アルコールストーブをDIY!簡単に手に入るものでの作り方

最終更新日:2019/01/18

キャンプや登山などのいろいろなアウトドアシーンで活躍してくるアルコールストーブは、様々なアウトドアメーカーから販売されています。

そんなお手軽に使えるアルコールストーブは、実は自分で自作することも出来るのです。

この記事では、そんな自作アルコールストーブの作り方について詳しくご紹介していきます。

アルコールストーブの特徴

アルコールストーブというのは、アルコールバーナーともいい、燃料にエチルアルコールやメチルアルコールを使用する携帯用のコンロのことです。

〇アルコールストーブの特徴①:燃料が手軽に手に入る

燃料であるエチルアルコールやメチルアルコールは、一般の薬局などでも購入することが出来るため、手軽に入手することが出来ます。

〇アルコールストーブの特徴②:携帯性に優れている

アルコールストーブは本体が非常に小さいので、とても軽量で携帯性に優れています。

リュックなどに入れても場所を取らないので、登山やミニマムキャンプなどに適しています。

〇アルコールストーブの特徴③:頑丈に出来ている

本体がとても頑丈に出来ているので、耐久性にも優れています。

〇自作することが出来る

簡単なものでの作りになっているので、自分で作ることが出来ます。

DIYが好きな方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

次からは、そんな便利なアルコールストーブに必要な材料と、作り方についてご紹介していきます。

アルコールストーブに必要な材料

アルコールストーブの作り方をご紹介する前に、まずは必要になる材料と工具類のご紹介をします。

【材料】

〇500mlのアルミ缶 1本

ビールやジュースなどどこでも手に入ります。

アルコールストーブの本体になります。

〇アルミテープ

ホームセンターや100均などで手に入ります。

アルミ缶をつなげる時などに使います。

〇アルコール

薬局などで手に入ります。

アルコールストーブの燃料として使います。

【工具】

〇方眼用紙

バーナー部分の穴を開ける時にあると便利です。

〇定規

アルミ缶を切る際に長さを測るのに使います。

〇セロハンテープ

仮止めをする時に使います。

〇ピン

バーナー部分の穴を開ける時に使います。

〇缶切り

アルミ缶の上面を取り外す時に使います。

〇ホッチキス

内側に使うアルミ缶を筒状にする時に使います。

〇ラジオペンチ

アルミ缶を加工する時に使います。

〇ハサミ

アルミ缶を切る時に使います。

〇油性ペン

穴の位置や切る位置などのマーキングに使います。

以上のような材料や工具が必要になります。

どれも簡単に手に入るものばかりです。

材料と工具が揃ったら、次からは作り方についてご紹介していきます。

アルコールストーブの作り方①パーツ作り

それでは、ここからアルコールストーブの作り方についてご紹介していきます。

①空き缶を切ります。

空き缶を以下のように(A)(B)(C)の3つのパーツに切っていきます。

(A)缶の上面(飲み口のところ)を缶切りで切り取り、上部から4cmのとこで切ります。

(B)缶の真ん中部分を4cmの高さで切り、縦に切り込みを入れます。

(C)残った缶の下部を残したまま、3cmの高さで切ります。

方眼用紙を缶に合わせて筒状に切って、その方眼用紙に合わせて缶を切っていくと正確かつ簡単に切れます。

②(B)の加工をします。

(A)の筒の内側に合わせながら(B)を筒状に巻き、(B)大きさが決まったらホッチキスで3箇所ほど止めて(B)も筒状にします。

空き缶を切った際は、切り口がとても鋭くなっていて、指などを切りやすいので十分注意しながら作業をして下さい。

軍手などをしながら作業すると安全です。

アルコールストーブの作り方②パーツの加工

ここまでで、アルコールストーブの本体部分にる空き缶が、3つの筒になったと思います。

ここからは、その筒をさらに加工していきます。

③(B)に切り込みを入れます。

(C)に入りやすくなるように、②で筒状にした(B)の下部に、長さ5mmほどの切り込みを1cm間隔くらいで入れていきます。

切り込みを1周分入れたら、そのそれぞれの切り込みの先端をラジオペンチなどで内側に少し曲げておきます。

(C)の上部が(A)の内側に入りやすいように、少し内側に絞ります。

その時に、下から1cmまでの部分を曲げると、そこから燃料のアルコールが漏れてしまう可能性があるので避けるようにして下さい。

④(A)にバーナー用の穴を開けます。

(A)の上面の外周に1cmの間隔で1周分ピンなどで穴を開けていきます。

この時も、方眼用紙を(A)の外周に巻いて、マス目を参考にしながら穴を開けていくと簡単です。

これで、(A)(B)(C)の下準備は完了です。

もう一度、それぞれの長さや加工忘れがないかを確認したら、次の作り方③へと進んで下さい。

アルコールストーブの作り方③仕上げ作業

それではいよいよアルコールストーブの作り方もラストスパートです。

ここからは、最後の仕上げから完成までをご紹介していきます。

⑤(A)(B)(C)を組み合わせます。

(B)の切り込みを入れた方を(C)にまっすぐに入れます。

(B)と(C)が組合わさったら、(C)の上部側に(A)をかぶせて、上から手で押さえながら底まで押し込んでいきます。

この時も、(A)が斜めに入ったりしないように、まっすぐに入れるようにして下さい。

また、缶の底にシワが出来てしまったり、缶自体が曲がってしまうと燃料が漏れたり、うまく火が着かないことがあるので、やり直すようにして下さい。

(A)(B)(C)がうまく組合わさったら、(A)と(C)の結合部にアルミテープを巻いて完成です。

完成したら、もう一度斜めに入っているとこはないか、シワや余分な折れ目はないかをよく確認して下さい。

この組み合わせの時も、缶の切り口などで手を切らないように、十分注意して作業を行って下さい。

アルコールストーブの使い方

自作のアルコールストーブの作り方は分かりましたか?

ここからは、自分で作ったアルコールストーブの使い方についてご紹介します。

まずは、燃料のアルコールを上部から入れていきます。

入れる量は、約20ccほどで十分です。

この時あまりアルコールを入れすぎると、アルコールがこぼれやすくなり、そのこぼれたアルコールに着火してしまうと危険なので注意して下さい。

アルコールを入れたら、そこにチャッカマンなどで着火させます。

明るい場所で使う時は、炎がとても見えにくいのでヤケドしないように十分注意して下さい。

中央部分に着火させてからしばらくすると、横に開けた穴からも火が出てきます。

もし、横穴から火がなかなか出ない場合は、少し息を吹いてみると火が出やすくなります。

その横からの火が確認出来たら、使うことが出来ます。

缶の上にコッヘルなどを乗せて使ってみて下さい。

乗せるコッヘルは、あまり大きすぎると缶が不安定になってしまい危険なので、缶の大きさに合ったものを使うようにしましょう。

使っている時に、缶の継ぎ目めなどから火が漏れたりした場合は、すぐに使うのを中止して、継ぎ目めの調整をするなどの対処を行って、安全に使用して下さい。

アルコールストーブの作り方を覚えて快適なアウトドアを!

自作アルコールストーブに必要な材料や作り方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

自分で作ったアルコールストーブを使うと、より一層アウトドアが楽しくなること間違いなしです。

DIYが好きで興味のある方は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがですか?

自分で作る時は、火を使うものなので十分注意しながら行って下さい。

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