愛用しているテントに穴が空いたり、ポールが曲がったりなどの不具合が起きてしまったら、どうしますか?
買い替えを検討する方も多いかもしれませんが、自分で修理したり、メーカーや業者で修理をすることができる場合も多いものです。
ここでは自分でできるテント修理の方法をはじめ、修理を行っているメーカーや業者などをご紹介します。使い込むことで愛着が増すテントは、こまめな補修や修理をして長く愛用したいものですね。
自分でできるテント修理とは?修理方法と必要な道具
テントの布部分にできてしまった小さな穴や破れ、ほつれなどはできるだけ自分で直したいものですよね。
またポールが少し曲がったくらいなら自分で直すこともできますし、かなり曲がっても熱を使って直すなど修理方法も検索するとたくさん出てきます。
まずはじめにここでは自分でできるテントの修理方法と必要な道具を見ていきましょう。
テント生地の穴、破れ、裂けの修理
テント自体はもちろん、窓や屋根部分、幌、幕、またタープ、スカート、スリーブ、メッシュ部分などの布部分に穴や破れ、裂けなどが見つかったら、そのダメージ具合にもよりますが、自分で直すことは十分可能です。
補修方法の第一としてはまずはテントを洗って汚れを落とすこと。テントに汚れが付いたままリペアシートや補修剤を貼ると、はがれやすくなるだけでなく、できた隙間が雨漏りの原因にもなってしまうのです。
リペアシートで穴をふさぐ場合は必要な大きさに切って両面に張り付けましょう。
またテント補修用接着剤もさまざまなものがそろいます。
大切なのは小さな穴でも放置しないこと。放置を続けると小さかった穴がどんどん大きくなっていくこともあります。例え小さな穴だとしても、すぐに補修することを心がけましょう。
またテントの縫い目からの水漏れを防ぐための修理用シームテープを張る場合は、内側にテープを表側にはシームシーラーをつけると強度が増します。
テント側面にある、ポールに引っ掛けるフックの固定部のほつれなどもミシンなどで簡単に直すことができます。テントの色に合わせた糸を選びましょう。
設営も簡単で便利なエアーテントに空いた穴も、補修パッチがあれば簡単に補修可能です。
ポールの曲がり・折れたポールの修理
強風に飛ばされたなどでテントのポールやフレームが曲がったり、時には折れてしまうこともあるかもしれません。
多少ポールが曲がったぐらいであれば、自力で直せるかもしれませんし、先述した通り検索するとさまざまな方法を調べることができます。しかしメインポールや支柱、鉄骨が折れてしまった場合にはメーカーや業者の手を借りたほうが良いでしょう。
ポールはテントを支える基盤です。ポールにしっかりとした強度がないと安全にキャンプを楽しむことができません。下で業者などについてもご紹介しているので、そちらを参考にしてください。
ハトメ修理
ハトメ修理は、あまり難しいものではないので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょう。
用意するものは両面ハトメ玉で、自分のテントに合ったサイズを選んでください。
タープやテント用のものなら10mmか12mmのハトメ玉が合うことが多いです。それと大切なのはハトメパンチと呼ばれる工具です。
ハトメパンチもハトメ玉同様、ホームセンターなどで購入でき、使い方も取り付けたい部分の穴に通してパンチで挟んでプラスチックハンマーなどで叩くだけと簡単ですよ。
テントポールのショックコード
テントポールのショックコードは、ポールの中を通っているポール同士を連結しているゴムひものことです。
テントやタープのショックコードは長年使っていると伸びたり、切れてしまうことはよくあります。
こちらは修理というよりは交換になります。
古いショックコードと同じサイズのものを新しく購入し新しいものと入れ替えましょう。
チャック・ファスナー
テントについているチャックやファスナーなどの金具類はうまく閉まらない、閉めても開いてしまう、スライダーがレールから外れたなど、トラブルが多い部分かもしれません。
ネットで検索するとこちらもさまざまな対処方法が出てきます。まずはそちらを試してみて、直らないという場合はスライダー交換などの方法があるので、専門業者に相談するのがおすすめです。費用もそこまで高いものではありません。
テントのべたつきを直すには加水分解掃除
テントを長く愛用していると、べたついたり嫌な臭いを感じることがあります。それは、テントが劣化して起こる現象で「加水分解」と呼ばれます。
加水分解は使用方法や保管方法により引き起こされ、加水分解状態となってしまった場合には、対策が必要です。
おすすめしたいのが、シリコン系の撥水剤である「ポロンT」などの薬剤を塗って対処する方法。これでベタつきを緩和させてくれます。
なお、加水分解によるべたつきはクリーニングに出しても取れません。そのため、テントを購入する際には加水分解しにくい「ノルディスク」のコットンテントやスウェーデンのメーカー「ヒルバーグ」のテントを選ぶというのも手です。
テント修理ならまずはメーカーや購入店舗に問い合わせを
自分では対処不可能な修理が必要な場合は、まずはメーカーや購入店舗に問い合わせをするのが得策です。
それは通販で購入した場合も同じで、テントも大人気の「コールマン」「ロゴス」をはじめ、「ニッピン」、「キャプテンスタッグ」、「サウスフィールド」、「フィールドア」、「ローベンス」、「ユニフレーム」、「ホールアース」、「ヘリノックス」、「ヘリイジ」、「カーカムス」、「ケシュア」、「クイックキャンプ」、「テンマクデザイン」、「ネイチャーハイク」、「チャムス」、「タラスブルバ」など、さまざまなアウトドアメーカーの問い合わせ先はネットで簡単に調べることができます。
まずは見積りを出してもらってから、修理するか買いなおすかを検討してみてはいかがでしょう。
テント修理を行っている業者・修理店
残念ながらテントの修理サービス自体を受けていないメーカーも存在しています。万が一、自分のテントがメーカー修理を受けられない場合には、アウトドア用品の修理やメンテナンスを専門の業者に修理を依頼しましょう。
取り扱い先メーカーが限られていますが、テントやタープの修理専門店「きたじょう工房」では、メールまたはFacebookのメッセージでテントやタープの修理相談を受け付けています。
また「スポーツオーソリティ」「カモシカスポーツ」「ヒマラヤスポーツ」「ワイルドワン(WILD-1)」などの販売店でも取り扱いメーカーの修理を受けてくれることもあるので、まずは問い合わせしてみましょう。
おうちのような見た目のロッジテントなどもまずは相談してみましょう。
気になるテント修理価格の相場
テントの生地の縫い目のほつれから空いた穴の場合は、縫い目を補強し、縫い直してもらって数千円が相場のようです。
また補修する大きさでより値段が変わり、5cm×5cmで1,500円くらい、10cm×10cmで2,500円~3,500円、40㎝x40㎝で7,000円、別途基本料金2,500円くらいが目安になるでしょう。
フライシートだと防水加工等が必要なためもう少し高くなる場合があるようです。
ポールの場合はパーツと諸経費込みで1万円程度や、ポール交換なら数千円から可能なものもあります。