老若男女が楽しめる釣りですが、釣りに使用する仕掛けやギア(用具)は種類も多く、選ぶのが難しいですよね。
気軽に楽しめる釣りでも、どんな道具を使えばいいのか、どんな場所で釣りを始めればいいのかなど分からないことは多いです。
そんな釣りビギナーさんには、まずは「初心者セット」を使ってみることをおすすめします。
今回は、釣りビギナーさんにおすすめな初心者セットや、最初の釣りに最適な釣り場についてご紹介します。
そもそも釣りを始めるには?
一口に釣りと言っても、海・川・湖と場所が変われば釣れる魚も違います。
また、エサ釣りをするのか、ルアーフィッシングがしたいのかによっても変わってきます。
釣りを始める前に、まずは釣り場の選定や道具選びをしましょう。
釣り場の選定をする際は無理して遠出をする必要は無く、海であれば近場の防波堤、川であれば小さな小川でも十分です。
釣り場の選定をしたら、次は釣具選びのために釣具屋さんに行きましょう。
釣具屋さんで釣具を見ていると、釣り竿やリールの値段が思っていたよりも高いことがあるかもしれません。
釣り竿やリールは、経験者になればなるほど専門性が高まるため、高額なものが多い傾向にあります。
もちろん、その代わりに性能は抜群にいいので、懐に余裕があれば購入してもいいかもしれません。
しかし、釣りとはどんなものかをまず体験したいのであれば、釣具屋さんに「初心者セット」というセットがあるのでそれを使用してみましょう。
初心者セットの内容は、釣り竿・糸・針だけのものもあれば、釣り竿・糸・針・ウキ・糸巻き・ハサミなどが付いているセットもあります。
なお、初心者セットは、基本的にどの釣具屋さんにも常備してあるものです。
初めて釣りに行くなら、行きたい釣り場の近くの釣具屋さんで釣り場についてリサーチしながら購入することをおすすめします。
海釣りでのおすすめ初心者セット
海で魚を釣り上げるために必要な道具は、以下の4つです。
・釣り竿
・リール
・釣り糸
・釣り針
この4つの中の「リール」という道具は、釣り糸を巻き取るための道具です。
基本的に、この4つがあれば魚を釣ることは可能です。
しかし、いざ釣りを始めようとするとエサが必要であったり、魚を釣った後のバケツや釣り糸が絡まった時にハサミが必要であったりと、使用する道具は増えていきます。
そのため、初心者セットの中にエサ・バケツ・ハサミが入っていなかった場合は、別で用意しましょう。
そうすれば、もしも不慣れな扱い方で糸を絡ませてしまった場合も、急に魚が釣れた時も対応することができます。
また、海で初めて釣りをする時は防波堤付近が、釣り場としてはおすすめです。
防波堤は、消波ブロックに登らない限りは足場がしっかりとしていて、駐車場やトイレの施設が近いため便利です。
防波堤付近は、あまりいい魚がいないようなイメージがあるかもしれません。
しかし、意外にも防波堤からの釣りでは、キスやチヌ・アジなども狙うことができます。
川釣りでのおすすめ初心者セット
近場の小川や水路などでも楽しめる川釣りは、とても手軽な釣りスポットです。
基本的に、川釣りで必要な釣り道具は海釣りと変わりません。
海と川の釣り場としての相違点は、川の方が流域がはっきりとしていて、それによって釣れる魚の大きさや種類が変わるという点です。
川の流域は、上流・中流・下流に分かれていて、上流に近づくほど魚は大きく、下流ほど子魚が多いです。
釣り初心者の方は、まず小さくて可愛い魚が多く、ハゼなどの魚も狙える下流での釣りから初めてみることをおすすめします。
釣りの道具としては、普通の釣り竿で構いません。
しかし、通常の釣り竿に付いているリールの扱いが難しいと感じる場合は「延べ竿」を使ってみるといいでしょう。
延べ竿は、簡単に説明すると、釣り竿にリールが付いていない竿のことです。
とてもシンプルな竿で、リールが付いていないため持ち運びも楽です。
初心者セットにも延べ竿タイプがあるため、2種類の竿を持っておくのもいいかもしれませんね。
湖釣りでのおすすめ初心者セット
湖釣りでは、基本的な道具としては川釣りと変わらないので、同じ初心者セットを使用して大丈夫です。
湖は、川と違って流域がないため、1か所で様々な魚種が釣れます。
その中でも、湖で釣る有名な魚といえば「ワカサギ」が上げられます。
ワカサギを狙う場合は、基本的な釣り道具ではなく、ワカサギ専用のものが必要になります。
ワカサギ釣りで使用する竿は、全長30~50センチほどで小さいです。
リールも、普段使用するものとは違い電動リールを使用するのが主流です。
そのため、ちょっとチャレンジしてみたい時は、無理して全て揃えず道具のレンタルをしてみましょう。
ワカサギの釣り場によっては、初心者セットのレンタルを行っている所もあります。
そして、場所によっては、ワカサギ釣りのための屋形船やドーム施設を提供している場所もあります。
冬場の寒さに耐えながら釣りをするイメージのワカサギ釣りも、これなら快適に過ごせそうですね。
また、一度だけではなく毎年ワカサギ釣りを楽しみたい方は、ワカサギ釣り用の道具を一式持っておくといいでしょう。
その場合は、手動リールよりも電動リールが断然おすすめですが、値段も異なります。
初心者セットが壊れた!
これまで、海や川で使用する初心者セットについてご紹介しました。
初心者セットというものは、釣りを始めたての方にとっては、とても便利なセットです。
何故なら、釣り竿自体が値段が張る上、様々な仕掛けや道具をバラバラに購入するとどうしてもお高くなるからです。
そのため「釣りを始めてみたいが、今後の趣味にするかどうかは分からない」といった方には、初心者セットはとてもメリットのあるものです。
しかし、初心者セットにはデメリットもあることを覚えておきましょう。
安い価格帯で購入することができる初心者セットは、使用している素材に安い物が使われている製品もあるといいます。
それに加えて、製品によっては作りも少々雑であるものもあるようです。
そのため、普通の竿を使用して壊れないような場面でも、初心者セットの竿は壊れてしまうことがあるといわれています。
例えば、リールを巻く時に持ち手が壊れる・竿のガイドが外れて糸が絡まる・リールが回らなくなるなどです。
1~2回の使用で何ともなくとも、その後使用していくうちに何らかの不具合が出てくる可能性はゼロといい切れません。
初心者セットは、そのメリット・デメリットを十分に考えて使用しましょう。
1番最初の釣りで、初心者セットを使用し釣りの楽しさを存分に味わったら、次回の釣りに持っていく道具は長く使用できるものを検討することをおすすめします。
初心者こそ覚えてきたい釣り場のマナーとは?
釣り場を選定し、初心者セットを手に入れて釣りに行くその前に、釣り場でのマナーを知っておきましょう。
誰も知らない秘密の釣りスポットならまだしも、通常の釣り場というのは、他の釣り人と共同で使用するものです。
そのことを頭に入れた上で、謙虚な姿勢で釣りに臨みましょう。
釣り場でやりがちな、よくあるマナー違反は以下の3つです。
・釣りをしながら大きな声で話したり、音楽を流したりする
・水場付近で騒ぐ
・ゴミを置いたまま帰る
釣りの最中に、大きな音を立てると魚が警戒して近寄ってこないだけでなく、静かに釣りをしたい方の迷惑になります。
また、水場付近で騒ぐというのも同じ理由です。
そして、釣りでは針や糸などのゴミや仕掛けを開封した袋がゴミとなって、いちいち回収するのが面倒と感じるかもしれません。
しかし、ゴミを置いていくと、水場が汚れて周辺の生態系にも影響が出てしまいます。
それに加えて、針や糸を釣り場に残してしまうと、生き物に絡み付いたり、刺さったりして命を落とすこともあります。
釣りは、綺麗な水と生き物あってのものです。
そのため、釣り人は一般の方よりも敏感に環境に配慮していきたいものですね。
なお、釣りに行く時にはゴミ袋を数枚持参し、ゴミが出る度に入れていけば風に飛ばされる心配がないので、おすすめです。
釣り人への最初の一歩の初心者セットを使いこなそう!
初心者セットは、釣りを始めるビギナーにとっての強い味方です。
多くの釣具屋さんで取り扱っている初心者セットは種類も豊富なため、幅広いラインナップから選ぶことができます。
しかし、初心者セットは壊れやすいため最初の数回の使用に留め、それ以上使用するなら自分専用の道具を検討しましょう。
それまでに初心者セットでたくさん練習し、使いこなすレベルになれば、自分専用の竿を持った時の感動もひとしおですね。