【コールマンのジェネレーター】仕組みや交換時期、分解について

最終更新日:2024/04/18

【コールマンのジェネレーター】仕組みや交換時期、分解について

皆さんはガソリンランタンやバーナーなどにおける重要パーツ「ジェネレーター」をご存じですか?
今回は大人気アウトドアブランド「コールマン」の主にランタンとバーナーのジェネレーターの仕組みや交換時期、分解方法についてご紹介します。

またジェネレーターの清掃・洗浄のポイント、詰まりを起こさないための対策法についてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

コールマンのジェネレーターについて

コールマンのランタンやバーナーはしっかりとメンテナンスをしていれば、何十年も愛用し続けられるほど丈夫なアイテムです。
汚れが付く度に清掃をするのはお手入れの基本ですが、消耗していくパーツもあるため、交換が必要になるものもあります。

ランタンのケアとしては必須のマントル交換や、リュブリカントを注入することはきちんと行っているという方もいらっしゃるかと思いますが、ではランタンやバーナーのジェネレーターについてはいかがでしょう。
以下でジェネレーターの仕組みを解説します。

ジェネレーターの仕組み

ジェネレーターとはそもそも、発電機や発生器、生成元などの意味を持つ英単語です。

ジェネレーターは液体のまま送り込まれたガソリンなどの燃料を気化させて燃焼しやすくするための装置です。
ガソリンは気体にならないと燃えないため、ジェネレーターをマントルから発せられる熱で高温にし、内部に流れ込んできたガソリンを効率的に蒸発させて気体にします。

こちらも交換が必要なパーツですが、ジェネレーターのメンテナンスをするにはランタンやバーナーを分解する必要があるため、ハードルが高いと感じるケアの一つではないでしょうか。

このジェネレーターが不調だと燃料がスムーズにマントルまでたどり着けずランタンの明るさやバーナーの火力が安定しなくなってしまいますので、以下で紹介する兆候が見られたら、しっかり交換やメンテナンスを行いましょう。

コールマンのジェネレーターの交換時期

シンプルな仕組みで長く愛用できるコールマンのランタンやバーナーでも、ジェネレーターは使用しているうちに徐々にススがたまっていくことで目詰まりを起こしたり、気化能力が不安定になります。
コールマンのジェネレータに以下のような兆候が見られたら、交換時期だと言えます。

  • 点火しにくい
  • いつもよりも明るさ・火力が弱い
  • 明るさ・火力の調節ができない

このようなときは、ジェネレーターを交換するこでそのほとんどが復活することができるようです。
先述した通り、そもそもジェネレーターは消耗品のひとつなので、常に用意しておくと便利なパーツです。

コールマンランタンのジェネレーターの分解手順

手順は以下の5つになります。
安全のためにタンク内の燃料を抜き取り、燃料バルブを閉じてから始めます。

  1. まずはグローブや傘など、ランタンの発光部分周辺のパーツはすべて外します。
  2. ランタンの上部から上方向に伸びる2本のパイプの足元にはめ込まれている円形のヒートシールドも外します。
  3. 金色のパイプ(ジェネレーター)の根元に2つのナットがついていますが、下側のナットをゆるめて、ランタン本体との間に挟まっているU字状の部品を取り外します。
  4. 銀色のパイプを周辺の部品ごと外せるようになりましたので、取り外します。
  5. ジェネレーターの根元にあるナットのうち、上側のナットを緩めてジェネレーターを取り外します。
    ジェネレーターの中に入っているクリーニングロッドという部品を曲げてしまわないように気を付けながら持ち上げて、クリーニングロッドのフックを外したらジェネレーターの分解は完了です。

コールマンバーナーのジェネレーターの分解手順

ここではコールマンの『スポーツスター2(508A)』の分解手順をお伝えします。
必要なのはモンキーレンチとプラスドライバーです。
ランタン同様、作業前は必ずガソリンを抜いておきます。

  1. レンチで金色のジェネレーターのナットを緩めてジェネレーターカバーを外します。
  2. ジェネレーターを外すと燃料調整用のワイヤーが引っかけてあるので、これも外します。
  3. 五徳やガソリンの吹き出し口などを外し、遮熱板もそのまま取りだします。
  4. 上部のネジを外して下にある左右のネジも外せば台座を外すことができ、これで分解完了です。

分解したらホワイトガソリンを染み込ませたティッシュなどでワイヤーを掃除したら分解した時と逆の順番で組み立てていきます。

ジェネレーターの清掃・洗浄のポイント

ランタンから取り外したジェネレーターに付いたスス汚れは以下の方法で除去しましょう。

  • クエン酸に漬け込む
  • バーナーなどで加熱した後に取り除く
  • キャブレタークリーナーで落とす
  • ススの表面をサンドペーパーを使ってこすり落とす

サンドペーパーで使用する際は、取り外したジェネレーターの中にあったニードルをこすらないように気を付ける必要があります。
ニードルは形が変わったり針自体が痩せてしまうと正常に機能しなくなってしまいますのでご注意ください。

また洗浄をしても不調が続く場合には、コールマンからジェネレーターを取り寄せて交換作業をすることをおすすめします。

ジェネレーター詰まりを起こさないための対策法

ジェネレーター詰まりを起こさないためには、ランタン使用前には点火前のポンピングを十分に行うことや点火直後もポンピングを行うなどのほか、燃料は8分目程度にする、マントルを空焼きしたあとは破損を防ぐためにランタンを動かさないなどもポイントです。

特に大切になるポンピングは、十分に行っていないと、燃料タンク内の圧力が低下し、光源となるマントルまで燃料を安定して送ることができず不完全燃焼を起こしてしまいます。
不完全燃焼が続くと、ジェネレーター内部で燃焼しきれなかった燃料がススとなり、これが詰まりの原因になってしまいます。

またランタン、バーナーともにコールマンが推奨していない不純物を含む燃料を使い続けることでもスス溜まりの原因となるということを覚えておきましょう。

コールマンのジェネレーターはどこで買えるのか

消耗品のひとつであるコールマンのジェネレーターは、コールマンの公式オンラインショップで購入することができます。

注文の際には、508Aや533、400B、440、442、502A用などといったお持ちのランタンやバーナー、ストーブなどの品番をしっかり確認してください。

パーツが手に入る場合でも、交換するにはそれなりの費用が掛かってしまうので、定期的にメンテナンスを行い、良い状態をキープし続けることをおすすめします。

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