山岳地帯を多く持つ日本においてポピュラーな趣味である登山ですが、いざ挑戦しようと思っても、どんな道具を揃えて挑めばいいのか想像がつきませんよね。
そこで、登山に必要な装備をリスト化してご紹介します。
必携アイテムから必須ではないがあったほうがいいアイテムまで手広くご紹介しますので、少しずつ手元に揃えてみてくださいね。
登山に必要な装備とは?リスト化してご紹介!
皆さんは、登山にどのような装備が必要になるかご存知でしょうか。
登山をしたことがない方にとっては難しい質問ですよね。
山がどういった環境なのかについて知っていないと、必要になる道具なんて想像がつかないかと思います。
そのため、まれに軽装で登山をしてしまう方が見受けられます。
しかし、山の環境は想像よりもハードなものです。
きちんとした準備をして挑まなければ、大変な思いをするだけでは済まず、ケガを負ってしまうことも十分に想定されます。
特に、登山の初心者であればなおのことです。
そこで、山の環境に対応した装備を整えてから登山に挑むことをおすすめしています。
この記事では登山初心者に向けて、登山に必要となる装備についてリスト化してご紹介していきます。
まずは登山に適切な服装のリスト!
はじめに、装備の前に登山に向いた服装のリストをご紹介します。
登山では標高の高い場所に向かって運動をし続けるため、外気と体温の調節を上手に行えるかどうかが大切になってきます。
山での気温は、標高が100m高くなるごとに0.6℃低下します。
そのため、山を登れば登るほど周囲は寒くなってくるのです。
一方体温は、山を登っている間は体が発熱するため徐々に上がっていきますが、休憩などで運動していない時には徐々に下がっていきます。
こうして外気と体温のバランスが崩れて暑さを感じると、汗をかいてしまいます。
この汗が登山では問題になります。
汗で衣服が濡れてしまうと体が冷えやすくなり、体温が奪われて疲労の原因になるのです。
そこで登山中には、なるべく汗をかかない適温をキープするためにこまめな衣服の着脱をします。
衣服の着脱で体温調節をしやすいように、登山では『レイヤリング』という重ね着方法を行います。
レイヤリングは、肌着の『ベースレイヤー』、体温保持用の『ミドルレイヤー』、防風防雨のために羽織る『アウターレイヤー』の3つで構成します。
ベースレイヤーには、汗をすばやく処理して体が汗冷えすることを防ぐ衣服を選択します。
例えば、速乾素材のシャツがおすすめです。
次に、ミドルレイヤーは体温をキープしつつ湿気を外に逃がせるものを選択します。
例えば、ダウン素材のジャケットやフリースなどです。
最後に、アウターレイヤーは山の強い風や雨から身体を守れるものを選択します。
例えば、ゴアテックス素材などでできたジャケットやレインウェアです。
これらを適切に脱ぎ着して適温をキープしながら山頂を目指しましょう。
登山に必須の装備リスト!
先ほどは、登山に挑むための衣服選びの考え方である『レイヤリング』をご紹介しました。
この項では、登山に必須となる3つの装備のリストをお伝えします。
【登山に必須の装備リスト】
■ザック
ザックとは、いわゆる登山用のリュックサックです。
背負うための肩紐の他に、荷重の分散や荷物を安定させる目的のベルトが取り付けられていたり、背中にフィットしてかつ蒸れないようなパッドが取り付けられたりしています。
購入の際には、登山の行程に合わせて適切な容量のザックを選択しましょう。
日帰りであれば30Lが、1泊するのであれば40Lがいいとされています。
■レインウェア
レインウェアは先程お伝えした『アウターレイヤー』に該当する衣服です。
「山の天気は変わりやすい」とはよく耳にしますが、実際に突然雨が降り出したり、そうかと思ったらすぐに止んだりと、レインウェアが活躍する機会はかなり多いです。
忘れないように持参しましょう。
■登山靴
登山靴はその名の通り、登山に特化した靴です。
山の足場は標高によって様々な状態に姿を変えます。
そんな中でも滑りにくいように、工夫されたソールが使われています。
また、足をくじきにくいように足首まで覆うハイカット構造になっていて、登山で酷使する足を保護する役目も果たします。
登山靴には、注意点が一つあります。
登山靴は、登山に行く前に必ずおろしておいて、足になじませておきましょう。
登山の当日に登山靴をおろすと、足に馴染んでいない状態で長距離を歩くことになります。
そうすると靴ずれをしてしまって、登山の行程が苦痛なものになってしまいやすくなります。
細かな登山装備のリスト!
続いて、登山に必要になる細かな装備をご紹介してきます。
それぞれが重要な役割を持っていますので、忘れずに用意するようにしてください。
【登山に必要な装備リスト】
■ストック(杖)
杖と言ってもお年寄りが使うようなものではなく、スキーで使うような両手に持つタイプの杖です。
登山で足腰に掛かる負荷を軽減する効果があります。
■ザックカバー
登山中に雨が降り出してもザックの中が水浸しにならないように、カバーを掛けておきましょう。
■防水スタッフバック
着替えや濡れてほしくないアイテムを入れておくバックです。
荷物の整理にも役立ちます。
■ヘッドランプ
暗くなってきたり霧が立ち込めている場合に周囲を照らします。
ヘッドランプであれば両手が空くため安全です。
■地図とコンパス
地形を確認しながら登山することが大切です。
■登山時計
標高や方位を見ることができるものがベターです。
登山を快適に!持参をおすすめする装備リスト
ここでは、登山を快適に行うために用意することをおすすめする装備をご紹介します。
【登山を快適にする装備リスト】
■食料と水分
登山は想像以上にカロリーを使います。
チョコレートや煉羊羹などの簡単に食べられてカロリーを摂取できるものや、筋肉が攣らないように電解質を摂取できるスポーツドリンクを用意しましょう。
■ロールペーパー
ティッシュよりかさばらずに持ち歩けて様々な用途に使用できるため便利です。
■タオル
汗や雨に濡れた時の処理に使います。
■着替え
汗をかいた場合には着替えて、体温を低下させないようにしましょう。
■手袋
冬はもちろんですが、夏でも薄手の手袋をつけることをおすすめします。
■ゴミ袋
山にゴミを捨てるのはマナー違反です。
出たゴミはすべて持ち帰りましょう。
■折り畳み傘
山は風が強いため使えませんが、山の麓への移動で使うことがあるかもしれません。
■ナイフ
食べ物を切り分けたりするときに使います。
缶切りなどの機能も持ったナイフであればより便利です。
備えは大切!登山中のトラブルに役立つ装備リスト
最後に、登山中に起こりうるトラブルへの対策グッズをご紹介します。
【登山での万が一に備えた装備リスト】
■医療キット
登山中にはどうしてもケガを負う場面が出てきます。
そういったときに対処できるように、薬や絆創膏などを用意しておきましょう。
■保険証
もしケガをした場合に搬送される病院は、かかりつけとは違う場所である場合がほとんどでしょう。
万が一のときに備えて携帯しておきましょう。
■登山計画書
万が一のときに救助を速やかに行えるように、登山の経路やウェアの色などを記録して、自分用、警察に提出用、家族が所持する用の3通を作ります。
最近では、webサービスで簡単に作ることができます。
■ガムテープ
ガムテープがあれば登山靴の破損やレインウェアの穴あきといったトラブルに対処できます。
■電池
ヘッドライトの電池が切れたときに備えて、ザックに忍ばせておくと安心です。
たくさんの装備だけどどれも大切!リストを使って忘れ物を防ごう!
以上、登山に必要となる装備についてリストアップしてきました。
登る山のレベルにもよりますが、万全な装備を整えるに越したことはありません。
登山し始めてから「アレを持ってくればよかった」と後悔してもどうにもなりません。
しっかりと準備を整えてからはじめての登山に挑んでくださいね。