゃれに演出するには、チェア・テーブルなどのアイテムやカトラリーなどの小物の色にも気を使ってみましょう。
例えば、
・テントやタープをブラウン系の色味でまとめる
・チェアやアイテムツールボックスは赤系でそろえる
・タトンカのようなサンドカラーのタープを張る
・テーブルやチェアをウッド系のものでそろえてナチュラルなイメージでまとめる
といった具合です。
今あげた例の他にも様々なパターンがありますので、どのようなサイトにするかイメージしながら選んでみましょう。
タープ・テントだけでなく、小物の選び方にも気を使っていけば、キャンプサイトのおしゃれ度がぐっと上がります。
サンドカラータープが人気のタトンカとは?
テントやタープの色味で近年人気が出ているのが、アースカラーです。
「ベージュやブラウンといった落ち着いた色が自然の背景とマッチしていい」と評判になっています。
中でも、タトンカのサンドカラーの幕色は、ナチュラルな雰囲気を好むキャンパーに愛用されいます。
タトンカとは、北米の先住民族であるスー族の言葉で「バイソン」を意味します。
スー族にとってバイソンは、神聖な動物であるとともに「自由」「自然」「自然と調和した生活」といった意味を持つ動物になっています。
そのバイソンのもつシンボルイメージにあやかったアウトドアブランド・タトンカは、ドイツで創業したアウトドアメーカーです。
徹底された製品哲学のもと、高品質な製品を製造・開発していることで知られています。
特に、タトンカ製のリュックは多くの名峰を抱えるスイスの、山岳救助隊にも愛用され、高い性能と品質が証明されています。
製品の製造のほとんどをベトナムの自社工場で生産しており、製品の品質管理も徹底されています。
開発・製造を自社でまかなっているため、他社商品よりも安価な点も魅力のひとつです。
タトンカのタープの特徴
タトンカのタープが多くのキャンパーに愛用される理由の一つに、その生地の特徴が挙げられます。
タトンカのタープは「ポリコットン」という、ポリエステル繊維とコットンの混紡生地を採用しています。
ポリコットン生地は、ポリエステルとコットンの優れた性質を併せ持つ繊維で、以下のような特徴があります。
・耐水・防水性に優れている
・遮熱効果が高く日陰が濃くできるため、日除けに適する
・耐火性に優れている
・生地自体が強く汚れにくい
この反面、コットンが含まれるため、ポリエステル100%の幕とくらべると豪雨など天候時には浸水してしまうことがあります。
タトンカタープは、このように多少のデメリットはあれど、自然の中にあっても違和感なく溶け込む独特の色味が人気のタープです。
購入する際に気を付けることとして、販売は天幕のみでポールが付属されないため、別売りのポールを併せて購入する必要があります。
また、タトンカの幕には四隅以外にもポールを通すホールが設けられており、アイデア次第で様々な形に設営できます。
ポールを必要分購入するのも手ですが、好みの素材を使って自作するキャンパーも多く、そんな「作り上げていく」ことができる点もタトンカタープの魅力のひとつと言えます。
色味で印象が変わる!おすすめのタープの色
タープはキャンプサイトの中でも占める割合が多いため、サイト全体を印象付ける要素になります。
タープの色味によって印象がどのように変わるのか見ていきましょう。
●水色
水色などの青系の色は、あまりない色なので人と被ることがありません。
とにかく人と被ることがないものを選びたい人におすすめです。
周りの自然の緑や茶など色の中でよく映える色味でもあり、空の色とよく合うのでそれほど悪目立ちしません。
●ブラウン系
落ち着いたブラウン系のタープは、多くのメーカーで販売されています。
ブラウンの色味も様々ですので、好みのものをじっくり選べます。
ナチュラルな印象にまとまるので、ツールや小物とのコーディネートがしやすいメリットがあります。
●ホワイト系
白やタトンカのサンドカラーのような色味のタープはどんな色味のものも合わせやすく、爽やかなイメージで目を引きます。
また、素材によっても雰囲気が変わります。
オフホワイトなど、色味のあるものを選ぶと自然の風景にも馴染みが良く、他の色味とも合わせやすくなるでしょう。
鮮やかな色のアイテムを置いても、まとまって見えます。
●赤色
「とにかく目立つものを!」と考えているなら、赤色もおすすめです。
赤に限らず鮮やかで明るいなテントやタープは、女性に人気があります。
鮮やかな色をタープやテントに選んだら、アイテムや小物は、ホワイトやナチュラル系などの落ち着いたものを揃えると、サイト全体がまとまって見えます。
タトンカ以外にも!メーカー別タープの色味いろいろ
タトンカを中心にご紹介してきましたが、他のアウトドアメーカーからも多くのタープが販売されています。
それぞれ扱いやすさや色味・印象に違いがありますので、比べてみると新たな発見があるかもしれません。
●コールマン
アウトドアアイテムの総合メーカーとして知られるコールマンのタープは、ヘキサ・スクエアなどの基本形からスクリーンタイプにタープなど品ぞろえが豊富です。
ベージュと濃いグリーンの2色のカラーリングを基本とし、タープの形によってはベージュや赤系などの色味のものも選ぶことができます。
●ロゴス
日本の老舗ブランド・ロゴスはヘキサタープの種類が多いことで知られています。
耐水性に優れたタイプもあり性能面でも信頼できるブランドです。
幕の色は落ち着いたグリーンやブラウン系が多く、背景に溶け込むカラーリングのものが揃っています。
●モンベル
こちらも日本発の人気アウトドアメーカーです。
耐久性に優れ、かつ軽量でコンパクトな製品には長年使い続ける愛用者も多くいます。
よく目にするカラーは、アップルグリーンにも似た鮮やかな緑色のタープです。
もちろん、このほかにもブラウン系を中心に多くのサイズ・タイプのタープが選べます。
●ディーオーディー
高機能なうえにリーズナブルでデザイン性の高いディーオーディーのアウトドアアイテムは、若者を中心に人気を集めています。
中でもトリコロールタープは、その鮮やかなカラーリングで一際目を引くデザインです。
対水圧も2,000mmと優れており、性能面でも申し分ありません。
人とは違うデザインを求める人におすすめのタープです。
タープ選びからじっくりと!
おしゃれなサイト作りに力を入れる人、自然の中で静かに過ごしたい人など、サイトでの目的によって選ぶアイテムやその色味も変わってきます。
自分のキャンプで一番の目的が何か決めておくことも、タープやテントなどのアイテムを選びのポイントです。。
アウトドアアイテムは本当に種類も数も多く、迷うこともありますが、じっくり選んで自分だけのキャンプサイトをつくりましょう!