有名な釣りの種類で、ワカサギ釣りがあります。
テレビなどで、氷上に穴を空けて釣り糸を垂らしたり、屋形船のようなボートから釣ったりしている映像を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
しかし、実際にはどのような釣り方なのか、知らない人がほとんどです。
そこで、ワカサギ釣りがどのようなものか、初心者にもわかるようにご説明していきます。
ワカサギ釣りはどこでやる?
ワカサギ釣りはどこで行っているのでしょう。
冒頭で、氷上や屋形船に乗って行うことをご紹介しましたが、もう少し詳しくご説明します。
氷上でのワカサギ釣りは、とても雄大な景色の中で行えて、開放的な気分になれます。
しかし、ワカサギを氷上で釣るためには、湖が凍っている必要があります。
多くの湖で、氷結する時期は、おおよそ11月ごろです。
湖が凍っていない間は、ワカサギ釣りはできないのでしょうか?
そのようなときに屋形船のようなドーム船が登場します。
ドーム船は、湖が凍る前や、年間通して凍ることのない湖で、ワカサギ釣りを行うときに利用されます。
氷上でワカサギ釣りを行う場合では、天候や寒さを気にする必要がありますが、ドーム船の場合では、天候も寒さも気にせず、いつでもワカサギ釣りを楽しむことができます。
氷上でワカサギ釣りを行う場合には、氷に穴を開ける必要があります。
アイスドリルという特別な道具を使い、穴を開けます。
ただし、隣の穴との距離は20cm以上離すようにしましょう。
また、決められた最大直径以上の穴は開けないようにします。
一方、ドーム船を利用する場合には、船の中に釣りができるような細工がしてあるため、その穴を利用して釣りを行います。
初心者の人には、ドーム船でワカサギ釣りを行う方が、簡単に釣りを始めることができます。
初心者がワカサギ釣りをするために必要な道具は?
ワカサギ釣りを行うときに、必要な道具をご紹介していきます。
初心者の人は、何から揃えたら良いのか悩んでしまいますが、必ず必要な道具に竿があります。
しかし、ワカサギ釣りに使う竿は、普段行う釣りの竿とは少し異なります。
竿の長さは短く、30~50cm程度しかありません。
しかも、ワカサギが餌を食べたとき、わかりやすいように、竿の先端がとても柔らかくできているのが特徴です。
そのようなワカサギ釣り用の竿に、セットするリールが必要になります。
リールは必ず必要というわけではありませんが、深い場所や、ワカサギのいる水深を細かく探る場合などにはリールがあると便利です。
リールの中には、手巻き式のものと、電動式のものがありますが、寒い場所で釣りを行うので、手がかじかんでいることが想定できますので、電動のリールがおすすめです。
初心者の人がワカサギ釣りを始める場合には、竿とリールがセットで販売されているものを購入すると簡単です。
この他に必要な道具は、仕掛けとエサです。
この2つに関しては、後ほど詳しくご説明します。
ワカサギ釣りに最も必要とされる持ち物は、防寒具です。
ワカサギは比較的寒い時期に行われます。
また、氷上など場所で行われることが多いため、寒さ対策に防寒具やカイロを上手に使いましょう。
初心者が知っておきたいワカサギ釣りの仕掛け
先ほど、ワカサギ釣りに必要な道具でご紹介した、仕掛けについて詳しくご説明します。
ワカサギ釣りの仕掛けは、道糸の先端に1.5号~2号程度のハリを中心に5~6本枝分かれしているものを使用します。
このような仕掛けを初心者が自分で作るのは、少し難しいため、市販のものを購入し、使うほうが良いでしょう。
枝分かれしている仕掛けを手に入れたら、この仕掛けの先に0.5~1.5号のオモリを取り付けます。
先ほど市販の仕掛けを購入するとご説明しました。
しかし、釣具屋に仕掛けを見に行くと、とても多くの種類の仕掛けが販売されています。
釣り場のシチュエーションに応じて、使う仕掛けは変わってきます。
例えば、ワカサギが小さい場合には、ハリのサイズが小さいものを選び、また、ハリとハリの間隔の狭いものを選びます。
これは、小さいワカサギは口も小さいため、大きなハリでは食いつくことができないためです。
しかも、小さいということは視界も狭いため、ハリの感覚が狭く、密度が高いほうが食いつく可能性が高くなります。
初めてのワカサギ釣りや、初心者の場合、仕掛けが絡んでしまうというトラブルが多く発生します。
そのため、多くの種類の仕掛けを試すと共に、絡んでしまう場合も考えて、少し多めに仕掛けを準備して行くことをおすすめします。
初心者でも使えるワカサギ釣りのえさ
次に、ワカサギ釣りに必要な道具の中で、重要なものとなるエサについて、詳しくご説明します。
ワカサギ釣りのエサは、いくつか種類がありますが、その中でも最も一般的に使われているものに、サシと呼ばれるハエの幼虫があります。
サシの種類は2種類あり、1つは人口飼料で飼育されたままの、白い虫が白サシと呼ばれます。
一方、食紅を使用して着色してあるサシを紅サシと呼び、最もポピュラーに使われるエサになります。
実際に釣りを行う際に、それらのサシを1匹をそのまま使うこともありますが、ワカサギの食いつき具合で、半分に切るなど工夫する必要があります。
サシを切る場合には、ハサミを持っていると便利で、針に刺した後にカットすると、簡単に半分にすることができます。
この他にも、ラビットウォームという、ウサギの糞で養殖されたサシもあります。
先にご紹介したサシとの違いは、大きさです。
ラビットウォームのほうが小さいため、体長の小さなワカサギでも食いつきます。
また、臭いも独特なものがあり、ワカサギを惹きつける要因の1つになります。
ワカサギが活発に活動していない場合には、赤虫を使うことがあります。
ただし、赤虫は小さいため、針に刺すコツが必要です。
ここまで、エサは虫系でしたが、初心者の人の中には、虫を触ることが苦手な人もいるのではないでしょうか。
そのような人には、人工餌を使うことがおすすめです。
ワカサギの好みを研究して作られているため、食いつきも良く、針持も良いため、初心者の人には、とても便利なアイテムになるでしょう。
初心者の人はレンタルでもできるワカサギ釣り
ワカサギ釣りを始めるときに、いくつかの道具を釣具屋で揃えるのも良いですが、実はレンタルでワカサギ釣りを楽しむ、という選択肢もあります。
初心者の人が、いきなり数多い道具の中で、自分にあった道具を1つ選ぶことは非常に難しいことです。
そのうえ、いくつも道具を買い換えるわけにもいかないでしょう。
そこで、ワカサギ釣りを始めたばかりの初心者のうちは、釣り道具一式をレンタルして、ワカサギ釣りに慣れたら、自分の道具を揃えれば無駄に道具を買わずにすみます。
ワカサギ釣りは、氷上で行なったりドーム船を使ったり、少し特殊な釣り方です。
そのため、ワカサギ釣りのツアーがいくつかあります。
その中には、釣り具のレンタルがオプションでついているものがあります。
初めてワカサギ釣りに行くときや、まだどのような道具を揃えたら良いのか悩んでいるときには、このようなレンタルを活用してみるのもおすすめです。
釣ったワカサギはどうする?
ワカサギを釣った後、どのように保管し処理をしたら良いのでしょうか。
ほとんどの人は、天ぷらや唐揚げにして食べるかと思います。
しかし、ワカサギは釣ってからそのまま調理すると、生臭さが残りがちです。
せっかくワカサギを釣っても、味が不味いと、もう釣りに行きたくなくなりますよね。
初心者の人は、釣ったワカサギは氷の上に置いて、そのままクーラーボックスや袋に入れて持ち帰るかもしれませんが、それはあまりおすすめできません。
ワカサギは、湖や沼で釣ることがほとんどです。
そのため、水質が綺麗であればそれほど臭いもしませんが、水質があまり良くないと、どうしても臭いが残ってしまいます。
そこで、ワカサギを釣ったら、少しの間水を入れたバケツの中で生かしておくことが大切です。
なぜなら、バケツの中でワカサギが食べたものや、泥を吐かせることで、胃の中を綺麗にすることができるからです。
もしもそのまま氷の上に置いて持ち帰ってしまうと、胃の中に食べたものが入ったまま、冷凍してしまうことになりますよね。
そのため、しばらくバケツの中で生かしておいてから、クーラーボックスに移し、鮮度を保って持ち帰ると生臭さが少なくなります。
また、調理する前には十分に水洗いし、表面の汚れを落とすことが肝心です。
その後、ビニール袋などに、塩と一緒に入れて十分に揉み、ウロコと粘液を綺麗にしましょう。
もしも内臓が気になる人は、内臓を手で抜き取る作業も必要になります。
調理する直前には、日本酒や牛乳に漬けるなどすると、臭みを取り除くことができますよ。
初心者でも簡単にできるワカサギ釣り!
ワカサギ釣りは、初心者でも十分に楽しめる釣りです。
氷上で行なったり、ドーム船で釣りをしたりといった、普段とは少し異なる環境で釣りができるところも、魅力的です。
しかも、釣った後きちんと処理をすれば美味しくいただくことができます。
こちらでご紹介した方法を試してみてくださいね。
ただ、ワカサギ釣りの道具は、少し特殊なものが多いので、最初から道具を全て揃えずに、何度かレンタルの道具で試してみるもの良いのではないでしょうか。