【冬キャンプ】テント内で使えるストーブ4種類と注意点

最終更新日:2021/11/05

キャンプといえば夏のイメージが強いかもしれませんが、いまやキャンプはオールシーズン楽しめるアウトドアイベント。特に冬キャンプは、寒い時期ならではの楽しみが味わえると人気が高まっているようです。
この記事では、冬キャンプの魅力を解説した上で、テント内を快適にあたためることのできる4種類のストーブについてご紹介します。どのストーブにも一長一短がありますので、自分のキャンプスタイルに合ったものを選びましょう。
冬キャンプを安全にあたたかく過ごしたい方へ参考になれば幸いです。

冬キャンプの魅力

  • 人が少ないのでゆっくり自由にキャンプを楽しめる

冬場のキャンプ場にはファミリー層のキャンパーなどが少なく、静かで自由なキャンプを楽しむことができます。
人混みでのキャンプが苦手な方や、自然とじっくり対峙してゆったりと過ごしたい方にもおすすめです。

  • 虫がいない

夏場のキャンプでは電球やランタン、ちょっとした灯りにもすぐ集まってくる煩わしい虫ですが、冬キャンプなら虫はほとんどいません。蚊やブヨなどももちろんいないので、虫刺されも心配無用。
虫問題が解消する冬キャンプは、虫嫌いの方へ強くおすすめできます。

  • 夜空がきれい

冬場の空気は乾燥していて水蒸気が少ないため、大気の透過率が高くなります。空気が澄んでいる乾燥した冬こそ、星がよく見える美しい夜空を楽しむことができるのです。
また、冬は一等星が一番多く見える季節だということをご存じでしょうか。澄んだ空気のなか、キラキラと輝く星を眺めることができる冬の夜空は、天体観測マニアにも垂涎の環境なのです。

  • 焚き火で癒やされる

冬キャンプでは、暖かさや明るさなど、焚き火の良さをじっくり味わうことができます。しかも乾燥した枝があるので、天然の薪にも事欠きません。暖を取り、あたたかいものを食べて、普段はしないような会話を楽しめることも焚き火を囲む醍醐味ではないでしょうか。
また、焚き火のゆれる炎やパチパチとした音には、人間が心地よく感じる1/fのゆらぎと言われる成分が含まれているそうです。焚き火がもたらすリラックス効果も、冬キャンプの捨てがたい魅力の一つでしょう。

  • 予約が取りやすい

人が少ない冬場のキャンプ場は予約が取りやすく、中には当日の予約も可能な場合もあります。料金も夏と比べると安くなるところもあり、リーズナブルにキャンプを楽しみたい方へもおすすめです。
とはいえ、冬場にも人気イベントなどを企画しているキャンプ場などは、秋頃にはすでに予約が埋まってしまうケースもありますので、なるべく早めに予約を取っておくと安心です。

  • 雪遊びやスノーボード、イルミネーションなど、冬ならではのイベントを楽しめる

冬キャンプのイベントには、雪上アクティビティなどの他にも、クリスマスイルミネーション点灯や年越しカウントダウンなど、楽しいイベントが行われる会場もあるようです。
また、盛大なイベントがなくても、近場に温泉などがあれば冷えた体を温めることも可能でしょう。温泉付きキャンプ場なども、冬場には捨てがたい魅力です。

テント内で使うストーブ4種類

冬キャンプは、寒さを活かした大人の楽しみ方ができる贅沢なキャンプだとも言えるでしょう。
少々準備などが必要ですが、暖かいテントと楽しいイベントがあれば存分に冬キャンプの魅力を満喫することができます。
以下に、冬キャンプを快適に暖かくすることができるストーブの代表的なものをご紹介します。

石油ストーブ

  • メリット

点火してすぐに暖かくなり、強い火力で広範囲をしっかり暖めることができます。灯油が燃料であるため、ランニングコストが安いのも魅力です。
ヤカンや鍋を天面部分にのせて、お湯を沸かしたりすることも可能。簡単な加熱調理もできるので便利に使えます。

  • デメリット

大きくて重いので、持ち運びに不便です。
車の乗り入れが可能なオートキャンプ場などに適しているでしょう。

ガスストーブ

  • メリット

軽く小型で持ち運びに便利なので、少人数でのキャンプやソロキャンプ、荷物を少なくしたい方におすすめです。
ガス缶をセットするだけで使える手軽さも魅力です。ガス缶はCB缶とOD缶が使用できます。

  • デメリット

ガス缶はカセットコンロなどにも使うCB缶が使えますが、火力が弱いことと、10度以下の低温になると使用できなくなることがデメリットです。
一方、アウトドア用に作られているOD缶は火力も強く低温の環境でも使用できますが、価格が高く対応しているガスストーブの種類が少ないというデメリットがあります。

薪ストーブ

  • メリット

最も火力が強く、広範囲を暖めることができるので大人数のキャンプにおすすめ。薪はキャンプ場に置いてあることも多いため、燃料の薪が切れることがあっても比較的安心です。
ゆれる炎を見ることができるので、リラックスムードを楽しめます。

  • デメリット

煙突掃除の手間がかかり燃料の薪が荷物になることと、着火方法が初心者には難しい点がデメリットです。
また、ストーブ本体が大変熱くなるため、誤って触れると火傷の恐れや、タープやテントが溶けることがあります。

電気ストーブ

  • メリット

一酸化炭素中毒を引き起こすこともなく、火事や火傷の危険性も比較的低いことがメリットです。小さな子どもとのファミリーキャンプなどで、安全にストーブを使いたい方におすすめ。
電気があればすぐに暖かくなる、手軽な点も嬉しいポイントでしょう。

  • デメリット

コンセントが必要なので、キャンプ場に電源があるか事前に確認が必要です。キャンプ場に電源がない場合は、ポータブル電源を持っていく必要があります。
広範囲を暖めることができないので、テント内全体を暖めるのには向いていないでしょう。

テント内で石油・ガス・薪ストーブを使う際の注意点

  • 石油ストーブには灯油のみを使用する

石油ストーブに誤ってガソリンを給油すると火事になる危険性があります。
ガソリンは灯油に比べて低い温度でも火がつきやすいため、誤給油には注意が必要です。

  • こまめに換気する

閉め切ったままの密閉されたテント内で石油・ガス・薪ストーブを使用すると、酸素が足りなくなり一酸化炭素中毒が起きることがあります。
特に、冬用のテントは夏用のものと比べ気密性が高いものが多く、一酸化炭素中毒が発生しやすい条件と言われています。
テントの中にこれらのストーブを使用する際は、1時間に2回は空気を入れ替えるようにし、こまめに換気するようにしましょう。
テントが暖まったら、窓などを少し開けて常時換気しておくこともおすすめです。

  • 寝る時はストーブは消す

閉め切ったテント内でストーブをつけたまま眠ってしまうと、火災や一酸化炭素中毒などを引き起こす危険性が高まります。
テント内をしっかり暖めたら、就寝時は必ずストーブは消すようにしましょう。

テント内で石油・ガス・薪ストーブを使う際に必ず用意したいアイテム

冬キャンプのテント内では、ストーブの取り扱いには細心の注意を払い、頻繁に換気をする必要があることを述べました。
その上でさらに一台持っていると心強いアイテムが、一酸化炭素計測器です。
テント内で安全にストーブを使用するためには、念には念を入れすぎるくらいが安心感につながります。
さらなる万全の対策をするためにも、一酸化炭素計測器を活用することをおすすめします。
キャンプ用品ブランドのDODでは、キャンプのために特化したコンパクトなアウトドア用一酸化炭素警報器を販売しています。
手のひらサイズと大変小型なので携行性に優れ、アウトドアの湿気の多い環境でも安定して作動することが特徴です。
この一酸化炭素計測器があると、もしもの時の雪中でも、安心して車中泊することもできるでしょう。

DODのサイトで「一酸化炭素チェッカー」を見る

こちらも合わせてご覧ください。