バーベキューの主役と言えば、やっぱりお肉ですよね。
バーベキューのお肉は、牛肉や豚肉、鶏肉にウィンナー、色々な種類を取り混ぜて準備をするのが一般的です。
そんなお肉ですが、ほんのひと手間の下ごしらえをするだけで、そのまま焼くよりも数倍おいしくなります。
下ごしらえをすると、たとえ安いお肉でもまるで高級肉のような味わいになるのです。
今回は、安いお肉をおいしくする下ごしらえ方法や、焼き方のコツなどをご紹介します。
バーベキューにおすすめのお肉の種類は?
まず、バーベキューでおすすめのお肉の種類と、それぞれどんな料理に向いているのかをご説明します。
・牛肉
バーベキューのお肉で欠かせないのは牛肉です。
そのままさっと焼いて食べられる、薄めに切ってある肩ロースやカルビは定番ですね。
その他、ステーキとしてぴったりなサーロインやリブロースもおすすめです。
そして、ローストビーフを作るなら「モモブロック」が最適です。
メニューに応じて部位を選びましょう。
・豚肉
味付けによって色々な料理に使える豚肉。
牛肉に比べると、値段も安く購入することができます。
そのまま焼いて食べてもおいしい豚ロースは、焼き肉用にちょうど良い大きさにカットしているものも売られています。
そして、焼きそばに入れるのにぴったりな豚バラの薄切り肉も準備しておくと良いでしょう。
また、大人気のスペアリブがあれば、バーベキューが盛り上がりますね。
どの部位も、お好きなタレに漬け込んで食べるとバリエーションも広がります。
・鶏肉
鶏肉も、豚肉同様に比較的安価で、あらゆる料理に使えるお肉です。
鶏モモ肉は、そのまま焼いても串に刺して焼き鳥風にしてもおいしいです。
また、甘辛だれやタンドリー風のタレに漬けて焼くのもおすすめです。
そして、手羽先や手羽元も、味付け次第で色々な食べ方が楽しめます。
鶏ムネ肉は、脂身が少ないためそのまま焼くとパサつきやすい部位になります。
ホイル焼きにするなどの工夫をすると良いでしょう。
この他にも、子どもが多いバーベキューでは、ウインナーやソーセージを多めに準備すると喜ばれます。
これらのお肉は、そのまま焼いてももちろん良いのですが、ちょっとひと手間の下ごしらえをすると、とてもおいしくいただくことができます。
おすすめの下ごしらえ方法は、後ほどご説明いたしますね。
バーベキューのお肉はどれぐらいの量が必要?
バーベキューのお肉は、1人当たりどれぐらいの量を準備すれば良いのでしょうか。
ここで迷う人が多いようですので、お肉の下ごしらえ方法をご説明する前に、準備するお肉の量についてご説明します。
バーベキューで食べるお肉の量は、老若男女それぞれ違いがありますが、一般的な目安は次のとおりです。
(1人当たりの量)
・成人男性:300グラム
・成人女性:200~250グラム
・小学生:150~250グラム
・中学生以上:200~300グラム
そして、参加メンバーの特性によって、次のようにお肉の量を調整すると良いでしょう。
・成人男性の中に20代男性が多い場合:1人当たりプラス100グラム程度
・お酒を飲む人が多い場合:1人当たりマイナス100グラム程度
・40代以上の成人が多い場合:1人当たりマイナス50~100グラム程度
20代の成人男性は肉を好んでたくさん食べる人が多いようです。
一般的な目安よりも多めに準備しておくと良いでしょう。
また、お酒をたくさん飲む人は、「お肉はつまみ程度で良い」という場合が多いです。
その場合は、お肉の量を少なめに準備しましょう。
そして、比較的年齢層が高い人はお肉は少しで野菜を好む傾向にあります。
この場合も、お肉の量は少なめに計算して、野菜の量を少し多めに準備すると良いでしょう。
バーベキューの肉が柔らかく美味しくなる下ごしらえ方法
それでは本題の、バーベキューのお肉の下ごしらえ方法をご説明していきます。
安いお肉は、焼くと固くなる場合が多いものです。
ところが、これからご説明する方法でお肉を下ごしらえをすると、安いお肉がジューシーで柔らかい高級肉のようにおいしくなります。
基本的には、お肉をあらゆる食品に漬け込んで、ジッパー付き保存袋などに入れて冷蔵保存しておきます。
どのようなものに漬け込むと良いのか、見ていきましょう。
・炭酸水
お肉を炭酸水に漬け込むと、お肉の繊維がほどけて柔らかくなります。
ビールやコーラなどの炭酸でもOKです。
前日の夜に下ごしらえをして、当日クーラーボックスに入れて持って行きましょう。
・果物
果物は、お肉の繊維を溶かしてくれます。
パイナップルやキウイ、リンゴや梨など、その季節に安い果物でOKです。
果物を潰したりすりおろしたものに漬け込むと、驚くほどお肉が柔らかくなります。
ただし、注意が必要なのは、果物はお肉の繊維を溶かす力が強力です。
漬け込むお肉は薄切りではなく厚めのお肉にし、漬け込む時間は30分程度にしておきましょう。
・玉ねぎのすりおろし
前日の夜から、お肉をすりおろした玉ねぎに一晩漬け込んでおきます。
玉ねぎの旨味もしみ込んで、柔らかく美味しいお肉をいただくことができます。
・赤ワイン
牛肉なら、赤ワインもおすすめです。
前日の夜からお肉を漬け込んでおき、当日焼くときは塩コショウだけのシンプルな味付けで、とても美味しくいただくことができます。
当日のバーベキューが楽になるお肉の下ごしらえ方法
当日バーベキューを行うときに、前もってお肉の下ごしらえをしておくと、スムーズに調理を行うことができます。
お肉の種類別に下ごしらえ方法をご説明します。
・牛肉
バーベキューの定番の肩ロースは、食べやすい大きさに切った状態で販売されていることが多いです。
もし、大きい状態であれば食べやすい大きさに切っておきましょう。
お好きなタレに漬け込んでおく方法も良いですね。
ステーキに最適なサーロインやリブロースは、ちょうど良い厚さに切って筋切りをし、一切れずつラップで包みジッパー付き保存袋などに入れて持って行きましょう。
・豚肉
焼きそば用に使う豚バラの薄切り肉は、食べやすい大きさに切ってラップに包んでから、ジッパー付き保存袋などに入れて持って行きましょう。
豚ロースは、食べやすい大きさに切った状態でも売られていますが、ステーキにして食べるのもおすすめです。
ステーキにする場合は、筋切りをしてからラップに包み、ジッパー付き保存袋などに入れて持って行きましょう。
バーベキューで人気の高いスペアリブは、前日の夜に15分ほど下茹でをし、お好きなタレに漬け込んでおきます。
ジッパー付き保存袋などに入れて一晩冷蔵保存しておき、当日はクーラーボックスに入れて持って行きましょう。
当日は焼くだけなので、調理作業がとても楽になります。
・鶏肉
鶏モモ肉に付いている黄色い脂肪部分は、特有の臭みがあります。
美味しくいただくためには、この脂肪部分は包丁で丁寧に取り除くことをおすすめします。
また、手羽先や手羽元はお好きな味付けをしてジッパー付き保存袋などに入れて持って行くと、当日焼くだけで良いので便利ですよ。
バーベキューのお肉の下ごしらえと焼き方のコツで完璧!
バーベキューのお肉の下ごしらえについてご説明しましたが、お肉を美味しく焼くのにもコツがあります。
下ごしらえに加えて次のコツをつかめば、完璧です!
・厚めのお肉は筋切りをしておく
これは、さきほどもお伝えしましたが、厚めのお肉は脂肪部分と赤身部分の間の筋や繊維を数か所切っておきます。
筋や繊維に対して直角に切れ目を入れます。
この筋切りを行うことで、お肉を焼いたときの反り返りを防ぎ、食べるときに噛みやすくなります。
・お肉を焼く前にクーラーボックスから出しておく
お肉が冷えた状態で焼いてしまうと、お肉の表面だけが焦げて中が生焼け状態になる恐れがあります。
お肉を焼く30分ほど前に、直射日光が当たらない場所に出しておきましょう。
・最適な火加減
お肉を焼くときは、最初の30秒ほどはバーベキューコンロの強火の場所で焼きます。
これは、お肉の表面を短時間で焼いて肉の旨味を逃がさないようにするためです。
そして、ひっくり返して残りは弱火~中火の場所へ移動させましょう。
バーベキューが盛り上がる!おすすめお肉のレシピ
最後に、バーベキューでおすすめのお肉料理のレシピをご紹介します。
<豚ロース肉の特製タレ焼き>
【材料】
・豚ロース肉(厚切り) 400グラム
・醤油 大さじ3
・はちみつ 大さじ1と1/2
・酢 小さじ1
・ゴマ油 小さじ1
・玉ねぎのすりおろし 大さじ1
・にんにくチューブ 約1cm
・白ごま 大さじ1
・一味唐辛子 適量
【作り方】
①まず、豚ロース肉を2cm幅ぐらいに切ります。
②ジッパー付き保存袋などに全ての調味料を入れ、外側から揉むように混ぜます。
③②の中に豚ロース肉を入れ、空気を抜くようにジッパーを閉めます。
④冷蔵庫やクーラーボックスで6~7時間寝かせます。
後は、バーベキューコンロで焼くだけです。
網で焼く場合はお肉を取り出して、鉄板で焼く場合は漬けダレごと焼くと良いでしょう。
漬け込み時間は6~7時間程度で良いので、バーベキューの時間帯にもよりますが、当日の朝に自宅で下ごしらえすると良いでしょう。
サンチュなどの野菜で巻いて食べるとおいしいです。
<シンプルなスペアリブ>
【材料】
・スペアリブ 6本
・ケチャップ 大さじ6
・ソース 大さじ3
・砂糖 大さじ1と1/2
・醤油 大さじ1と1/2
・にんにくチューブ 大さじ1
・果物(オレンジ、パイン、りんごなど)ジュース 大さじ1
【作り方】
①スペアリブに数ヵ所切込みを入れます。
②スペアリブと全ての調味料をジッパー付き保存袋などに入れて、冷蔵庫で一晩寝かせます。
③バーベキュー当日、クーラーボックスに入れて持って行き、スペアリブを取り出してバーベキューの網で焼けば完成です。
タレに漬け込んだお肉は、表面が焦げやすいので火加減に注意しましょう。
バーベキューのお肉にひと手間かけてみよう!
バーベキューのお肉がおいしくなる、おすすめの下ごしらえ方法などをご紹介いたしました。
特別な難しい下ごしらえは不要で、ちょっとひと手間かけるだけで、たとえ安いお肉でもとてもおいしくいただくことができます。
また、当日の現地での調理がスムーズに行えるよう、下ごしらえをしておくと、より一層バーベキューを楽しむことができます。
そして、いざバーベキューのお肉を買い出しに行く際、お肉の種類や量に迷ったときも、この記事が参考になれば幸いです。