バーベキューはとても楽しいイベントですが、費用がけっこうかかるとお悩みではありませんか。
色々なバーベキュー道具を揃えるにはそれなりの費用が必要なことは事実ですが、安い道具で楽しむ方法もたくさんあります。
「バーベキューを安く楽しみたい」と考える方もいらっしゃることでしょう。
コンロなどの道具をなるべく安いものにすれば、バーベキューの費用を押さえて楽しむこと可能です。
そこで今回は、コストパフォーマンスが良くて安いバーベキューコンロをご紹介します。
バーベキューコンロの種類と特徴
バーベキューコンロは4種類に分類することができます。
それぞれの用途と特徴は以下のとおりです。
【炭用】
主に網焼き用として使用されています。
遠赤外線で加熱し、焼いている最中に余分な脂が落ちるため、バーベキューの王道的な存在です。
一部に鉄板も使用できるタイプがありますが、火加減が難しいため、あまりおすすめできません。
肉類の脂が落ちると炎が燃え上がり、食材が焦げることもあります。
火起こしがたいへんで、途中で炭をつぎ足すと火力が下がることも難点のひとつです。
安いコンロから高いコンロまでの値幅が広く、大きさも色々選ぶことができます。
【ガス用】
アウトドア用の2バーナーコンロと、家庭用のシングルバーナーガスコンロがあります。
バーベキューでは鉄板焼き用に使用しますが、湯沸かしや煮込み料理では家庭用コンロと変わりなく使用することができます。
火力調節と燃料の交換は楽にできますが、網焼きに使用するのは難しいです。
バーベキューに使用するのは主にアウトドア用の2バーナーコンロで、本体の値段が高いのが難点です。
燃料のガスボンベは、家庭用カセットガスを使用するタイプと、アウトドア専用ガスカートリッジを使用するタイプがあり、アウトドア用のカートリッジは値段が高くなります。
家庭用のシングルバーナーガスコンロにも焼き鳥やバーベキュー(焼肉)専用タイプがあり、アウトドアで使用できるものがあります。
【薪用】
裸火禁止の場所でも使用できるように設計されたコンロで、大きさは中型になります。
火加減の管理が難しく煙や灰も上がるため、バーベキュー用としての利用は初心者には難しいかも知れません。
ただし、不便でこそのアウトドア、拾った薪を使うのが醍醐味という方には便利なアイテムです。
バーベキューのお供としてご飯を炊いたり、長時間煮込んだりする鍋などにおすすめのタイプです。
【使い捨て】
簡易網焼きコンロに炭や豆炭が入っている使い捨てタイプで、大きさは小型です。
本体+燃料の値段になり、非常に安い商品が発売されているのは魅力的ですよね。
燃焼継続時間が1時間程度で、実際に使用してみると安定火力になってから40分程度しか燃焼が持続しないため、短時間使用に限られるのが難点です。
バーベキューコンロの値段を比較する
バーベキューコンロの価格は安いものから高いものまでありますので、まずは単純に本体価格を比較してみました。
表示した参考価格は、すべてネットショッピングで通常買うことが出来る商品の価格です。
【炭用コンロ】
参考価格:1,680円(税込み)~50,000円(税込み)
最多価格帯:4,000円~6,000円程度
【2バーナーガスコンロ】
参考価格:10,000円(税込み)~83,700円(税込み)
最多価格帯:15,000円~30,000円程度
【家庭用シングルバーナーガスコンロ】
焼き鳥専用や焼肉専用、鉄板焼き専用などの商品です。
参考価格:5,000円(税込み)~15,000円(税込み)
最多価格帯:5,000円~8,500円程度
【薪用コンロ】
バーベキューには適さない商品が散見されるため、おすすめの商品を掲載します。
商品名:キャプテンスタッグUG-48V型スマートグリル
参考価格:5,508円
【炭や豆炭の使い捨てコンロ】
参考価格:398円(税込み)~1,980円(税込み)
最多価格帯:600円~1,000円程度
なお最安値は、100円ショップのインスタントBBQコンロ324円(税込み)になります。
1回あたりのコストが安いバーベキューコンロはどれだ!
コストパフォーマンスの面から考えると、単純に本体価格だけを基準に高い・安いの比較はできません。
また、何人で何時間バーベキューをするのかも重要なファクターです。
使い捨てコンロ以外は再利用ができるため、耐久性も判断材料にして、以下のとおりコストを比較してみました。
なお、使い捨てコンロについては次項に掲載します。
【前提条件】
・参加人数:5人
・耐用年数:ガス6年、炭用と薪用3年
・年間使用回数:4回
・1回あたりの使用時間:2時間
・コンロの値段:最多価格帯の中間
・燃料は標準的な参考価格
・計算上の端数は四捨五入
【炭用コンロ】
・本体価格:5,000円(1回あたり417円)
・燃料代:150円/1kg程度(1回あたり1,5kg+途中2回補充=4.5kgで675円)
・着火剤:108円(100円ショップで調達)
・合計1回あたりコスト1,200円
【2バーナーガスコンロ】
・本体価格:22,500円(1回あたり938円)
・燃料代:カセットガスボンベ150円/1本程度(1回あたり2本+途中1回交換=4本で600円)
・燃料代:アウトドアガスカートリッジ750円/1本程度(1回あたり2本交換なし=2本で1,500円)
・合計1回あたりコスト1,538円~2,438円
【家庭用シングルバーナーガスコンロ】
・本体価格:6,750円×2台(1回あたり563円)
・燃料代:カセットガスボンベ150円/1本程度(1回あたり2本+途中1回交換=4本で600円)
・合計1回あたりコスト1,163円
【薪用コンロ】
・本体価格:5,508円×2台(1回あたり918円)
・燃料代:自分で集めれば0円、買うと1回あたり一束1,000円程度
・合計1回あたりコスト918円~1,918円
安いバーベキュー用使い捨てコンロはお得なのか
前項と同じ前提条件だと以下のとおりになります。
なお、連続燃焼可能時間約1時間のうち、バーベキュー可能時間を40分で計算しています。
・本体価格:800円×6台(1回あたり4,800円)
・本体価格:324円×6台(1回あたり1,944円)
・燃料代:0円
・合計1回あたりコスト1,944円~4,800円
前項と同じ前提条件では、使い捨てコンロは高コストであることが判りますよね。
また、コンロを頻繁に交換する必要があるため、多人数でのバーベキューには向きではないと言えるでしょう。
しかし、2~3人で短時間のバーベキューを楽しんだり、夕食の食材を1品だけ炭焼きにしたいという場合、最低だと324円で済み、とても安いという結果になります。
このため、短時間のバーベキューに最適のアイテムと言えるのではないでしょうか。
バーベキューコンロの耐久性は値段の高い・安いで変わるか
「安物買いの銭失い」ということわざがありますが、バーベキューコンロの場合はどうでしょうか。
炭用コンロの場合、製品自体の高い・安いよりも、しっかりとメンテナンスしているかが重要です。
コンロの材料は鉄かステンレスのため、簡単に壊れるものではありません。
しかし、火のついた炭を水で消火してそのまま放置すれば、次回には錆びて使用できなくなってしまいます。
高いコンロに使用されている極太の焼き網などは、メンテナンスしないとすぐにダメになります。
逆に、安いコンロの焼き網は基本的に使い捨てです。
このため、粗悪品でない限り、コンロの耐久性は価格に影響されないのではないでしょうか。
ガスコンロの場合、炭用コンロの様にメンテナンスする必要がなく、炭用コンロよりも長く使用することができます。
構造も単純なため故障は少なく、経年劣化によるガス漏れが起きない限り使用できます。
ガスコンロも、耐久性は価格に影響されないと考えて良いのではないでしょうか。
ただし、高いコンロには安いコンロにはない付加価値が盛り込まれていますので、値段によって使い勝手は変わります。
安さにこだわる方は安いコンロを、快適性や大きさを重視するという方はそれなりの価格のコンロを使用すれば良いのではないでしょうか。
一番安いバーベキューコンロのご紹介
【人数が2~3人で短時間の場合】
使い捨てバーベキューコンロ1個を使用した場合の324円がダントツで一番安上がりです。
【5人以上で2時間以上の場合】
炭用コンロが一番コストパフォーマンスが良くて安いと判断されます。
【参考:前述した1回あたりのコストを最安値のコンロに置き換えて比較した場合】
1位:炭用コンロ815円(着火剤を使用しない場合)
2位:薪用コンロ918円(薪を自分で集める場合)
3位:家庭用シングルバーナーガスコンロ1,017円
3位:2バーナーガスコンロ1,017円(カセットガスボンベ使用)
4位:2バーナーガスコンロ1,917円(アウトドアガスカートリッジ使用)
5位:薪用コンロ1,918円(薪を買う場合)
6位:使い捨てバーベキューコンロ1,944円
【参考:最安値のコンロ本体を耐用回数で単純比較した場合】
耐用回数は、炭と薪12回・ガス24回・使い捨て1回で計算し、端数を四捨五入しました。
1位:炭用コンロ140円(1,680円÷12回)
2位:家庭用シングルバーナーガスコンロ208円(5,000円÷24回)
3位:使い捨てバーベキューコンロ324円(324円÷1回)
4位:2バーナーガスコンロ417円(10,000円÷24回)
5位:薪用コンロ459円(5,508円÷12回)
バーベキューで1回あたりの使用コストが一番安いのは炭用コンロ!
今回は、コストパフォーマンスの良いバーベキューコンロをご紹介しました。
バーベキューコンロの種類には、シングルバーナーやツーバーナーなど色々あり、それぞれ特徴があります。
また、コンロの価格による耐久性の違いもお分かりいただけたでしょう。
コストパフォーマンスが良いコンロは炭用のバーベキューコンロでしたが、使用シーンや用途によって使い分けましょう。