スノーピークチェアのOEM版?スノーピークと何が違う?

最終更新日:2019/05/03

アウトドア製品で人気の「スノーピーク」ですが、近年ではインテリアとしても人気がでてきています。

特にスノーピークのローチェアは、高さが低いので立ったり座ったりの動作がしやすく、子供から大人まで人気のアイテムです。

そんなスノーピークのチェアに、OEM版があるとの噂があります。

それは一体どんなアイテムなのでしょうか。

今回は「OEMとは?」「スノーピークのOEM商品の謎」について見ていきましょう!

まずはスノーピークというブランドについて知っておこう

スノーピーク(snow peak)とは、日本の新潟県に本社をおく、アウトドアの総合メーカーです。

1964年に設立された会社で、社員みずからもユーザーであり、自分たちが本当にほしい製品を作ることをモットーに、スノーピークのブランドが確立されてきました。

チェア一つにしても、座り心地はもちろんのこと、室内でも使えるようにおしゃれな見た目にもこだわっています。

今では、日本全国に直営のキャンプ場やグランピング施設を展開し、スノーピークのアイテムをレンタルして使うことができる、新たなサービスもはじまっています。

購入前にアイテムの使い心地を試すことができるので、購入に悩んでいる人や、たまにしかキャンプをしない人には、とてもよいサービスですね。

何といっても、アウトドアユーザーである社員が開発するアイテムは、使う人のことを一番に考えて作られているので、細かいところにまで行き届いた仕様のアイテムが多くあります。

そんなスノーピークのアイテムを、競合他社が放っておくわけがありません。

近年では、類似品も目にするようになっています。

明らかに似ているアイテムの仕様は同じものなのか、それともOEMなのでしょうか?

以降で検証していきましょう。

OEMって何?OEMのメリットとデメリット

聞いたことがある人もいると思いますが、OEM(オーイーエム)とは一体どういう意味なのでしょうか?

正式な名称は「オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング」(Original Equipment Manufacturing)の略です。

なんだか難しそうな名称ですが、簡単にいうと、製造メーカーが他社ブランドの製品を製造することです。

今回のスノーピークを例にすると、スノーピークのチェアを、スノーピークが製造するのではなく、他社のメーカーに製造してもらうことです。

これには、メリットもデメリットもありますが、製造を依頼する側のメリットとしては以下のような点があります。

・自社工場がなくても製造できる

・製造管理のコストがかからない

・製造の知識がなくても、製品を製造することができる

製造を受ける側のメリットとしては、以下の点があります。

・工場の稼働率を上げることができる

・相手先の製品の仕様を知ることができる

・依頼された量を製造すればよいので、在庫を持つ必要がない

次にデメリットですが、製造を依頼する側としては自社製造の力が向上せず、自社の製造仕様が漏れる可能性があります。

また、製造を受ける側としては、他社製品ばかり製造していると自社ブランドが育っていかず、製造量が相手先の都合で左右されることもあります。

稀に、大量製造の依頼を受け、そのための人員や機材を増やして製造していた矢先に、大量製造の依頼がキャンセルされてしまうケースもあります。

依頼がキャンセルされてしまうと、依頼を受けた側は、人員や機材にかけた資金が回収できずに倒産してしまうことも起こりえてしまいます。

OEMが悪いということではなく、OEMのメリットの一つにコスト削減もありますので、OEMでなければ製品の価格が高くなってしまうこともあります。

OEM製品は、消費者である私たちにとってもメリットですね。

スノーピークの製品をOEM製造しているメーカーがある!?

OEM製造のメリット、デメリットは、どこのメーカーでもほとんど同じかと思いますが、「自社の製品はOEMです」と公言しているメーカーは少ないです。

そのため、スノーピークの製品を他社のメーカーが製造している可能性はゼロではなく、OEMだと公表もされていません。

インターネットで検索すると、「これはOEMなのでは?」という情報が多々見受けられます。

作りが明らかに同じであったり、素材は違うものの形状が同じである場合もあります。

実際には、どちらが製造の依頼側なのかは定かではありませんが、同じ工場ラインで製造されている可能性は高くなります。

スノーピークのチェア以外で「OEMでは?」という話が多くあるのは、ガスバーナーですが、韓国の「KOVEA」というメーカーがスノーピークとほぼ同じものを製造しています。

スノーピークのガスには、MADE IN KOREA(韓国製)と記載とされているものもあるので、真相が気になるところですね。

OEM製品は「あまり公表されない」ということを覚えておきましょう。

買ってよかった!スノーピークのおすすめチェアをご紹介!

スノーピークの人気のチェアをご紹介します。

圧倒的に人気のあるチェアは「Take!チェア ロング」です。

竹とアルミフレームを使い、丈夫な6号帆布は、体をしっかりと包み込み安心の安定感があります。

強度もあるため、外での使用はもちろんのこと、見た目のフォルムが美しく、室内での使用にも適しています。

背もたれが長めのロングタイプも人気ですが、脚が若干高めで背もたれがショートタイプも人気があります。

次に人気のおすすめチェアは「ローチェア30」です。

座面が低めなので、ソファーに座っているかのような安定感があります。

コンパクトに収納することができるので、持ち運びにも便利でキャンプやバーベキューでの使用におすすめです。

一度座ると立ち上がりたくなくなるほどの、極上の座り心地です。

3つ目におすすめなのは、「FD KID’Sチェア」です。

大人だけではなく、子供も同じ目線で会話ができるよう脚を高めに設定した、安定感のあるチェアです。

転倒しにくいよう前後にアーム状に膨らむフレームが使用されています。

そして、今回ご紹介のチェアには、他社がスノーピークと同じ製造方法をとっているOEM商品がありますので、以降で詳しくみていきましょう。

スノーピークのチェアでOEM版がある?どこのブランド?

スノーピークと同じ製造方法をとっているのは、CHANODUGという中国のメーカーです。

CHANODUGのチェアは、スノーピークのOEM版といわれています。

実際には仕様に若干の違いがあり、背もたれの角度の違いや、スノーピークはステンレスを使用しているのに対して、CHANODUGは鉄を使用しています。

鉄を使用しているためか、スノーピークよりも重く収納がしにくい点が正規品と違います。

また、正規品のスノーピークよりもやや作りが粗い点も気になるところです。

ただ、価格を比較するとスノーピークよりも安く購入できますので、CHANODUGを購入する人もいます。

しかし、使用感を比較してみると、やはりスノーピークのほうが勝るでしょう。

また、製品が壊れてしまうなどのトラブルが起きても、日本国内で対応してくれるスノーピークのほうが安心感もありますね。

スノーピークチェアが破損!修理できる?それとも買い替え?

スノーピークの製品に保証書がないことはご存知でしょうか?

一般的な企業の製品は、「壊れたら新しいものに買い替えてほしい」と考える企業は多いのですが、スノーピークは一つのものを直しながら長く愛用してほしいと考える企業なのです。

そのため、壊れたものは期限に限らず、寿命がくるまで直し続けてくれるのです。

長く使用することで、その道具に愛着がわき、自分だけの道具に変化していきます。

そんな道具を簡単には手放したくないですよね。

スノーピークのチェア30もその一つで、壊れたらいつでもスノーピークで修理してもらうことができるのです。

また修理だけではなく、汚れたシュラフのクリーニングや、雨で濡れたテントなどの乾燥サービスも行っています。

修理の受付は、インターネット上からも依頼できますし、近隣の店舗へ持ち込んで依頼もできます。

かかる費用が無料か有料であるかは、そのときの破損状況にもより決まります。

やはり、このようなサービスは社員がユーザー自身であることで、実際に使用する人の気持ちが分かっているからこそのサービスですね。

修理依頼の方法や連絡先など、詳しくはスノーピークのホームページ上で公開されていますので、ぜひそちらを確認してみてください。

なお、OEMによって他社で製造されたオリジナルと似たような製品は、スノーピークで修理してもらえませんのでご注意ください。

OEMとはマイナスイメージではなく性能のよい製品であった

OEMとは、スノーピークが他社製品の製造を請け負う、もしくは他社がスノーピークの製造を請け負うことをいい、これには様々なメリットやデメリットがあることが分かりました。

高度な技術をもった工場で製造を依頼し、出来上がった製品にスノーピークのブランドをつけて販売をすることもありますが、けっして粗末なものではありません。

「スノーピーク」の名前がついている製品であれば、OEM製品であろうとなかろうと、スノーピークによってしっかり管理されていますので、この機会に正しい知識を身に付けて安心して製品を使っていきましょう。

こちらも合わせてご覧ください。