【シーズン別】キャンプで作りたい朝ごはん簡単レシピ

最終更新日:2021/11/04

一日を有効に使うためにも、キャンプでの朝ごはんはパパっと手軽に済ませたいもの。充実したアクティビティを楽しむためにも、キャンプでの朝食作りは簡単なレシピがおすすめです。
この記事では、キャンプ場で手早く簡単に作ることができる朝ごはんを、シーズンごとに洋食和食にわけてご紹介します。簡単なのにおいしい、季節に合わせた朝食づくりの参考になれば幸いです。

春キャンプの簡単朝ごはん

春は暑さや寒さの心配がなく、爽やかな新緑の中で快適にキャンプを楽しむことができる季節です。
キャンプ場によっては、桜なども満喫できるかもしれません。
夏と違って焚き火も楽しむこともできますが、春は風が強いこともあるので焚き火で調理する場合は、火の扱いには十分注意が必要です。

春のキャンプの食事の特徴は、山菜などの旬の食材に舌鼓を打つことができるという点でしょう。
以下に、春キャンプの朝食ににおすすめの簡単なレシピをご紹介します。

●洋食
フランスの家庭料理の一つで、フランス語で「火にかけた鍋」という意味を持つ、簡単なポトフ料理をご紹介します。
意外と冷えることもある、春キャンプの朝におすすめです。

春野菜のポトフ

好きな春野菜と、固形コンソメスープの素を煮込むだけという手軽さが魅力です。
あたたかいポトフをおかずに、こんがり焼いたバゲットと合わせて食べたいですね。

材料 2人分

  • 新キャベツ 1/4玉
  • 新たまねぎ 1個
  • 新じゃがいも 2個
  • 新にんじん 1/2本
  • ベーコン お好きな量
  • 水(野菜がひたひたになるくらい)
  • 固形コンソメスープの素 1個
  • 塩・コショウ 少々

作り方

  1. 春野菜とベーコン、固形コンソメスープの素1個を全部鍋に入れて、水をひたひたになるくらいまで入れる
  2. 15分くらい火にかけて野菜が煮えたら完成
  3. お好みで塩コショウで味を整える

●和食
山キャンプを行う場合、確認して山菜採りをして良い場所であれば、ぜひ旬の山菜を味わいましょう。
春の山ではタケノコ、タラの芽、ふきのとう、ぜんまい、わらび、こごみなどが旬を迎えます。
特に採れたてのタケノコやこごみはアク抜き不要なので、キャンプでも手軽に調理することができる山菜です。

タケノコの丸ごとホイル焼き

採れたてのタケノコがあるなら、豪快な丸焼きを味わいましょう。
採ってすぐなら、アク抜きなど下処理の必要はありません。
準備するものはアルミホイルです。

作り方

  1. 皮付きのまま水洗いする
  2. よく火を通したい場合は、頭の部分を斜めにカットし、縦に切れ目を入れておく
  3. ぬれたままのタケノコをアルミホイルで包む
  4. 炭火焼きなどで約30分転がしながら焼く
  5. ホイルを広げて、皮が少し焦げているくらいが食べごろ

タケノコは熱くなっているので、皮はナイフとフォークで剥くのがおすすめです。
そのままでも素材の味が楽しめますが、お好みで醤油などをかけても良いでしょう。

こごみのおひたし

サクサクとした食感と、爽やかな後味が楽しめるこごみのおひたしをご紹介します。
アクが少なくさっぱりしているので、和風サラダとしてもおすすめです。

材料 2人分

  • こごみ 3本
  • 塩 適量
  • 醤油 少々

作り方

  1. こごみの根本の茶色い切り口部分を切り取る
  2. 水でこごみをやさしく洗う
  3. 鍋に湯を沸かし塩を入れる
  4. 沸騰したらこごみを入れて1分弱ゆでる
  5. ざるに上げて水気を切る
  6. こごみの茎の筋をむいて、食べやすい大きさに切る
  7. 醤油をかけていただく

お好みでマヨネーズをかけてもおいしいです。
気温が高いと傷みやすいので、ゆでたこごみは早めに食べきるようにしましょう。

夏キャンプの簡単朝ごはん

暑い夏のキャンプには食欲が出ず、夏バテ気味になる方もいるもしれません。
テントを木陰に設営することや、タープを利用することなどで日差しを遮ることもできますが、食事も工夫すると良いでしょう。
夏キャンプの朝食には、サッパリしたものや、冷たいものがおすすめです。

●洋食
きゅうりやトマトなど、夏野菜には体を冷やしてくれる働きがあります。
夏野菜を積極的に摂って、快適に夏キャンプを過ごしましょう。

夏野菜のサンドイッチ

にんにくも一緒に炒めるとラタトゥイユ風の具材にもなる、夏野菜たっぷりのサンドイッチです。
チーズやサラダチキンなどがあれば、一緒にはさんでもおいしいくいただけます。
ゆでたパスタを水で冷やし、具をまぜると冷製パスタにもなるアレンジの効く具材です。

材料 2人分

  • パプリカ(赤・黄) 各1/2個
  • ズッキーニ 1/2本
  • トマト 1個
  • ナス 1/2本
  • サンドイッチ用のパン 4枚
  • オリーブオイル 大さじ1
  • 塩・コショウ 少々

作り方

  1. 夏野菜をさいの目に切る
  2. 鍋にオリーブオイルを入れてパプリカ、ズッキーニ、なすの順番に野菜を入れて炒める
  3. 全体がしんなりしてきたら、トマトを入れ塩コショウを加え、蓋をして5分くらい煮込む
  4. 味を見て足りなかったら、さらに塩コショウで整える
  5. 食パンの内側に軽くオリーブオイルを塗って具をはさむ

●和食
冷や汁とは宮崎県の郷土料理と思われる方も多いかもしれませんが、日本の各地で愛されている料理でもあります。
ここでは、キャンプ場でも簡単に作ることができるレシピをご紹介します。

夏野菜とサバ缶の冷や汁

冷えたご飯と味噌、夏野菜とサバ缶があれば完成します。
みょうがや大葉を加えると、よりさっぱりとした風味になります。

材料 2人分

  • 冷えたご飯
  • サバ水煮缶 1個
  • きゅうり 1本
  • 夏みょうが お好み
  • 大葉 4枚
  • 水 300cc
  • みそ 大さじ2
  • ごま 小さじ1

作り方

  1. サバ缶を身と汁に分け、身をフォークなどでざっくりと崩す
  2. 器に缶汁と水とごまを入れ、そこにみそを混ぜ溶かす
  3. きゅうりを薄く輪切りにする
  4. 大葉とみょうがを細切りにする
  5. ②の器に①とご飯を入れる
  6. きゅうり、大葉、みょうがを上に散らし完成

秋キャンプの簡単朝ごはん

さまざまな食材が実る秋は、食べる楽しみが増す季節です。
少し肌寒さを感じる秋のキャンプの朝ごはんには、秋の味覚をふんだんに使った温かい料理が良いでしょう。

●洋食
秋キャンプの朝食には、旬のきのこを使ったクリームパスタはいかがでしょうか。
クリームパスタというと、小麦粉や牛乳、生クリームなどが必要なイメージですが、コーンポタージュスープの素を使うので簡単です。

きのこのクリームパスタ

食物繊維やビタミンが豊富に含まれている、しめじや舞茸を使います。
バターやパセリ、お好みでニンニクなども加えても良いでしょう。
ここではアルミ製の箱型飯ごう、万能調理アイテムメスティンを使用します。
メスティンで調理するには、焚き火などのほかに固形燃料を使っても良いでしょう。

材料 1人分

  • パスタ 100g(早茹でタイプがおすすめ)
  • 水 400ml
  • しめじ・舞茸 各1/2株
  • ベーコン 2、3枚
  • コーンポタージュスープの素 1袋
  • 塩・コショウ 少々

作り方

  1. メスティンにパスタと水、しめじと舞茸を入れて火にかける
  2. パスタがメスティンにくっつかないよう混ぜながらゆでる
  3. 沸騰して水分量が減ってきたらベーコンとコンソメスープの素を入れる
  4. 塩・コショウで味を整える

●和食
鮭はビタミンやドコサヘキサエン酸、アスタキサンチンなど、豊富な栄養が含まれています。特に、アスタキサンチンはアンチエイジングにも効果が高いと言われている注目の栄養素です。
和食にも洋食にも大活躍する鮭は、健康維持のためにも積極的に摂りたい食材の一つでしょう。

鮭ときのこの炊き込みご飯

大人から子どもまで人気のある魚、鮭を使ったレシピをご紹介します。
メスティンと鮭フレークを使うので、簡単に秋の味覚の炊き込みご飯を作ることができます。
ごまや大葉、小ねぎがあれば、上にふりかけてトッピングにしても良いでしょう。

材料 1人分

  • 米(無洗米がおすすめ) 1合
  • 水 180cc
  • 鮭フレーク 大さじ2〜3
  • しめじ 1/2株
  • めんつゆ 小さじ2
  • 酒 少々

作り方

  1. 米を研ぎ、30分ほど水に浸す(無洗米は米を研がなくてもOK)
  2. メスティンに米、水、めんつゆを入れて混ぜる
  3. しめじをほぐして入れる
  4. 蓋が開くことがあるので蓋の上に重しを乗せ、約20分火にかける
  5. 保温袋に入れるか、タオルなどに包み10分蒸らす
  6. 鮭フレークを入れて混ぜる

鮭など魚が苦手な方は、しめじと一緒に焼き鳥缶を入れて炊くこともできます。
メスティンは炊飯時に熱くなりますので、火傷に注意しましょう。

冬キャンプの簡単朝ごはん

冷え込む冬のキャンプの朝には、ホットな朝食で体を温めましょう。
焚き火を囲んで暖をとりながらの調理がおすすめです。

●洋食
チーズには、ビタミンAが豊富に含まれており、体の抵抗力を高める効果があります。
ホットサンドメーカーで手軽に作ることができるレシピをご紹介します。

チーズとハムのホットサンド

ホットサンドメーカーがない場合は、フライパンなどでも作ることができます。
その場合は、パンの上にアルミホイルを乗せ、上から鍋などで押さえつけて両面焼きます。

材料 1人分

  • 食パン 2枚
  • スライスチーズ 2枚
  • ハム 1枚
  • マヨネーズ 適量
  • コショウ

作り方

  1. ホットサンドメーカにパンをセットする
  2. ハムとチーズをはさみ、具材にマヨネーズをかけコショウを振る
  3. 焦げて煙がでないように、片面を様子を見ながら2、3分焼く
  4. ひっくり返してもう片方を1分くらい焼く

スライスしたトマトなどを挟めることもおすすめです。

●和食
サッと握ってすぐ食べることができるおにぎりは、手早く済ませたいキャンプの朝におすすめです。
冬の朝食におすすめしたい、体があたたまる焼き味噌使ったをおにぎりのレシピをご紹介します。

焼き味噌おにぎり

味噌の原料は、サポニンやレシチン、食物繊維が含まれる大豆です。
味噌にはこれらの成分により、コレステロールの上昇を抑える働きがあると言われています。
その他にも味噌には必須アミノ酸、ビタミン類やカリウムなどの成分が豊富で、古来から「医者いらず」と言われてた発酵食品です。

材料 1人分

  • ご飯 茶碗1杯
  • 味噌 大さじ2
  • 鰹節 適量
  • みりん 大さじ1

作り方

  1. 味噌とみりんと鰹節を混ぜて味噌だれを作る
  2. おにぎりを握る
  3. 焼き網などの上に、おにぎりを置いて炭火で焼く
  4. 焼いたおにぎりに味噌だれを塗る
  5. 味噌だれを塗ったおにぎりをじっくり焼く

カリっとしたご飯にしたくない方や、急いでいるかたは③のおにぎりを焼く行程を飛ばしてもいいです。
おにぎりを持つところに大葉を巻くと、焼き味噌と大葉の絶妙なハーモニーが楽しめます。

キャンプで調理をする際の注意点

  • 飲料水や調理に使う水は、きれいに見えても川や沢の水は使わない
  • 食材の運搬は、クーラーボックスを使用する
  • 特に夏場はクーラーボックスに入れ、必ず食べきるようにする
  • 肉や魚は別々の袋に入れ、触れないようにする
  • 手洗いをしてから調理や食事をする
  • 肉や魚介類は、火が通るようにしっかり加熱する
  • 調理前の生肉や魚介類に使う箸やトングは、他の食材に使わないようにする
  • スズメバチなど危険な生物が寄ってくることがあるため、食べ残しやゴミは指定の場所に捨てるか持ち帰る
  • 熱した時に二重構造の中の空気が膨張して破裂する危険性があるので、ステンレス製でもチタン製でも、二重構造になっているカップは直火にかけない
  • ガスコンロやガスランタンなど、ガス器具は一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があるため、テント内で使用しない
  • 焚き火やガスコンロは、不安定な場所に設置しない

最後に

大自然の中でのキャンプは、開放感を味わえ楽しいものですが、危険もたくさんあることを覚えておきましょう。
特に火を扱う野外での調理は、怪我や火傷などをすることがないよう、十分な注意が必要です。
楽しさばかりに目がいきがちですが、そのような時こそ危険とは隣り合わせなことを強く意識して、安全にキャンプを楽しみましょう。

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