蚊取り線香は、夏キャンプにおいてぜひ持参したい虫除けアイテムでしょう。
一口に蚊取り線香と言っても、種類はさまざま。せっかく用意するなら、効果の高い蚊取り線香を使いたいものですよね。
この記事では、効果的に使用できる蚊取り線香の選び方や、蚊取り線香とセットで使いたいホルダーやケースについてご紹介します。
夏キャンプのお供には蚊取り線香!
アウトドアならではの大自然の息吹を感じられる楽しい夏キャンプですが、山や川、海など場所を選ばずどこのキャンプ場にも現れる蚊は、本当に不快で迷惑なものです。
蚊が活発に活動する夏キャンプでは、蚊取り線香が心強い味方になるでしょう。
キャンプの虫除けは殺虫よりも忌避効果を狙うのがおすすめ
蚊などの害虫が現れたら即座に殺虫剤などで排除したくなりますが、キャンプ場ではあまり殺虫剤を使用することはおすすめできません。
殺虫剤は人には無害と言われていますが、それでも風向きなどで誤って吸い込んでしまったりすると不快なものです。特に小さなお子様がいるファミリーキャンプなどでは、取り扱いに神経質になるかもしれません。
また、キャンプでの楽しみの一つである食事の時に、食器に虫の死骸が入ってしまうこともあります。
これらのことを考慮すると、キャンプシーンで使いたいのは殺虫剤よりも、虫を寄せつけない忌避効果がある蚊取り線香に軍配が上がると言えるでしょう。
キャンプに持って行く蚊取り線香の選び方
蚊取り線香は効能などをチェックして、用途やシーンに合わせて選びましょう。
以下に、キャンプシーンにおすすめしたい蚊取り線香の選び方をご紹介します。
長時間焚けるタイプがおすすめ
いろいろアクティブに動きたいキャンプでは、蚊取り線香の交換もあまりに頻繁だと面倒に感じるもの。
キャンプで使用する蚊取り線香は、長時間焚けるタイプがおすすめです。蚊取り線香の中には、12時間焚けるものもありますので、シーンに応じてそういったものを検討してみることも良いでしょう。
就寝時やキャンプサイトでゆったりとくつろいでいる時などは、こうした長時間タイプが面倒がなくおすすめです。
一般的に蚊取り線香は、巻が太くて厚く、サイズが大きいもののほうが長く焚くことができます。
蚊取り線香を購入する際は、燃焼時間や巻の太さや厚みなどをチェックしてみると良いでしょう。
虫除けの有効成分をチェックする
蚊取り線香を購入する時は、商品の有効成分をチェックしてより効果的なものを選びましょう。
ほとんどの蚊取り線香は、ピレスロイド系と呼ばれる除虫菊に含まれている天然の殺虫成分、ピレトリンに似せて作られた化合物が主な殺虫成分となっています。
このピレスロイド系殺虫成分の中でも、特に蚊に有効なのは、「メトフルトリン」という成分と言われています。
夏のキャンプで蚊を撃退するために使用する蚊取り線香は、このメトフルトリンが含まれているものがおすすめです。
ピレスロイド系の有効成分はいくつかあり、それぞれ成分により対象害虫や特徴が異なる場合があります。
成分の特徴や対象害虫まで把握しておくと、蚊取り線香を選ぶ時の目安になりますので、以下にご紹介します。
<ピレスロイド系の有効成分>
- メトフルトリン
- アレスリン・フラメントリン
- トランスフルトリン
蚊に特効を示し、優れた殺虫効果があります。火をつけることで煙にのって成分が広がりやすいタイプです。
ハエ・蚊に効果があり、速効性があります。マット式殺虫剤などにも使用されています。
ハエ・蚊・ゴキブリに効きます。空気中に蒸発して広がりやすい成分で、殺虫効果も優れています。
夏キャンプにおすすめの強力虫除け線香
夏キャンプにおすすめしたい虫除け線香で最強との声も多いアイテムを、以下にご紹介します。
パワー森林香
株式会社児玉兄弟商会という蚊取り線香などを製造する会社が販売するパワー森林香は、もともと造林業などプロ用として開発された商品。屋外で使用することをふまえ、虫を寄せつけない忌避効果が高く、効果絶大と評価も高いアイテムです。
赤い箱に入った真っ赤な虫除け線香は、極太で煙の出もいい上、蚊に効果の高いメトフルトリンを使用。パワー森林香には、ノーマルタイプの黄色い森林香の約2倍のメトフルトリンが含有されていることからも、その効果の高さがうかがえます。
パワー森林香は厚みがあり巻が太いので専用のケース、「児玉携帯防虫器」に入れてセットで使用することがおすすめです。
蚊取り線香はケースやホルダーとのセット使用がおすすめ
蚊取り線香は火をつけて使用するものなので、そのままだと灰が落ちたり点火部分がむき出しになってしまいますよね。
踏んで割ってしまったりサンダル履きで蹴ってしまい、火傷しそうになってしまった方も多いかもしれません。特に小さなお子様のいるファミリーキャンプなどでは、蚊取り線香の扱いには注意したいもの。
そこで、キャンプで使用する蚊取り線香には、安全で便利に使うためにケースやホルダーなどの蚊取り線香入れとセットで使用することをおすすめします。おしゃれなデザインの蚊取り線香入れを使えば、キャンプでの雰囲気もより一層盛り上がるかもしれません。
蚊取り線香入れの種類
火のついた蚊取り線香を安全に収納できる蚊取り線香入れには、以下のような種類があります。
吊り下げタイプ
吊り下げタイプの蚊取り線香入れは、どこでも吊り下げることができる設置の手軽さが人気です。木の枝やランタンスタンドなどにも釣り下げられるので好きな所へ設置できます。
キャンプサイトから一時的に離れる時などにも腰から下げて使用できるので、持ち運びに便利なアイテムです。
●キャプテンスタッグ
キャプテンスタッグの蚊取り線香ホルダーは、付属のフックで吊り下げることもできるし、置いて使うこともできる便利なホルダーです。
ベルトループに入れて持ち運ぶこともできるので、動きながら使えることも嬉しいポイント。
蓋と受け皿が中の蚊取り線香をしっかり守り、火が触れる心配がないことはもちろん、衝撃を受けても中の蚊取り線香が飛び出ることもありません。
据え置きタイプ
据え置きタイプの蚊取り線香入れは、インテリアとしても楽しめるおしゃれなデザインが多いことが特徴です。蚊取り線香を立てて使うスタンドタイプのものもあり、バリエーションが豊富です。
●スノーピーク
スノーピークでは雪峰祭限定でかわいい蚊取り線香入れ、「アルミ蚊取り豚」を販売したことがあります。一見クラシックな豚の蚊取り線香入れなのですが、アルミ製でスタイリッシュ。色はシルバーとブラックがあり、サイドにはスノーピークのロゴが入っているおしゃれな品です。置き型としても、吊り下げ型としても使えます。
100均で簡単手作り蚊取り線香ホルダー
100均のアイテムを使って、蚊取り線香ホルダーを自作する方法をご紹介します。
準備するもの (個数:各1点)
- ステンレス皿
- ネジ
- アイボルト(頭部がリング状になっているボルト)
- ワッシャー(ネジやボルトを締めるもの)
- スペーサー(部品同士の固定に使う)
- ドリル
手順
- 皿の中心に裏側からドリルで穴をあける
- 穴にネジを裏側から入れる
- アイボルトのナットを外してネジに通し、固定する
- アイボルトを通してワッシャーとスペーサーをはめる
- ネジにスペーサーをはめる
蚊取り線香は複数使うのが◎
蚊取り線香は複数持って行き、テントの周りやタープの四隅、入り口やテーブルの足元なで焚くと虫除け効果が高まるでしょう。
釣り下げ型の蚊取り線香入れも複数用意し、一人ずつ蚊取り線香を携行するのもおすすめです。
ペグを使った蚊取り線香の置き方
蚊取り線香ホルダーが足りなくなってしまった場合などは、ペグで代用できます。
取り付け方は、蚊取り線香を地面に置いて、線香のまん中にペグを入れて固定するだけです。ペグダウンする時は蚊取り線香が割れてしまわないよう、ゆっくり慎重にハンマーで打ちましょう。
ペグを使って蚊取り線香を設置する方法は手軽で簡単ですが、火がついた蚊取り線香がむき出しになっています。
誤って触れると、火傷や服が溶けてしまう危険性もあるでしょう。特に足元が見えない夜間に注意が必要です。テント周りを歩く時は、むき出しになっている蚊取り線香に注意し、安全性に配慮するようにしましょう。
ファミリーキャンプなどでは、蚊取り線香を保護するホルダーとのセット使用がおすすめです。
虫除け対策はいつまで必要?
虫除け対策は夏まででいいのでは、と思う方も多いかもしれません。実際、蚊が活発に動き出すのは気温が22〜30度くらいの時だと言われています。
ですが、蚊は種類によっては8月以降に発生率が高くなるものもいて、盛夏が終わっても安心できません。
温暖化の影響もあり、春や秋であっても蚊は活発に活動します。
野外での虫除け対策は、9月以降も必要と言えるでしょう。
蚊取り線香を使う時の注意点
蚊取り線香は密閉された環境で長時間使うと、目や鼻、喉などに刺激を感じることがあります。なるべく風上に置き、換気をこまめにして煙の量を調節しながら使うのが良いでしょう。
また、喘息の持病がある方は蚊取り線香の使用は避けたほうが安心です。アレルギー体質の方も使用に注意しましょう。