アウトドアでの湯沸かしで圧倒的な燃費を誇るのが、モンベルから販売されているジェットボイルです。
少しの燃料ですぐにお湯を沸かせるため、人気のツールですよね。
そんなジェットボイルのネックは、OD缶のランニングコストです。
そこでこの記事では、OD缶にCB缶のガスを詰め替えることによって、お安くアウトドア調理を楽しむ方法についてご紹介します。
アウトドアで活躍するジェットボイル!超高速な湯沸かしツール!
アウトドアで湯沸かしを行う際に最も有用なツールといえば、モンベルから販売されているジェットボイルが挙げられるでしょう。
ジェットボイルは『ジェット』の名の通り、ごく短時間のうちにお湯を沸かす事ができるツールです。
また、メリットは湯沸かしの速度だけでなくて、使うガスの量が少なくて低燃費であるということも挙げられるでしょう。
以上のメリットは、ジェットボイルの底面に取り付けられている熱効率をアップさせる部品によって実現されています。
さらに細かいメリットを挙げれば、ガス缶を含めたツールの一式をコンパクトにスタッキングできるという点も魅力的です。
以上の事柄から、ジェットボイルはシーンを問わずに多くのアウトドアファンに使われているクッキングツールなのです。
しかし、そんなジェットボイルにも弱点があります。
次の項では、ジェットボイルを使う上でのネックとなる部分と、ネックを解消できる「詰め替え」についてお話を進めていきます。
ジェットボイルのネックはガス缶の価格!詰め替えしてさらにお得に!
先ほどの項でお伝えした通り、ジェットボイルはアウトドアファンを中心に非常に人気のあるツールです。
お湯が早く湧くことは単純にメリットですし、燃費がいいこともガス欠しにくさとつながる要素ですから、アウトドアにおいて安心を増す要素と言えるでしょう。
一方で、ジェットボイルのネックとなるのは、燃料として使うOD缶のガスの値段ではないでしょうか。
カセットコンロ用のCB缶と比較すると、内容量が一緒でも、OD缶はCB缶のほぼ倍くらいの値段設定になっています。
使っていて「もっと安くならないかな」と感じている方も多い事だと思います。
そこでこの記事では、『OD缶にCB缶のガスを詰め替える』という方法を使うことで、よりお安くジェットボイルを使ってアウトドアを楽しむ方法についてご紹介します。
ガス缶を詰め替える「つめかえくん」を使おう
あっという間にお湯を沸かせる上に低燃費なジェットボイルですが、『比較的高価なOD缶のガスしか燃料として使えない』というポイントをデメリットに感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アウトドアはガジェットにこだわりだすと、とてもお金がかかる趣味です。
なるべくなら使用する道具のランニングコストを抑えて、その分他のガジェットに手を出したり、次のキャンプの予算に回したりしたいですよね。
そこで、なるべくランニングコストを抑える方法として、OD缶に安価なカセットコンロ用のCB缶のガスを移し替えて使うという方法をご紹介します。
そのために必要となる道具は、空のOD缶とホームセンターなどで手に入るCB缶に加えて、ALVA社から製造・販売されている『つめかえ君』となります。
このつめかえ君とは、一体どのようなものなのでしょうか。
次の項からは、つめかえ君についてや、具体的な詰め替え方法についてご紹介していきます。
粗悪品に注意!選ぶなら「つめかえ君」
ジェットボイルのランニングコストを抑えるために、OD缶に安価なガスを詰め替える方法があることをご紹介してきました。
そのために必要な道具として、ALVA社で製造・販売されている「つめかえ君」があります。
これがどういったものなのかというと、OD缶のノズルとCB缶のノズルを接続するアダプターです。
それだけを聞くと、「わざわざつめかえ君という製品にこだわる必要なんてないんじゃないか」と思われるのではないでしょうか。
実際のところ、インターネットで検索すると、同様のしくみでありながらより安価なアダプターが発見できます。
しかし、安価なものを購入することはおすすめしません。
なぜなら、ガスの詰め替えは危険を伴う作業だからです。
ALVAはガス機器製造メーカーであり、つめかえ君は真鍮でできているしっかりした道具です。
しかし、安価な製品はガス機器製造のノウハウがある場所で作られているとは限りませんし、また、材質も安価でやわらかいアルミ製であることが多いです。
なるべく安全に作業を行えるように、信頼できる製品を購入しましょう。
ガスの詰め替え方法
それでは、具体的なガスの詰め替え方法と、つめかえ君の使い方をご紹介します。
まず事前準備として、空っぽのガス缶を冷凍庫に入れて、15分ほど冷やしましょう。
その理由は、冷やすことで缶と缶の間に圧力差を作り、スムーズな移し替えができるようにするためです。
次に、移し替える先のOD缶が、新品の状態でどのくらいの重さだったのかを計っておきましょう。
この重さを目安にガスを詰め替えて、ガスを詰めすぎてしまうことを避けます。
ガスを詰めすぎるとジェットボイルなどで使った時に危険であるため、重量計測は必ず行ってください。
最後に、詰め替えは火の気が無くて風通しがいい屋外で行ってください。
可燃性ガスを扱う以上、屋内での作業は絶対に避けましょう。
それでは、移し替えの手順をお伝えします。
①バルブが閉まっていることを確認してから、つめかえ君をCB缶に取り付けます。
バルブは時計回りに回してもう回らないようであれば閉まっています。
②次に、つめかえ君のもう一つの取り付け口をOD缶に取り付けて、OD缶を下にして立てます。
③バルブを開くと、ガスの詰め替えが始まります。
OD缶が新品だった時の重さの8割くらいを目安に詰め替えを進めていきましょう。
④10分ほど経過してガスが移ったようなら、OD缶の重量を計ります。
OD缶が目安の重さよりも重かった場合、ガスをCB缶に戻します。
以上の手順で、安全に気を付けながら詰め替えを行ってください。
詰め替えたガス缶をジェットボイルで使う注意点
ここでは、詰め替えたガスに関する注意点をお伝えしていきます。
まず、ガスを詰め替える時には、絶対に詰めすぎないように気を付けてください。
ガスを詰めすぎてしまったガス缶をジェットボイルなどで使うと、気体ではなく液状のガスを噴き出してしまって、赤い炎が上がります。
最悪の場合、テントやタープが炎上する恐れがあります。
必ず『ガスを移しすぎない』ように気を遣って、なるべく余裕をもって少なめに詰め替えると良いでしょう。
また、ガスを移しすぎてしまったら、面倒くさがらずに余分なガスを戻すようにしましょう。
もう一つの注意点として、安価なCB缶のガスは、気温が低い場所では火が付きにくいという特徴があります。
もし寒い時期のキャンプでジェットボイルを使う場合や、登山に持っていく場合には、詰め替えたガスではなく新品のハイパワーガスを持って行った方が安心できます。
今回ご紹介したのはあくまで安価に使う方法です。
厳しい環境に向かう場合には、安全に過ごせるように、ランニングコストをケチらずに挑んでください。
ガス詰め替えでより低燃費に!ジェットボイルを上手く使おう!
以上、すぐにお湯が沸かせて便利なジェットボイルのランニングコストを抑えて、より便利に使う方法についてお伝えしてきました。
ガスの詰め替えを行う時には『ガスを詰めすぎない』という点に特に気を付けて作業を行ってください。
また、作業に使うアダプターは、なるべく信頼できるものを入手するようにしましょう。