灯油ランタンの特徴とその魅力 気になる選び方や使い方も解説

最終更新日:2023/12/31

灯油ランタンの特徴とその魅力 気になる選び方や使い方も解説

火を使わないLEDライトは、キャンプで使用するライトの主流になりつつありますが、ベテランキャンパーを中心に根強い人気があるのが「灯油ランタン」です。
灯油ランタンはおしゃれでサイト映えすると耳にしたこともあると思いますが、そもそも灯油ランタンとはどういうランタンなのでしょうか。
そこで今回は、灯油ランタンの特徴や魅力、灯油ランタンの選び方、灯油ランタンの使い方とコツについて解説します。
おすすめの灯油ランタン3選もありますので、最後までご覧ください。

灯油ランタンの特徴

火を使わないLEDランタンが主流になりつつある中、根強い人気を誇るのが「灯油ランタン」です。

文字通り灯油を燃料とするランタンで、温かみのある淡い光は目にも優しく、キャンプサイトを明るく照らしてくれます。
揺らめく炎はキャンプの雰囲気を盛り上げ、デザイン性の高い商品も多いのでインテリアとしてもおしゃれですが、火を扱うため取り扱いには注意が必要です。

灯油ランタンには圧力式とフェアーハンド式の2種類あり、それぞれ特徴があります。

圧力式

ポンピングによって灯油を気化させ、空気と混合させて燃えやすいガスを作り点火するのが圧力式。
小さいものでも100ワット電球以上の明るさがあるほど光量が高い。

フェアーハンド式

非加圧式、ハリケーンランタンとも言われ、灯油を芯が吸って上部へ上り、空気の循環によって燃える、アルコールランプのような構造。

明るさなら圧力式、扱いやすさならフェアーハンド式と言われています。

灯油ランタンの魅力

  • 本物の炎ならではの素敵な雰囲気
  • オレンジ色の柔らかい光が目に優しい
  • ランニングコストを抑えられる

人気のLEDランタンにも本物の炎を思わせるようなランタンがありますが、やはり本物の炎とは比べ物になりません。

実際に温かいの暖房器具としても活用でき、LEDよりも明るい上に目に優しく、キャンプサイトの雰囲気に良く合います。
また、ガソリンランタンやガスランタンに比べて燃費がよく、灯油はガソリンスタンドで手に入りやすく安価なので、ランニングコストを抑えられる点でも魅力的でしょう。

灯油ランタンの選び方

灯油ランタンを選ぶ際は、手入れのしやすさ、明るさ、見た目・デザイン性の3つのポイントを押さえて選びましょう。

手入れのしやすさ

LEDランタンのようにON・OFFで簡単に灯りが点かない灯油ランタンは、すすが出やすいので定期的な手入れが必要です。
特に圧力式はパーツが多く構造も複雑なのでどちらかと言えば上級者向き。
フェアーハンド式の方が構造がシンプルなのでお手入れしやすいでしょう。

明るさ

ランタンの明るさを表す単位は「ルーメン lm」または「ワット W」で表されており、数値が大きいほど明るいのですが、ブランドやメーカーによって明るさは異なります。
メインで活用するなら1000lm・400w以上あればサイト全体を明るく照らせますが、灯油ランプなら間接照明としての使い方もおすすめ。
200から300lm程度なら程よく明るいので目にも優しく、間接照明として十分役目を果たしてくれます。
明るさについては用途に合わせて選ぶといいでしょう。

見た目・デザイン

ランタンは手入れのしやすさや明るさも大切ですが、デザイン性が高い、見た目もおしゃれな灯油ランタンを選ぶのもおすすめ。
どんな道具もそうですが、見た目やデザインが好みのものは、自然と大切に扱いますし、何より置くだけで気分が盛り上がります。
実用性を重視するのも大切ですが、見た目やデザイン、おしゃれだと思えるランタンを選ぶことも重要なポイントです。

灯油ランタンの使い方とコツ

灯油を燃料とする灯油ランタンは、取扱説明書をよく読んで正しく使うことが最も大切です。
使い方については製品によって異なりますが、灯油から消化までの手順を一例ですが簡単にご紹介します。

灯油ランタンの使い方 灯油から消化までの手順

1.燃料を入れる

注油口キャップ回して外し、タンクの7~8分目で目安は給油口から少し低いところまで燃料を注ぎ、注ぎ終わったらキャップをしっかりと閉めます。

2.マントルを取り付ける

ヘッドカバーとインナーチムニーを外し、その脇にあるニッブルをドライバーで増し締め、マントルを硬く結びノズルに取り付けます。

3.ポンピング

ポンピングノブを押し込みます。
圧力計の針が赤いラインを超えない程度にポンピングするようにしましょう。

4.マントルのカラ焼き

予熱バーナーのレバーを開けてレバーを下げ、ライター等で点火します。
マントルが黒く焦げ燃え移ったことを確認できたら、レバー元の位置に戻し、白い灰状に変化したらカラ焼き終了です。

5.点火

圧が下がったら素早くポンピングして、予熱バーナーのレバーを手前に下げて点火します。
予熱は気温によりますが目安は90秒。
マントルが点火したら予熱バーナーを元の位置へ戻し、圧が弱っているので追加でポンピングを行って火を安定させます。

6.消火

圧力調整スクリューをゆっくり回して圧力を抜くと消化します。
この時グリップホイールで消火すると、次に使う際に不具合が生じますので注意しましょう。
本体が冷えたら圧力調整スクリューを閉めて終了です。

灯油ランタンで注意したい「すす」

明るさを出そうと火力を強くしてしまうと、灯油の匂いが強くなり「すす」も出やすくなります。
芯自体も燃えすぎてしまうため、炎が小さくなり不安定にもなるので注意が必要ですが、すすを軽減させる方法としておすすめなのが「パラフィンオイル」を使う方法です。
灯油よりもすすが軽減するだけでなく、性能と同じながら灯油よりも引火するリスクが少なく、中にはアロマや虫よけ効果のものも。
持ち運びもしやすいので安心安全です。

灯油ランタンの燃料の持ち運び方

ランタンの燃料となる灯油ですが、ランタンの中に燃料を入れた状態で運ぶと車のなかで燃料がこぼれてしまう可能性があるため、燃料は容器に入れた状態で持ち運び、キャンプ場でランタンに燃料を入れる必要があります。
撤収の際は、ランタンに残った燃料を抜き出して容器に戻すことも大切です。
灯油をキャンプ場まで持ち運ぶ必要があるわけですが、どのように運ぶといいのでしょうか。

灯油を持ち運ぶ方法

灯油ストーブを使用するなら灯油タンクを活用すればいいだけですが、ランタンオイルを使うためだけに灯油タンクを使うのは大きすぎます。
いずれにしても灯油を持ち運ぶには、オイル専用容器を使用することが大切。
手に入りやすいペットボトルやプラスチック容器に入れると変形させてしまうので注意しましょう。
おすすめは【メルテック ガソリン携行缶 アルミボトルタイプ 1L 】。
灯油を安全に持ち運べるので大変おすすめです。

パラフィンオイルを持ち運ぶ方法

パラフィンオイルは灯油よりも引火のリスクが少ない安全な燃料なので、オイル専用容器を用意する必要はありません。
ペットボトルやプラスチックボトルに入れても問題ないので、ホームセンターや100均などで使いやすい容器を選ぶのもいいでしょう。

灯油ランタンおすすめ3選

灯油ランタンについて詳しくご説明した上で、おすすめの灯油ランタンを厳選してご紹介します。
購入の際の参考にしてください。

YOGOGO ケロシン 灯油ランタン ポータブルガラスランタンの装飾屋外キャンプライト

小さいながらも存在感がある、キャンプサイトに映える灯油ランタンです。

サイズ24×15.5cm ボトム直径11.5cm
重量約0.3kg

coleman ケロシン 灯油ランタン 639c700

最大で700ルーメンとメインランタンとして最適です。
明るさは調整できるので、用途に合わせて使い分けることができます。

サイズ縦34×横15×奥15cm
重量2.15kg

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) CS オイルランタン 大 ブロンズ UK-507

芯を燃やすタイプのオイルランタン。
ランタン用パラフィンオイルを使用することで虫の寄付き防止に効果があります。

サイズ幅17×奥行14×高さ30.5cm 本体のみ
重量490g

最後に

今回は、灯油ランタンについてご紹介してきました。
燃料となる灯油の取り扱いには細心の注意が必要ですが、本物の炎が放つ光は、LEDライトとは比べ物にならない温かさと魅力がありますし、低価格でランニングコストを抑えられる点でも魅力でしょう。
ぜひ参考にしてください。

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