アウトドアシーズンには、たくさんのキャンプ場でバーベキューをしているのを見かけます。
しかし、いざバーベキューを主催しようと思うと意外に分からないことは多いでしょう。
どうすればスムーズに準備ができるのか、バーベキューではどのように調理すればいいのかなどの疑問が湧いてくることもあるでしょう。
まだバーベキューをしたことがない初心者の方ならなおさらですよね。
今回は、バーベキューのコツと簡単で美味しいレシピをご紹介します。
初心者に知ってほしいバーベキューをスムーズに行うコツ
バーベキューを計画するときに、最初に考えることは「食材の量」です。
もしも、少なければ食材を再調達しなければならない事態になります。
反対に、多すぎる場合は最終的に食材が傷んでしまい、無駄になる可能性もあります。
特に、お肉は衛生管理が難しいため、保管する場所や量は慎重にしなければいけません。
バーベキューでのお肉の量の目安としては、男性が300グラム・女性と子ども(小学生)が200グラムと考えて用意するとよいでしょう。
この目安を参考に、バーベキューで作る料理のレシピの分を考慮して量を決めます。
野菜は、少し多めに持っていき、余ったら最後に野菜炒めや焼きそばなどにして一気に炒めるとよいでしょう。
そして、準備した食材のカットや下ごしらえは自宅で準備しましょう。
そうすれば、現地での時間短縮やゴミ削減に役立ちます。
また、バーベキューを始めても食材がすぐに焼きあがるわけではありません。
バーベキュー初心者の方は、炭への火付けに時間がかかる場合が多いです。
そのため、バーベキューの作業と並行して、簡単につまめるお菓子や準備が簡単なサラダなどがあると待ち時間も楽しく過ごすことができます。
バーベキューの主役であるお肉を焼くコツと美味しいお肉レシピ
バーベキューでは、何といっても「お肉」が主役です。
バーベキューで美味しく焼けたお肉を食べるなら、網の場合も鉄板の場合もまずはバーベキューの炭火をきちんと用意しましょう。
炎が立ち上る状態では、食材が焦げて終わってしまうため、しっかりと炭が赤く静かに燃えている状態を作るのがベストです。
そして、基本的なお肉の焼き方のコツとしては、まず片面を焼いて、焼けたかどうかを少しめくる形で確認します。
その後、しっかり焼けていたらひっくり返しましょう。
ここでバーベキュー初心者の方がやってしまいがちなミスは、お肉を頻繁にひっくり返すことです。
頻繁にお肉にきちんと熱が入らないため、焼くのに時間がかかってしまいます。
お肉は、生焼けが1番怖いので、じっくり焼くことを心がけましょう。
また、余裕があれば普通にお肉を焼くだけではなく、漬け肉にするとお肉が柔らかくなって美味しさが増しますよ。
【バーベキュー用漬け肉レシピ】
①チャック付きビニール袋にバーベキュー用のお肉を入れる
②醤油(200cc)みりん(100cc)酒(50cc)を混ぜ合わせて、チャック付きビニール袋に入れる
③よく揉みこみ、冷蔵庫で寝かせておく
この漬けタレに漬けて、チャック付きビニール袋ごと冷凍すれば、バーベキュー場所への移動の際の保冷材代わりにもなって便利ですよ。
初心者にも簡単手軽な焼き鳥レシピ
バーベキューは炭火を使用するため、焼き鳥を焼くととても美味しく焼きあがります。
焼き鳥は、自宅で串うちして用意しておきましょう。
火の通りや、バランスを考えて焼き鳥の具は均等のサイズにし、焼く時に串が外れないようにネギマなどを作る際は鳥肉を串の先に刺すといいでしょう。
実際バーベキューで焼く時は、前章でも記述した通りバーベキューの炭火が安定しなければ焼きに入れません。
バーベキュー場に到着したら、まずは火作りです。
火作りは、よほど慣れていない限り1時間程度かかるものなので、初心者の方はまずここから始めましょう。
具体的な手順としては、着火剤(少し多めがおすすめ)と炭を用意したらバーベキューコンロにセットします。
着火剤に火を付け、火柱が上がったら火柱に接するように炭を配置していきます。
炭が白っぽくなってきたら広げてならし、その上にまた炭を置きます。
そうして、時々うちわで扇いで炭全体が白っぽくなってきたら、焼き物を投入することができる状態になります。
この時、炭の上に手をかざすと、じんわりと熱が伝わってくるはずです。
この熱がバーべキューの焼き物を作る時には大事です。
火作りが終わったら、焼き鳥を投入して焼いていきましょう。
【焼き鳥のレシピ】
①焼き鳥に塩と胡椒をふっておく
小さい子供がいる場合は胡椒をあえてかけない串を作っておくとよいでしょう。
②焼く直前に日本酒をふりかける(霧吹きがベスト)
小さい子供がいる場合は、塩だけの串を作るなどの配慮もするとよいでしょう。
また、できれば焼く直前に日本酒をふりかければ、ふっくらと焼けてとても美味しくなりますよ。
初心者でも失敗しないホイル焼きレシピ
バーベキューでのホイル焼きは、しっかり中に火が通ってるか分からず、毎回チェックのために開け閉めしてしまいますよね。
どんなホイル焼きも、全てがアルミホイルで包まれている分、状況が分かりにくいものです。
しかし、その悩みもアルミホイルの包み方で改善されます。
多くの初心者の方が実践している包み方は、アルミホイルに食材を乗せてそのままくしゃくしゃにして包むという方法です。
この方法でも密閉できれば十分調理は可能です。
しかし、この方法では調理過程が分かりにくいでしょう。
失敗しないホイル焼きを作るためには、食材の状況が分かりやすいものがベターです。
失敗しないホイル焼きの包み方は、まずアルミホイルを二重にして封筒型にします。
封筒の中に食材と調味料を入れ、封筒に封をするようにアルミホイルを閉じ、中の空気も抜きます。
アルミホイルを綺麗に折ることにより、食材の水蒸気が逃げないため均等に火が通ります。
また、空気を抜いておくことによって食材に火が通った際に出る水蒸気で封筒型アルミホイルが膨らむため、状況を視覚的に知ることができます。
ここで、初めてでも簡単にできるホイル焼きのレシピをご紹介します。
【鮭のホイル焼き】
①鮭の切り身(1枚)・しめじ(袋の半分)を用意し、アルミホイルを封筒型に折ってから入れる
②バター(10グラム)・酒・醤油・塩コショウを入れて封筒を閉じ、バーベキューの網に乗せる
③アルミホイルがパンパンに膨らんでから、約1分程待つと完成
このレシピは、シンプルで簡単なので是非試してみてくださいね。
バーベキューの炭火で焼くと美味しいものとは?
バーベキューでは炭火を使っているため、お肉や野菜だけでなく色んな食材を焼くことができます。
また、屋外で食材を焼いて美味しく楽しむこともバーベキューの醍醐味の一つです。
バーベキュー初心者の方は食材であまり冒険しないほうがいいと思うかもしれません。
しかし、お肉や野菜のほかに何か別の食材があるだけで場が盛り上がり、いいサイドメニューになるでしょう。
例えば、マシュマロなどは串先に刺してゆっくり火で炙るだけなので、小さな子供でも自分で作って食べることができます。
焼きあがったマシュマロは、外はカリッと中はふんわりとした食感で、甘いもの好きにはたまりません。
また、バーベキューで持参したおにぎりやご飯が余った場合はバーベキュー網を利用して「焼きおにぎり」を作ってみましょう。
【焼きおにぎりのレシピ】
①おにぎりは、形が崩れないように硬めに握っておく
②味噌か醤油を用意し、それぞれをみりんでのばしてタレを作る
③バーベキュー網におにぎりを乗せ、ハケやスプーンでおにぎりの表にタレをつける
④おにぎりをひっくり返して、同様にタレをつける
⑤焦がさないように注意しながら③~④の作業を数回繰り返し、キツネ色に焼けたら完成
この焼きおにぎりを作れば、おにぎりあご飯が余る心配はないですね。
バーベキューは後片付けまでセット!
作っている時と食べている時は楽しいバーベキューでも、使った後の網や鉄板、炭の処理には骨が折れるものです。
バーベキューのレシピによっては、汁などがコンロにこびり付き、落とすのが大変なときもあります。
バーベキュー初心者の方が苦労するポイントは後片付けでしょう。
しかし、ちょっとした工夫で後片付けも簡単に楽しくできるものです。
バーベキューの後片付けで大活躍するアイテムは「アルミホイル」です。
アルミホイルは、材質がアルミなので熱伝導を邪魔せず、どんな形にも変えることができる便利なアイテムです。
例えば、コンロの汚れや炭の片付けが大変な場合、バーベキューを始める前にコンロにアルミホイルを敷いておきます。
そうすると、コンロに付くはずだった汚れはアルミホイルでカバーされます。
それに加えて、炭を片付ける時は炭が冷めたのを見計らって、アルミホイルを剥がして炭を中心に折りたためば清掃完了です。
また、バーベキュー網にこびり付いた汚れは、炭火があるうちに焼き切ってしまうとよいでしょう。
汚れを炭化させれば、擦るだけで汚れを落とすことができます。
鉄板も同様に、火にかけながら汚れをヘラなどで擦って落とすと、後処理が楽になります。
網も鉄板も、汚れを落として軽く洗い、乾いたら食用油を塗っておくと錆び止めになりますので、次回のキャンプのことも考えた後片付けができたらよいですね。
バーベキューは工夫次第で楽しみ方は無限大!
テントを張って、火を起こして満天の星の中でビール片手にバーベキューをするのは気分を贅沢にさせてくれるものです。
そして、バーベキューはお肉と野菜を焼くだけに留まらず、レシピ次第で色々な料理を簡単に楽しめます。
たまには、魚や貝を焼いてシーフードバーベキューにしたり、豆板醤やコチジャンを持参して韓国風バーベキューにしたりして楽しんでもよいでしょう。
バーベキューを楽しむ知識とコツを掴んで、バーベキューデビューしましょう。