キャンプでの食事の定番といえばバーベキューかもしれません。しかし、いつも同じメニューだと飽きてしまいますよね。キャンプでの料理のレパートリーが増えれば、さらに食事の楽しみも増えるというもの。
そこでこの記事では、キャンプでできる簡単なローストビーフの作り方をご紹介します。余ったローストビーフの保存方法やリメイクレシピなどもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
キャンプにぴったり!ローストビーフとは
ローストビーフはおしゃれで華やかな雰囲気で、食卓に上がると皆のテンションも上がりますよね。
ローストビーフとはイギリスの伝統料理の一つで、牛肉の大きい塊を蒸し焼きにしスライスしたものです。満足感のあるボリュームながら脂身が少なく、ヘルシーにいただけることも嬉しいポイントです。
低温調理でじっくりと火が入っているので、肉の旨味をさっぱりと味わえる料理でしつこくないので、胃腸に負担をかけたくないアウトドアでの食事としてもぴったりなんですよ。
キャンプで簡単!ほったらかしローストビーフレシピ
前日に簡単な仕込みをしておくだけで、当日のキャンプではほったらかしでおいしいローストビーフができるレシピをご紹介します。
材料(4人分)
【下ごしらえ分】
- 牛もも肉ブロック…500g
- おろしニンニク…大さじ1
- 玉ねぎ…1/3個
- ポン酢 …大さじ4
- しょうゆ…大さじ1
【当日分】
- 下ごしらえした牛もも肉
- 塩コショウ、もしくはハーブソルト…適量
- アルミホイル
- タオル
作り方
【前日の下ごしらえ】
- 牛もも肉におろしニンニクと塩コショウ、もしくはハーブソルトを刷り込んでなじませる
- ジッパー付き保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いておく
【キャンプ当日】
- 前日に仕込んでおいた牛もも肉を常温に戻す
- フライパンやスキレットなどで全体の表面を焦げ目がつく程度に約2分焼く
- アルミホイルで肉を巻き、さらにタオルで包み、30分〜1時間くらい置いておく
- 肉が冷えたら薄く切り、好みでソースや粗塩をかける
ソースは市販のものでも良いし、下ごしらえの時の汁を炒めてもおいしくいただけます。
ローストビーフ作りに使えるキッチンギアいろいろ
ローストビーフは、いろいろな身近なキッチンギアで作ることができます。
それぞれの特徴について、以下に解説します。
ダッチオーブン
ダッチオーブンとは、厚い鉄でできた持ち手と蓋のついた鍋で、蓋に炭火を載せることができることが特徴です。
鉄製なので直火対応可能で、焚き火にもかけられます。
少ない手間で料理することができるので、キャンプでのローストビーフ作りに最適です。
スキレット
厚みのある鉄でできたスキレットは、火の通りが早く、保温性に優れていることが特徴です。
ローストビーフなら、表面を高温で焼いた後はほったらかしでも余熱でじんわりと肉の内側がレアに仕上がります。
作ったローストビーフをそのままおしゃれにテーブルに出すことができますし、ローストビーフとスキレットは好相性と言えるでしょう。
フライパン
フライパンは、焦げ目をつけたい肉料理とも相性の良いアイテムです。
ローストビーフなら、焼いた後そのままソース作りに移行できるので洗い物が増えません。
フライパンにはいろいろな素材がありますが、保温性の高いステンレス製のフライパンならよりじっくり火が通るでしょう。
直火を利用したい場合は、鉄製のものがおすすめです。
キャンプを盛り上げる塩釜ローストビーフもおすすめ
食材を塩に包んで加熱する調理法、塩釜焼き。水分を外へ逃さず蒸し焼きにできる調理方法で、味付けなしでもおいしくいただけることが特徴です。
この調理方法を利用した塩釜ローストビーフが、アウトドアでもダッチオーブンと焚き火で簡単に作ることができるのでご紹介します。
材料(4人分)
- 牛もも肉ブロック…500g
- 塩…1kg
- 卵白…3個
- 小麦粉…30g
- コショウ…適量
- ローズマリー・ローレルなどハーブ
- アルミホイル
作り方
- 牛もも肉にコショウをふりかけ、ハーブをすり込んでなじませる
- 塩と卵白を混ぜ、握って固まるくらいにする
- ダッチオーブンの底にアルミホイルを敷く
- アルミホイルの上に②を2cmくらいの厚さに敷き詰める
- ④の上に肉を載せ、その上にさらに1〜2cmほどの厚さでまんべんなく塩を載せる
- 下は弱火、蓋に載せる炭は多めにして強火にし、焚き火に30分ほどかける
- 火からおろしてさらに1時間放置する
- 塩がカチカチになっているので、ハンマーなどで割る
- 塩を払い落として、スライスしていただく
味付けはなくてもおいしいですが、好みでマスタードやしょうゆ、わさびなどをつけても良いでしょう。
ローストビーフをよりおいしくするコツ
高い和牛でなくても、しっとり柔らかな食感に仕上げるテクニックが湯煎です。
以下に、ローストビーフをおいしくする湯煎の仕方をご紹介します。
ローストビーフをおいしくする湯煎の仕方
- 肉に焼き目をつけている間に、肉が浸るくらいの量のお湯を沸騰させる
- 焼いた肉をラップで包み、ジッパーつき保存袋に入れて空気を抜く
- お湯が沸騰したら火をとめて袋に入れた肉を入れ、20分つけておく
レアが好きな方は湯煎の時間は15分ほどでも良いでしょう。
湯沸かしできる環境でなければ、アルミホイルに包んで寝かすことで、肉がパサつかずジューシーに仕上がります。
余ったローストビーフの保存方法
余ったローストビーフは、適切に保存することでまた美味しく食べることができます。
- できるだけ切らずに保存する
- ラップで密封し冷蔵庫に入れる
- 汁気を切って密封し、冷凍庫に入れる
冷蔵の場合は2〜3日、冷凍の場合は1ヶ月ほどで食べ切るようにしましょう。
余ったローストビーフのリメイクレシピ
キャンプ場に連泊する場合などは、すぐに冷蔵や冷凍の環境を整えることができないかもしれません。
そのような時におすすめの、余ったローストビーフを使ったリメイクレシピをご紹介します。
ローストビーフのリメイク牛丼
材料(4人分)
- 余ったローストビーフ
- ご飯…2合程度
- サラダ油…大さじ1
- ●めんつゆ、もしくはしょうゆ…大さじ4
- ●砂糖…大さじ3
- ●焼肉のタレ…大さじ2
- ●酒…大さじ1
作り方
- 余ったローストビーフと玉ねぎを食べやすい大きさに切る
- フライパンにサラダ油を入れローストビーフと玉ねぎを軽く炒める
- ●を混ぜ合わせタレを作る
- ②にタレを入れ、5分ほど煮る
- ご飯の上に④を載せる
- 煮汁を回しかける
- 余ったローストビーフ
- 食パン…1枚
- マヨネーズ…適量
- 塩・コショウ・しょうゆ…適量
- オリーブオイル…適量
- 余ったローストビーフと玉ねぎを食べやすい大きさに切る
- ②と塩・コショウ・しょうゆを混ぜ合わせる
- ③を食パンの上に乗せてフライパンやホットサンドメーカーなどで焼く
小ねぎなどがあれば、上にかけてもおいしいです。
ローストビーフは炒めすぎると硬くなってしまうので、調整しながら炒めましょう。
ローストビーフのリメイクトースト
材料(1人分)
作り方
トッピングにとろけるチーズをかけてもおいしいです。
まとめ
ここまで、キャンプで簡単に作れるローストビーフや、余ったローストビーフのリメイクレシピなどをご紹介してきました。ローストビーフを作るのには、ダッチオーブンやスキレットがキャンプシーンと好相性なようです。
また、ローストビーフは湯煎するとさらにしっとりとおいしくなります。
これらの情報が、次回のキャンプに役立つことがあれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。