キャンプは自然の中で過ごすので、汚れてしまったり、動き回ることで汗をかいたりしてしまいます。しかし、キャンプ場にはシャワーやお風呂がついていないキャンプ場も多くあります。
そこでおすすめなのが簡易シャワーです。シャワーを持参すれば簡単に汚れが落とせ気持ち悪い思いをせずに過ごせます。
この記事では、キャンプで使えるシャワーの種類とシャワーの選び方、キャンプ場でシャワールームを自作する方法をご紹介します。
おすすめのシャワーやシャワーの使い方、シャワーを使うタイミング、シャワーの付いているキャンプ場を探すことについて、キャンプ場でドライヤーを使うときの注意点についてもご紹介します。ぜひ参考にしてください。
キャンプで使える簡易シャワーの種類
キャンプ場にはシャワーやお風呂などがついていないことも多いので、シャワーなしで過ごすという方も多いと思いますが、夏にびっしょり汗をかいた時はとても気持ち悪いですよね。
また、子どもがいる場合、思った以上に汚してしまいどうするべきか悩む方もいると思います。
そこでおすすめなのが簡易シャワーです。簡易シャワーがあれば、キャンプでもシャワーを使って汚れを落とすことができます。キッチンテーブルの近くにあれば、作業で手が汚れたときなどにもすぐに手をきれいに洗うことができ便利です。
簡易シャワーには大きく分けて4つの種類があります。種類の違いを確認しましょう。
充電式、乾電池式
充電式の簡易シャワーは、充電さえしておけば電力の供給する場所を問わず使えるので使い勝手が良いです。
駐車場とキャンプサイトが離れているようなキャンプ場でも使うことができるので、手軽に使えます。
また、乾電池式も場所を問わず使えますし、電池の予備があれば電力不足にならず使えて便利です。
電力式
電力式の簡易シャワーは、車のシガーソケットやUSBに繋げて使用するタイプです。電力を使って水を汲み上げるのでストレスなくシャワーを使うことができます。
ただし、電力の供給が必要になるので、車の近くなどで使用することになります。そのため、駐車場とサイトに距離がある場合は注意してください。
手動
手動式の簡易シャワーはウォータータンクなどにポンプをつけて手動で圧力をかけて使うシャワーです。道具さえあれば電源は必要ないので、どこでも気軽に使えます。
手動式は圧力のかかり具合によって使用時間が変わるので、途中で止まることがあります。どのくらいの時間使えるのかを把握しておくことがおすすめです。
吊り下げ式
吊り下げ式の簡易シャワーは、水を入れる袋(タンク)を木の枝など高い位置に吊り下げて、重力を使って水を出すシャワーです。
電力を必要としないですし、水を入れるタンクが袋のようになっているので、とてもコンパクトに持ち運ぶことができます。
ただし、高い位置に取り付けなければならないため、木の枝などかけられる場所がない場合は使うことができません。
キャンプで使うシャワーの選び方
キャンプで使える簡易シャワーは、上記でご説明したように種類がありますし、キットになったものや、同じ種類でも機能性に違いがあります。
いろいろなメーカーで販売しているので、購入するときにどれを選べばいいのか悩む方も多いと思います。
そこで、下記ではキャンプで使えるシャワーの選び方についてをご説明します。
温水
選ぶ際に押さえたいポイントの1つに、耐熱温度があります。水で体を洗うのは冷たいですし、特に冬は寒いのでお湯を使って洗いたいですよね。
お湯を使うには、お湯を沸かす、温泉を汲み上げるなどがありますが、どちらにしても温度が高くなります。
耐熱性があるものであれば問題なく使えますが、温水が使えないものもあるので、お湯を使ってシャワーが使いたいのであれば、耐熱温度を確認することが大切です。
好みにもよりますが、一般的な温水シャワーの温度は40度前後です。そのため、お湯を使いたい場合は45度以上のものを選ぶことがおすすめです。
また、温泉はさらに温度が高いことが多いので、温泉を入れる場合はさらに高温に耐えられるものを選びましょう。
水圧
水で便利に洗うことができるシャワーですが、水圧が低いものだとストレスになることがあります。
そのため、汚れをストレスなく落とすためには水圧が強いものがおすすめです。手を洗うためや、食器を洗う程度の使用なら水圧の低いものでも問題ありませんが、汚れをしっかり落としたい場合は水圧の高いものを選びましょう。
また、水圧の調節ができるタイプのシャワーもあります。快適にシャワーを使うためにも水圧について確認しておきましょう。
ホースの長さ
商品によってホースの長さはさまざまです。短いものは体を洗うときに頭まで届かず、洗いにくいなど不便に感じることがあります。
かといって、2mほどあると届く範囲が広がるので体を洗う以外の用途にも使えて便利ですが、手を洗ったり、食器を洗うことに使いたい場合は長すぎて邪魔になることも考えられます。
どのような用途でシャワーを使いたいのかによってホースの長さが変わるので、自分のスタイルに合ったタイプのものを選びましょう。
時間
洗っている間に水がでなくなってしまうと困ります。どのくらいの時間使うことができるのかは重要なポイントです。
長い時間使う予定がないのであれば、長さよりも水圧を重視するなど他のポイントを重視しても良いですが、長時間使う予定があるならできるだけ長い時間作動するものを選びましょう。
キャンプ場でシャワールームを自作する方法
簡易シャワーがあっても、キャンプ場は外なので浴びづらいですよね。そこで活躍するのが、ワンタッチで設置できる簡易テントです。
簡易シャワールーム用のテントが売られていて、その中でシャワーを浴びれば外でも気にせずシャワーを浴びることができます。
また、高さのある車の場合は、防水カーテンでシャワールームが手作りできます。必要なものは、防水カーテン2枚、強力なマグネットフック10個以上、クリップ8個ほど、細長いマグネットです。
作り方は簡単で、バックドアを開き、天井部分にマグネットフックをシャワールームの形になるよう取り付けます。そこにカーテンを吊るして、車のボディとカーテンが重なる部分に細長いマグネットを取り付け、カーテンを固定します。カーテンをつなぐ場所をクリップでつなげば完成です。
キャンプでおすすめのシャワー用品
キャンプで使えるシャワーはいろいろなメーカーから販売されていて、楽天やアマゾンなどネットショップでも購入できます。
ネットショップだと口コミが見られることもあるので、実際に使った人の感想を知ることができ便利です。
下記で、おすすめのシャワーを3つご紹介します。参考にし、いろいろなシャワーを見てみましょう。
ロゴス
ロゴスの「2電源・どこでもシャワー」は、車のシガーソケットと電池のどちらからでも電力の供給が可能なので、キャンプ場に合わせて使い分けることができます。
S字フックや吸盤式のシャワーホルダーが付属されているので、車のボディーなどに取り付ければ、両手を離してもシャワーが使えます。
また、収納袋がついているので持ち運びも便利です。使う水を入れるタンクが必要ですが、場所を選ばず使えるので使い勝手のよいシャワーです。
タカギ
タカギの「アウトドアポンプ」は、市販のポリタンクに設置して使うシャワーで、空気圧で水の供給をするので、電力を必要としません。
押しキャップを20回押して、シャワーヘッドのレバーを切り替えると、約1.5lの水が出ます。シャワーヘッドのレバーを切り替えれば水を止めることもできるので、節約しながらシャワーが使えます。
100均
100円均一のキャンドゥの「キャンプ用ポータブルシャワー 20L」は吊り下げタイプのシャワーです。
本体が黒色なので、中に水を入れて日光の当たる場所に置いておけば、太陽の熱を吸収して中の水が温まり温水シャワーにもなります。
値段は550円と100均としてはお高いですが、550円で簡易シャワーが使えるのは激安です。手軽に使いたいという方におすすめです。
シャワーの使い方
シャワーを使うときは、排水溝の位置を確認することが大切です。シャワーを使うと、使った水が流れていくので、自分のテントの方に流れていかないか、他の人のキャンプサイトに迷惑がかからないか、排水溝に流れるかを考えて使うことが大切です。
また、シャンプーやボディソープなどを使うと、その場の土壌や水質を汚してしまうので、使わないようにしましょう。
キャンプでシャワーを使うタイミング
キャンプ場でシャワーを使うタイミングとしては、夕方や就寝前がおすすめです。昼間に汗をかいたり、バーベキューの臭いがついているので、それを流してさっぱりと就寝できます。
ただし、海や川に入り明るい時間に汚れてしまうことも多いと思います。汚れてしまった場合は夕方まで我慢せず、その時に洗い流して快適に過ごすことがおすすめです。
シャワーが付いているオートキャンプを探す
簡易シャワーがない場合は、浴びないという選択もありますが、一日外で過ごしているので汚れが気になる方もいると思います。
簡易シャワーが使えない場合は、「ふもとっぱら」や「フジロック」などのキャンプ場のようなお風呂、シャワー付きのキャンプ場を選ぶことがおすすめです。
特に女性は生理中で、屋外での簡易シャワーを使うことができないこともあると思います。このようなときには、シャワー付きのキャンプ場を探すことがおすすめです。
キャンプ場でドライヤーを使う時の注意点
簡易シャワーで全身を洗ったら髪を乾かしたいですよね。お風呂などの設備が整っているキャンプ場ならドライヤーを使用することが可能な場合もありますが、コンセントがないキャンプ場も多く使えない場合が多いです。髪を乾かしたい場合は事前にキャンプ場の施設について確認しておきましょう。
一般的なドライヤーの消費電力は600~1200Wなので、電源設備のあるキャンプサイトでも使用するときにはアンペア数を超えないように注意が必要です。
また、コードレスドライヤーも売られています。コードレスドライヤーは使用時間があまり長くないので、髪の長い女性などは乾かしきることができないこともあります。使用に注意が必要ですが、充電しておけば電力のない場所でもドライヤーが使えて便利です。