バーベキューに必需品のコンロですが、店頭で販売されているものは同じような形状のものをよく見かけますよね。
値段は各社それぞれありますが、とても安いとは言えないものがほとんどではないでしょうか。
そこで、自分に合ったオリジナルのコンロを安く手作りできたら、バーベキューも一層楽しくなるでしょう。
バーベキュー用のコンロを手作りする方法をご紹介していきます。
バーベキューのコンロはどういう構造なの?
バーベキューのコンロを手作りしようと考えるとき、コンロにはなにが必要なのでしょうか。
バーベキューのコンロは、食材を焼くために使います。
そこで、火の上に食材を並べる網や鉄板は必需品です。
そして、その食材を焼くために、火を起こし、火力をキープするために、炭を入れておくスペースが必要になります。
炭を燃焼させるためには、空気を取り入れる構造も必要です。
市販のバーベキュー用コンロを見てみても、炭を置くスペースがあり、その両脇や下の部分に、空気を取り込む穴や窓があります。
その上に、網や鉄板を保持するアームや壁が配置されているものが多いです。
コンロを手作りする場合にも、それらの構造を、しっかり配置してあげれば、市販のコンロに劣らない、オリジナルのコンロを作ることができます。
まずは、お金をかけずに、それらの構造を上手く取り入れた手作りのコンロをご紹介します。
とにかく安く済ませたいときの手作りの方法
様々な素材や材料を安く手に入れるには、100均がおすすめです。
100均では、多くの品物が100円で手に入れることができます。
バーベキューのコンロを手作りするための材料の多くも100均に行くと手にはいるものがほとんどです。
先ほどの、構造の部分でご紹介した、網は、100均に行けば、そのまま販売されています。
次に必要なことは、空気の通り道を持つ炭を入れるスペースですが、ザルが便利です。
ザルは、深いものである必要はありません。
金属製で、メッシュになっていれば問題ありません。
炭を入れるスペースを確保できると同時に、メッシュ部分から空気が抜けることもできます。
店頭によっては、受け皿付の網なども販売されていることがありますので、そちらで代用することもできます。
最後に、それらのパーツを配置するフレームが必要になります。
木製や段ボールで作ることはできないので、こちらもやはり金属製のものを探します。
そこで、園芸コーナーなどにある、プランターを設置するフレームを探します。
先ほどのザルがちょうど入るサイズのものを選ぶようにしましょう。
DIYコーナーなどには、金属製の棚になるフレームも販売されていることがあります。
そちらでも代用できますが、この場合では、いくつかのパーツを購入する必要があるため、安価で済ませようと思ったら、プランターのフレームをおすすめします。
プランターのフレームにザルを入れ、その上に網を置けば、安価な手作りのコンロが完成します。
簡単に手を加えずにコンロを手作りするには?
先ほど紹介した、100均で揃えることができる材料で作った手作りのコンロも、ほとんど手はかかっていませんが、ちょうど合うサイズのものを探す手間があります。
そこで、サイズをあまり考えずに、手間をかけないバーベキューのコンロもご紹介します。
使用する材料は、一斗缶と先ほども準備した網が必要になります。
一斗缶にそのまま炭を入れても、空気の通り道が確保できないため、ドライバーとハンマーを工具として使用します。
ドライバーは、プラスでもマイナスでも構いませんが、金属がグリップまで貫通しているものをおすすめします。
使い方は、一斗缶にドライバーとハンマーを使って穴をあけるためです。
プラスチックのドライバーだと、ハンマーで叩いたときに、ドライバーを破損してしまう可能性があるため、避けるようにします。
ドライバーの代わりに、太い釘でも代用できます。
一斗缶の下の方に、数か所穴をあけて、空気の通り道を作り、その中に炭を入れます。
一斗缶の上に、網を置いてあげれば、そのまま、バーベキューのコンロになります。
このコンロは、中に入れる炭を薪に変えて、網を外せば、そのまま焚火台としても使用することができます。
大人数でもバーベキューができるコンロを手作りする!
これまでは、簡単でしかも安価に手作りできるバーベキューのコンロをご紹介しました。
しかし、どちらのものも、サイズは非常にコンパクトで、大人数でバーベキューを行うにはいくつも設置する必要があります。
そこで、大人数で使えるコンロの作り方をご紹介します。
使用する材料は、一斗缶よりも大きいドラム缶を使います。
このドラム缶を、縦方向に半分に切ります。
ドラム缶を切るには、ガス溶断機やグラインダーなどの特殊な工具が必要となります。
グラインダーであれば、ホームセンターなどでレンタルもしているので、使用頻度が少ない場合にはレンタルの使用をおすすめします。
半分に切ったドラム缶を横に寝かし、設置する高さの調節を行います。
転がらないように、地面から浮かせた状態で、ドラム缶に足を取り付けます。
溶接機がある場合には、そのまま溶接固定してしまっても良いですが、なかなか溶接機を持っているお宅も少ないと思うので、そのようなときには、穴をあけてボルトで足を固定します。
炭を入れるスペースですが、そのままドラム缶に炭を入れるよりも、少し小さめの網を一枚敷いて、その上に炭を置くようにすると空気の通りが良くなります。
最後に、ドラム缶よりも少し大きめの網を置きます。
大きな網がない場合には、網を数枚並べて使うこともできます。
庭でバーベキューをするときに使える簡単なコンロ!
これまで、持ち運びを考えたバーベキューのコンロをご紹介してきました。
最近では、自宅の庭でバーベキューを行うご家庭も増えてきているのではないでしょうか。
そこで、自宅の庭で使えるバーベキューのコンロを、簡単に手作りする方法をご紹介します。
必要な材料は、何度もご紹介している網と、排水路などに使われるU字溝です。
U字溝と聞いて、すぐに何かわかる人は少ないのではないでしょうか。
U字溝とは、道路の隅の方に埋められていて、雨水などを用水路まで流していく水路に使われているコンクリート製品です。
このU字溝を使って、バーベキューのコンロを手作りします。
ホームセンターなどに行くと、U字溝は販売されているので、それを購入します。
大きさによっては、重いため、設置場所を決めて、一度置いたら簡単には動かせないので、注意が必要です。
U字溝を置き、そのまま中に炭を入れます。
U字になっている上の部分に網を置けば、自宅の庭で使えるバーベキューのコンロが完成します。
手作りと言っても、設置するだけなので、非常に簡単にバーベキューを始めることができます。
庭に設置する本格的なコンロを手作りする!
自宅でバーベキューを行いたいけど、U字溝のコンロでは納得いかない人や、本格的なコンロを設置したい人には、レンガを使って、時間と手間をかけたコンロを手作りすることをおすすめします。
使用する材料は、レンガやモルタルを使います。
このときに使うレンガは、耐火レンガを選ぶようにしましょう。
普通のレンガだと、火をおこして、実際にバーベキューを行うときに、レンガが火の熱に負けて割れてしまいます。
耐火レンガとは、高温の状態で使用しても割れにくいように作られています。
このレンガを、自分の好きな大きさや高さまで積み上げて、モルタルで固定していきます。
庭のサイズや、バーベキューを行う人数に応じて、自由に設計することができます。
しかし、一度作ってしまうと、形状の変更や移動ができないため、計画的に作る必要があります。
レンガの一部を出っ張らせて、網や鉄板を置く台にしても良いでしょう。
四角い形状にこだわる必要もありません。
自分の好みや、設置場所に合わせて手作りすることができます。
コンロを手作りして楽しいバーベキューをしましょう!
バーベキューで使えるコンロを、自分で手作りする方法をいくつかご紹介してきました。
コンロを手作りというと、少し難しく感じる人も、簡単なものであれば、すぐに作ることができます。
市販のコンロを使うのも良いですが、コンロを手作りして、バーベキューを行うことも、楽しみの一つになるのではないでしょうか。
自分の好きな素材や、デザインのほか、財布にやさしいコンロなど、目的や雰囲気に合わせて楽しみましょう。