キャンプにアルコールストーブを持って行く方もいるでしょう。
そして、アルコールストーブを使う際、必須といえるギアの一つに五徳があります。
五徳がどのような役割をするのかご存知でしょうか。
ここでは、五徳の役割をお話ししたうえで、100均アイテムなどで作る方法をご紹介していきます。
アルコールストーブはどんなキャンプギア?
キャンプや登山などで、アルコールストーブを持って行く方も多いかと思います。
このアルコールストーブがどんなキャンプギアなのかを、はじめにお話ししていきます。
アルコールストーブは、燃料用アルコールを使うストーブを指します。
アルコールバーナーとも呼ばれていて、調理する際や暖を取る際によく使われています。
燃料用アルコールには、エチルアルコールやメチルアルコールといったものがあるのですが、薬局などで購入することが可能です。
身近で燃料を購入できるのも、アルコールストーブが人気となった理由の一つでしょう。
ほかの理由としては、コンパクトで軽量なのに耐久性に優れていることが挙げられます。
多くのメーカーのものが100g前後しかないのにも関わらず、軍隊でも使用されるくらいの丈夫さを秘めているのです。
持ち運ぶ際もスペースを取ることもなく、鍋などの中に収納することも可能です。
そして、このアルコールストーブには欠かせないともいわれるギアがあります。
それは五徳というもので、100均アイテムなどを使って自作することも可能なギアとなります。
この五徳とは一体どのような役割をするのでしょうか。
アルコールストーブに必須!五徳の役割を知ろう
アルコールストーブを使ううえで、五徳があるとかなり役立ちます。
五徳とは、熱を効果的に伝導してくれるギアのことです。
火や炭と調理器具の距離を適度に保ってくれる役割があります。
このおかげで、調理器具を動かさなくても火力の調整も可能となり、器具を置いた際のバランスを安定することもできるのです。
もし、五徳なしで火を扱う場合、キャンプであれば炭の上に直で調理器具などを置くことになります。
炭は場所によって温度も違うため、調理器具の置き場所によっては熱にムラが出てしまう恐れもあります。
また、器具のバランスもとりにくくなってしまうので、この部分でもムラが出てしまうかもしれません。
熱のムラ次第では、料理が美味しく仕上がらないことにもなり得ますよね。
そうしたことを防ぐために、五徳を使うと料理などにおいて役に立つといえるのです。
五徳は各アウトドアメーカーでも取り扱っていますし、100均アイテムなどを使って自作することも可能です。
まずは、各メーカーのアルコールストーブと五徳をみていきましょう。
キャンプにオススメ!アルコールストーブと五徳をご紹介!
ここで、各メーカーのアルコールストーブと五徳をみてみましょう。
実際にキャンパーたちからも人気のあるものをご紹介します。
●トランギア
【トランギア:アルコールバーナー TRB25】
半世紀以上にわたって人気のあるものです。
重量も110gと軽量で、収納時にはコンパクトにできることでも人気です。
【トランギア:TR-B25用ゴトク】
この特徴としては、アルコールストーブの上に乗せて使うという点ですね。
とても安定性があることで高評価を得ています。
アルコールバーナーと五徳の両方をそろえると、だいたい4,000円近くかかります。
●エバニュー
【エバニュー:チタンアルコールストーブ】
重量が34gしかない超軽量のアルコールストーブです。
シンプルな作りではありますが、火力が強いことで人気となっています。
【エバニュー:チタンゴトク TriveTi EBY258】
アルコールストーブ用の五徳としてだけではなく、固形燃料やジェル燃料の五徳としても使うことのできるものです。
板を組み合わせただけのシンプルな作りではありますが、安定性はお墨付きともいわれています。
こちらは両方そろえると、4,000~4,500円程度になります。
●バーゴ
【バーゴ:チタニウム トライアドマルチフューエルストーブ T-305】
こちらも30gの超軽量モデルのアルコールストーブですね。
さらに、五徳も付いているため、別で五徳を用意しなくても平気になります。
お値段はだいたい4,000円以内で購入することが可能です。
各メーカーのアルコールストーブや五徳をご紹介しましたが、それなりにコストがかかりますよね。
キャンプでは他にも持って行かなければならないギアがありますから、どこにコストを抑えるかも重要になってきます。
ここでオススメするのが、ギアを自作することです。
先ほどまでに登場していましたが、五徳は100均アイテムなどを利用して自作することが可能なのです。
100均アイテムで五徳は作れるの?
キャンプではアルコールストーブのほかにも、テントやランタン、シュラフなども欠かせないギアでしょう。
テントやタープに至っては、かなり高額になりますよね。
他の一つ一つのギアもそれなりのお値段になってしまいますから、大金持ちでない限りはいかにコストを抑えるかが重要になりますね。
テントの場合は、耐久性などの機能面を考慮しなければ身の安全が保障されませんから、妥協はできません。
シュラフも同様ですね。
そう考えるとどれも重要なギアですから、機能面を妥協することは難しく感じるでしょう。
しかし、ギアの中には手作りでも問題なく使えるものがあるのです。
その一つとして、五徳が挙げられます。
メーカーのものですと、だいたい1,000円近くかかりますが、手作りであれば100均のアイテムでも作れますから、コストを抑えることにつながります。
本当に100均のアイテムで作れるのか疑問に思うでしょうが、作ることは可能なのです。
実際に材料は、100均ショップでも販売されていますから、100~200円程度で五徳ができてしまいます。
その方法は次の項でお話ししていきます。
自作してみよう!100均アイテムで五徳作り
少しでもキャンプギアにかけるお金を減らすために、自作しても差し支えないものは自作してみましょう。
その一つには五徳があるとお伝えしました。
しかも、五徳は100均ショップでも購入できるアイテムで作ることができるので、節約することにつながりますね。
では実際にどのように作るのでしょうか。
【用意するもの】
・かき揚げ用リング(100均)
【作り方】
かき揚げ用リングの柄を金切りノコギリなどで切り取るだけで、五徳は完成です。
これだけでも五徳しての役割を果たすことはできるのですが、場合によっては火が側面の穴から噴き出してしまい、熱効率を下げてしまうといった恐れもあるのです。
それを防ぐために、100均ショップでもう一つ購入しておくアイテムがあります。
それは、「スリーピン」です。
女性でしたらご存知かもしれませんが、パッチンと止めるヘアピンのことです。
100均にもスリーピンの取り扱いがあり、多くの素材のものがあります。
ここではステンレス製のものを用意しましょう。
そして、かき揚げ用リングに取り付けていきます。
1番上の穴に通して、パッチンと固定します。
これを上下交互に等間隔で取り付ければ完成です。
実際にアルコールストーブにセットして使うと、スリーピンなしの場合と比べて火が噴きだしにくくなるでしょう。
200円で自作できてしまいますから、とてもオススメです。
手作りアルコールストーブは100均以下!?
100均アイテムなどを使って自作できるのは、五徳だけではありません。
アルコールストーブも実は自作することが可能なのです。
しかも、場合によっては100均以下で作ることができます。
最後に、その方法をご紹介していきます。
【用意するもの】
・アルミの空き缶2本(350ml)
・ハサミ(できれば新品でないもの)
・キリなどの1~2㎜程度穴を開けられる道具
【作り方】
①アルミ缶2本を、底から測って1本は35㎜、もう1本は28㎜に切ります。
②35㎜に切ったアルミ缶の底の溝に沿って、キリなどを使って24ヶ所穴を開けます。
③穴を開けたら、フランジを少し残しながら天井部分を円形に切り取ります。
これがアルコールストーブの上蓋部分になります。
④28㎜のアルミ缶はアルコールストーブの底部となるため、ラジオベンチなどで側面をひだ状にしていきます。
イメージはビール瓶の蓋のような感じです。
ひだ状にすることで、上蓋がうまく差し込めるようになるのです。
⑤残っているアルミ缶を37㎜の幅で板状に切ります。
これが内筒となります。
⑥下部分の盛り上がる箇所を、軽く包みこむような大きさに合わせます。
⑦余りシロを10㎜程度残しておき、長い部分をカットします。
⑧端と端を合わせてホチキスなどでとめましょう。
⑨あとは、底部、内筒、上蓋を順に組み合わせれば完成です。
道具があれば100均を利用しなくても自作可能となります。
自作ギアを取り入れることで、少しでも節約につなげてみてください。
自作ギアでコスト減!
キャンプなどでも使われるアルコールストーブと五徳。
各メーカーでも抜群の機能を備えて販売していますが、自作可能なギアでもあります。
高額なテントなどにお金をかけたい場合は、こういったところで節約してみると良いかもしれません。
100円で作ることもできますから、場合によってはかなりのコストを抑えることにも期待できるでしょう。