キャンプに行く回数が増えると、次のキャンプでのご飯は何を作ろうかと悩むものですよね。そのような時は、味噌汁をキャンプ飯に取り入れてみてはいかがでしょうか。味噌汁は家庭料理の定番ですが、キャンプ飯にも活用したいメリットがたくさんあります。
この記事では、キャンプでも味噌汁を楽しむ方法や、簡単に作ることができる味噌汁のリメイクレシピなどをご紹介します。便利な味噌玉についてもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
キャンプでも取り入れたいお味噌のメリット
- 栄養価が高い…大豆タンパクや豊富なビタミンやミネラルが含まれる
- 美容効果が高い…植物性乳酸菌が腸内環境を良好に保ち、遊離リノール酸がメラニンの合成を抑制する
- コレステロールの抑制…サポニンがコレステロールを低下させ、レシチンがコレステロールを排出する
- 抗酸化作用…ビタミンEや大豆イソフラボン、サポニンなどが体内の酸化を防止する
- 二日酔いの予防…コリンがアルコールの排出を助け、レシチンの乳化作用で肝機能を助ける
- 睡眠改善…睡眠を促すトリプトファンにより、質の良い睡眠がとれる
- 調理方法がシンプル…どのような具材とも相性がよく、和洋問わない
- 具材によって健康効果が広がる…いろいろな具材と組み合わせることでより健康効果が高まる
- 種類や味が豊富…赤味噌や白味噌、麦味噌や豆味噌、甘口味噌や辛口味噌などいろいろある
このように、味噌は栄養価が高く、さまざまな健康効果や美容効果が期待される食品です。味噌汁が、「飲む美容液」とも言われる所以ですね。
美容と健康のためにも、毎日摂りたい食品が味噌汁なのです。体力を使うキャンプにも、積極的に食べたい食品の一つではないでしょうか。
キャンプでも楽しめるお味噌汁
味噌汁はシンプルな家庭料理ではありますが、栄養価が高く毎日でも食べたい料理です。
体力を落としたくないキャンプでこそ、積極的に摂りたいと感じる方も多いかもしれません。特に汗をかく夏場のキャンプでは、塩分と水分の補給が大切です。お味噌汁なら、効率的にパワーをチャージすることができるでしょう。それに、おにぎりなど和食の食事には、キャンプでもやはりお味噌汁もつけたいところですよね。
キャンプではアウトドアシーンとなるので家庭で作るのとは勝手が違う部分もありますが、ちょっとした工夫でキャンプでも手軽に味噌汁を味わうことができます。
家庭で使っている味噌をキャンプ場まで運ぶのは少し面倒、と感じる方には、手軽に味噌を持ち運ぶ方法として、以下のようなアイテムがおすすめです。
- 市販の液状味噌汁
- インスタント小袋味噌汁
- フリーズドライ味噌汁
- 手作り味噌玉
即席味噌汁も簡単に・味噌玉とは
味噌玉とは、簡単に言うと「即席味噌汁のもと」。
お湯をそそぐだけでおいしいお味噌汁を作ることができる、手作りのインスタント味噌汁です。
味噌と出汁、好きな具材を混ぜてラップなどで包み、一食分ずつ小分けするだけでできるので簡単ですよ。
出汁では市販の顆粒出汁でもOK。かつお節や乾燥わかめ、ミニ高野豆腐や乾燥ネギなど、好みの具材を混ぜて、オリジナルの味を楽しんでみましょう。
味噌玉の日持ちは、冷蔵では約1周間、冷凍なら約1ヶ月程度が目安です。キャンプ場には、保冷剤を入れたクーラーボックスなどに入れて保管すると安心でしょう。
キャンプの朝ごはんに最高のカニ味噌汁
キャンプの朝ごはんは、パンとコーヒーという方も多いかもしれませんが、味噌汁も乙なものです。それがカニ汁だったら、朝からテンションが上がりますよね。
前日のバーベキューや炭火焼きなどで余ったカニを使えば、カニ味噌汁ができます。
また、海でカニを捕まえることがあれば、味噌汁にしてみるのはいかがでしょう。磯ガニなどは、食べることのできるカニです。
豪華なカニ味噌汁の朝ごはんに、キャンプメンバーも盛り上がること間違いありません。
カニの味噌汁レシピ
材料(2人分)
- カニ…約150g
- 味噌…大さじ2
- 水…2カップ
作り方
- 器に入るくらいの大きさにカニを切る
- 鍋に水とカニを入れ中火で煮る
- 沸騰したら火を弱め、アク取りしながら15分ほど煮る
- 火を止めて味噌を溶き入れる
出汁がなくてもカニから旨味が出ておいしいのですが、あれば昆布などと一緒に似ても良いでしょう。刻みネギなど散らしていただいてもおいしいです。
海で捕まえたカニなら、食べられるカニかどうか確認してから調理しましょう。
暑い夏キャンプの朝ごはんには冷たい味噌汁
ふうふういいながら温かいお味噌汁をすするのも、体があたたまって良いものですが、暑い夏キャンプの朝には、さっぱりいただける冷たい味噌汁はいかがでしょうか。
加熱しない冷たい味噌汁なので、具材は油脂が固まるような肉類は避けましょう。
野菜や海藻、豆腐など冷えても食べやすい具材がおすすめです。
冷たい味噌汁レシピ
材料(2人分)
- 肉類以外の好きな具材
- 味噌…大さじ2
- だし汁…2カップ
作り方
- だし汁を冷やしておく
- 具材にあらかじめ火を通す
- ②に冷やしただし汁を注ぐ
- 味噌を溶かして具材を入れる
夜のキャンプ飯で活躍する味噌汁リメイクレシピ
毎日でも摂りたい栄養豊富な味噌汁は、キャンプの朝だけでなく、夜でも活躍します。
あまった味噌汁などをおいしく再活用できる、味噌汁を使ったリメイクレシピをご紹介します。
味噌汁キムチ鍋
材料(2人分)
- あまった味噌汁…1杯
- キムチ…100g
- 白菜…1/4個
- 木綿豆腐…1/2丁
- 味噌…大さじ1
- 水…1カップ
作り方
- 白菜を食べやすい大きさに切る
- 鍋に余った味噌汁と白菜、水を入れ火にかける
- 煮立ったら火をとめて味噌を溶き入れて混ぜる
- 味噌が溶けたら具材を入れる
- 豆腐を切るか、スプーンなどですくって鍋に入れる
汁にご飯を入れて雑炊にしてもおいしいです。
簡単味噌汁おじや
材料(2人分)
- あまった味噌汁…2杯
- ご飯…2膳
- 卵…2個
作り方
- 鍋にあまった味噌汁とご飯を入れ火にかける
- 溶き卵を作る
- ①のご飯が柔らかくなってきたら、溶き卵を流し入れ火を止める
上に刻みネギなどを散らしても良いでしょう。
味噌汁にゅうめん
にゅうめんとは、温かいそうめんのことです。そうめんは茹で時間が短く調理方法も簡単なので、キャンプにおすすめの食材の一つです。
材料(2人分)
- あまった味噌汁…2杯
- そうめん…2束
- めんつゆ…適量
作り方
- 味噌汁を軽く温めておく
- 味噌汁とは別に、そうめんを1〜2分茹でる
- そうめんを味噌汁に入れ、軽く混ぜる
- めんつゆで味を整える
落とし卵を加えたり、一味や七味をふってもおいしいです。味噌汁でそうめんを茹でることもできますが、粘りが出るので別々に茹でることをおすすめします。
キャンプで味噌汁がおいしく飲める器
使い捨ての紙皿やプラカップは手軽に使えて便利なものですが、せっかくキャンプでおいしい味噌汁を味わうなら、器にもこだわってみるのはいかがでしょうか。
キャンプなどアウトドアでは、軽く丈夫で割れにくい食器がおすすめです。それが適温をキープできる器だったら、キャンプで味噌汁がおいしく飲めますね。
以下に、アウトドアでも料理がさめにくい、おすすめの器についてご紹介します。
二重構造の器
二重構造の器は、ダブルウォールとも言われます。ダブルウォールとは二重壁という意味で、魔法瓶のような構造を指します。
デザインも多彩で、透明なグラスタイプのものから、味噌汁などを入れるのに適した漆器風のものまでいろいろです。
2枚の壁にはさまれた中が空洞になっているため、外気による温度変化を防ぎ、保温も保冷も快適な状態をキープすることができます。そのほか、二重構造になっているため器を持つ手が熱くなりにくく、冷たいものを入れても結露しにくいという特徴があります。
木製の器
木製の器は、熱が伝わりにくいので器を持つ手が熱くならないというメリットがあります。木製なので金属製の器と違い、口あたりがソフトで食器を置く音などがしにくいのも嬉しいポイントでしょう。大自然に馴染むナチュラルなデザインのものが多く、アウトドアでの食器類はナチュラルなものにしたいという方にもおすすめです。軽くて手触りもよく、落としても割れません。
洗った後はしっかり乾かして、カビなどが発生しないようにする必要があります。
持ち手付きの器
キャンプサイトの夜などは手元が暗くなり、器を持つ手も滑りがちになるかもしれません。そのような時により安全に使えるのは、持ち手付きの汁椀です。木製で持ち手付きの汁椀なら、持ちやすく軽い上に割れないので、小さなお子様にもおすすめです。
まとめ
味噌は高い栄養価があり、さまざまな健康効果や美容効果が期待される食品でした。体力を使うキャンプでも積極的に摂りたい食材で、アウトドアでは手軽に調理できる味噌汁がおすすめです。あまった味噌汁はいろいろリメイクして鍋やおじやなどにして楽しむのも良いでしょう。栄養価が高くさまざまにアレンジできる味噌汁を、ぜひ次回のキャンプに活用してみてはいかがでしょうか。