ハイキングというと、登山に比べて手軽に自然を感じられるイメージがあります。
しかし、自然を相手にする以上、買い物に行くときの服装のままだと少し心細く感じます。
ハイキングに行くときは、どのような服装をして、どのような装備を持っていけば良いのでしょうか。
こちらでは、ハイキングに行くときの服装について、おすすめや注意点を、初心者向けに詳しくご紹介していきます。
ハイキングと登山の服装の違いは?
ハイキングに適している服装と、登山に適している服装は違うのでしょうか。
そもそも、ハイキングと登山はどこが違うのか、疑問に思う人も多いでしょう。
登山とハイキング、この他に似た言葉でトレッキングがあります。
登山は、山を登り、山頂を目指す場合に多く使われます。
トレッキングは、山頂を目指すまではいかないけれども、山道を歩くことを指します。
どちらも、山を歩くことに共通していますが、ハイキングに関しては「自然を楽しみながら野山を歩くこと」を指します。
ハイキングは、山に登る必要はなく、自然を楽しむことを目的とします。
そのため、初心者からしてみると、特別な装備や服装は必要ないと思われがちですが、自然を相手にする以上、必要な服装があります。
山を登ることを目的とする登山の服装は、重ね着を基本的に行っていきます。
肌着から始まり、中間着を着て、アウターを着用する。
このように、何枚も重ね着を行い、その場に合ったものを選ぶことができるようにします。
一方で、ハイキングの場合でも、重ね着を基本とするところは、登山と同じです。
しかし、登山のように本格的な服装をする人は少ないのではないでしょうか。
普段の生活においても、カジュアルな服装として使用できるようなものを、ハイキングのときに使うことができます。
では、初心者の人におすすめの、ハイキングに行くときに最適な服装を詳しくご説明していきます。
ハイキングに行く初心者に最適な服装は?
登山に比べて、手軽に行くことができるハイキングですが、服装については、普段着と全く同じというわけにはいきません。
しかし、ハイキングに行くからといって、全てを揃える必要もないのです。
では、どのような服装が必要で、何を揃えるべきなのでしょうか。
まず、最も大切なことは、ハイキングを行う場所の気候や気温に合わせた服装を選ぶことです。
登山のように、標高の高い場所に登らない初心者のハイキングでも、普段生活している場所や平地に比べて、少なからず標高が高くなることが多いです。
標高が高くなると、気温が低くなります。
そこで、ハイキングに行く場所を決めたら、その地点の気温や気候を調べておく必要があります。
おおよそ、上着を一枚多く持って行く程度で済ますことができる場合が多いですが、場所によっては、普段生活している気温と全く異なる場合もあり、冬の服装をしていかなくては行けない場合もあります。
最近では、インターネットを活用すれば、ピンポイントの天気や気温も事前に調べることができます。
目的地が観光地であれば、体感温度までも公開されている場合もありますので、事前の調査は必ず行うようにしましょう。
その上で、使用する服装を検討する必要があります。
ハイキングに最適なシャツはどれを選ぶ?
次に、実際に使用する服装について詳しくご説明していきます。
ハイキングも登山と同じように、基本的には重ね着をして、実際に現地の環境や、自分自身の体調を加味して調整する必要があります。
そのようなとき、一番下に着ていくものが、Tシャツや肌着になります。
それらのものは、初心者だからといって、ハイキング用に特別準備する必要はありません。
普段着ている服装を活用することができます。
ただし、このときにどのようなものを選ぶかというと、素材は「化繊」のものがおすすめです。
化繊の素材は、綿のものに比べ、乾きが早いという特徴があります。
では、なぜ乾きが早いものを選ぶのかというと、どのように涼しい場所でも、ハイキングで体を動かすと必ず汗をかくからです。
濡れたままのシャツを着ていると、体温が奪われ、体を冷やしてしまいます。
ハイキングでも、なるべく汗をかかないような調節をし、汗をかいてもすぐ乾く素材を選ぶ必要があります。
最近では、速乾性の機能を持たせたTシャツなども販売されているので、そのようなものがあれば着用していくことをおすすめします。
一番下に着る、素肌に直接触れるものは、乾きの早い素材を選ぶようにしましょう。
ハイキングに必要なパンツの機能はある?
次に、下半身を守ってくれるパンツについてお話しします。
簡単なハイキングで、道が整備されている場所のみを散策する場合でも、長ズボンは必須です。
いくら、足元は寒くないからといっても、草があったり、虫や生き物から肌を守るために、必ず長ズボンを履いていくようにします。
ジーンズなら、生地もしっかりしているので肌を守りやすいと思われがちですが、ジーンズよりもチノパンをおすすめします。
チノパンとジーンズの違いは、パンツの伸縮性です。
普段の生活では、足場の悪い場所を長時間歩くことは少ないでしょう。
しかし、ハイキングのように野山を歩く場合は、伸縮性のあるチノパンであれば、動きの大きい体勢をとっても体に無理なく足を伸ばしたり、段差を登ることができます。
特に、初心者の場合では、馴れない環境で長時間歩くと疲れます。
服装も、なるべく疲れにくいものを選ぶようにしましょう。
チノパンであれば、ある程度の伸縮性と、しっかりとした生地で肌を守ってくれます。
初心者が見落としがちな履きやすいシューズの選び方!
ハイキングという歩く行動で重要になるアイテムに、靴があります。
しかし靴は、服装に比べ、重要視されにくい場合があります。
しかも、価格的にも高価になてしまうため、初心者の人は手持ちのスニーカーなどで済ましてしまうことが多いです。
整備された遊歩道でのハイキングであれば、普段のスニーカーで十分ですが、多少でも山を登ったり、舗装されていない道を歩く予定があるのであれば、ハイキング用のシューズを準備しておくことをおすすめします。
ハイキング用のシューズの特徴は、滑りにくくなっている点が、スニーカーと大きく異なります。
舗装されていない道には、草木の根があったり、小さな石が転がっていたり、場所によってはぬかるみがあります。
スニーカーは、動きやすきするために、ある程度の柔らかさがありますが、地面に凹凸が多い場合では、この柔らかさが、足を疲れさせます。
また、ハイキング用のシューズの場合は、靴ひもの部分が長くなっているものが多いです。
しっかりと固定し、足にフィットさせて、安定感を高めてくれます。
未舗装の場所にハイキングに行くのならば、足元はしっかりとしたハイキングシューズを準備しましょう。
雨具も服装の一部!初心者が忘れがちな雨具をご紹介!
初心者が忘れがちなものに、雨具があります。
天気の悪い日に、わざわざハイキングに行く人は少ないでしょう。
そのため、出発する時点で晴れていれば、雨具を持たずに服装のみ気にして出発してしまう場合が多いです。
しかし、雨具も服装の一部として考える必要があります。
登山でも同様ですが、山の天気は変わりやすいもので、いつ雨が降ってくるかわかりません。
ハイキング中に雨具を持たずに、雨に降られてしまうと、全身びしょ濡れになってしまいます。
シャツのところでご紹介したように、濡れた服を着ていると、体温を奪われて、体調を崩してしまいます。
そうならないためにも、いくら晴れていたとしても、雨具は持って行くようにしましょう。
動きやすさを考えると、上下分かれたレインウェアを持って行くほうが好ましいですが、上下分かれているものは、それなりの大きさになってしまいます。
荷物が多く、少しでも減らしたい場合には、ポンチョタイプのものでも良いので、持って行くようにしましょう。
ポンチョタイプであれば、とてもコンパクトに収納できますので、かさばることがありません。
ただし、使用する際には、雨宿りをする目的で使いましょう。
上下分かれているものに比べ、動きにくいタイプです。
着ていない時と同じ動きはできないため、動き方に注意しながら行動してください。
あくまでも、体と服装を濡らさないように使用しているというつもりで着用しましょう。
服装は場所の気候に合わせ普段使っているものも活用しよう!
ハイキングだからといって、普段着と同じ服装では対応できない場合もあります。
ただ、初心者だからといって、全てを新たに揃える必要もありません。
シャツは乾きやすいものを選び、パンツは履き慣れた疲れにくいものを選べば対応できます。
靴はしっかりとしたものを準備するというようにし、持っているものを上手に選んで活用して、不足しているものだけを新たに準備するようにしましょう。
ハイキングは、自然を感じ、楽しく行くことが重要です。