登山の服装はどうしてる?登山用ズボンにはこれがおすすめ!

最終更新日:2019/10/15

皆さんは、登山を始めるときにどんな服装をしていますか。

登山を始めたばかりの方でしたら、普段使いの服装でとりあえずまかなうこともあるでしょう。

しかし、登山をするなら、やはり登山用に作られた登山ウェアがおすすめです。

今回は登山用のウェアの中でも、登山用ズボンに焦点を絞って、その種類や機能、特徴などをお話していきますので、参考になさってください。

登山時のズボンにはどのようなものがある?

こちらでは、登山用のズボンにはどのような服装があるのか、ご紹介していきます。

登山をする時にはくズボンは、大きく3種類に分けられます。

1つ目は「ロングパンツ」といわれるもので、足全体を覆ってくれる定番ともいえるズボンです。

防寒で着ることはもちろんですが、紫外線や虫、怪我などからも足を守ってくれる効果があります。

中でも薄手のロングパンツなら、幅広い時期に使え、汎用性の高いアイテムといえます。

2つ目は「ショートパンツ」で、通気性がよいので夏におすすめのズボンです。

動きやすく、普段着にも使え、タイツと合わせて着れば、着こなしも楽しめるうえに、ロングパンツと同じく足を守ることができます。

3つ目は「コンバーチブルパンツ」と呼ばれるもので、膝のあたりでファスナーで裾を取り外し可能なズボンです。

使用シーンによって使い分けられるので、1つで2役を担ってくれます。

こちらのタイプも幅広い時期に使える便利なアイテムです。

登山用ズボンにはどんな機能が必要?

では登山用のズボンには、どのような機能があるとよいのか考えていきましょう。

〇ストレッチ性

登山用のズボンには伸縮性のあるストレッチ素材のものが使用され、動きやすように工夫がされているものが多いです。

登山では思っている以上に膝の曲げ伸ばしの動作が多く、服装には登山行動を妨げないものが求められます。

くわえて、生地が立体裁断されていると、さらに歩行がしやすくなります。

〇透湿性・吸水性

登山中は、季節を問わず汗をかくものです。

かいた汗によって体が冷えないように、汗で濡れても生地が汗を吸い、すぐに乾く素材のズボンを選ぶとよいでしょう。

〇撥水性・防水性

多少の雨や汚れを弾くように撥水加工がされていると、レインウェアの代わりにもなり、小雨程度であればレインウェアいらずです。

上記の機能以外にも、紫外線を防止できるものや、汚れを防げるもの、秋冬用に保温性のあるものなど、季節や天候、利用シーンなどによって服装を使い分けるとよいでしょう

季節ごとに登山用ズボンを使い分けよう!

登山をする季節によって、登山用の服装は変わります。

登山ウェアは、上に着る服装を気にしがちですが、登山用のズボンも季節によって使い分けが必要となります。

また、季節や気温に合わせて、ズボンの下にベースレイヤーを重ね着することもあります。

【春・秋】

裏地がない通気性重視のロングパンツを基本とし、寒さを感じる時は保温性のあるロングパンツにしましょう。

暑さを感じるようになる5月や、残暑もあり気温の高い9月には、コンバーチブルパンツもおすすめです。

【夏】

ショートパンツにタイツを合わせるスタイルがおすすめです。

梅雨時など、天気が安定しない時期には蒸れにくいロングパンツを選びましょう。

【冬】

保温性のあるロングパンツに合わせて、防水性のあるシェルパンツ、ベースレイヤーにインナーやタイツが必要になります。

大まかにご説明しましたが、どの季節にも共通して言えるのは、ストレッチ素材のズボンを選べば登山の動作を阻害しません。

くわえて、綿素材のズボンは汗が乾きにくく、吸収した汗で体を冷やすことになりますので選ばないようにしましょう。

お好みや個人差もありますが、参考にしてみてくださいね。

登山の服装の基本!まずはロングパンツがおすすめ

登山の服装には欠かせないズボンは、何といってもロングパンツではないでしょうか。

一番初めにロングパンツを買っておけば、幅広い時期に使えるので、非常に汎用性の高いアイテムとなります。

もしも、登山用のズボン選びに迷ったときは、ロングパンツを選べば間違いないといえるでしょう。

ロングパンツのよい点は、足全体をケガや虫刺され、紫外線から守ってくれることにあります。

薄手で透湿性のよいロングパンツと、寒い時用に防寒を重視したロングパンツがあれば、オールシーズン登山を楽しむことができます。

また、ロングパンツにはベルト付きのものがあり、簡単にウエストを調節できるようになっています。

多くのロングパンツはベルト付きになっていますが、ベルトをしなければならないタイプですと、登山の動作の妨げに感じることもあるかもしれません。

ご購入の際には、ロングパンツに内蔵されているベルトがあるか確認することをおすすめします。

暑い夏の服装には欠かせない!ショートパンツの着こなし

登山のハイシーズンともいえる夏に、よく目にする登山の服装は、ショートパンツと登山用のタイツの組み合わせでしょう。

もちろん、夏でもロングパンツをはくのが基本ではあります。

しかし、比較的標高の低い山に登る場合や、真夏である場合には、ショートパンツは通気性に優れているのでおすすめのズボンです。

ショートパンツをはく場合は、その下に登山用タイツをはくようにすれば、ロングパンツと同じように足を守ることができます。

登山用のタイツには、血流を良くし、疲れやむくみを改善する「コンプレッションタイツ」と、登山行動を楽にしてくれる「サポートタイプ」があります。

足がむくみやすく疲労を軽減したい方はコンプレッションタイツがおすすめです。

筋力が弱い方や、膝や足腰に不安のある方は、筋肉や関節の負担を軽減してくれるサポートタイプを選ぶとよいでしょう。

ショートパンツに登山用タイツの組み合わせは、登山だけでなく、スポーツやレジャーなどのアウトドアの服装にも使えるので1セットあると便利です。

また、ショートパンツ着用の際には、靴の中に小石や砂が入りやすいので、ゲイターで足を覆うと快適にすごせますよ。

登山中の気温の変化に対応できる服装・コンバーチブルパンツ

ズボンの途中で、ファスナーで裾が取り外せるコンバーチブルパンツは、気温差の激しい春や秋の登山の服装として活躍するアイテムです。

登山の最中暑い時にはハーフパンツになり、寒い時にはロングパンツになるので、天候や気温の変化に対応が可能です。

また、下山後に暑い場合はすぐに取り外せるので重宝します。

しかしながら、ロングパンツとショートパンツの、よいところを合わせたようなコンバーチブルパンツですが、注意しておきたい点もいくつかあります。

それはロングパンツに比べるとストレッチ性に劣り、ファスナーがある分重たく感じるズボンであるというところです。

最近ではストレッチ性もあり、他の機能も充実しているコンバーチブルパンツもありますが、ファスナー部分にはストレッチ性を求められないので、違和感を覚える方もいるようです。

そのため、コンバーチブルパンツの購入を検討している方は、一度試着してみることをおすすめします。

加えてファスナーの感触なども確認してみてくださいね。

登山をするならやはり登山用のズボンをはくのがおすすめ

登山には、登山に向いている素材や機能を備えた、登山用のズボンの着用は大切です。

季節やご自分の登山スタイルなどに合わせて、登山用のズボンを探してみてください。

選ぶのに迷ったときは、とりあえず薄手のロングパンツがおすすめです。

登山に慣れてきたら、ご自分の登山レベルに合わせて、徐々に登山用ズボンを買い足してくださいね。

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