キャンプに必要となるものは色々ありますが、意外と使用頻度が高く重要なアイテムが椅子です。
アウトドアのひと時を心地良く快適に過ごすためには、選び方が肝心です。
しかしながら、サイズや重さ値段やデザインも多種多様で、たくさん種類があり選ぶのに迷ってしまいますよね。
そこで、今回はキャンプ用の椅子の選び方や注意点、軽量かつ機能面にも優れたおすすめの椅子をご紹介していきます。
キャンプで使う椅子にはどのような種類がある?
椅子と一言で言っても日常生活で使うものと同様、キャンプで使われている椅子にも沢山種類があります。
キャンプをする際に1つは持っておくとよい椅子は、座面の高いハイバックチェアと呼ばれる背もたれのある安定した椅子でしょう。
映画監督が使うようなしっかりしたひじ掛けもあるタイプや、メッシュのドリンクホルダーのついたナイロンのタイプをイメージしていただくとわかりやすいですね。
ハイバックチェアの中には、快適さを求めるならば足を伸ばせてリクライニングが可能なものもあるので、自分の好みやキャンプスタイルによって選択の幅が広がります。
最近のキャンプで人気が高いのがロースタイルの椅子です。
背もたれから座面まで一体となっているのでコンパクトで軽量なものが多く、座り心地も快適です。
ローというだけあって、地面に近いので立ち上がる時には少々難儀しますが、目線が低いのでお子様連れのファミリーキャンプにおすすめです。
背もたれがなく持ち運びに便利なスツールタイプのコンパクトチェアは、キャンプだけではなく登山や釣り、野外フェスや運動会、お花見など、多くの利用シーンで活躍します。
その他にも座敷にいるような座椅子タイプや、複数人で座れるベンチタイプがあり荷物置きにもなるのでキャンプの楽しみ方が変わります。
また収納のタイプには折りたたむタイプ、収束タイプ、組み立てるタイプとあるので座り心地や便利さによって、好みの椅子を探してみるとよいでしょう。
キャンプで使う椅子の選ぶポイントと重さの目安をご紹介!
アウトドアシーンで活躍する椅子は、持ち運びをする頻度が高いため、できる限り重たくないものがいいですよね。
椅子の重さは大きさや椅子の素材によっても左右されます。
リクライニングタイプの椅子なら背もたれと座面、フットレスト、と表面積が広くなり快適さと引き換えにとても重たくなります。
椅子が軽量でコンパクトになれば持ち運びは楽になりますが、座り心地はしっかりした造りのものより悪くなるでしょう。
座り心地と重さとコンパクトな造り、この3つのポイントを上手く組み合わせた自分好みの椅子を選ぶことが重要です。
キャンプに使うアイテムは椅子だけでなくたくさんありますから、なるべく荷物を軽くするためにも、椅子の重さの目安は3kg程度のものが望ましいです。
また、女性が椅子を持ち運ぶ場合はさらに軽い1.5kg程度のものがよいでしょう。
駐車場からキャンプをする場所まで距離がある場合にも、やはりなるべく軽い椅子を選ぶのがおすすめです。
キャンプのテーブルや椅子が低い場合のメリットとデメリット
キャンプで使用するテーブルと椅子の高さがハイスタイルのアイテムであると、普段の生活空間に近づけることができるのでキャンプを快適に過ごせます。
しかし、どうしても高さが出たり布や素材の面積も大きくなることで、全体的に荷物が重くなりがちです。
それとは逆に、テーブルと椅子を軽量なもので揃えようとすると、大抵の場合この2つのアイテムはロースタイルになる傾向があります。
キャンプスタイルがロースタイルである場合の、メリットは大きく3つあります。
1つ目に言えるのは、何といっても全体的にキャンプ用品が軽くコンパクトになることです。
軽くコンパクトなことによって、事前準備や撤収作業を早く終わらせることが可能です。
2つ目に、テーブルと椅子が低くなることで、子供がいる場合には立ったり座ったりしやすく落ち着いて食事もできるのでファミリーのキャンプにおすすめな点です。
3つ目に、座る位置が低いのでキャンプの空間を広く感じることができて、炎を囲むときに炎がより体に近くなるため、ぬくもりを感じやすくなることでしょう。
キャンプスタイルがロースタイルである場合のデメリットとしては、身長のある成人だと食事がしづらく、立ったり座ったりするのが大変になる点です。
座り方によっては腰痛を引き起こす場合があるので、普段腰痛がある人は注意が必要になるでしょう。
1kg以下の超軽量な椅子もある!人気の椅子をご紹介
キャンプだけでなく、レジャーやアウトドアで気軽にさっと使えるコンパクトで軽量な椅子があると便利ですよね。
利用シーンを選ばずバッグに入れて持ち歩きたい、車に常備しておきたい、そんな願望を叶えてくれそうな椅子をいくつかご紹介します。
●ヘリノックス:チェアワン
ロースタイルのコンパクトチェアとしては代表的な椅子です。
取り出して広げて座面をかぶせるだけですぐに使えるので女性や子供でも取り扱え、重量は890g(収納袋込みで960g)軽量ながらも、耐荷重が145kgもあり座り心地は抜群です。
●ヘリノックス:タクティカルチェアミニ
ボトルホルダー付きのコンパクトな椅子で収納袋が付いていて、重量は475g(収納袋こみで560g)と超軽量で耐荷重80kgです。
●エーライト:モナークチェア
二本足構造で自分の足が椅子の前足がわりになり、少し足を浮かせるとロッキングチェアのようになります。
重量は540gと非常に軽量ですが、耐荷重は約113kgなので安心ですね。
●ドッペルギャンガー:ウルトラライトマイクロチェア
重量199gと究極の軽さで、ポケットにも収まる超コンパクトサイズなのに耐荷重は驚きの150kgと優れものです。
安いのに軽量で快適!キャンプビギナーにおすすめの椅子
前項では1kg以下の椅子に焦点を絞りましたが、ここでは軽量で座り心地が良く、お手頃な価格でキャンプにすぐに使える椅子をさらにご紹介します。
●FIELDOOR:ポータブルコンパクト アウトドアチェア
片手で持てるほどのコンパクトサイズで、シートの下方に収納袋を取り付けるので紛失の心配がありません。
ノーマルタイプは重量約1kg耐荷重100kg、ミドルバックタイプは重量1.2kg耐荷重150kgです。
購入はネット販売のみでアマゾン、楽天市場、Yahoo!ショッピングで購入可能となっており4,000円前後の値段です。
●マグクルーズ:クルーズチェア コンパクトアウトドアチェア
バッグに収納可能なコンパクトチェアで、脚部ポールの結合部分は全てアルミ素材で連結しており、耐久性に優れています。
デザインもおしゃれで重量830gと軽量、耐荷重120kgです。
アマゾンか楽天市場で購入可能で、価格は変動がありますが4000円前後の値段です。
●コールマン:チェア コンパクトフォールディングチェア(レッド)
小さくても座り心地がよく、木のひじ掛け付きで持ち運びに便利なハンドルが付いています。
アルミニウムフレームで重量約2.1kg、耐荷重80kg、メーカー参考価格税込5,832円です。
●コールマン:ヒーリングチェア
ハンモックに包まれたような座り心地で快適、背もたれ部分にポケットを搭載しているので収納袋をしまえます。
収束型の椅子でコンパクトに収納可能で重量約2.5kg、耐荷重80kg、メーカー参考価格税込3,758円です。
耐荷重80kgの壁?軽量化を重視しすぎて見逃しがちな耐荷重
椅子が軽量でコンパクトであることにばかり目を向けてしまうと、つい見落としてしまいそうなのが耐荷重です。
世界的に見ても日本人は肥満の人は少ない傾向にありますが、80kg前後の人、更には100kgを超える人がいないわけではありません。
しかしキャンプやアウトドアで使う椅子は、耐荷重が80kgまでのものが多く、「試しに店頭で座ってみたらきしむ音がした」などということもあるようです。
もちろんコンパクトで軽量な椅子でも、耐荷重80kg以上の椅子は数多くあります。
しかし前項でご紹介したヘリノックスのチェアワンのようなタイプだと、前傾姿勢がとりづらく腰を痛める原因になりかねません。
安定感や頑丈さを求めるのであれば、それなりに大きさもあり背面や座面、脚部のしっかりしたものを選ぶのがおすすめです。
特に脚部は重要で結合部分がしっかりしたものや、強度を高めているものがよいでしょう。
立ったり座ったりのしやすいハイスタイルの椅子を選べば、腰痛のリスクも少なくなります。
以前に比べると耐荷重が80kgを超えるものが多く出てきているので、椅子選びの際には安全性と耐久性も考慮して耐荷重に着目してみてください。
自分のキャンプスタイルに合った快適な椅子を選ぼう
実際のキャンプの場面で椅子を使ってみないと、自分の求めている椅子がどのようなものなのか、イメージしづらいかもしれません。
しかし、座り心地のよさと重さ、コンパクトさを意識して椅子を選べば、キャンプをより快適にしてくれるアイテムとなるでしょう。
また、キャンプに持っていく荷物が多くなるような場合には、椅子はロースタイルを基準とし、自分の車の積載量を考慮しつつ持参するキャンプアイテムを選びましょう。