意外と知らないモンベルのカッパの基本的な洗い方をご紹介!

最終更新日:2019/03/13

登山やアウトドアアクティビティの必須アイテムであるカッパは、使う機会が多いだけに汗や泥で汚れがちではありませんか?

しかし、洗濯をするにしてもモンベルのカッパは「ゴアテックス」や「ドライテック」などの機能があるため、ただただ普通に洗濯するという訳にはいきません。

では、どのようにしたら良いのでしょうか?

そこで今回は、そんなモンベルのカッパの洗い方をご紹介します。

そもそも洗い方以前にモンベルのカッパは洗濯OK?NG?

実はモンベルのカッパに限らず、カッパやレインコートは汚れる度に洗ってOKです。

逆に、泥などがついて汚れたままでの放置や保管はカッパの寿命を縮めてしまう原因になってしまいます。

また、汚れや泥などを放置して使用すると、モンベルのカッパの機能であるゴアテックス(防水透湿性)が発揮されません。

同じく、悪い状態で保存して使い続けると撥水性も無くなってくるので、カッパの生地が雨を弾かなくなります。

すると、カッパの生地表面に雨が付着したままになり、自分が発する汗(水蒸気)の逃げ場が無くなって、内側が湿ってくるという事態になります。

モンベルのカッパは、機能性はもちろん実用性に優れているので、きちんと状態を維持して長く使用出来ればアウトドアアクティビティの心強い相棒となります。

そのためには、正しい洗い方・保管方法などを知っておく必要があります。

特に洗濯は、洗濯の絵表示タグの確認から洗剤の選び方、どんな洗い方で洗うかなど、ポイントを押さえてきちんとメンテナンスをすることによって防水・撥水効果をキープすることが出来ます。

ただ、洗濯絵表示タグを見れば分かりますが、カッパの種類によっては洗い方が違う場合もあるので確認しながら作業を進めていきましょう。

カッパの基本的な洗い方で1番大事なのはすすぎ

それでは、基本的なカッパの洗い方をご紹介します。

まず、初めにカッパの汚れ(泥やゴミなど簡単に落ちるもの)を取り除きます。

そして洗濯絵表示タグをチェックし、洗濯機が使用可能か確認します。

洗濯可能なら洗濯機を使用し、不可能なら手洗いとなります。

また、洗濯機に入れる場合、確認する点が4つあります。

・ファスナー

カッパについているファスナーは全部閉めるようにしましょう。

洗濯機の中で、生地を引っかけてしまう可能性がありますし、ファスナー自体も壊れてしまうかもしれません。
・ベルクロ

ベルクロとは所謂マジックテープのことです。

この部分も全部閉じましょう。

開けたまま洗濯してしまうと、生地に引っかき傷を作ってしまうかもしれません。

・収納用フード

収納用フードもポケットに入れたままにせず、出して洗濯します。

そうすることにより、洗剤の残留を防ぐことが出来ます。

・コード類

コード類は全部、緩めておきます。

しわになるような部分はあらかじめのばしておくと、洗剤の残留を防ぐことが出来ます。

これらの確認が終わったら洗濯に入りますが、使用する洗剤は「合成洗剤」を使用しましょう。

または、モンベルは商品としてアウトドア用の洗剤も販売しているので、それを使うのも手です。

とにかくカッパの生地を綺麗に保つことが目的なので、柔軟剤や漂白剤などの余分な成分は無い方が望ましいです。

それに加え、可能であればぬるま湯を用意すると、より洗浄効果が高まります。

また、洗濯のコースは、洗濯機の機種にもよりますが「弱」や「ソフト洗いコース」などで、なるべくはカッパ単体で洗います。

水はたっぷりと使い、カッパ全体に洗剤を行き渡らせることによって汚れが落ちやすくなります。

そして、すすぎは通常の2倍やりましょう。

カッパの生地に石鹸カスなどが残ると、石鹸カスが水を寄せ付けることがあります。

そのため、しっかりとすすいで洗剤を落とすことが大事です。

ゴアテックス機能の付いたモンベルのカッパは乾燥機の熱処理が重要

洗濯機は基本的に、コースを設定すると洗濯、すすぎ、脱水までを自動的にやってくれますが、カッパの洗濯の場合、脱水機能はストップしましょう。

モンベルだけでなく、防水機能がしっかりついているカッパは当たり前のことながら水を通しません。

水を通さない生地を脱水にかけると、洗濯機に大きな遠心力がかかり、それが負荷となって故障する可能性があります。

そのため、脱水する時は自分の手で脱水しますが、手でギュっと絞るのはNGです。

カッパは生地自体が防水機能を持っているため、無理に絞ると防水機能が低下してしまう恐れがあります。

カッパを脱水する時は、手で押さえるようにして絞り、風通しの良い所で陰干しすることをおすすめします。

陰干しする場所がない、または洗濯したらすぐに使いたい場合は、洗濯絵表示タグの乾燥機についてをチェックして下さい。

乾燥機の使用が可能と書かれていたら乾燥機を使うことが出来ます。

ちなみに、現在商品として出ているゴアテックスのカッパは、ほとんどが乾燥機を使うことを推奨しています。

ゴアテックスの撥水機能を維持するためには、乾燥機かアイロンで熱処理することが重要なのです。

洗い方と同様、乾かし方も覚えておくと良いですね。

洗濯洗剤に迷ったらモンベルの洗濯洗剤を使ってみよう

カッパに使う洗剤選びに迷ったら、モンベルなどで販売しているものを活用すると確実です。

モンベルは柔軟剤や漂白剤の入っていない、カッパを洗濯するのに最適な洗剤を販売しています。

ここでは、モンベルの洗剤をご紹介しましょう。

【O.D.メンテナンス ベースクリーナー】

参考価格:1,000+税
液性:中性
内容量:400mℓ

この製品は、一般的なアウトドアウェアを26着分洗うことが出来ます。

ちなみに、モンベルで買うことが出来る洗剤は2種類ありますが、カッパ用としては、O.D.メンテナンスクリーナーがおすすめです。

ゴアテックスやドライテックなどの防水透湿性を阻害しないので、安心して洗濯することが出来ます。

また、アウトドアで使う衣類を想定して作られているので、汗・皮脂を落とすことに長けています。

洗い方は簡単で、使用前にボトルをよく振って攪拌します。

カッパは先述の基本的な洗い方と同じように事前に汚れを取ったり、ファスナーなどの確認をします。

特に汚れがひどい箇所がある場合、クリーナーを直接塗ると洗浄効果が高まります。

それらが出来たら、後は洗濯機に入れて「弱」のコースで洗うだけです。

ただし、すすぎはどんな洗い方でも念入りにしましょう。

手洗いの場合は、タライなどの大きな容器にカッパを入れて、ひたひたになるまで水を入れます。

次にクリーナーを適量入れて、5分ほど着け置きしましょう。

5分経ったら、押し洗いをして汚れを取り、後はクリーナーがきちんと落ちるまですすぐだけです。

モンベルのカッパを長持ちさせるための保管の仕方

カッパを綺麗に洗濯・乾燥しても、その後の保管の仕方を雑にしてしまうと、性能が低下してきて寿命が短くなる恐れがあります。

しかし、モンベルのカッパは、きちんとメンテナンスをすれば長持ちしてくれます。

洗い方をマスターしたら、保管の仕方もマスターして大事なカッパと長い付き合いをしてあげましょう。

保管の仕方でやってはいけないこととしては以下のような5点があげられます。

・使用した後、車内など高温になる所に置く

高温の中で放置すると、生地の劣化につながります。

・日差しが当たる場所に置く

日光の紫外線も、カッパ生地の劣化につながります。

・脱いだ後、そのまま放置する

脱いだ後そのまま放置してしまうと、折り目部分がどんどん劣化していくことが考えられるため、なるべくハンガーにかけて保管しましょう。

・濡れたまま放置する

洗濯もせず、濡れたまま放置してしまうと、生地の色が落ちて、他の布生地に色が移ってしまう可能性があります。

・収納フードに入れて保管する

乾いたからといって、すぐにカッパをたたんで収納フードに入れ、次回使う時までそのまま保管すると生地が傷んでしまいます。

重要なのは、カッパの生地に折り目を付けないことです。

収納フードに入れて保管すると、たたんだ所の折り目から劣化が始まっていきます。

どうしても収納フードに入れて保管したい場合は、毎回折り目を変えると傷みを軽減することが出来ます。

これらをまとめると、保管・維持のポイントは、使う度に「洗濯→乾燥までを一括りとして考えること」「風通しの良い、直射日光の当たらない場所を確保すること」です。

洗い方OK!保管の仕方もOK!それでもカッパが水を弾かない時は?

洗濯をしなければ劣化が早まるとはいえ、何度も洗濯をすると「撥水効果が落ちてきた…」と感じることがあります。

モンベルのカッパに多く搭載されている「ゴアテックス」は、生地のことを指すので洗濯をしても傷まない限りは防水透湿性は発揮してくれます。

しかし、どんな洗い方をしても摩耗していくのは生地の表面の「撥水機能」です。

撥水機能は永久的ではなく、使い続けると摩耗していくのが普通なので、段々と水を弾かなくなってきたなと感じるのは普通のことなのです。

基本的なメンテナンスをしてもなお、水を弾かない時は「撥水スプレー」を活用しましょう。

モンベルが提供しているカッパ用の撥水剤はいくつか種類がありますが、おすすめは「スプレータイプ」と「つけ置きタイプ」の2種類です。

ここではそれらをご紹介します。

【S.R.リキッドスプレー】

参考価格:1,000円+税
液性:中性
内容量:200mℓ

使い方は、洗濯した後に濡れている状態でハンガーに吊るして、カッパから20cm程離して全体に吹きかけるだけです。

スプレーした後で撥水剤にムラが出来たら、スポンジなどで伸ばすと均一に塗布することが出来ます。

その後乾燥機に入れ、熱処理することで高耐久の撥水効果を得ることが期待出来ます。

その時は洗濯絵表示タグに沿って乾燥時間を決めますが、大体60分程を目安にします。

また、何も指示が書かれていない場合は、中温で乾燥機にかけましょう。

なお、自然乾燥の場合は、48時間の乾燥時間が必要です。

注意事項としては、撥水剤を吸い込むと有害なので、屋内で塗布する時は必ず窓を開けるなどの対策をしましょう。

【S.R.ウォッシュイン】

参考価格:1,500円+税
液性:中性
内容量:300mℓ

こちらの使い方としては、洗濯機を使用する場合は洗濯終了後、もう一度水を溜めてから撥水剤を入れてカッパを浸します。

撥水剤の適量は、カッパ1枚につき撥水剤のキャップ5杯を目安にします。

10分程洗濯機を回して、脱水し、すすぎはせずに乾燥させましょう。

手洗いの場合は、洗い終えたらカッパが浸るくらいの水か、ぬるま湯を溜めて撥水剤を入れ、10分程つけ置きします。

その後は、洗濯機を使用した場合と同じく、脱水し、すすぎはせずに乾燥させましょう。

乾燥方法に関しては、スプレータイプを塗布した場合と同じ方法で大丈夫です。

正しいメンテナンスでカッパの性能をキープしよう

アウトドアアクティビティで必要不可欠なカッパは、使う度に汚れていきます。

しかし、その度に洗濯、乾燥、撥水などのメンテナンスをすることによって、モンベルカッパのような高性能な機能が搭載されたカッパは長持ちしてくれます。

また、手をかけることによって、カッパに愛着も湧くこと間違いなしです。

カッパの機能を長持ちさせて、快適なアウトドアライフを楽しみましょう。

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