キャンプといえば、さまざまなスタイルがあります。
日帰りスタイルや、宿泊しながらのスタイルだったりと、自然に囲まれた中で解放的な時間を味わえる至福のアクティビティですよね。
そんなキャンプを、おしゃれに楽しむ人の間で話題のコットンテントをご存知でしょうか。
多くのキャンパーを虜にしている綿素材を使ったコットンテントの魅力を探っていきましょう。
キャンプにおしゃれを取り入れたい人必見です。
おしゃれキャンプの代名詞!コットンテントの魅力とは?
コットンテントと言うと、見た目も可愛く、おしゃれなイメージがあります。
名前の通り、天然素材のコットンから作られたテントですが、機能的な面で疑問や不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
テントと言えば、一般的にはナイロンやポリエステルの素材が多く、防水に努めた素材が親しまれているだけに、洋服などで使用するコットンを使ったテントというのは、その特徴が気になるところです。
しかし、コットンテントと名がついていても、100%コットンを使用しているわけではなく、ポリエステルとコットンを混紡させで作られています。
なお、割合はメーカーによります。
他には、インナーテントはコットン100%で、フライシートがポリエステルという組み合わせもあります。
メーカーによって、違う素材を組み合わせることで、丈夫で長持ちすることを実現させたり、またはフライシートでしっかり防水に努めることで、インナーのコットンを守ったりと、様々な工夫がほどこされています。
また、夏は外気を遮断するため比較的涼しく、冬は暖かい空気を逃がさないため、中でストーブを利用するキャンパーもいます。
そして、結露がしにくいという点と、焚火などで火の粉が舞っても、耐火性が強いのもこのコットンテントの強みでもありますね。
コットンテントの代表的なものとして、キャンプ場ではワンポールテントを見かけることが多いと思いますが、このデザイン性や雰囲気は多くのキャンパーの心を虜にしています。
おしゃれなコットンテント!デメリットは?
やはり、キャンプで心配になるのは防水面でしょう。
大雨などでは、テントの素材が水を吸収してしまうため、かなりの重量になってしまいます。
そのため、帰ってきてからの後片付けが肝心です。
コットンテントは、しっかりと乾かさないとすぐにカビが生えていまいます。
おしゃれなコットンテントにカビが生えてしまうのは、かなりショックも大きいですよね。
乾かすにもかなりの時間がかかるので、天候を気にかけながら使用する必要があります。
防水効果も落ちやすいため、使用後は防水スプレーをかけることを忘れないようにしましょう。
しかし、あるキャンパーのブログによると、大雨の中コットンテントを使用して耐水性を検証してみた結果、前の晩から降り続けた雨が一晩中降り続けた翌朝も、テントの中が浸水に見舞われることはなかったようです。
一般的に、コットンテントは300mm~400mmの耐水圧であると言えます。
ブリジストンスポーツによる耐水圧の目安によると、耐水圧300mmというのは、小雨レベルの雨に耐えうる力があるというレベルになりますので、コットンテントは小雨には対応できるということになります。
ちなみに、上記のブログによると、小雨とはいえない状況の大雨の中で、中の荷物が濡れるような浸水にはならないものの、内側からテントを触ってみると、水気を含んでいることがわかったそうです。
過信せず、できる限り天候を考えて使用した方が良いということですね。
コットンテントのデメリット克服方法!キャンプ場で気をつけること
山の天気は変わりやすいため、思わぬ雨に見舞われてしまうこともあるかもしれません。
そこで、前章でご紹介したおしゃれなコットンテントのデメリットを少しでも克服する方法を覚えておきましょう。
それには、テントを設置する場所選びが肝心です。
キャンプ地のくぼ地や低地、川岸は雨水の通り道になりやすいため、避けましょう。
そしてテントの下には、必ずグランドシートを敷きましょう。
その際には、少しだけテントより小さいサイズを選ぶことで、テントとシートの間に雨水が溜まりません。
また、テントの周りを一周、スコップなどで堀り、水路を作っておきましょう。
こうすることで、雨水がテントに侵入することを防ぎます。
もちろん、帰る時にはきちんと元に戻しておきましょう。
万が一、テントが雨などでドロドロに汚れてしまったら、帰ってからのお手入れになりますが、洗濯機にかけるのはやめましょう。
洗濯機にかけてしまうと、テントの撥水効果が低下してしまいます。
40度程度のお湯に中性洗剤を溶かして、タオルでふきとって汚れを落としましょう。
おしゃれなコットンテントに黒カビが!こんな時はどうする?
キャンプから帰宅し、テントをしっかりと乾燥させてきたにも関わらず、黒カビが生えてしまったら、とてもショックですよね。
せっかくのおしゃれなコットンテントが、黒カビの温床になってしまわないように迅速に対応しましょう。
その時に、自分で対処できる方法をご紹介します。
【用意するもの】
・酸素系漂白剤
・重曹
・サランラップ
・コップ
・歯ブラシ
・雑巾
【黒カビの除去方法】
①まず、40度位のぬるま湯に酸素系漂白剤と重曹を入れます。
この配分は、6:10:10を目安にし、かき混ぜてペースト状にしておきます。
②コップに40度から50度のお湯を入れたものを、サランラップで包み輪ゴムで縛ります。
③黒カビが発生した生地の下に②のコップを置いて、生地とコップを輪ゴムで固定します。
④歯ブラシで①のペーストを塗布します。
⑤その上からサランラップで密閉し、1時間弱待ちます。
⑥1時間経ったら水で濡らした雑巾で拭き取ります
⑦しっかりと乾かし、最後は仕上げに手指用などの消毒用スプレーで除菌しておきます。
もしも、大切なコットンテントが黒カビに見舞われてしまったら、ぜひこの方法で黒カビを除去してみてください。
キャンプで目立つ!おしゃれコットンテントのおすすめブランドは?
ここまで、コットンテントのメリットからデメリット、その解決方法をお伝えしてきました。
それでは、実際に人気のおしゃれなコットンテントを見ていきましょう。
コットンテントと言えば、「ノルディスク」がまず挙げられるでしょう。
キャンプ場でもよく見かける、シロクマのロゴがひときわ目立つブランドです。
素材は、ポリコットンを使用し、防水性が高く、設営が簡単であることが特長です。
また、ベルギー発の「キャンバスキャンプ」のワンポールテントは、100%コットンの優しい雰囲気を醸し出し、色合いや風味がナチュラルで人気のブランドです。
スウェーデン発の「テンティピ」のコットンテントは、北極圏に近い国柄ということもあり、冬は-45度の環境に耐えうるテントを生み出しました。
素材も3種類に分かれており、コットンテントが好きな方には、用途に合わせてコットンの素材が選べるのが魅力的です。
おしゃれなテントなら国内産もおすすめ
ここまで、コットンテントの魅力をお伝えしてきましたが、有名な人気のブランドは海外製のものが目立ちますね。
しかし、日本にもおすすめのおしゃれなテントがあります。
こちらは、コットン素材ではないですが、人気のワンポールテントのモデルを2つご紹介します。
まず、「小川キャンパル」のピルツです。
八角錐の目立つフォルムで人気を博している小川キャンパルのピルツは、昭和12年に発売されたモデルを改良したものです。
収容人数は最大10人を目安として作られ、ポリエステルを使用した素材で防水性も抜群です。
また、「ロゴス」のナホバも、おしゃれなワンポールテントとして人気です。
値段が手ごろということもあり、キャンプ初心者の方にも求めやすいテントです。
設営も手順が少ないため、手間取ることなく風にも強いという評価があります。
また何より、デザインが可愛いので、おしゃれなキャンプを目指している方に喜ばれるモデルとなっています。
コットンテントになると、一般的なナイロンやポリエステルのテントよりも10万円ほど高い予算が発生することが見込まれるため、まずはこのようなタイプのものでおしゃれを楽しむのも良いですね。
キャンプを楽しむにはテントにこだわろう
テントは、リビングのようにくつろぐ空間としてとても大切なものです。
そのためには、メンテナンスをしっかりと行い、長く愛用できるように心がけたいところです。
話題のコットンテントは、少々お手入れに気をつけなければならない点がありますが、可愛さやおしゃれ度で言えば、他のテントにはない魅力があると言えます。
天候や後片付けに気を付けて、コットンテントでおしゃれキャンプを楽しみましょう。