「登山」と言っても、どこに行けばいいのか、何を用意すればいいのか、どのようなものを持って行ったらよいか、など判断に迷ってしまうことも多いでしょう。
登山は、自然の中での山登りのため、普段の生活では使用しない服装や靴、道具を用いて活動することになり、また危ないこともあるので、しっかりとした準備が必要です。
そこで今回は、どのようなものがあればよいのか、どのようなメーカー、ブランドがあるのか、登山の服装などを例にご紹介していきますので、ぜひ参考になさってください。
登山に必要な服装・用具などをご紹介!
登山をする時に必要なものの大きなアイテム分けとして、
・服装
・靴
・用具
・消耗品、備品
があります。
さらに、登山をする場所、難易度によっても、持って行くアイテムが変わってきます。
登山の難易度は、
・連峰、単独峰
・高山、中山、低山、ハイキング
・登山コース
・季節、天気
・路面状況(積雪、濡れ具合)
により変わります。
これら全てに対応し、持って行くものを考えるのは経験が必要です。
今回は登山をする際、特に重要な服装や靴とそのメーカーのブランドについてご説明させていただきます。
また、リスクが高い時の登山を初心者の方が行う時は、信頼できる経験者の方と同行されることをお勧めします。
まずは、経験者の方からアドバイスをいただくと良いでしょう。
アウトドアでの服装とウォーキングシューズのメーカー
登山初心者や未経験者、日ごろ歩いていない方へはまず、ウォーキングをお勧めします。
この項では舗装路を歩くことを前提に、ウォーキングシューズとメーカーについてご紹介させていただきます。
ウォーキングシューズは普段の靴と同様に、まず「自分の足」にフィットするか、ということで選定します。
また、ウォーキングシューズは基本的には舗装された平地を歩くことを考えて作られていますので、軽くて柔らかく歩いた際の衝撃を和らげてくれる構造になっています。
ウォーキングシューズのメーカーのブランドで有名なものに以下のものがあります。
・ミズノ(MIZUNO)
・アシックス(ASICS)
・ヨネックス
・ニューバランス(New Balance)
・リーボック(Reebok)
・ホーキンス(Hawkins)
日本のメーカーは「ミズノ」、「アシックス」、「ヨネックス」です。
日本人の足は日本のメーカーが詳しいかも知れませんが、是非試着されて自分の一足を見つけてください。
ウォーキングのシューズが決まったら、季節にあった服装をまといまず歩いてみましょう。
特に普段歩きなれていらっしゃらない方は、長距離を歩く前にまず自分がどれだけ歩けるか、知っておく必要があります。
電車を使っている人なら駅と駅の間を歩いてみましょう。
その他のウォーキングの例としては、近所、遠方の公園への散歩、河川敷の散歩、自然公園での散歩等と、少しずつハードルを上げて、登山を意識していきましょう。
ロープウェイの登山をご紹介
長時間歩ける方、歩くことに不安のない初心者の方に、お手軽に登山気分を味わうためにロープウェイを利用した登山をおすすめします。
このロープウェイの登山は、初心者の方でお手軽に山を見たい、山に登りたい、自然と慣れ親しみたい方に更にお勧めです。
荷物を自分で運ばなければなりませんが、登山では荷物は自分で背負わなければなりません。
少しずつ慣れていき、荷持を厳選する訓練をしましょう。
有名なケーブルカー、ゴンドラと所在地を以下に列挙します。
・【山形県】蔵王ロープウェイ
・【東京都】高尾山
・【神奈川県】駒ヶ岳ロープウェイ
・【群馬県】谷川岳ロープウェイ
・【長野県】中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ
・【岐阜県】新穂高ロープウェイ
・【愛媛県】石鎚登山ロープウェイ
この他にも日本にはケーブルカーも含めると100件以上も、移動用の設備があるとされています。
ちなみに、ロープウェイ、ゴンドラ、リフトのメーカーは一位は日本ケーブル株式会社、二位は安全索道となっています。
本来は自分の足で登らなければならない登山路をロープウェイで登っていくと、終着駅は大抵下界が見下ろせるよう展望が開けており、その眺望は気持ちをリフレッシュしてくれます。
ただ、終着駅は麓の駅と標高差があります。
100m登ると0.6℃気温が下がると言われています。
これから登る山の標高から気温を概算し、また、実際に登った人に意見を参考にして暖かい服装を用意しておきましょう。
このように、ロープウェイを利用することで、小さなお子様、体力に自信の無い方や初心者の方でも、お手軽に登山気分を満喫できます。
登山を楽しむためのトレッキングシューズのメーカー
それでは、登山を始められる方に要点や注意点をご説明します。
登山は基本的に自分の足で自然の山を登り、荷物を背負い、必要ならエネルギーを補給し旅程をこなしていく、というものです。
山や季節、天候の難易度によりますが、遭難は避けなければなりません。
登山に必要な道具や知識、登山を中断するべき状況は次のようなものがあります。
事前に知っておき、油断のないよう登山に挑みましょう。
・GPS機能付きの携帯電話
・予備バッテリー
・登山計画(登山計画書の提出)
・トラブル発生時に途中から下山できるルート(エスケープルート)
・滑落等の危険箇所の把握
・山の気候に合った服装
・滑りにくい登山靴
・雨具
・地図
・コンパス
・行動食
・ストック(ポール)
・「道に迷った」と思ったら早めに登山を中止する
初心者は遭難しないように、人の沢山いる、比較的難易度の低いコースをお勧めします。
また、登山するための靴は舗装路を対象としている「ウォーキングシューズ」ではなく、山道を歩くことを考えた滑りにくい「トレッキングシューズ」をお勧めします。
トレッキングシューズは、足首までしっかり保護された作りになっています。
トレッキングシューズのメーカーは、
・シリオ
・マムート
・スカルパ
・ガルモント
・モンベル
・ミレー
・バスク
・キーン
・コロンビア
・ノースフェース
・ホグロフス
・ローバー
・ダナー
などがあります。
トレッキングシューズは少し硬いので、足の形が合うことが重要です。
そのためには、靴の中敷き(インソール)を取り出し、その上に足をのせ、長さと横幅などを確認します。
登山の服装のメーカーについて
登山の服装には、
・アンダーウェア
・ミッドレイヤー
・アウター
があります。
アンダーウェアに求められる機能は、吸湿速乾性(汗を吸い出す)です。
「メッシュ系」、「化繊系」、「ウール・化繊混紡系」があります。
アウターは一番外に着る服です。
山や季節、天候により大きく変わります。
「ハードシェルジャケット」は例えばゴアテックスなどの防水素材がラミネートされている完全防水の服装を言います。
「ソフトシェルジャケット」は防水性は低いですが、防風・耐風性、撥水性などを考慮しつつ、通気性・動きやすさを重視しているものを言います。
アウターにはその他にも「ダウンジャケット」、「化繊インサレーション系」などがあります。
ミッドレイヤーは、アンダーウェア、アウターの間に着る中間層です。
「ポリエステルシャツ系」、「フリース系」、「ダウン系」、「化繊インサレーション系」があります。
アンダーとアウターの着合わせを考えて選びます。
次に、以上の服装のメーカーのブランドについてご紹介させていただきます。
入手しやすいブランドとして、
・ノースフェース
・マムート
・サウスフィールド
・モンベル
・パタゴニア
があります。
それぞれのメーカーのブランドの特徴です。
「ノースフェース」:カリフォルニアのノースビーチに店を50年前にオープンした老舗です。
機能性の高いことが売りです。
「マムート」:スイスで150年以上の歴史を持ちますのアルパイン・クライミング用品の老舗です。
赤いサークルの中に、長い象牙をのマンモスが目印です。
デザイン性に優れています。
「サウスフィールド」:アルペンのグループ会社ジャパーナのブランドです。
コスパが高いと言われています。
「モンベル」:日本(大阪)発祥のアウトドアブランド、モンベルは「美麗な山」と意味だそうです。
街中でも着用できるカジュアルさがあり、日本人の体形にあっているとされています。
「パタゴニア」:春、秋、冬、夏の高標高の山などで、人気があります。
一度使ったら手放せないと言われています。
以上、比較的簡単に手に入るブランドをご紹介しました。
このほかにも、いろいろなメーカーが登山用の服装を出しているので、実際に店に足を運んで試着し自分にぴったりの服装を見つけてください。
店では登る山の天候や風、そこに住む生物、沢や水場、山小屋などの情報も聞けますので、ぜひ利用してみてください。
登山する山の種類と注意点
登山の難易度の目安として登る「山の高さ低さ」、「連邦、単独峰」があります。
山の高さ、低さについての標高での定義の一例を説明させていただきますと、
・低山:千mまで
・中山:二千mまで
・アウター:二千m以上
のように区分分けをすることができます。
標高は気温に関係してきますので、服装は登る山で考えましょう。
次に、連邦、単独峰について説明させていただきます。
連峰は南アルプス、北アルプスのように山々が連なって立っているものを言います。
単独峰とは富士山のように一つだけの山が立っているものを言います。
どちらかというと独立峰の方が難易度が低いです。
また、気候が変わりやすい山もあります。
自分の登る山がどのような山か、実際に登ったことのある人に話を伺うなどして情報を仕入れてしっかり計画を立てて登山しましょう。
また、難易度とは異なりますが、登山の難儀さとして、人に害をなす生き物がいます。
害獣としては、いのしし、鹿、熊がいます。
害虫としては、蚊、ヒル、マダニなどがいます。
ネットや管轄地域のお役所の情報で発生状況、被害状況を調べ、対策を講じましょう。
登山は自然が相手なので、人間のわがままは通用しません。
また、自分の体力が一番重要になってきます。
登山をしていて、もし不幸にも道路の崩落など、進むことも退くこともできなくなったら、警察に助けを求めましょう。
民間の方に救助をお願いすることがあるようでしたら、あらかじめ補償内容を確認したうえで「山岳保険」への加入をお勧めします。
メーカーではモンベルが保険に対応しているとされています。
しかし、そのような保険を使う状況にならないようにしっかりと準備しておきましょう。
登山には入念な計画と山に合わせた服装・靴を用意しよう!
登山やハイキングを楽しむためには、市街地や人のいる場所とは異なりすべて自己責任です。
山には山の顔があり、その山がどのような山かを知ることが大切です。
服装や靴を買う時に、アウトドアショップでいろいろなアドバイスを受けることをお勧めします。
また登山経験者などに聞いたり、WEBなどでその山がのような山か調べておいたりしましょう。
登る山について調べることで、天候を含めいろいろと変化した際に、また、困難な状況になっても落ち着いて対処できるようになります。
入念な準備と登山計画を立て、登山を満喫しましょう。