登山のテント泊では、何の明かりもないところで一晩を過ごさなければなりません。
そのときに、ランタンのやさしい明かりが体と心を癒してくれることでしょう。
登山に持っていくランタンでしたら、LEDランタンがおすすめです。
ほかのランタンよりも使い勝手が良いためです。
LEDランタンの魅力や選び方のポイントなどをご紹介します。
登山のテント泊で暗闇を照らすランタン
登山でテント泊をすると、夜が暗いということに改めて気づかされます。
山に街灯があるはずもなく、日が落ちると真っ暗な自然の闇だけがあります。
日が落ちると行動することはできませんので、登山のテント泊では日が落ちる前にテントを組み立てるのが必須です。
そして、夜はランタンの明かりだけで過ごすことになります。
ランタンがないと夜の間は何も行動ができないと思っておいてください。
日が落ちたらさっさと寝るから登山用のヘッドライトだけでもOKという人もいますが、テント泊では登山用のランタンを持っていくのがおすすめです。
ランタンがあると、テント内を明るく照らしたり足元や手元を確認することができます。
また、早朝に出発の準備をするときにもランタンの照明が役立ちます。
テント内で簡易的な食事をするときにも、照明が必要です。
登山用のランタンはいろいろな種類のものがありますが、最近では軽量でコンパクトなうえ簡単に使えるLEDが主流となっています。
登山用ランタンの主流はLED!防災用としてもおすすめ
登山用のランタンはLEDが人気で主流となっていますが、ほかの熱源のランタンももちろん存在します。
主なランタンの種類をご紹介します。
▲LEDランタン
明るくて軽量なうえにコンパクトと、登山に最適な性能が備わっているランタンです。
電池も長持ちするため、ランニングコストも低く抑えることができます。
また、火を使わないので取り扱いに気を遣わなくてもよく、子どもでも使えるという点もメリットです。
一酸化炭素中毒が起こる心配もありませんし、熱を発しないためテント内でどこにでも置けます。
このような理由から、登山でLEDランタンを使う人が多いです。
子どもでも使えるため、防災用として自宅に置いておくのもおすすめです。
明かりとしては青白い光になるため、食べ物がおいしく見えないと感じる人もいるようです。
ただ、登山ではメリットの方が大きいため、やはりLEDを選ぶ人が圧倒的です。
LEDランタンにはいくつかの充電方式があります。
・電池
単三電池などを使用するものが多いです。
・ソーラー
太陽光で充電します。
電池を内蔵する必要がないため軽量であるメリットがありますが、フル充電するために時間がかかるというデメリットもあります。
・USB
USB端子から内臓バッテリーに充電して使用します。
これらのうち、手軽に使えて種類も豊富なのは電池タイプのものです。
予備の電池を持っていくのを忘れないようにしましょう。
ガスやキャンドルランタンは雰囲気重視
ここでは、電気以外の熱源で周囲を灯すランタンをご紹介します。
▲ガスランタン・ガソリンランタン
明るさが強く、燃料を燃焼するため温かくなり、暖を取ることもできます。
ただ、燃料を燃やすためテント内では使用できません。
そのうえランタン自体も大きめで燃料を持ち運ぶ必要もあり、登山においてはあまりおすすめしません。
調理用のガスストーブやバーナーを持っていくのであれば、同じ燃料タイプのランタンを持っていくのはありかもしれません。
大人数の縦走向け、もしくは雰囲気を味わいたいキャンプ向けです。
▲キャンドルランタン
ろうそくをランタン内部に設置し、光源として利用します。
見慣れた固形のろうそくを使用するため、取り扱いはしやすいです。
ろうそくならではのゆらぎのある明かりがやさしい雰囲気を作ってくれます。
明かりとしては弱めですので、メインの照明には向いていません。
焚き火などができない登山キャンプで、アウトドアの雰囲気を盛り上げてくれます。
登山に持っていくなら断然LEDランタンがおすすめ
ランタンにはLEDだけでなく、ガスやガソリン、ろうそくを使ったものもあるということをお伝えしました。
しかし、やはり登山においてはLEDランタンを強くおすすめします。
登山では、荷物を小さく軽くすることがとても大切です。
しかしテント泊となると必要な持ち物が多く、どうしても大きな荷物になってしまいます。
服装も重装備になるため、小さくできるアイテムはできるだけ小さいものを選ぶ必要があるのです。
そういったことを考慮すると、LEDランタンは軽量でコンパクトになり持ち運びも苦になりません。
また安全性も高く、テント内で一酸化炭素中毒になることもなく、火傷の心配もありません。
このようにLEDランタンが登山に向いていることから、アウトドアブランドもさまざまの種類のLEDランタンを販売しています。
LEDランタンの選び方のポイント
LEDランタンには多くの商品がありますので、選び方のポイントをおさえておきましょう。
▲光量
明るさをあらわす「ルーメン(lm)」という単位を目安にします。
数字が大きいほど明るく、テント泊であれば100ルーメン以上あるものを選びましょう。
▲軽量
登山ではできるだけ荷物は小さく軽く、とお話ししましたね。
テント泊になると寝袋や食料も持っていかなければならないため、できるだけ軽量で明るいものを選ぶのがおすすめです。
▲収納性
LEDランタンは基本的に小さなものが多いのですが、さらにたたんでコンパクトにできるものもあります。
▲充電方式
前の項でご説明した通り、3種類の充電方式があります。
電池とUSB両方使えるというモデルもあるようですので、使いやすいものを見つけてください。
▲デザイン
LEDランタンは種類が豊富で、デザイン性が高いものも多く登場しています。
デザイン重視で選ぶのもありです。
お気に入りのランタンであれば、テント泊が楽しくなるかもしれません。
趣向を凝らしたLEDランタンが勢ぞろい!おすすめは?
それでは、登山におすすめのLEDランタンをご紹介します。
▲モンベル/コンパクトランタン
軽量でコンパクト、シンプルなデザインの電池式ランタンです。
光の色が温白色なので、LEDでありながら暖かみのある明かりです。
ハイモードが170ルーメンなので、明るさは十分です。
底部にフックが付いているため、テント内に吊るすことも可能です。
完全防水ではありませんが、IPX4の防水仕様になっているのもうれしいポイントです。
▲ブラックダイヤモンド/モジ
手のひらサイズのコロンとかわいい電池式ランタンです。
最大光量100ルーメンですが、ソロであれば十分です。
カラーバリエーションが豊富なので、お気に入りのカラーを手に入れてください。
▲ジェントス/LEDランタン
ジェントスのLEDランタンはさまざまなタイプの製品があるのですが、登山であれば「SOL-144S」がおすすめです。
電池式となっており、ハイモードで150ルーメンの光量、IPX7程度の防水仕様になっています。
スローライティングスイッチ機能を使えば、やさしい明かりを演出してくれます。
▲ランドポート/ソーラーパフ ウォームライト
四角い形がかわいいソーラー充電式のランタンです。
わずか1.5cmに折りたためるのが特徴で、軽量で持ち運びやすさが抜群に良いです。
ハイモードで90ルーメンですが、生地の模様によって光が拡散され光の風合いが楽しめます。
8時間のソーラー充電により最大12時間点灯します。
使いやすいから使うシーンも広がる
登山の最中のテント泊では、しっかりと疲れを取ることも大切です。
燃料や一酸化炭素を気にせず、スイッチひとつで明るくなる気軽さもLEDのうれしいポイントですね。
登山だけでなく、キャンプなどのアウトドアでもLEDを使う人が増えているようです。
また、防災用品としてひとつ自宅に置いておくと何かあったときも安心ですね。
使い勝手の良いLEDランタンは、これからさらに浸透していくことでしょう。