「キャンプと言えば夏が定番!」と言う人も多いかもしれませんが、実はシーズンオフの10月頃の「秋キャンプ」も魅力満載です。
そして、キャンプに慣れている人は季節によっても、それぞれ必要な装備もしっかり準備している方もいることでしょう。
ですが、これから初めての秋キャンプに挑む人は、しっかり準備して行かないと思ってもいなかった苦い経験になってしまうかもしれません。
秋ならではのキャンプを思い切り満喫出来る様に、今回は10月頃のキャンプに必要な装備や対策を、オススメのキャンプ場も合わせご紹介します。
装備の前に秋キャンプの魅力を知ろう
キャンプのシーズンと言えば7~8月の夏場を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、「キャンプのベストシーズンは秋!」と言われているくらい10月頃の秋キャンプは魅力的です。
それでは、秋キャンプが魅力をご説明します。
【秋キャンプの魅力】
○蚊やブヨ等の虫刺されを気にせず、キャンプが楽しめる
○シーズンオフなので人気のキャンプ場も比較的予約がとりやすく、サイト内や共同スペースもゆったり確保出来る
○BBQ等でも、秋の味覚を満喫出来る
この様にシーズンオフだからこその、夏休みやGWの混雑を避けて満喫出来る魅力があります。
また、場所によっては紅葉も楽しめ、秋ならではの味覚も存分に味わえます。
そして、装備や秋キャンプの注意点さえ分かってしまえば、夏とはまた違ったキャンプを満喫出来ますよ。
10月キャンプにオススメの服装とは?
10月にもなれば、気温もかなり下がってきます。
天候にもよりますが、日中は暖かく感じても夜には重ね着で寒さ対策をしないといけない程、気温差が激しい時季でもあります。
キャンプ場で寒さに震えながら過ごす事にならない様に、オススメの服装をご紹介します。
【10月のキャンプにオススメの服装】
○上半身/ヒートテック(機能性)インナー、長袖シャツ、フリースジャケットかマウンテンパーカー
○下半身/ヒートテック(機能性)インナー、デニムかチノパン
この他にネックウォーマーや帽子もあると、さらに安心です。
もし、お子さんがいる場合で、スキーウェアをお持ちの方であれば、温かく過ごせるでしょう。
この10月の時期のキャンプは、夕方まではパーカー等でも対応出来ることもありますが、夜はさらに着込まないと寒さに対応出来なくなってしまいます。
そのため、最低でも中綿入りの上着を用意しておく事をオススメします。
まずは、服装からしっかりとした寒さ対策が出来る装備が必要です。
10月のキャンプに持っていきたい装備とは?
10月中旬頃までなら、夏キャンプの装備に+αぐらいで大丈夫です。
ですが、それ以降は冬の装備が必要になってきます。
「寒くて夜も眠れない!」では、せっかくのキャンプも台無しですよね。
そうならない様に、10月のキャンプに必要な装備をご紹介します。
【10月のキャンプに必要な防寒グッズ】
○寝袋
10月になれば、寝袋は必須アイテムです。
素材は、ダウンや化学繊維(ポリエステル)の物の2種類ありますが、どちらを選んでも大丈夫です。
形は、マミー型と封筒型があります。
一般的にはマミー型の方が温かいと言われています。
ですが、ここで大事なのは素材や型よりも「最低使用温度や快適使用温度」が重要になってきます。
そして、この最低使用温度が「5度」の設定の物では、10月中旬以降のキャンプでは寒いです。
しかし、新しく購入するのも出費がかさみますので、普段使用している寝袋の最低使用温度が5度前後の物を使用しているならば、毛布をプラスすれば大丈夫です。
○マット
秋キャンプでは気温からくる冷えだけでなく、地面からくる「底冷え」で寒くて眠れないという事もよくあります。
マットはよい物だと値段もそれなりに高くなりますが、ホームセンター等で売られている『銀マット』を敷き詰めれば大丈夫です。
また、テントの下に『グランドシート』と言われるシートを敷いておくと、さらに保温効果がアップします。
このシートは雨や湿気からテントを守ってくれる上に、下からの冷気対策にもなるので、持っているキャンパーさんも多いです。
もし、「どちらも忘れた…」と言う時は、段ボールでも代用出来ます。
○湯たんぽ
手軽に使える防寒グッズとして、「湯たんぽ」もあると便利です。
電源が使えるサイトだと、電気毛布やホットカーペットもあると文句ナシに快適に過ごせますよね。
10月のキャンプは、装備以外にも注意が必要
10月頃のキャンプは装備等もしっかり準備しなければなりませんが、他にも気を付けなければならないのが「夜露」です。
テントの外に置いている物は、朝になればほとんど夜露でびっしょりと濡れている、と思っておいて下さい。
その中でも、よくありがちなのが、『椅子』を外に置きっぱなしにしていることです。
他にも、水に弱い電子機器も外に置きっぱなしにしてしまうこともありますが、最悪の場合、壊れてしまいます。
そのため、オートキャンプで車を近くに停めている場合は、車の中にしまっておくのが一番です。
オートキャンプ以外なら、とにかくタープやテント内の屋根のある場所にしまいましょう。
スマホ等もテント内でも、テントの性能や夜露の具合によっては被害に合ってしまう場合もあるので、出来ることなら、車内に置いておくのが一番安全です。
朝は地面も濡れている事が多いので、長靴もあれば安心ですよね。
そして、もう1つの注意点は、「スズメバチ」です。
スズメバチは8月後半~10月末までにかけて、活動が活発になります。
基本的にはキャンプ場で巣を作らない様に対策はされていますが、自然中にあるキャンプ場ではスズメバチに遭遇する可能性がゼロとは言い切れません。
そこで、もしスズメバチに遭遇してしまった場合の対処法や、してはいけない行動等をご紹介します。
【追い払うのはNG】
この時季のスズメバチは気が立っていて、とても攻撃的です。
追い払ったり殺してしまったりすると、襲われる可能性が高くなりとても危険です。
【遭遇してしまった時の対処法】
まずはその場を離れるのが、第一です。
ですが、走ったりして勢いよく逃げると、ハチを刺激してしまう可能性があります。
「姿勢を低くして、ゆっくり後退する」のが、一番の対処法です。
そして、『ガチガチ』という音が聞こえたら、ハチが威嚇している音です。
もしその音が聞こえたとしてもパニックを起こさず、すぐにゆっくり後退して、その場から逃げて下さい。
その後は、キャンプ場のスタッフの方に相談しましょう。
【スズメバチから出された液体が付着したら、すぐに密封】
興奮したスズメバチは、まれに口から液体を出します。
よっぽどの事がない限り液体を出す事はありませんが、万一この液体が服等に着いてしまった場合は、「すぐに脱いで、袋で密封」して下さい。
そのままにしておくと、スズメバチが液体目がけて襲ってくるとも言われています。
【万一、スズメバチに刺されてしまったら!?】
万一刺されてしまった場合は、「とにかく急いで病院!」です。
キャンプ場のスタッフの方に、最寄りの病院を聞いておくと安心ですよね。
また、『ポイズンリムーバー』という、毒を吸い出すアイテムを持っておくと便利です。
ポイズンリムーバーですぐに毒を吸い出すと、腫れや痛みもかなり違ってくる様です。
また、ハチの毒だけでなく夏場の蚊やブヨに刺された時にも効果的なので、キャンプをよくする人は1つ持っていると安心ですよね。
スズメバチは「香水や整髪料等の匂い」にも、反応して刺激してしまうと言われています。
一度スズメバチを刺激してしまうと、仲間のスズメバチも集まってきて周辺を飛び回ります。
スズメバチを見かけたら、焦らずゆっくり屋内へ避難しましょう。
オススメのキャンプ場【関東】
10月のキャンプの醍醐味や装備もバッチリなら、あとはキャンプ場に行って思い切りキャンプを満喫するのみです。
今では数多くのキャンプ場がありますが、その中からオススメのキャンプ場をご紹介します。
☆キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原☆
[住所]栃木県那須郡那須町高久甲5861-2
[営業期間]通年(1~3月、不定休あり)
[定休日]なし ※2018年~ 特定の水曜日、休みあり(詳しい月日は、サイトで確認して下さい。)
[利用タイプ]宿泊/日帰り
[施設タイプ]ロッジ・ログハウス・コテージ/バンガロー/キャビン/サイト/ツリーハウス/他
キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原は、特にファミリーキャンパーに人気が高く、「予約を取るのが日本一大変」とも言われている程人気のキャンプ場です。
『MADE for kids/こどもにきゃんぷ』というスローガンを掲げているだけあって、子どもの遊び場は10ヶ所以上もあります。
特に人気の「じゃぶじゃぶ池」や「クリスタルハンター」等の子どもが夢中になって遊べる場所を始め、ほぼ毎日行われるイベントも魅力の1つです。
10月はハロウィンイベントも大々的に行われるので、盛り上がれる事間違いなしです。
子ども向けのイベントだけでなく、大人向けのイベントもあるので家族や友人、恋人と色んなシーンで楽しめます。
キャンプサイトやキャビン、コテージも全部で19種類もあります。
施設内も綺麗で、レンタル用品やキャンプに必要な物はほとんど揃えてあるので、買い忘れがあっても大丈夫ですよ。
オススメのキャンプ場【関西】
関西圏にも、もちろんキャンプ場は沢山あります。
10月にもなれば紅葉も素敵ですが、寒さ対策の装備をしっかりして満点の星空をのんびり眺めるのもいいのではないでしょうか?
☆キャンプ&コテージ ポンパイン☆
[住所]兵庫県佐用郡佐用町多賀1930
[営業期間]通年
[定休日]なし
[利用タイプ]宿泊
[施設タイプ]ロッジ・ログハウス・コテージ/区画サイト
2014年7月にオープンした、まだ新しいキャンプ場です。
高台の上にあるキャンプ場は周りに遮るものがなく、夜には満点の星空が満喫できます。
また、キャンプ場までは急な坂のアップダウンがあるため、自家用車で坂道を登れない場合は、専用の4WD車で荷物を運んでもらえます。
広々とした豪華なコテージから見下ろす景色は、絶景です。
バンガローやコテージの設備も充実していて、持ち込みのテントサイトもOKです。
屋根付きのシンクやお風呂、トイレ等の水回りも綺麗です。
日常を忘れて、大自然の中で、癒しの一時が満喫できます。
オーナーさんの人柄のよさも、リピートするキャンパーさんが多い理由の1つですよ。
装備もバッチリ!10月のキャンプを満喫しよう
キャンプはシーズンごとに、必要な装備や注意点も変わってきます。
ですが、事前にしっかりとした準備と、注意点さえ分かってしまえば秋キャンプは怖くも難しくもありません。
今まで夏場しかキャンプをした事がない方も、シーズンオフにしてベストシーズンと言われる秋キャンプを、ぜひ一度体験してみて下さい。
夏の賑わった雰囲気とは一味違う、のんびりした非日常を感じる事か出来るかもしれません。