キャンプの楽しみといえば、ご飯の時間ではないでしょうか。
大自然に囲まれた中で作るご飯の美味しさは、代えがたいものがあります。
しかし、キャンプで作るご飯は、限られた材料や道具で作らなければならないため、初心者の方には少し難しく感じるかもしれません。
そこで当記事では、初心者の方でも手軽に作ることができる簡単で美味しい外ご飯をご紹介します。
キャンプのご飯で人気のメニューを知ろう
キャンプに行ったことのある方は、ご飯の時間が印象深いという人も少なくないのではないでしょうか。
一緒に行った友人や家族に、キャンプで振る舞うご飯が美味しいと褒められたら、とても嬉しいですよね。
しかし、キャンプ初心者で、料理の腕に自信のない方は、どうしてもカップ麺やレトルト食品に頼ってしまいがちです。
せっかくなら、少しだけ手間をかけて美味しいご飯を作ってみませんか?
そこで、まずは何を作ったら良いか迷ってしまわないように、キャンプで人気のご飯を知っておきましょう。
キャンプで人気のご飯と言えば、定番のバーベキューがあります。
バーベキューは、みんなで焼いて楽しむことができ、初心者に優しいメニューでもあります。
その時、お肉に合う、ほかほかの炊きたての白いご飯があったら嬉しいですよね。
のちの章では、ご飯を美味しく炊くコツをご紹介しますので参考にしてください。
他には、アヒージョ、ローストビーフ、パスタなど、キャンプで人気のご飯と言うと、このようなものがあげられます。
これらの名前を聞くと、初心者の方は難しく感じるかもしれませんが、実はとても簡単に調理できるものばかりです。
それには、一つポイントがあり、どのような調理道具を使うかということが重要になってきます。
そこで、初心者の方が簡単に美味しいキャンプ料理を作るために、持っておきたい調理道具をおさえていきましょう。
初心者向けキャンプ調理道具
初心者の方におすすめしたい調理道具は、食材を入れたまま放置しても美味しくできあがるような道具になります。
また、洗い物を減らすために、調理した後、そのまま食卓に並べることのできるというのも重要です。
そんな条件に適う調理道具が、スキレットです。
スキレットはホームセンターなどでも取り扱われ、お手軽な金額で購入することができる鉄製の鋳物のフライパンです。
普通のステンレス製のフライパンよりも素材に厚みがあるため、じんわりと熱を通すことで素材のうまみを引き出してくれます。
そして、調理した後そのまま食卓に並べることができるので、器の役割も果たせます。
また、同じように鉄製の鋳物であるダッチオーブンも、とても簡単な時短料理を提供してくれるのでおすすめです。
スキレットは、フライパンのような大きさのため、焼き物に適していますが、ダッチオーブンは鍋底が深いため煮込み料理に適しています。
素材を入れて火にかけておくだけで、じっくりことこと煮込んでくれるため初心者の方でも簡単です。
このダッチオーブンも、料理ができ上がったら、そのまま食卓に並べることができるのでお手軽です。
このように、スキレットとダッチオーブンさえあれば、まるで初心者とは思えないようなキャンプご飯を作ることができます。
初心者ならまずは美味しくご飯を炊くコツを知ろう
キャンプご飯が美味しいかどうかは、白いご飯が美味しく炊けるかどうかがかなり需要なポイントになってきます。
もちろん、自宅でおにぎりを握って持参するというのも悪くありませんが、せっかくおかずが作れたなら、炊きたてのほかほかご飯で頂きましょう。
前章でご紹介したダッチオーブン、またはお持ちのクッカーなどを使って美味しいご飯を炊くコツをお伝えします。
●美味しいほかほかご飯の炊き方
①お米を研ぐ
②水を入れる
※米2合なら水400CCが目安です。
③水を入れたら、クーラーボックスなど冷暗所になるところで1時間以上浸水させる
※このひと手間が美味しいご飯が炊きあがるポイントになります。
④最初は中火にかける
⑤沸騰して、蓋の周りに水分が溢れそうになってきたら極か細い弱火にする
⑥水分が飛び、ちりちりと焦げるような匂いと音がしたら、すぐに中火にして5~10秒間水分を完全に飛ばす
⑦完成
初心者の方でも、この方法で炊けば失敗しないでしょう。
もしも炊きあがりが硬いと感じたら、鍋の周りにバスタオルを巻いて保温しましょう。
これを鉄製の厚手素材のダッチオーブンで挑戦すれば、ご飯の芯までしっかりと熱が入り、驚くほど美味しいご飯が炊きあがるはずです。
ぜひ、挑戦してみてください。
キャンプ初心者に優しいレシピ
では、先ほどご紹介した人気のキャンプ料理の作り方を見ていきしょう。
初心者でも簡単にできるのでぜひお試しください。
●アヒージョ
<用意するもの>
・オリーブオイル 適量
・にんにく 適量
・赤唐辛子 適量
・好みの食材 適量
・塩 適量
①スキレットにオリーブオイルを適量入れ、中にみじん切りにしたにんにくや赤唐辛子を入れて、オイルに香りをつけながら、弱火で煮立たせる
②良い香りがしてきたら、お好みの食材を入れて、塩で味を調えて完成
●ローストビーフ
<用意するもの>
・牛もも肉塊 500g
・塩コショウ 適量
・ローズマリー 小さじ1
・にんにく 小さじ1
・オリーブオイル 適量
・アルミホイル
①牛もも肉の塊に塩コショウ、にんにくをすり込み5分程味を染み込ませる
②スキレット、もしくはダッチオーブンにオリーブオイルをしき、①を焼く
焼く際は、すべての面を2分ほど焼き、全面に焼き色が付いたら、弱火で6分焼きます。
③ローズマリーを肉の上や周りに散らす
④アルミホイルでまんべんなく包み、その上からタオルで包み30分~60分ほど放置したら完成
●パスタ
<用意するもの>
・パスタの乾燥麺 人数分
・トマトピューレ お好み
・にんにく 適量
・塩コショウ 適量
・コンソメ 適量
・ツナ缶 適量
①ダッチオーブンにトマトピューレと水、にんにく、ツナ缶、コンソメを入れる
②塩コショウで味を確認しながら、トマトベースのスープを作る
③半分に折ったパスタの乾燥麺を入れる
④麺がお好みの柔らかさに茹で上がったら完成
このように、スキレット、ダッチオーブンがあれば、素材を入れただけで簡単でおしゃれなご飯ができ上がります。
また、ご飯だけでなくデザートまで作れたら、キャンプの料理の腕にもより自信がもてそうですよね。
次章では、初心者でも簡単に作れるキャンプのデザートを見ていきましょう。
初心者でも簡単!?手作りデザート
手作りデザートというと、手がこんでいて難しいイメージがあるかもしれませんが、野外で作るキャンプのデザートは、手をかけずに簡単に作れるものがたくさんあります。
中でも、初心者の方が作りやすいレシピをご紹介します。
●焼きリンゴ
<用意するもの>
・リンゴ 1個
・バター 50g
・砂糖 大さじ3
・シナモンパウダー 適量
・クローブ 3本
①リンゴを好きな形に切る
②スキレットにりんご以外の材料を入れて弱火でバターに香りづけする
③バターが焦げないうちに、りんごを入れて焼く
④しんなりとしてきたら完成
●バナナケーキ
<用意するもの>
・ホットケーキミックス 1袋
・オリーブオイル 適量
・飲むヨーグルト 50g
・バナナ 1本
①ジップロックに入れたホットケーキミックスに飲むヨーグルトとバナナを入れて混ぜる
②ダッチオーブンに、オリーブオイルをひいてその上から①の生地を流し込む
③焼き色がついて膨らんだら完成
このように、わずか数分で手づくりデザートを完成することができます。
ぜひ、ご飯のあとの美味しい一品に挑戦してみてください。
「料理はどうしても苦手!」という方はレトルトご飯にも頼ろう
ここまで、初心者の方向けに手軽なキャンプのご飯をご紹介してきましたが、どうしても作ることに抵抗のある方は、便利なレトルト商品に頼ってみましょう。
実は、無印良品のレトルト商品はキャンパーに人気があります。
とにかく品揃え豊富なのと、どの商品にしても本格的な味が楽しめたり、珍しい料理もあったりするので、荷物をあまり増やしたくないキャンパーは、無印良品のレトルトを持参する人も多いようです。
値段も高くはないので、少人数のキャンプであれば、逆に経済的かもしれません。
また、無印良品以外でも人気のあるレトルト食品として、健康志向の方に嬉しい玄米ご飯のレトルトや国産野菜にこだわったカレーのレトルトもあります。
これらレトルト食品の良さは、いざいという時には非常食にもなるという点です。
大きさもそんなに場所をとるものではないので、もしも「キャンプご飯に失敗してしまった!」という時のために、持ち物に潜ませておくと非常に助かるでしょう。
自信をもってキャンプのご飯に挑戦してみよう
初心者には難しいと感じるような料理でも、実はやってみると意外と簡単なレシピがあることがわかりました。
プロ顔負けのSNS映えするような料理も、スキレットやダッチオーブンがあれば手軽に作ることができます。
ぜひ、道具を使いこなして、さらなるキャンプご飯の料理の腕を上げてください。