1951年から生産され、多くのキャンパーたちに愛され続けているトランギアのアルコールバーナー。
ここではトランギアのアルコールバーナーのメリットデメリットをはじめ、燃料や燃焼時間、使い方についてご紹介します。また五徳やお手入れ・メンテナンス、取っ手の自作法についてもお伝えしているので、これからアルコールバーナーを購入しようと思っている方はぜひ参考にしてください。
トランギアのアルコールバーナーとは
半世紀以上も前に誕生し、世界中で親しまれてきた「Trangia(トランギア)」のアルコールバーナー。
ロングセラーを誇る【トランギア・アルコールバーナーTR-B25】はタンクと火力調整用蓋、タンク用蓋の3つのパーツからなり、構造もとてもシンプルで初心者にも扱いやすいのが魅力です。
また重量は約110gと非常に軽量でサイズも直径7.5cm、高さ4.5cmとコンパクトです。
専用のケースを用意しなくてもクッカーの中にスタッキングして収納することもでき、かさ張らずにに持ち運びすることができるのも嬉しいポイントです。
トランギアのアルコールバーナーのメリットとデメリット
ここではトランギアのアルコールバーナーの具体的なメリットデメリットについてご紹介します。
メリット
メリットは先ほど紹介した、軽量コンパクトさをはじめまだまだあります。
- シンプルな構造で壊れにくい
- 火力が安定している
- 燃料の入手が簡単
- 使い込むことで味わい深くなる
- 静音性が高く使用中の音が気にならない
お手入れやメンテナンスについても、そもそも故障しにくいため例えば内蓋内部のゴムパッキンが消耗してきた場合には、交換するなどでOK。
使い込むことで味わいが出る真鍮製なので、サビを取り除く程度で長く使い続けることができます。
デメリット
デメリットは大きく2点挙げられます。
- 蓋の持ち手部分が小さいので取っ手が必要
自作方法は下で紹介します。 - 火力調整が難しい
火力調整用の蓋を開閉することで火力の調整を行うのですが、ガスバーナーのように弱火から強火まで細かく調整することは難しいでしょう。
このほかアルコールバーナーは風に弱いため、ほかのアルコールバーナー同様に風防や五徳が必要になります。
五徳はTR-B25用のオプションとしてトランギアからいくつか販売されているので、チェックしてみてください。
アルコールバーナーを使用する際の注意点としては、燃焼中にアルコールを注ぎ足しを行ったり、燃料が少ない状態で点火すると爆発を引き起こす可能性があります。
また燃料であるアルコールが万が一漏れることがあると、引火してしまうこともあるので取り扱いには十分注意しましょう。
トランギアのアルコールバーナーの燃料と燃焼時間
トランギアのアルコールバーナーの燃料である『燃料用アルコール』はドラッグストアやホームセンターなどで販売されており、簡単に入手することができますが、漏れなどを防ぐためにも持ち運びには専用のボトルを使用することをおすすめします。
燃焼時間に関しては、本体のアルコールタンクに2/3量(約70㏄)の燃料用アルコールを入れると約25分間燃焼するとされています。
気温や場所によってこの時間は変わってくるので、燃料が足りなくなることがないように準備しておいたほうが安心です。
トランギアのアルコールバーナーの使い方
トランギアのアルコールバーナー使い方もとても簡単です。
- 蓋を開けて五徳をセットしたらタンク中央にアルコールを入れます。
- マッチやライターなどで火をつけます。
- 使い終わったら蓋をして火を消して、残った燃料は冷めてからボトルに入れます。
着火した直後の炎は弱いのですが、少し待つとタンク本体外側の穴からしっかりとした炎が出て、火力が安定します。
火力調整用の蓋の開閉具合で、おおまかには火力を調整することができます。
火力調整がうまくできれば炊飯もできますし、料理の幅も広がります。
トランギアのアルコールバーナーの取っ手の自作法
扱いやすく故障も少ないとあってキャンパーたちに愛されているトランギアのアルコールバーナーですが、持ちやすい取っ手部分を自作できたらとても便利ですよね。
ここでは、ホームセンターや100均でも買うことができるアイテムを使った簡単なアルコールバーナーの取っ手の自作法をご紹介します。
材料
- ダブルクリップ(小)1個
- ゼムクリップ(大)1個
- 耐熱ボンド
- ラジオペンチ
作り方
- ダブルクリップの取っ手部分をペンチ取り外します。
- ゼムクリップを広げて、一度まっすぐにしてから、ダブルクリップの取っ手部分の形に似せた持ちやすい形に折り曲げ、余分な部分をペンチで切断してダブルクリップにはめ込みます。
- ゼムクリップをはめ込んだダブルクリップをバーナーの蓋に挟み込んだら、蓋の裏側から耐熱ボンドを厚めに塗ってしっかり固定できたら完成です。
とても簡単で、あるとないのとでは大違いですので、ぜひ挑戦してみてください。