週末のイベントとして最近注目されているハイキングは、老若男女とわず、どなたでも楽しめます。
大自然の中、綺麗な空気を堪能すれば、日頃のストレスを解消できるでしょう。
しかし、未経験の初心者がいきなりハイキングにチャレンジするのは少し心配です。
そんなときは、初心者でも参加できるツアーを利用しましょう。
今回は、そんなハイキング初心者におすすめのツアーをご紹介します。
初心者必見!ハイキング持ち物リスト
それではまず、ハイキングに必要な最低限の持ち物リストをご紹介します。
ハイキングと言えば、登山やトレッキングと違い、非常に手軽にできるイメージがあります。
確かに、それほど込み入った持ち物はいりませんが、かといってあまりに軽装備だと危険です。
特に初心者は、山の危険を軽視しがちです。
ツアーの場合でもきっちりと持ち物を揃えて、安全にハイキングを楽しみましょう。
最初にご紹介するアイテムは、シューズです。
シューズは大きく分けて2種類あります。
足首の見えるスニーカータイプと、足首を覆うハイカットブーツタイプです。
スニーカータイプは、比較的舗装された山道を歩くのに適しています。
軽くて歩きやすいので、疲れにくいでしょう。
ハイカットブーツタイプは、舗装されていない岩場などを歩いたりする場合に向いています。
ごつごつした山道でも、しっかりと足を保護して、怪我のリスクを軽減してくれます。
どちらのシューズが適しているか、事前にハイキングコースを調べておきましょう。
次に必要なアイテムは、パンツ、シャツ、ジャケットなどの衣類です。
衣類は、動きやすい服装を心掛けましょう。
しかし、山の上は突然雨が降ったり、平地と違って急に気温が低くなったりします。
そういった場合に備えて、レインコートを準備するか、撥水性のある素材を選びましょう。
また、汗をかいたときに着替えができるよう、肌着を1枚予備に持っていくことをおすすめします。
その他のアイテムとして、飴やチョコレートなどの行動食をもっていきましょう。
適度にエネルギーを補給しながら行動すると、疲れにくくなります。
ハイキングツアーのメリットは?
実際のハイキングツアーをご紹介する前に、ツアーに参加するメリットをご紹介します。
メリットの1つ目として、1人でも参加できる点です。
初心者がいきなり1人でハイキングするのは、非常に危険です。
知識や経験が不足しているため、事故や怪我をしてしまった場合、適切な対処ができず、パニックに陥ってしまいます。
その点、ツアーでは複数人で登ることになるので、何かあったとき対応が可能となり安心です。
また、友人知人と都合がつかなくても、自分のスケジュールに合わせて日程を組むことができます。
メリットの2つ目として、スケージュールが管理されている点です。
ハイキングは登るだけではありません。
ハイキングをするポイントまでの交通手段を考えたり、帰りの時間などを考慮してハイキング行程などを計算しなくてはなりません。
しかし、ツアーにすれば、交通手段を考え、チケットなどを手配する手間が省けます。
さらに、タイムスケジュールの管理もツアーのガイドさんが計算してくれているので、下山が遅くなるといった事態も未然に防げます。
メリットの3つ目として、ハイキングに関する知識を得られる点です。
ツアーには必ずと言っていいほど、ツアーガイドが同行しています。
ツアーガイドは、ハイキングに関する知識や、そのポイントの見どころや注意点を熟知しています。
色々と話を聞きながらハイキングをすると、楽しさは増します。
また、ハイキングに関する知識を得ることで、怪我や事故にあってしまったときの対処方法を学べます。
ツアーにはこういったメリットがあるので、初心者の方はツアーでハイキングを楽しむことをおすすめします。
初心者おすすめツアー!西沢渓谷でハイキング
最初におすすめする初心者向けのハイキングツアーは、西沢渓谷ツアーです。
西沢渓谷とは山梨県の有名な景勝地です。
秩父多摩甲斐国立公園内に位置し、国内屈指の渓谷美を誇ります。
巨大な花崗岩を清流が浸食してできた天然の芸術で、原生林を流れる渓流がいくつもの滝をつくり、神秘的な魅力に満ちあふれています。
特に、日本滝百選に選ばれた「七ツ釜五段の滝」は非常に美しく、誰もが足を止めて写真を撮るくらい感動的なものです。
夏に訪れると、滝の水しぶきを感じ、ひんやりした風を感じられます。
マイナスイオンをたっぷり浴びながら、ランチを楽しんだりするのもいいでしょう。
また、西沢渓谷は森林セラピー研究会により、科学的な根拠で癒し効果が確認された場所の1つで、人を癒し、ストレスを軽減してくれます。
西沢渓谷の景観もさることながら名物のよもぎ餅も絶品で、他県からわざわざ買いに来る人もいるくらい人気の商品です。
使用しているよもぎは、店主がわざわざ渓谷まで採りに行っているそうです。
ほんのりよもぎの風味がして、山の中で食べるとより一層美味しく感じられます。
また、西沢渓谷は都心から意外と近く、新宿から電車とバスを乗り継げば、数時間程度で到着します。
ハイキング初心者でも、気軽に訪れることができるおすすめのツアーです。
初心者おすすめ!紅葉の名所湖東三山ハイキングツアー
次にご紹介する初心者おすすめのハイキングツアーは湖東三山ハイキングツアーです。
湖東三山は、滋賀県の紅葉の名所である百済寺、金剛輪寺、西明寺の3つの天台宗寺院の総称です。
西側から百済寺、金剛輪寺、西明寺の順に並んでいます。
それぞれのお寺の見どころについてご説明します。
まず、百済寺についてご紹介します。
創立者は聖徳太子と言われおり、石垣に覆われた山城のような寺院です。
11月の上旬ごろが紅葉が色づく時期で、期間中は庭園がライトアップされています。
水面に移る紅葉が、何とも言えない美しさを醸し出してくれます。
次に西明寺をご紹介します。
西明寺は湖東三山の一番東に位置したお寺です。
こちらのお寺も、秋の紅葉の季節に訪れるといいでしょう。
境内には1000本近くの紅葉の木が立ち並んでいます。
その境内にある古びた苔の付いた灯篭と赤い紅葉の組み合わせは、何とも趣ある雰囲気を出してくれます。
また、西明寺に続く指月橋という赤い橋も非常に美しい景観をしています。
紅葉の色づく前の青葉の頃でも、赤と緑のコントラストがとても綺麗です。
3つ目の金剛輪寺は湖東三山の真ん中に位置しているお寺です。
金剛輪寺は、奈良時代の中ごろに行基菩薩によって開山されたお寺です。
見どころとしては、寺の入り口の二天門に大わらじが両脇に掲げられています。
大わらじというと浅寺をイメージされるかもしれませんが、こちらも非常に立派で迫力のあるわらじです。
春は桜とのコラボレーションを、秋は濃い真紅色の紅葉とのコントラストを楽しめます。
特に、梅雨時の紫陽花との組み合わせが見ものです。
じっとりとした雨の季節は外出が面倒になりますが、こういった楽しみがあると思うと梅雨の季節も楽しめますね。
それぞれのお寺にそれぞれの見どころがある湖東三山ですが、山の中腹に位置するため軽いハイキングを兼ねることができます。
初心者にとって無理なく登ることのできるおすすめのツアーです。
初心者でも安心!富士山も見られる高尾山ハイキングツアー
最後にご紹介する初心者におすすめのハイキングツアーは、高尾山ハイキングツアーです。
高尾山は、都心から電車を乗り継いで約1時間程度で到着する、アクセス抜群のハイキングスポットです。
車でもアクセスでき、駐車場も完備されています。
しかし、連休時や紅葉の時期は込み合うので、電車を利用する方がいいでしょう。
続いて、高尾山の魅力についてご紹介します。
最初にご紹介するのは、薬王院です。
西暦774年に開山されたという歴史あるお寺です。
高尾山は古くから天狗が住むと言われており、境内には天狗の像やオブジェが数多くあります。
特に、山門を入るとすぐに目に入る天狗の像は、非常に力強く感じます。
また、高尾山にて販売されている御朱印帳には、天狗の図柄が印刷されており人気です。
薬王院を満喫したら、次は琵琶滝へ行きましょう。
琵琶滝は、俊源大徳がこの地で水業修行を行い悟りを開いたとされています。
この滝は、見るだけでなく滝行体験ができます。
滝にうたれ精神統一をしてみるのもいいかもしれません。
最後にご紹介するおすすめスポットは、霞台展望台です。
とても見晴らしのいい展望台で、とおく新宿までを見渡せます。
きっとハイキングの疲れを吹き飛ばしてくれるでしょう。
高尾山は様々な魅力があり、昼間の景色だけでなく夜景も楽しめます。
是非一度、ツアーを利用してみてはいかがでしょうか。
気を付けよう!ハイキングの注意点
最後にハイキングの注意点についてご説明します。
気軽に行けるハイキングですが、ある程度の準備・知識がないと思わぬ危険が待ち構えています。
そういった事態に陥らないように、事前に準備をしておきましょう。
最初に気を付けたい注意点は、熱中症です。
睡眠不足や過労などで体調がよくないときや、気温や湿度の高いときなどは注意が必要です。
熱中症は、多量の汗、めまい、頭痛、吐き気の症状が出て、意識が朦朧としてきます。
ちょっとでも辛いなと感じたら早めに対処しましょう。
対処方法としては、涼しい場所で安静にし、ベルトや衣類を緩めて楽にし、スポーツドリンクなどを少しずつ飲ませるといいでしょう。
次に気を付けた注意点は、スズメバチです。
6月から9月ごろにかけて、特に注意が必要です。
ハチは黒いものに遅いかかる習性がありますので、黒っぽい服装や帽子などは避けた方がいいでしょう。
また、ハチに出会った場合は、無理に手で払ったりすると危険なので、むやみやたらに刺激せず、どこかへ飛んでいくのを待ちましょう。
最後に気を付けたい注意点は、遭難です。
道に迷ったと思ったら、来た道を帰りましょう。
あやふやな状況判断で、どんどん前に進んでしまうと、より一層迷ってしまいます。
特に初心者は下へ下へ降りようとする心理になりがちですが、逆に見晴らしのいい場所を目指し、自分がどこにいるか判断する方がいいです。
たとえガイド付きのツアーでも、ある程度コースを把握しておきましょう。
色々なハイキングスポットを楽しもう!
本格的な登山やトレッキングと違い、お手軽に楽しむことができるのがハイキングの魅力です。
しかし、いくらお手軽だと言えど、多少は事前準備が必要です。
しっかりと準備をして、安全にハイキングを楽しみましょう。
今回は、初心者向けのハイキングコースをいくつかご紹介しましたので、ハイキング初心者の方も是非チャレンジしてみてください。